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デンマーク・ロイヤル・バレエの2017-18シーズン

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デンマーク・ロイヤル・バレエの2017-18シーズンが発表されています。


(オペラ、演劇も含むシーズンの予告編)


2つの全幕の新作が上演されます。一つは、リアム・スカーレット振付の「スペードの女王」 
原作はプーシキンで、音楽はチャイコフスキーです。

もう一つは、芸術監督ニコライ・ヒユッベによる「ライモンダ」
「ライモンダ」は今までデンマーク・ロイヤル・バレエでは一度も上演されたことがありませんでした。舞台デザインは、やはりデンマーク・ロイヤル・バレエで上演された「ラ・バヤデール」と同じリチャード・ハドソンによるもので、17世紀のフランスとスペインを舞台とするそうです。


ヒュッベの作品としては、このほか「ナポリ」、そして最近ネットでも配信されたモダンな「ジゼル」(Silja Schandorffと共作)、そして「白鳥の湖」(Silja Schandorffと共作)も上演されます。


プリンシパルであるグレゴリー・ディーンが、「忘れられた子供達」という新作を振付けます。これはバレエ学校の生徒たちのために振付けられた作品です。

また、 “Sorella - a Portrait”という新作も。これは、デンマーク・ロイヤル・バレエのプリンシパルだった(現在はバレエ団教師)のSorella Englundの人生を描いた作品とのこと。Pernille Garde振付。


シーズン開幕は、イリ・キリアンの70歳の誕生日を記念し、「Silk and Knife 2」が上演されます。2007年に上演されて好評だった「Silk and Knife」に続いてのもの。彼の代表作4作品が上演されます。(Psalmen Symphony、Sarabande、Falling Angels、27'52")


バレエの初心者向けに短くて見やすい作品を手ごろな価格で上演するという「Dans2Go」という企画は今シーズンも好評でした。来シーズンは、ニコライ・ヒユッベの新作、アクラム・カーンの「Vertical Road」、そしてバランシンの「チャイコフスキーパ・ド・ドゥ」のトリプルビルです。

ロイヤル・バレエなどにも振付けているデンマーク・ダンス・シアターのキム・ブランドストラップの「Shaken Mirror」という作品も上演されます。2016年に上演された際に非常に好評だった作品で、 Søren Ulrik Thomsenという現代詩の詩人の作品をベースにしているのだそうです。

6月には、バレエ・フェスティバルがあります(6月1日~9日)。バレエ団の伝統であるブルノンヴィル作品のフェスティバルというわけではなく、日替わりで様々な作品が上演されます。最終日には、カンパニーダンサーだけでなく、国際的なスターを招いてのガラ公演も行われます。

デンマーク・ロイヤル・バレエについては、デンマーク在住の方によるこちらのブログがとても詳しいので参考になると思います。バレエフェスティバルについても詳しく書いてあります。


注目の若手振付家リアム・スカーレットの新作を上演するなど、たくさんの新作上演がある充実したシーズンですね。

ニコライ・ヒユッベ版「ナポリ」。

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