昨年4月の「白鳥の湖」公演が、コロナウィルスの感染拡大により中止になってしまい、11月に短縮版の「くるみ割り人形」を上演したものの数公演で中止されてしまい、以降観客を入れての公演を行っていなかった英国ロイヤル・バレエ。
ワクチン接種が進み、感染状況が落ち着いてきたため、ようやく英国で公演が行えるようになり、5月17日よりロイヤル・オペラハウスで公演が再開します。
再開後は、バレエは3つのプログラムが上演される予定になっています。
21st-Century Choreographers 21世紀のコレオグラファー
5月19日から30日
The Statement (NDT)
Within the Golden Hour
「ウィズイン・ザ・ゴールデン・アワー」(クリストファー・ウィールドン)
新作(カイル・アブラハム)
「ザ・ステイトメント」「Solo Echo」(クリスタル・パイト)
5月28日には、有料配信が行われます。配信は購入すれば一か月視聴することが可能です。
6月5日から13日
「アポロ」「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」(ジョージ・バランシン)
「ダンシズ・アット・ア・ギャザリング」(ジェローム・ロビンズ)
6月11日には、有料配信が行われます。
Beauty Mixed Programme
6月27日から7月11日
「Anemoi」(ファースト・ソリストのヴァレンティノ・ズケッティによる新作)
ディヴェルティスマン
「眠れる森の美女」3幕 (プティパ)
7月9日には、有料配信が行われます。
3つのプログラムのキャストはこちら
配信の時の出演ではないのですが、一昨年のNDTの来日公演の時にも上演された「ザ・ステイトメント」に高田茜さんがキャスティングされているのが興味深いです。
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また、5月25日から6月2日までは舞台上でのクラスレッスンの公開が3回行われます。
6月19日には、英国の主要なバレエ団の集まってのブリティッシュ・バレエ・チャリティ・ガラが有料配信されます。
これは、バレエ・ブラック、バーミンガム・ロイヤル・バレエ、イングリッシュ・ナショナル・バレエ、ニュー・アドベンチャーズ、ノーザン・バレエ、スコティッシュ・バレエ、ロイヤル・バレエが集結してロイヤル・アルバート・ホールで6月3日に開催されるものです。司会はダーシー・バッセルで、収益は参加カンパニーに分配されるほか、コミュニティのダンスカンパニー、そして様々なチャリティに寄付されます。
6月24日から27日はロイヤル・バレエ・アッパー・スクールの公演
(6公演、リンバリー・シアターにて)
7月2日、3日は「ドラフト・ワークス」(団員による新作公演、3公演)
7月10日は、ロイヤル・バレエ・スクール・サマー・パフォーマンス (こちらはロイヤル・オペラハウスのメーンステージ)
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来シーズンのラインアップも一部発表されていますので、これはまた別途ご紹介しようと思います。
ワクチン接種がなかなか進まず、先行きもオリンピックの開催も不透明な日本とは違い、徐々に正常化に向かっている英国がうらやましいところがありますが、3つの春、夏のプログラムとチャリティー・ガラ公演は配信されますので、こちらを楽しみにしたいと思います。
また、これとは別に、過去の上演映像なども有料配信されています。
5月14日より6月13日までは、スプリング・ドラフト・ワークスがオンデマンドで配信されています。7月に上演されるもの同様、団員が振り付けた新作を披露するものです。約1252円で購入できます(為替変動あり)
5月7日から6月6日までは、研修生を中心にした若手ダンサーたちのクラスレッスン、パ・ド・ドゥレッスンやインタビューを無料(登録要)で視聴することもできます。昨年のローザンヌ国際バレエコンクールで1位となったマルコ・マッシャーリ(ローザンヌ国際コンクール研修生)や五十嵐大地さんなどを観ることができます。