シュツットガルト・バレエの2012/2013シーズンが発表されました。
http://www.stuttgart-ballet.de/flipping-book/stuttgarter_ballett_12_13/index.html
(ドイツ語)
概要はこちらで見ることができます。
http://www.stuttgart-ballet.de/schedule/overview-2012-13/
プレミアとしては、
「ドン・キホーテ」
マキシミリアーノ・グエラ振付版の新改訂版
http://www.stuttgart-ballet.de/schedule/overview-2012-13/don-quijote/
9月23日より15公演
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」
Schauspiel Stuttgart(演劇カンパニー)との共同制作、 Christian Brey演出、マルコ・ゲッケ振付の世界初演、ラース・フォン・トリアー監督の同名映画をバレエ化
http://www.stuttgart-ballet.de/schedule/overview-2012-13/dancer-in-the-dark-/
http://www.stuttgarter-ballett.de/spielplan/spielzeituebersicht-2012-13/dancer-in-the-dark/
11月28日初演(なぜか初演の日程しか載っておらず、1月のスケジュールがほぼ空白なので、この時期にこの公演が行われるようですね)
「Tanz/Töne」(ミックスレパートリー)
「フルートとハープのためのコンチェルト」(ジョン・クランコ振付)、「スライス・トウ・シャープ」(ヨルマ・エロ振付)、「ボレロ」(モーリス・ベジャール振付)
http://www.stuttgart-ballet.de/schedule/overview-2012-13/tanz-toene/
2月2日より11公演
「Krabat」
デミス・ヴォルピ振付の世界初演作品、オトフリート・プロイスラーの児童文学「クラバート」が原作
http://www.stuttgart-ballet.de/schedule/overview-2012-13/krabat
http://www.stuttgarter-ballett.de/spielplan/spielzeituebersicht-2012-13/krabat/
3月22日初演、11公演
「Masterpieces」(ミックスレパートリー)
「四つの気質」(ジョージ・バランシン振付)、「ダンシズ・アット・ア・ギャザリング」(ジェローム・ロビンス振付)、「春の祭典」(グレン・テトリー振付)
http://www.stuttgart-ballet.de/schedule/overview-2012-13/masterpieces/
4月20日より11公演
「若手振付家の夕べ」
(カンパニー内ダンサーによる新作披露公演)
http://www.stuttgart-ballet.de/schedule/overview-2012-13/young-choreographers-2013/
レパートリー作品としては、
「オネーギン」(ジョン・クランコ振付)
http://www.stuttgart-ballet.de/schedule/overview-2012-13/onegin/
10月12日より10公演
「ロミオとジュリエット」(ジョン・クランコ振付)
http://www.stuttgart-ballet.de/schedule/overview-2012-13/romeo-and-juliet/
12月2日より7公演
「オテロ」(ジョン・ノイマイヤー振付)
http://www.stuttgart-ballet.de/schedule/overview-2012-13/othello/
2012年7月5日より5公演
ツアー
中国(上海、北京)11月3日~11日、「椿姫」
ロシア(モスクワ、ボリショイ劇場)5月2日~5日、「ロミオとジュリエット」、ミックスレパートリー
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注目は、二つの全幕新作「ダンサー・イン・ザ・ダーク」と「クラバート」です。「ダンサー・イン・ザ・ダーク」はかのラース・フォン・トリアーの映画(ビョーク主演)を原作としているとのことで、昨シーズンの「オルランド」に続くマルコ・ゲッケによる作品です。
また、エリック・ブルーン・プライズで振付賞を受賞し、ABTなどにも作品を提供している、コール・ドの若手ダンサー/振付家のデミス・ヴォルピが初めて全幕作品に挑戦するというのも凄いことです。原作は宮崎駿監督が「千と千尋の神隠し」を作るにあたって参考にしたことでも有名な「クラバート」は、例年行われている「バレエ・イン・ザ・パーク」(劇場前のシュロスガルデン公園での生中継)でも上演されるということで、カンパニーのこの作品にかける意気込みが伝わってきます。ヴォルピはジョン・クランコ・スクールやハンブルク・バレエ学校に「動物の謝肉祭」を振付けていたりして、子供向けの作品は非常に達者な印象があります。去年の12月に、Fingerspitzengefühl という作品を上演したのを観ましたが、彼の振り付けにはオリジナリティがあってとても面白いです。
世界初演の全幕新作を年に二つも制作できるカンパニーはなかなかありません。期待できる新シーズンだと言えます。
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さて、しばらくこのブログは更新を休止する予定です。復帰の時期は不明ですがそのうち、帰ってくることができるでしょう、たぶん。