マリインスキー・バレエより、ティムール・アスケロフとキム・キミンがプリンシパルに昇格することが発表されました。
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=821855754516285
http://www.mariinsky.ru/en/news1/
既にこの昇格は、マリインスキー・バレエのサイトにも反映されています。
http://www.mariinsky.ru/en/company/ballet/troupe/
深刻な男性ダンサー不足に見舞われているマリインスキー・バレエですが、この二人は最近主演することが多く、11月~12月の来日公演でも主演する予定があります。キム・キミンは、ABTの「ラ・バヤデール」にもゲスト出演予定です。
ティムール・アスケロフは、アゼルバイジャン生まれ。お父さんが石油王で大変な大金持ちだそうです。2009年~2011年はキエフ・バレエで踊り、2011年にマリインスキー・バレエに入団。2013年の第12回モスクワ国際バレエコンクールで、シニア男子デュエット部門で金賞を受賞しました(パートナーは、銀賞に輝いたオクサーナ・スコリク)。昨年10月には、牧阿佐美バレエ団の「白鳥の湖」に、エカテリーナ・コンダウーロワとゲスト出演しています。このペアでの「白鳥の湖」は、テルギエフ指揮、3Dで収録され、映画館上映も行われました。この映像は日本でもNHKで放映されました。最近では、今年の4月にボリショイ・バレエの「愛の伝説」にゲスト出演しています。脚がまっすぐでプロポーションの美しいダンサーです。
キム・キミンは、韓国生まれでバレエ教育もすべて韓国で受けています(マルガリータ・クリーク、ウラジーミル・キムに師事)。研修生を経て2012年にマリインスキー・バレエにファーストソリストとして入団。2010年ヴァルナ国際コンクール1位、2012年YAGPのグランプリなど数々の賞に輝いています。大変な素晴らしいテクニックの持ち主で、YouTubeにある「エチュード」の動画で見せる連続トゥール・ザン・レールは凄まじいです。
なお、この発表の前にも、ソフィア・イワノワ・スコブリコワSofia Ivanova-Skoblikovaがコール・ド・バレエからセカンドソリストに、アーネスト・ラティポフErnest Latypovがコール・ド・バレエからコリフェに昇進しています。2人ともワガノワ出身。
プリンシパルだったデニス・マトヴィエンコはゲスト・ソリストになってしまいました。
いずれにしても、ティムール・アスケロフとキム・キミンは、マリインスキー・バレエの来日公演で大活躍しますので、楽しみですね。
マリインスキー・バレエ2015 来日公演
http://www.japanarts.co.jp/mb2015/
ティムール・アスケロフは
11/26「ジュエルズ」のダイヤモンド(パートナーは、クリスティナ・シャプラン)、
12/2昼公演「ロミオとジュリエット」のロミオ(ジュリエットは、クリスティナ・シャプラン)、
12/6の「白鳥の湖」の王子(オデット/オディールはエカテリーナ・コンダウーロワ)
役で出演します。
キム・キミンは、
11/26「ジュエルズ」のルビー、
12/4「白鳥の湖」の王子(オデット/オディールはアリーナ・ソーモワ)
役で出演します。