ボリショイ・バレエの2014-15シーズンが終わりましたが、最後に昇進発表がありました。先日、アンナ・ニクーリナとアナスタシア・スタシュケヴィッチのプリンシパル昇進などの発表がありましたが、追加しての発表です。
http://www.bolshoi.ru/en/persons/ballet/
デニス・ロチキンがプリンシパル昇進
マリーヤ・ヴィノグラードワがリーディングソリストに昇進
マリーヤ・セメニャチェンコがファーストソリストに昇進
アレクサンドル・ヴォドペドフがソリストに昇進
デニス・ロチキン(ロシア語ではローチキンと読むのが正解らしいです)は、ザハロワと組むことが最近多くて活躍は目立っていましたが、個人的には、プリンシパルにはまだまだという印象があります。パートナーリングが上手くない、演技力もあまりないのですが、長身で見栄えのする容姿、ソロでは伸び伸びと綺麗に踊るので今後の努力に期待します。地方のバレエ学校出身ですが、ニコライ・ツィスカリーゼのボリショイ時代の最後の弟子というか秘蔵っ子でした。
9月には、サンクトペテルブルグ・バレエ・シアターの来日公演に出演するので、成長ぶりを観ることができますね。
マリーヤ・ヴィノグラードワは、小柄ですがゴージャスな美貌の持ち主で、6月に、イワン・ワシーリエフと結婚したばかり。2013年の「スパルタクス」での共演が縁だったようです。今まであまり日本で観る機会がありませんが、テクニックが強く、次回の来日公演ではきっと期待できるでしょう。「スパルタクス」のフリーギア、「ラ・バヤデール」のガムザッティ、ジゼルなどを踊っています。
マリーヤ・セメニャチェンコは、もともとはモスクワ音楽劇場バレエにいて、前回の来日公演でも活躍しましたが、セルゲイ・フィーリンがボリショイの芸術監督に就任するのに伴い、ダンチェンコからボリショイに移籍しました。長身で、やはり美貌の持ち主です。
******
さて、ボリショイ・バレエの舞台裏に迫ったドキュメンタリー映画「ボリショイ・バビロン」が9月19日より劇場公開されます。予告編も公開されました。フィーリンの襲撃事件、マリーヤ・アラーシュ、ボリス・アキモフらのインタビューなども出てきて大変興味深いですね。