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ミラノ・スカラ座の次期芸術監督はビゴンゼッテイ?

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ミラノ・スカラ座バレエの芸術監督を務めていたマハール・ワジーエフが任期途中で、ボリショイ・バレエの芸術監督に就任することになり、3月16日より、ミラノ・スカラ座バレエの芸術監督の座が空席となってしまいます。

後継となる芸術監督が誰になるのか、近日中に発表されることになっていますが、振付家でアテルバレットの芸術監督であるマウロ・ビゴンゼッティが有力候補として名前が挙がっています。

Mauro Bigonzetti to be the new director of ballet at La Scala
http://www.gramilano.com/2016/01/mauro-bigonzetti-to-be-the-new-director-of-ballet-at-la-scala/

こちらの記事によると、 La Repubblica紙では、ビゴンゼッテイでほぼ決定だとしています。

公式発表はないものの、後任は明らかに決定されているとのことで、スカラ座の総裁であるアレクサンダー・ペレイラが、組合の代表と会談し、後任を伝えているそうです。

ミラノ・スカラ座はクラシック・バレエに基づいたカンパニーであるため、ビゴンゼッティという選択は多くの人を驚かせています。最近、スカラ座では、ビゴンゼッティが振付けた新作の「シンデレラ」が上演されましたが、非常に現代的な作品であり、ビゴンゼッティが芸術監督になったら、レパートリーもコンテンポラリー的になると考えられます。

ビゴンゼッティはアテルバレットの芸術監督であると同時に、ベルリン国立バレエなど数多くのカンパニーに作品を提供しているビゴンゼッティ。ただし、もともとはクラシックバレエ畑出身で、ローマ歌劇場バレエ学校出身で、ローマ歌劇場バレエで数年踊った経験があります。ただし、23歳の時にアルターバレットに入団し、現在に至ります。

スカラ座のダンサー数人は、 La Repubblica紙の記者にこう伝えました。

「ビゴンゼッティに対して、特に何か個人的な感情があるわけではありませんが、スカラ座のような大きなカンパニーを運営したことがある経験があって、クラシックバレエのバックグラウンドがある人を芸術監督に就任させた方が適切だと思っています。アテルバレットは40人以下の私立のカンパニーで、コンテンポラリー専門のカンパニーです。マリインスキー・バレエの芸術監督だったワジーエフですら、落ち着くまで困難がありました」


しかしながら、結論はもう出ているようです。10日前にワジーエフは、ボリショイ・バレエの芸術監督に就任するためにカンパニーを去り、現在芸術監督の座は空席となっています。ワジーエフの指揮の下でカンパニーのレベルは飛躍的に向上しました。コール・ド・バレエは特に今までになく高いレベルとなりました。しかしながら、最近のレパートリーの中には奇妙なものもありました。スカラ座の広い空間には似つかわしくない室内楽を使かった「チェロ組曲」、ヌレエフ版の「くるみ割り人形」をレパートリーから外して、ミニマリスト的なナチョ・ドゥアト版「くるみ割り人形」に差し替えました。さらに、ビゴンゼッティの「シンデレラ」は多くの批評家、ファン、そしてダンサーの一部にも不興を買いました。


本当にスカラ座の芸術監督はビゴンゼッティになるのか、近日中に発表されることになりそうです。

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