マハール・ワジーエフがボリショイ・バレエの芸術監督に就任して空席となったミラノ・スカラ座の芸術監督の座。マウロ・ビゴンゼッティが有力であるという報道がありましたが、このほど2月1日月曜日に、正式に彼が就任することが発表されました。
Mauro Bigonzetti to Direct La Scala Ballet
http://artsbeat.blogs.nytimes.com/2016/02/02/mauro-bigonzetti-to-direct-la-scala-ballet/?smid=tw-nytimesarts&smtyp=cur
55歳のビゴンゼッティの有力な対抗馬は、ローラン・イレールと、現スカラ座エトワールのロベルト・ボッレだったそうです。その中で、コンテンポラリーの振付家が芸術監督に決まったということは、今までクラシック作品中心だったカンパニーの方向性が大きく変わる可能性を示唆しています。
ビゴンゼッティの作品は、スカラ座のほか、シュツットガルト・バレエ、ENB、ボリショイ・バレエ、アルヴィン・エイリー・アメリカン・ダンス・シアター、そしてNYCBにて上演されてきました。NYCBでは、今まで彼の作品が4作品上演されています。
ミラノ・スカラ座は伝統と格式のある大きなバレエ・カンパニーであり、今まで小規模なアテルバレットの芸術監督だったビゴンゼッティがどのような腕を振るえるのかは未知数です。また、ダンサーの一部はこの就任に反対しているようです。ミルピエのように失敗しなければ良いのですが。