以前にもこのサイトでご紹介した、19世紀末から20世紀初頭に活躍したアメリカ人ダンサー/振付家のロイ・フラーの伝記映画「La Danseuse」(The Dancer)が水曜から開催されているカンヌ国際映画祭の「ある視点」部門に出品されることになりました。
ロイ・フラーの人生を、やはりモダン・ダンスの始祖の一人であるイザドラ・ダンカンとの関係を中心にして、フランスの若手映画監督Stephanie Di Giustoが映画化したものです。(Stephanie Di Giustoは、ブリジット・フォンテーンらのミュージックビデオを監督したり、ヴァネッサ・ブリュノ、クロエ、リーバイスといったファッションブランドのイメージビデオを撮影してきました。)
フランスでの公開日時も、今年の9月28日に決定しています。
製作会社Wild Bunchのサイトより
http://www.wildbunch.biz/movie/dancer-the/
ロイ・フラー役を演じるのは、フランス出身の歌手Soko (映画「博士と私の危険な関係Augustine」に主演してリュミエール賞にノミネート)。人気女優クリステン・スチュワートの恋人という噂もあります。そして、イザドラ・ダンカン役を演じるのは、ジョニー・デップとヴァネッサ・パラディの娘、リリー・ローズ・デップです。まだ16歳という若さですが、シャネルの広告にも起用されています。また、人気俳優のギャスパー・ウリエルも出演します。
アメリカの小さな村に生まれたロイ・フラーは、偶然舞台にに出演していて、「サーペンタイン・ダンス(蛇のダンス)」を生み出しました。ニューヨークからパリに渡った彼女は、トゥルーズ・ロートレック、リュミエール兄弟、ロダンといった人たちを魅了して一世を風靡しました。
ロイ・フラーを有名にした「サーペンタイン・ダンス(蛇のダンス)」。ただしこれを踊っているダンサーはロイ・フラーではなく、Papinta.というダンサーによるもののようです。