来シーズンより、18年間芸術監督を務めたイヴァン・リスカに代わり、イーゴリ・ゼレンスキーが芸術監督に就任するミュンヘン・バレエ(バイエルン州立バレエ)。
マリインスキー・バレエより、サバティバルを取得したウラジーミル・シクリャーロフとマリーヤ・シリンキナが移籍するのは既報の通りです。
そして、ゼレンスキーの就任に伴い、29人と大量のダンサーが退団することが発表されました。
Dance EuropeのFacebookより
https://www.facebook.com/DanceEurope/photos/a.762806220476174.1073741828.762675407155922/1035181209905339/?type=1&theater
退団するダンサーのリスト
プリンシパルとソリスト
Daria Sukhorukova, Ekaterina Petina, Lukas Slavický, Cyril Pierre, Zuzana Zahradníková, Catherine Markowskaja, Léonard Engel, Stephanie Hancox, Ilia Sarkisov, Maxim Chashchegorov, Lucia Lacarra and Marlon Dino
デミソリストとコール・ド・バレエ
Magdalena Lonska, Joana de Andrade, Martina Balabanova, Donna Mae Burrows, Lisa Gareis, Nagisa Hatano, Julia Reid, Alisa Scetinina, Maud Hélèn Treille, Ilenia Vinci and Marcella Zambon and Vittorio Alberton, Zoltan Mano Beke, Luca Giaccio, Ilya Shcherbakov, Olzhas Tarlanov and Shawn Throop
ミュンヘン・バレエ最大の大スターであるルシア・ラカッラ、彼女のパートナーであるマーロン・ディノ、ラカッラの元パートナーであるシリル・ピエール、元マリンスキー・バレエで、ラトマンスキーが振付けた話題作「パキータ」の初演キャストを務めたダリア・スホルコワ、ガラ公演で来日しているカテリーナ・マルコフスカヤ、ルーカス・スラヴィツキーらが退団します。また、コール・ド・バレエでは、波多野渚砂さんも退団します。
29人の退団というのは、バレエ団全体のおよそ半分、プリンシパルは3分の2、ソリストに至っては4分の3という割合です。その分、新しい団員がたくさん入ってくるのでしょうが。
ミュンヘン・バレエは来シーズンのプログラムも発表されていますが、グリゴローヴィッチ版「スパルタクス」がレパートリー入りするなど、古典色の強いレパートリーとなっています。全く新しいバレエ団に変わってしまうという感じでしょうね。
なお、6月12日の現地時間午後6時からは、ミュンヘン・バレエの「海賊」のインターネット中継が予定されています。これはイヴァン・リスカ版なので、今後レパートリーから消えてしまうかもしれませんね。
https://www.staatsoper.de/en/staatsopertv.html