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WOWOW バレエ関連番組3月放送予定

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最近バレエ番組にとても力を入れているWOWOW、3月のバレエ関連番組放送予定です。

3/3(土)
バレエ☆プルミエール
(再)#3 よる8:30

3/8(木)
(再)パリ・オペラ座バレエ団特集2012-2014
ヌレエフ 『眠れる森の美女』 よる7:00
ヌレエフ 『ドン・キホーテ』 よる9:35
ミルピエ+バランシン 『ダフニスとクロエ』 『水晶宮』 よる11:35
ノイマイヤー 『マーラー交響曲第三番』  深夜1:30

再放送になりますが、すべてDVD化されていない、ここでしか観られない非常に貴重な映像です。先日のハンブルグ・バレエ来日公演の「ジョン・ノイマイヤーの世界」の感動的なフィナーレを飾った 『マーラー交響曲第三番』 も、パリ・オペラ座バレエによる全編が観られますので、この公演に心を動かされた方も是非ご覧になってください。


(再)「君はベジャールをみたか」 深夜3:30
http://www.wowow.co.jp/detail/111764/-/02


3/11(日)
バレエ☆プルミエール
(再)#4 午後4:00
#5 午後4:30

ベジャール・セレブレーション テム・エ・ヴァリアシオン 午後5:00
(再)ベジャール・セレブレーション特別合同ガラ よる6:00

モーリス・ベジャール・バレエ団 テム・エ・ヴァリアシオン は初回放送です。2017年11月22日の没後10年、さらに、初来日公演を行なって50周年の2017年に、その功績をたたえる特別ガラが東京文化会館にて開催されました。その第一部、ジル・ロマンがベジャールのために振り付けしたのが、「テム・エ・ヴァリアシオン」です。

第二部の「ベジャール・セレブレーション特別合同ガラ」は、先月放映されましたが、第一部と同時に再放送されます。ベジャールの振付けた名作を東京バレエ団とベジャール・バレエ団が踊ります。

モーリス・ベジャール没後10年&カンパニー来日50周年記念
http://www.wowow.co.jp/special/013325


NHK-BSプレミアム 3/10「英国ロイヤルバレエ 茜と亮一・プリンシパルの輝き」放映

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NHK-BSプレミアムで、3月10日(土)  後9:30に、「英国ロイヤルバレエ 茜と亮一・プリンシパルの輝き」という番組が放映されます。

http://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/trailer.html?i=13601

世界三大バレエの1つと讃えられる英国ロイヤルバレエ団で、史上初めて、日本人男女2人が同時にバレエダンサーの最高位・プリンシパルに昇格した。今回昇格したのはバレエ団全体で4人。

そのうち2人を日本人が占めたのである。平野亮一と高田茜。男性としては1993年の熊川哲也、女性としては1995年の吉田都以来の快挙である。

番組では、2人が主役を務める舞台をじっくりと堪能するとともに、プリンシパルに昇りつめた2人のレッスンに密着。2人の心の内にある思いにじっくりと耳を傾けながら、英国王室が大切に守ってきた“王立”バレエの奥深い世界を描き出す。

上記リンク先にある予告編映像を観ると、吉田都さんも出演し、ロイヤル・オペラハウスまで出向いてレポートをしているようです。とても楽しみですね。

*********
なお、平野亮一さんは、現在ロイヤル・バレエで上演中の『冬物語』で主人公、レオンテスを演じています。エドワード・ワトソンの怪我に伴い、映画館中継でもこの役を演じました。したがって、日本でも英国ロイヤル・オペラハウス・シネマシーズンで上映されますので、映画館のスクリーンで平野さんの演技、踊りを観ることができます。

http://www.roh.org.uk/news/catch-the-royal-ballets-the-winters-tale-live-in-cinemas-on-28-february-2018


現地でも、非常に複雑でダークな役柄を演じた平野さんの演技は好評だったようです。
http://www.roh.org.uk/news/your-reaction-what-did-you-think-of-the-winters-tale-live-in-cinemas

日本での上映予定 (4月20日から順次公開です)
http://tohotowa.co.jp/roh/movie/winter.html

*********
また、高田茜さん、平野亮一さんは、今年の8月に開催される『ロイヤル・エレガンスの夕べ」に出演する予定です。
http://royalelegancenight.com/japanese/tickets.html



パリ・オペラ座バレエの昇進コンクール結果

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パリ・オペラ座バレエの昇進コンクールが3月2日、3日に行われました。結果が発表されています。

https://www.operadeparis.fr/actualites/resultats-du-concours-de-promotion-du-ballet-de-lopera-national-de-paris

<男性ダンサー>

プルミエ・ダンスール
Monsieur Paul MARQUE ポール・マルク

スジェ
Monsieur Francesco MURA フランチェスコ・ミュラ
Monsieur Pablo LEGASA パブロ・レガサ

コリフェ
Monsieur Axel MAGLIANO
Monsieur Simon LE BORGNE


<女性ダンサー>

プルミエール・ダンスーズ
昇進なし

スジェ
Mademoiselle Roxane STOJANOV ロクサーヌ・ストヤノフ
Mademoiselle Aubane PHILBERT オーバーヌ・フィルベール

コリフェ
Mademoiselle Caroline OSMONT カロリーヌ・オズモント
Mademoiselle Bianca SCUDAMORE ビアンカ・スクダモア


ちなみに、順位はこのようになります。


男性ダンサー

カドリーユ→コリフェ (課題曲「ラ・シルフィード」ジェームズのヴァリエーション)
1. Axel Magliano (昇進)
2. Simon Le Borgne (昇進)
3. Isaac Lopes-Gomes
4. Andrea Sarri
5. Giorgio Foures
6. Julien Guillemard.

コリフェ→スジェ (課題曲「オネーギン」レンスキーの2幕ソロ)
1. Francesco Mura (昇進)
2. Pablo Legasa (昇進)
3. Thomas Docquir
4. Hugo Vigliotti
5. Mickaël Lafon
6. Alexandre Gasse 

スジェ→プルミエ (課題曲「マノン」1幕デ・グリューのヴァリエーション)
1. Paul Marque (昇進)
2. Jérémy-Loup Quer
3. Marc Moreau
4. Daniel Stokes
5. Allister Madin
6. Fabien Révillion


女性ダンサー

カドリーユ→コリフェ (課題曲「祭りの夜」)
1. Caroline Osmont - (昇進)
2. Bianca Scudamore - (昇進)
3. Naïs Duboscq
4. Seohoo Yun
5. Célia Drouy
6. Héloïse Jocqueviel

コリフェ→スジェ (課題曲「パキータ」グラン・パ)
1. Roxane Stojanov - (昇進)
2. Aubane Philbert - (昇進)
3. Juliette Hilaire
4. Charlotte Ranson
5. Jennifer Visocchi

スジェ→プルミエ (課題曲「ディアナとアクティオン」)
昇進、順位なし


女性ダンサーはプルミエール・ダンスーズの枠が一つあったものの、際立ったダンサーがいなくて票が割れてしまったため、昇進者は見送られてしまいました。
スジェに昇進したのは、ロクサーヌ・ストヤノフとオーバーヌ・フィルベール。二人とも、ドキュメンタリー映画「ミルピエ」に出演しています。オーバーヌ・フィルベールは、「スーパー・バレエ・レッスン」に出演していたのを覚えている方も多いかと思います。キャリアが10年を越えるベテランとなってきました。
コリフェに昇進したビアンカ・スクダモアは、パリ・オペラ座初のオーストラリア人団員で、昨年7月の入団試験で入団したばかりです。2015年にYAGPで3位となり、パリ・オペラ座学校に入学しました。昇進に至りませんでしたが、4位のSeo Hoo Yunも、昨年7月の入団試験で入団したばかりです。2014年ヴァルナ国際コンクールでジュニア1位に輝いています。

男性ダンサーでは、下馬評通り、ポール・マルクがプルミエへの昇進を決めました。昨年末に「ドン・キホーテ」に主演しており、上演中の「オネーギン」ではレンスキーを演じています。
スジェに昇進したパブロ・レガサも、コリフェでありながら「ドン・キホーテ」でバジルを踊りました。これからのオペラ座の将来を背負って立つ有望な二人です。

現在「オネーギン」と「ベジャール/ミルピエ」の公演が行われている中での昇進試験は、とても大変なことだったと思います。昇進した皆さま、おめでとうございます。

第15回世界バレエ・フェスティバルの出演者が発表

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第15回世界バレエ・フェスティバルの出演者が発表されています。

https://www.nbs.or.jp/stages/2018/wbf/cast.html

今回は、29歳以下は\ 4,000で観られるコーセーU29シートが導入されます。

<予定される女性舞踊手>

マリーヤ・アレクサンドロワ
Maria Alexandrova
(ボリショイ・バレエ)

シルヴィア・アッツォーニ
Silvia Azzoni
(ハンブルク・バレエ団)

エリサ・バデネス
Elisa Badenes
(シュツットガルト・バレエ団)
(初登場)

レオノール・ボラック
Leonore Baulac
(パリ・オペラ座バレエ団)
(初登場)

アリーナ・コジョカル
Alina Cojocaru
(イングリッシュ・ナショナル・バレエ)

オレリー・デュポン
Aurélie Dupont
Aプロのみ
(パリ・オペラ座バレエ団)

マリア・アイシュヴァルト
Maria Eichwald
(元シュツットガルト・バレエ団)

ドロテ・ジルベール
Dorothée Gilbert
(パリ・オペラ座バレエ団)
(初登場)

マリア・コチェトコワ
Maria Kochetkova
(サンフランシスコ・バレエ団)

サラ・ラム
Sarah Lamb
(英国ロイヤル・バレエ団)

アンナ・ラウデール
Anna Laudere
(ハンブルク・バレエ団)

ミリアム=ウルド・ブラーム
Myriam Ould-Braham
(パリ・オペラ座バレエ団)
(初登場)

タマラ・ロホ
Tamara Rojo
(イングリッシュ・ナショナル・バレエ)

ヤーナ・サレンコ
Iana Salenko
Aプロのみ
(ベルリン国立バレエ団)

ポリーナ・セミオノワ
Polina Semionova
(ベルリン国立バレエ団)


<予定される男性舞踊手>

ロベルト・ボッレ
Roberto Bolle
(ミラノ・スカラ座バレエ団/アメリカン・バレエ・シアター)

フェデリコ・ボネッリ
Federico Bonelli
(英国ロイヤル・バレエ団)

ダニエル・カマルゴ
Daniel Camargo
(オランダ国立バレエ団)
(初登場)

セザール・コラレス
Cesar Corrales
Bプロのみ
(イングリッシュ・ナショナル・バレエ)
(初登場)

マチュー・ガニオ
Mathieu Ganio
(パリ・オペラ座バレエ団)

デヴィッド・ホールバーグ
David Hallberg
(アメリカン・バレエ・シアター)
(初登場)

イサック・エルナンデス
Isaac Hernandez
(イングリッシュ・ナショナル・バレエ)
(初登場)

マチアス・エイマン
Mathias Heymann
(パリ・オペラ座バレエ団)

ヨハン・コボー
Johan Kobborg

ヴラディスラフ・ラントラートフ
Vladislav Lantoratov
(ボリショイ・バレエ)


ジェルマン・ルーヴェ
Germain Louvet
(パリ・オペラ座バレエ団)
(初登場)

スティーヴン・マックレー
Steven McRae
Aプロのみ
(英国ロイヤル・バレエ団)

マライン・ラドメーカー
Marijn Rademaker
(オランダ国立バレエ団)

エドウィン・レヴァツォフ
Edvin Revazov
(ハンブルク・バレエ団)

アレクサンドル・リアブコ
Alexandre Riabko
(ハンブルク・バレエ団)

レオニード・サラファーノフ
Leonid Sarafanov
(ミハイロフスキー・バレエ団)

ダニール・シムキン
Daniil Simkin
(アメリカン・バレエ・シアター)

フリーデマン・フォーゲル
Friedemann Vogel
(シュツットガルト・バレエ団)

このほか、モーリス・ベジャール・バレエ団より参加予定です。

※表記の出演者と演目は2018年3月5日現在の予定

<公演概要>

https://www.nbs.or.jp/stages/2018/wbf/schedule.html

Aプロ
8月 1日(水)18:00
8月 2日(木)18:00
8月 3日(金)18:00
8月 4日(土)14:00
8月 5日(日)14:00

Bプロ
8月 8日(水)18:00
8月 9日(木)18:00
8月10日(金)14:00
8月11日(土)14:00
8月12日(日)14:00

指揮: ワレリー・オブジャニコフ、ロベルタス・セルヴェニカス
演奏: 東京フィルハーモニー交響楽団

会場
東京文化会館(上野)

<チケット>

入場料(税込)
S \26,000
A \23,000
B \20,000
C \16,000
D \12,000
E \8,000

チケット発売方法

★全幕特別プロ+Aプロ+Bプロ 2演目・3演目セット券 [S~C] 

NBS WEBチケット先行発売[NBSのみで取り扱い]

(先行期間中のみ、1枚につき1000円早得)

■3演目セット券先行期間:3/27(火)21:00~4/2(月)18:00
■2演目セット券先行期間:3/30(金)21:00~4/2(月)18:00

※全幕特別プロ「ドン・キホーテ」とAプロ、Bプロの2演目または3演目を、先行期間中に同時に同一枚数お買い上げいただくと、チケット1枚につき1,000円を割引します。S、A、B、C席を対象とし、公演日および席種は自由にお選びいただけます。

★単独券

■NBS WEBチケット先行発売[S~D]:4/4(水)21:00~4/7(土)18:00
■単独券 一斉発売日:4月14日(土)10:00より

★電話での申し込み

NBSチケットセンター
03-3791-8888
平日10:00~18:00
土曜10:00~13:00
日祝休み

★インターネットでの申し込み
NBS WEBチケット

コーセーU29シート:\ 4,000
※満29歳までの方を対象に、Aプロ、Bプロ毎公演、「C席」相当の席を「コーセーU29シート」として30席、計300席。座席指定不可。チケットは公演当日のお受け取り。公演当日、年齢を確認できる身分証を携行。
NBS WEBチケットのみで6/22(金)より発売


また、全幕プロ「ドン・キホーテ」もあります。
https://www.nbs.or.jp/stages/2018/wbf_pro/schedule.html

公演概要
7月27日(金)19:00  主演:ミリアム・ウルド=ブラーム、マチアス・エイマン
7月28日(土)14:00  主演:アリーナ・コジョカル、セザール・コラレス

出演:東京バレエ団
指揮:ワレリー・オブジャニコフ
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団

会場
東京文化会館


こちらの「ドン・キホーテ」ですが、大阪公演も予定されているとのことです。出演者は未定。
出演はマリーヤ・アレクサンドロワとウラディスラフ・ラントラートフが予定されています。

8月18日(土)
フェスティバルホール キョードーインフォメーション TEL:0570-200-888


それから恒例のガラ公演もあります。
https://www.nbs.or.jp/publish/news/2018/03/15-1.html

8月15日(日)に開催。今回の〈ガラ〉は、世界バレエフェスティバルの創始者であり、2年前に物故した、前公益財団法人日本舞台芸術振興会 専務理事の佐々木忠次さんを記念して、世界バレエフェスティバルが出演者や関係者の間では長年"ササキ・ガラ"と呼びならわされてきたことにちなみ、〈ササキ・ガラ〉という公演タイトルで上演されます。

デヴィッド・ビントレーが、バーミンガムロイヤル・バレエの芸術監督を2019年に退任

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デヴィッド・ビントレーが、バーミンガムロイヤル・バレエの芸術監督を2019年7月末に退任することが、バレエ団より発表されました。

https://www.brb.org.uk/post/david-bintley-cbe-to-step-down-as-director-at-the-end-of-our-2018-19-season

1995年より、ピーター・ライトの後継者としてバーミンガムロイヤル・バレエの芸術監督を務めてきたビントレー。ダンサーとして在籍した期間を含めると42年間もここで働いていたことになります。23年間の間に、全幕作品を10作品と1幕の作品を12作品振り付けました。さらに、他の振付家による新作も21作品委嘱し、来シーズンは4つの新作が上演されます。

新作だけでなく、古典のレパートリーも充実しているバーミンガムロイヤル・バレエは、ビントレーの貢献無くして今の姿はなかったことでしょう。また、バーミンガムロイヤル・バレエの芸術監督と並行して、2010年より4年間、新国立劇場バレエ団の芸術監督も務め、その間に『アラジン』と『パゴダの王子』という2つの素晴らしい全幕作品を振付け、また小野絢子さん、米沢唯さんなどの才能を育てて、海外ゲストに依存しない、現代作品も踊りこなすことができるクオリティの高いバレエ団へと成長させました。

後任は未定で、これから後継者を公募することになります。

ビントレーがバーミンガムロイヤル・バレエの芸術監督を退任する理由は、世界中から引きも切らない振付作品の依頼に対応するため、とのことです。ぜひまた、新国立劇場バレエ団のために新作を振付けてほしいものだと思います。

一方で、バーミンガムロイヤル・バレエは公的援助が減らされていて、上演する予定だった『ラ・バヤデール』を資金不足で断念して他の作品に置き換えるということを強いられたりしていました。


なお、ビントレー率いるバーミンガムロイヤル・バレエは、今年5月に来日公演を行います。ビントレー時代最後の来日公演となります。
https://www.nbs.or.jp/stages/2018/brb/index.html

「眠れる森の美女」プロローグ付全3幕

5月18日(金)18:30
(オーロラ姫):アリーナ・コジョカル / (王子):マチアス・ディングマン

5月19日(土)14:00
(オーロラ姫):デリア・マシューズ / (王子):ブランドン・ローレンス

5月20日(日)14:00
(オーロラ姫):アリーナ・コジョカル / (王子):マチアス・ディングマン

「リーズの結婚」
全2幕

5月25日(金)19:00
(リーズ):平田 桃子 / (コーラス):マチアス・エイマン

5月26日(土)14:00
(リーズ):セリーヌ・ギッテンス / (コーラス):タイロン・シングルトン

5月27日(日)14:00
(リーズ):平田 桃子 / (コーラス):マチアス・エイマン

会場
東京文化会館(上野)


また、新国立劇場バレエ団では、来シーズン「アラジン」が上演されます。

芸術選奨文部科学大臣賞に佐東利穂子さん、同新人賞福岡雄大さん

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平成29年度(第68回)芸術選奨文部科学大臣賞・同新人賞が決定しました。

http://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/1401983.html


◆文化庁 芸術選奨とは
優れた業績を上げた芸術家等の功績をたたえるための賞で、昭和25年度に発足した。演劇、映画、音楽、舞踊、文学、美術、放送、大衆芸能、芸術振興、評論等、メディア芸術の11分野において、その年に優れた業績をあげ、新生面を開いた人に贈られる賞。芸術選奨文部科学大臣賞または芸術選奨文部科学大臣新人賞がある。

舞踊部門の文部科学大臣賞は佐東利穂子(ダンサー)、西川箕乃助(日本舞踊家)、同新人賞は福岡雄大(バレエダンサー)に決定しています。

佐東利穂子さん

http://www.st-karas.com/news_jp/%E4%BD%90%E6%9D%B1%E5%88%A9%E7%A9%82%E5%AD%90-%E8%8A%B8%E8%A1%93%E9%81%B8%E5%A5%A8-%E6%96%87%E9%83%A8%E7%A7%91%E5%AD%A6%E5%A4%A7%E8%87%A3%E8%B3%9E%E5%8F%97%E8%B3%9E%E3%81%AE%E3%81%8A%E7%9F%A5%E3%82%89/


【贈賞理由】

「トリスタンとイゾルデ」ほかの成果

佐東利穂子氏の「トリスタンとイゾルデ」におけるダンスはまさに圧巻であった。屹立(きつりつ)する身体の絶え間ない変容は時空を越え、身体を使って表現するアーティストとして未踏の領域に入ったと言うことができる。独自の振付言語と一貫した美意識を貫く勅使川原三郎氏と長年に亘り活動を共にしてきた氏が、身体に対する深い思考によって新たな地平を切り拓(ひら)いた成果は、「静か」「顔」にも鮮やかに現れ、大きな飛躍を見せた一年となった。



福岡雄大さん
http://www.nntt.jac.go.jp/ballet/news/detail/26_012081.html


【贈賞理由】

「コッペリア」ほかの成果

福岡雄大氏は、早くから男性的で高度な舞踊技術、明朗で好感の持てる個性で注目を集めてきたダンサーである。近年は表現力や主役としての風格の点で急成長を見せており、平成29年は所属する新国立劇場バレエ団の全プログラムに主演。「コッペリア」フランツ役の洒脱(しゃだつ)さ、「ジゼル」アルべルト役の高貴な悲劇性をはじめ、役柄の深い理解によって作品を牽引(けんいん)し、舞台全体の成果を高めるような名演が相次いだ。日本のバレエ界をリードする存在として、さらなる飛躍が期待される。

より詳しい経過はこちらにあります。


舞踊部門は,文部科学大臣賞13名(選考審査員から8名,推薦委員から5名)文部科学大臣新人賞13名(選考委員から7名,推薦委員から6名)の推薦があった。第一次選考審査会の結果,それぞれの賞の各々5名が第二次選考審査会に残された。
両次共に緻密かつ活発な議論が交わされ,殊に文部科学大臣賞の第二次選考審査会は長時間に及んだ。そのような中で候補者は3名に収斂(しゅうれん)し,日本舞踊の西川箕乃助氏が年間の活動と斯界(しかい)における牽引的な役割が共に評価されてまず決まった。もう1名については更に議論が続き,平成29年の成果を改めて丹念に審議,国際的な活動や将来性において一歩抜きんでた,ダンサーの佐東利穂子氏が選ばれた。
文部科学大臣新人賞は,福岡雄大氏が同29年の圧倒的な舞台成果に多くの推薦を得て選出に至った。


勅使川原三郎さんの作品で活躍する佐東利穂子さんは、追従する者がいないほどのダンサーとしての高みに上り詰めた至高のアーティストと言ってよいでしょう。年々、表現力も精神性も身体性も進化し続け、彼女にしかできない圧倒的なカリスマ性を持っています。非常に多作な上、海外での活動も多い勅使川原さんにとってなくてはならない存在であり、どのパフォーマンスを見逃してもならないほどです。

福岡雄大さんは、文字通り新国立劇場バレエ団、そして日本を代表するバレエダンサーに成長しました。特に小野絢子さんとのパートナーシップは多くの人を魅了しています。この週末の、日本バレエ協会の「ライモンダ」では、アブデラクマンを演じるとのことで、新境地が見られることでしょう。

ミケーラ・デ・プリンスの自伝「夢へ翔けて ~戦争孤児から世界的バレリーナへ~」がマドンナにより映画化

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YAGP(ユースアメリカグランプリ)の出場者を追ったドキュメンタリー映画「ファースト・ポジション―夢に向かって踊れ!」に出演して一躍有名になった、ミケーラ・デプリンス。現在はオランダ国立バレエのソリストとして活躍しています。

シエラレオネの戦争孤児だった彼女がアメリカ人の養父母に引き取られ、バレリーナになるという夢をかなえたその波乱に満ちた半生をつづった自伝「夢へ翔けて ~戦争孤児から世界的バレリーナへ~」が映画化されることになりました。しかも、この本を読んで感銘を受けたビッグスター、マドンナが自らメガホンを取り、監督することになりました。スタジオはMGMで2015年より準備が進められてきました。

http://variety.com/2018/film/news/madonna-directing-ballerina-movie-taking-flight-1202725212/

「ミケーラの旅路は、アーティストとしての私だけでなく、逆境を知っている活動家としての私の心にも深く響きました。シエラレオネに光を当て、ミケーラと共に育った孤児たちを代弁する存在としての彼女に、声を与えたいと思います。彼女の物語に命を与える機会を得られて誇りに思っています」とマドンナはコメントしています。

マドンナは、2008年の映画『ワンダーラスト』で映画監督デビューし、2011年には『ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋』を監督。これが3本目の作品となります。

「夢へ翔けて ~戦争孤児から世界的バレリーナへ~」は、多くの方に読んでいただきたい、とても勇気と希望を与えてくれる一冊です。養母エレインとの共著ですが、18歳の時にこれを書いたというのは素晴らしい文才です。

(私の感想)
戦争、両親の死と大変な苦難を生き抜き、アメリカに渡っても差別されるという現実に直面しながら、努力を重ねて夢の扉を開いたミケーラ。だけど、養母エレーンと共に書いたこの自伝では、等身大の彼女の姿が、素直な言葉で生き生きと綴られています。決して成功に酔うことなく、様々なトラウマや恐怖、姉妹となったミアとの友情と葛藤など、若い女の子ならではの視点で語られているので、とても好感度が高いです。翻訳もとても読みやすく、ルビも振ってあって小学校高学年くらいでもスルスル読めてしまうし、ドラマティックで感動的で、面白い内容です。

ミケーラ・デ・プリンスを追ったアメリカNBCのドキュメンタリー

オランダ国立バレエで「コッペリア」のスワルニダをリハーサルする映像。

オランダ国立バレエでの活躍の他、ENBの「ジゼル」にミルタ役でゲスト出演したり、ビヨンセのLemonadeのPVに出演するなどの活躍もしています。2年ほど前にKLMオランダ航空に載った時には、彼女が機内誌の表紙を飾っていました。

ミケーラ・デ・プリンスの公式サイト
http://www.michaeladeprince.com/

素晴らしい原作なだけに、映画化がとても楽しみです。

夢へ翔けて: 戦争孤児から世界的バレリーナへ (ポプラせかいの文学)夢へ翔けて: 戦争孤児から世界的バレリーナへ (ポプラせかいの文学)
ミケーラ デプリンス エレーン デプリンス Michaela DePrince

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マシュー・ボーンの「シンデレラ」10月に来日公演

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マシュー・ボーン振付作品「シンデレラ」が今年10月に来日公演を行うことが発表されました。

http://hpot.jp/stage/cinderella2018

『シンデレラ』は、1940年のロンドン大空襲が舞台となっています。ボーンは、プロコフィエフが『シンデレラ』の楽曲を第二次世界大戦中に書き上げたということに興味を抱き、歴史に残る暗黒時代の雰囲気が何かしらの形で音楽に反映されていると確信して物語の舞台を戦時中に設定しました。

https://new-adventures.net/cinderella

初演は1997年で、何回かリバイバルされ、英国以外でも上演されていますが、日本での公演は初めてです。

キャストは、『眠れる森の美女』の来日公演でも活躍したアシュリー・ショーとコーデリア・ブレイスウェイトがシンデレラ役、アンドリュー・モナガンとエドウィン・レイがハリー(パイロット)役など、おなじみのメンバーが揃っています。美術は、ボーン作品には欠かせないレズ・ブラザーストン。


マシュー・ボーンの『シンデレラ』

日程:2018年10月3日(水)~14日(日)
場所:東急シアターオーブ
チケット一般発売:2018年7月7日(土)

演出・振付:マシュー・ボーン
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
出演:ニュー・アドベンチャーズ

お問合せ:ホリプロチケットセンター 03-3490-4949
主催:ホリプロ/TBS企画制作:ホリプロ

公式twitter/instagram @mbcinderella_jp
公式サイト http://hpot.jp/stage/cinderella2018


今週末~週明けのテレビ放映情報

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テレビ放映情報です。
今週末はたくさんあるのでスクロールして確認してくださいね。

NHK Eテレクラシック音楽館 
3月18日(日) 午後9:30~午後11:00 
新国立劇場 歌劇「松風」

音楽 細川俊夫、演出サシャ・ヴァルツ、ダンス サシャ・ヴァルツ・アンド・ゲスツ 

2月17日(土)の新国立劇場での収録です。
この公演は観に行きましたが、塩田千春さんによる舞台美術が圧倒的に素晴らしく、ヴァルツの演出、音楽、歌手たちも吊るされたりリフトされたり歌ったり、またサシャ・ヴァルツ・アンド・ゲスツのダンサーたちによるダンスもあり、総合芸術としてのクオリティの高い公演でした。


NHK-BS プレミアムシアター 
3月19日(月)【3月18日深夜(日)深夜】午前0時20分~午前4時05分
◇『フラクタス V(ファイブ)』シディ・ラルビ・シェルカウイ振付
◇オランダ国立バレエ『マタ・ハリ』【再放送】

◇「フラクタス V」(0:23:00~1:42:00)

<演 目>
「フラクタス V」
振付:シディ・ラルビ・シェルカウイ

<出 演>
シディ・ラルビ・シェルカウイ
ディミトリ・ジュルド
ジョニー・ロイド
ファビアン・トメ・デュテン
パトリック・ウィリアムズ・シーバッハー(トゥー・フェイス)

<演 奏>
吉井盛悟
パク・ウージェ
カスピ・ンジャ
ソーミック・ダタ
シディ・ラルビ・シェルカウイ
ジョニー・ロイド
ディミトリ・ジュルド

収録:2017年5月18日 メゾン・ド・ラ・ダンス(リヨン)

◇オランダ国立バレエ「マタ・ハリ」(1:44:00~3:39:30)

<演 目>
バレエ「マタ・ハリ」(全2幕)
上演台本:ジャニーヌ・ブロート
振付:テッド・ブランセン
音楽:タリク・オリーガン

<出 演>
マタ・ハリ/マルガレータ:アンナ・ツィガンコーワ
ルドルフ・マクラウド(マタ・ハリの夫):ケーシー・ハード
キーペルト中尉(ドイツの軍人):ヨセフ・ヴァルガ
ワディム・ド・マスロフ(ロシア人将校):アルトゥール・シェステリコフ ほか
オランダ国立バレエ団
オランダ国立バレエ学校

<管弦楽>オランダ・バレエ管弦楽団
<指 揮>マシュー・ロウ

収録:2016年2月23日 ミュージックシアター(アムステルダム)


NHK-BS プレミアムシアター 
4月23日(月)【4月22日深夜(日)深夜】午前0時00分~
◇シュツットガルト・バレエ『オネーギン』
◇ハンブルク・バレエ『タチヤーナ』【再放送】

http://www4.nhk.or.jp/premium/


3月18日(日)午後11時~ 毎日放送系列 
「情熱大陸』 
熊谷和徳 

アメリカであらゆるジャンルのダンスの最高峰とされる通称「BESSIE AWARD」の最優秀パフォーマー賞をアジア人として初めて受賞したタップダンサー
http://www.mbs.jp/jounetsu/


3月19日(月曜)22時〜22時50分
NHK総合(NHK G)「イマジン そこに「境界」はない」
大前光市、わたなべちひろ

目が見えない13歳のシンガーわたなべちひろと紅白でも話題となった義足のダンサー大前光市が、エンタの本場アメリカの大舞台に挑戦した日々に密着取材。音楽とダンスの魅力を届けるスペシャルステージを通して、エンターテインメントがボーダーを超えて、人の心を動かす力を届ける。さらに、わたなべさんが憧れてきた「ゆず」とのスペシャルな共演も実現する。
http://www4.nhk.or.jp/P4828/

英国ロイヤル・バレエ 2018-19シーズン、2019年夏に来日公演が予定

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英国ロイヤル・バレエの2018-19シーズンが発表されています。

http://www.roh.org.uk/news/royal-opera-house-2018-19-season-announced

世界初演の新作は5作品ありますが、すべて1幕もの。

★アラステア・マリオット振付作品で、Dario Marianelliに音楽を委嘱した1幕もの作品。
★シディ・ラルビ・シェルカウイの新作
Aletta Collins振付、David Sawerに音楽を委嘱した作品(リンバリー劇場)
★リアム・スカーレット振付による、ロイヤル・バレエ・スクールのための1幕もの作品
★ウェイン・マクレガーの全幕の新作の最初の幕。ロサンゼルス公演で初演。Thomas Adèsに音楽を委嘱した作品で、LAフィル、ロサンゼルス・ミュージックセンター、ロイヤル・バレエ、ウェイン・マクレガー・カンパにーによる共同制作。


再演作品
19世紀の古典作品 「ラ・バヤデール」(マカロワ)、「ドン・キホーテ」(アコスタ)、「くるみ割り人形」(ライト)

20世紀作品 「火の鳥」(フォーキン)、「スケートをする人々」(アシュトン)、「二羽の鳩」(アシュトン)、「田園の出来事」(アシュトン)、「三人姉妹」(マクミラン)、「マイヤリング」(マクミラン)、「ロミオとジュリエット」(マクミラン)、「ザ・コンサート」(ロビンス)、「シンフォニー・イン・C」(バランシン)

現代作品の再演
「アスフォデルの花畑」「フランケンシュタイン」(リアム・スカーレット)、「Within the Golden Hour」(ウィールドン振付、ジャスパー・コンランによる新しい舞台美術)、「インフラ」(ウェイン・マクレガー)、「フライト・パターン」(クリスタル・パイト)

スケジュール的には以下の通りとなります。


「マイヤリング」10月8日~30日

「ラ・バヤデール」11月1日~17日

「インフラ」、「The Unknown Soldier」(マリオット新作)、「シンフォニー・イン・C」11月20日~11月29日

「くるみ割り人形」12月3日~1月15日

「スケートをする人々」「三人姉妹」「ザ・コンサート」12月18日~1月4日

「アスフォデルの花畑」 「二羽の鳩」1月18日~2月13日

ロイヤル・バレエ・スクールのためのスカーレットの新作、「二羽の鳩」2月12日~16日

「ドン・キホーテ」2月15日~4月4日

「フランケンシュタイン」3月5日~23日

「ロミオとジュリエット」3月26日~6月11日

「Within the Golden Hour」、シディ・ラルビ・シェルカウイ新作、「フライト・パターン」5月8日~21日

「火の鳥」「田園の出来事」「シンフォニー・イン・C」6月4日~14日

ロサンゼルス公演(マクレガー新作)

このほかに、リンバリー・スタジオでの公演が別途発表予定です。


なお、プレスリリースによれば、2019年夏に来日公演があるそうです。
https://s3-eu-west-1.amazonaws.com/static.roh.org.uk/for/pdfs/press-releases-17-18/PRESS-RELEASE-THE-ROYAL-BALLET-2018-2019-SEASON.pdf

また、恒例のワールド・バレエ・デーライブは10月2日に行われます。


ロイヤル・オペラハウスシネマシーズン
の予定作品も発表されています。

「マイヤリング」– 15 October 2018
「ラ・バヤデール」– 13 November 2018
「くるみ割り人形」 – 3 December 2018
「ドン・キホーテ」 – 19 February 2019
「Within the Golden Hour」、シディ・ラルビ・シェルカウイ新作、「フライト・パターン」– 16 May 2019
「ロミオとジュリエット」 – 11 June 2019

こちらの顔ぶれも楽しみですね。日本の映画館でも無事全作品観られますように。


新しいシーズンは、一幕ものが多いとはいえ、新作が5作品あるという意欲的なもの。アシュトン、マクミランというカンパニーの財産も大事にしている印象です。ただし、女性振付家の作品は少なく、リンバリー・スタジオでのAletta Collinsの作品と、クリスタル・パイトの「フライト・パターン」のみです。

マシュー・ボーン「白鳥の湖」の初演王子、スコット・アンブラー逝去

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マシュー・ボーン振付の名作「白鳥の湖」の初演で王子役を繊細に演じ、その後もボーン作品に出演、また振付家としても活躍したスコット・アンブラーが亡くなりました。まだ57歳という若さでした。

https://www.theguardian.com/stage/2018/mar/23/scott-ambler-obituary

1960年に生まれ、19歳という遅い年齢でダンスを学び始めたアンブラーは、ランベール・スクールを卒業し、1991年にマシュー・ボーンのアドベンチャーズ・イン・モーション・ピクチャーズ(現在のニュー・アドベンチャーズ)に参加し、エッタ・マーフィットとともに重要なメンバーとなります。「The Infernal Galop」や「Town and Country」、そして「ハイランド・フリング(愛と幻想のシルフィード)」のジェームズ役、「くるみ割り人形」といった初期の作品に出演後、1995年に初演された「白鳥の湖」に出演しました。

アンブラーの王子は、女王に愛されず、高い社会的な地位にも関わらず自信を失って傷ついた青年が、真実の愛を求めてさまよっており、この深みのある複雑な役柄に魂を吹き込んだ彼の演技は、この作品を永遠の名作たらしめました。アダム・クーパーのカリスマ性あふれるザ・スワンと共に、ボーンの「白鳥の湖」はセンセーションを呼び、その名声は世界を駆け巡りました。

年齢を重ねてアンブラーが演じた役も変わっていき、「くるみ割り人形」の孤児院長や「ザ・カーマン」のラナの夫役、「シザー・ハンズ」のキムの父親役などを演じましたが、その高い演技力は常に大きな印象を残しています。単なる悪役にとどまらず、その役に思わず同情してしまうような弱さや優しさを感じてしまうのでした。

21世紀に入り、アンブラーは自ら作品を振付けたいという想いを抱くようになり、次第にニューアドベンチャーズの仕事から離れて、主に演劇の舞台での振付家として成功を収めるようになり、ロイヤル・シェイクスピア・シアターの作品の振付も手掛けました。その一方でボーンとの友情や協力関係は続き、2011年には、英国内数か所で上演されたボーンの作品「蠅の王」に、ダンス未経験者をキャスティングした際の振付指導者に任命され、素晴らしい手腕を発揮しました。このたび、ボーンは彼に「創立メンバーで副芸術監督」の肩書が与えました。

ニューアドベンチャーズの公式サイトでは、マシュー・ボーンによる、愛にあふれた追悼文を読むことができます。
https://new-adventures.net/news/scott-ambler-1960-2018-a-tribute

ボーン曰く、スコット・アンブラー以上にニューアドベンチャーズののレジェンドという肩書にふさわしいものはなく、その寛大な精神、やさしさ、忠実さ、誇りを持って仕事に取り組む姿勢、魅力的なエキセントリックさ、可笑しさは、彼と働いた人々にとっては伝説となっていたとのことです。

全てのニューアドベンチャーズの公演の中に、スコットの精神は息づいているし、カンパニーのメンバー全員に彼の素晴らしさを記憶し伝えて行ってほしいとボーンは語っています。

私もスコット・アンブラーの「白鳥の湖」の王子は映像ですが観ることができ、その演技によって何回も涙を流しました。彼の名演技は、アダム・クーパーの魅惑的な熱演とともにDVDにも収録されています。また、「シザーハンズ」「プレイ・ウィズアウト・ワーズ」「くるみ割り人形」といった作品では直に演技を観ることもできました。温かい人柄で多くの人々に愛された彼がこんなにも早く逝ってしまうとは衝撃ですが、今頃彼の魂は、ザ・スワンの腕に抱かれて安らかであることでしょう。

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ハンブルク・バレエ、ジョン・ノイマイヤーの芸術監督の任期は2023年まで延長

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ハンブルク・バレエは、芸術監督であるジョン・ノイマイヤーの任期が2023年まで延長されたことを発表しました。

https://www.hamburgballett.de/en/news/vertrag_2018.php?m=1522060309&

ハンブルク州立劇場の役員会と、ハンブルク州議会の委員会は、ジョン・ノイマイヤーの、ハンブルク・バレエにおける芸術監督と主任振付家としての契約を、現行の2019年までの契約から4年延長しました。ハンブルク市の名誉市民であるジョン・ノイマイヤーは、1973年からハンブルク・バレエの芸術監督兼主任振付家を務めており、また1996年からはバレエ団の総監督(ジェネラル・マネージャー)の地位にもあります。

ノイマイヤーのリーダーシップの下、ハンブルク・バレエは最も重要で国際的にも高名な文化機関となりました。最近では日本公演で観客の熱狂的な反響を得て、また先週ノイマイヤーは、新作「アンナ・カレーニナ」をボリショイ劇場にて、ボリショイ・バレエのカンパニー初演を果たしました。(これは2017年7月にハンブルク州立劇場で初演したもので、ボリショイ、カナダ・ナショナル・バレエとの共同制作作品となります)
ジョン・ノイマイヤーとハンブルグ・バレエの創造的なエネルギーはハンブルクにおいて引き続き進化し続け、国際的なツアー公演を通してハンザ同盟のハンブルク市の文化的な大使としても機能します。

2018-19シーズンにおいては、ダンサーの人員も3人増加することが認められました。さらに、ハンブルク市は、ドイツ、ナショナル・ユース・バレエの機関としての基礎を確かなものとし、世界で最も大きな個人蔵のダンスコレクションを所有するジョン・ノイマイヤー財団が長期にわたって継続できることを保証しました。

ノイマイヤーのコメント
「すでに45年間、ハンブルク・バレエの芸術監督でありましたが、今もなお、私の人生の中でこの地位は特別に魅惑的な役割であると感じています。芸術家であり振付家であり、ハンブルク・バレエの総監督であり、そしてハンザ同盟自由市のハンブルクの名誉市民である私にとって。今の私は精神的にも肉体的にも健康であって、バレエ団の未来に向けての先々の計画を進めて行くことができます。ハンブルク・バレエの芸術監督の任期を4年間延長するという私の結論に伴い、例えば東京、モスクワ、ウィーンにおけるツアーのパートナーからも様々な期待を寄せられました。ハンブルク・バレエの最大の目的は、地盤であるハンブルク市の芸術生活を豊かにすることであるのは疑いようがありませんが、私のリーダーシップの下で、バレエ団は国際的なダンスシーンにおける顕著な部分を担うに至りました。この名誉ある役割を、副芸術監督であるロイド・リギンスと共に2023年まで続けることは、私にとっては特別な意味があることです」

ジョン・ノイマイヤーは1973年にハンブルク・バレエの芸術監督に任命され、存命中の、世界で最も長期にわたってバレエ団の芸術監督を務めている人物です。2007年にハンザ同盟自由市であるハンブルク市の名誉市民となるなど、様々な名誉や賞を受けています。ハンブルグ・バレエは、ノイマイヤーの振付作品全158作品をレパートリーとしており、5大陸の30か国において、331回ツアーを行い、1000公演以上行っています。

なお、ハンブルグ・バレエの2018-19シーズンも発表されています。

シーズンプログラム
https://www.hamburgballett.de/downloads/vorschau/vorschau_ballett_18_19.pdf?m=1522138788&

シーズンの主要な内容
https://www.hamburgballett.de/de/news/editorial.php

この新シーズンにおいて、ジョン・ノイマイヤーは80歳となります。彼の人生を振り返るようなプログラムとなり、「Lifelines」というテーマが設定されています。

新制作としては、"Brahms / Balanchine"
これは、ジョージ・バランシンの作品 「Liebeslieder Walzer(ワルツ集 「愛の歌」)」と「Brahms-Schoenberg Quartet (〔ブラームス・シェーンベルク・カルテット)」のダブルビルです。ノイマイヤーは、古典バレエを現代的な表現へと発展させたバランシンにオマージュを捧げています。

また、ノイマイヤーの新作としては、テネシー・ワルツ原作の『ガラスの動物園』のバレエ化があります。ノイマイヤーはすでにテネシー・ウィリアムズの『欲望という名の電車』をバレエ化して成功を収めています。

レパートリー作品としては、マリウス・プティパの生誕200周年を記念して、「くるみ割り人形」、「幻想~白鳥の湖のように」、「ドン・キホーテ」(ヌレエフ振付)というプティパ作品をベースにした作品を上演します。

2018年はレナード・バーンスタインとジェローム・ロビンスの生誕100周年でもあり、"Amber Dances"と"Chopin Dances"が上演されます。

さらに、ノイマイヤーにインスピレーションを与えた様々な芸術にオマージュを捧げた作品が上演されます。
コンサート音楽("Beethoven Project", "All Our Yesterdays": "The Knaben Wunderhorn"、"マーラー交響曲5番"
文学作品(「アンナ・カレーニナ」「椿姫」)
オラトリオ (「クリスマス・オラトリオ」)
オペラ(「オルフェオとエウリディーチェ」)

そしてノイマイヤーが「魂の伝記」として、特別な作品として位置付けているのが「ニジンスキー」。ノイマイヤーにとってニジンスキーは、振付家として、そして蒐集家としても、つねに消失点として存在し続けています。ハンブルク市に予定している新しいバレエ研究機関の中心的な存在としたいとも考えているとのことです。

このビジョンを具現化するために、ノイマイヤーは自身の80歳の誕生日を記念した特別なガラ公演も行う予定です。


ツアー公演は

バーデンバーデン 祝祭劇場

「バーンスタイン・ダンス」
2018年10月6,7日
「アンナ・カレーニナ」
10月12,13,14日
バレエ・ワークショップ(ノイマイヤーが指導)
10月7日

香港(香港芸術祭2019)

「くるみ割り人形」
「ジョン・ノイマイヤーの世界」
「ベートーヴェン・プロジェクト」(ノイマイヤー振付)


恒例のバレエ週間2019、ゲストカンパニーはオランダ国立バレエ(ハンス・ファン・マネン作品を上演、6月25日、26日)そしてニジンスキー・ガラは6月30日です。

*****
もうすぐ80歳となろうとしており、任期末には83歳になるというノイマイヤーですが、まだまだ創作意欲は衰えず、バレエの未来を見据えています。先日の来日公演でも、相変わらず若々しく、活力にあふれていました。

バレエ 「ニジンスキー」 (全2幕) (Nijinsky ~ A Ballet by John Neumeier / Hamburg Ballet | John Neumeier) [Blu-ray] [輸入盤] [日本語帯・解説付]バレエ 「ニジンスキー」 (全2幕) (Nijinsky ~ A Ballet by John Neumeier / Hamburg Ballet | John Neumeier) [Blu-ray] [輸入盤] [日本語帯・解説付]

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VOGUE JAPAN5月号「美しき限界に挑む、男性バレエダンサーの今。」特集

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VOGUE JAPAN5月号(3月28日発売)「美しき限界に挑む、男性バレエダンサーの今。」特集で、

https://www.vogue.co.jp/magazine/latest-issue

マチュー・ガニオ(パリ・オペラ座バレエ)と、
アレクサンドル・リアブコ(ハンブルク・バレエ)の来日インタビュー(撮りおろし写真つき)、
デヴィッド・ホールバーグ(ABT)のインタビュー、および
セルゲイ・ポルーニンの記事

を担当させていただきました。(全8ページ)

特にマチュー・ガニオ、アレクサンドル・リアブコの来日時の撮り下ろし撮影写真は、井上ユミコさんによる非常に美しいものなので、ぜひ本誌を手に取って見ていただければと思います。

またインタビューさせていただいた3人は、それぞれ忙しい中、非常に真摯にバレエについて、芸術について熱く語ってくださいました。素晴らしい機会を与えられたことに感謝です。

マチュー・ガニオ、アレクサンドル・リアブコ、デヴィッド・ホールバーグは今年夏の世界バレエ・フェスティバルにも出演しますので、踊りを観るのが楽しみですね。

VOGUE JAPAN(ヴォーグジャパン) 2018年 05月号
VOGUE JAPAN(ヴォーグジャパン) 2018年 05月号Condé Nast Japan (コンデナスト・ジャパン) VOGUE JAPAN編集部

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4月1日「ウィーン国立バレエ団 2018年来日公演」特別番組放送

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「世界最高峰ウィーン国立バレエ団
栄光をつかんだ日本人夫婦ダンサーの軌跡」

【放送日時】
2018年4月1日(日)13:00~13:54 BS-TBS
(※放送日時は変更となる場合あり)


モーツァルトにべートーヴェン、何世紀にも渡り芸術家が憧れてきた地、それがウィーン。
その芸術の都の中心に君臨するのがウィーン国立歌劇場です。

かつては音楽優勢であったこの劇場で、バレエ団を世界最高峰へと押し上げるという伝説を築いたマニュエル・ルグリ。パリ・オペラ座バレエ団で最高位のダンサー・エトワールとして23年間活躍。“ミスター・パーフェクト”と称され 世界中の人々を魅了した彼が、オペラ座を退いたのち全精力を注いだのが2010年に芸術監督に就任した「ウィーン国立バレエ団」。ここで、ルグリが持てる知識と技のすべてを伝授し、驚くべき成長を遂げた世代を「ルグリ・チルドレン」と呼ぶ。そしてその中心人物に日本人夫婦のダンサーがいた。二人はいかにしてここへたどり着き、夫婦そろってトップの座を 射止めるという快挙を成し遂げたのか?

昨年末、ルグリは2020年に芸術監督の座を退くことを発表。ルグリが率いるバレエ団を見る最後の機会になるかもしれない今回の日本公演、来日直前の姿をウィーンの国立バレエ団の舞台裏と共に日本人夫婦に密着リポートします。

ウィーン国立バレエで夫婦で第一ソリスト(プリンシパル)となった橋本清香さん、木本全優さんを中心に、マニュエル・ルグリ率いるウィーン国立バレエを取材した番組とのことです。2時間に渡るルグリインタビューをたっぷり使い、また現地で撮影したリハ風景なども入っているとのことです。楽しみですね。


<ウィーン国立バレエ団 2018年来日公演>
http://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/18_wiener.html

「ヌレエフ・ガラ」 〈5/9(水)18:30、5/10(木)14:00〉

『海賊』 *日本初演 〈5/12(土)12:30/18:30、5/13(日)14:00〉
  振付:マニュエル・ルグリ(マリウス・プティパに基づく)

「バレエ語辞典: バレエにまつわることばをイラストと豆知識で踊りながら読み解く」4/16発売

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誠文堂新光社より、2018年4月16日(月)に、『バレエ語辞典』が刊行されます。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000434.000012109.html


子供のころからクラシックバレエを習い、バレエの舞台も数多く観てきたフリーライターが、改めてバレエの魅力を掘り下げるべく、専門家の協力を得ながらまとめあげた辞典形式の一冊です。

掲載する用語はさまざま!
素敵なイラストを添えながら、観る人も踊る人も含め、バレエを趣味とするときに「知っておきたい用語」を掲載しています。

クラシックバレエ誕生から現代までの歴史をひも解きつつ、バレエの代表的な演目や役柄、振付家やダンサー、舞台用語から、踊るうえでも、観るためにも知っておきたいパ(ステップ)の名称やトリビアまでを、愛らしいイラストとともに丁寧に解説しました。

また、新国立劇場バレエ団のプリンシパル、米沢 唯さんへのインタビューや、チャコット衣装部への取材や、ポワント(トゥシューズ)の魅力解説など、美しい写真がいっぱいのコラムも盛りだくさん!

これからバレエを知りたいと願う初心者から、長くバレエを愛好しているファンまで…
「バレエの世界」を愛する方々のために、心を込めてお届けします。

【目次抜粋】
●クラシックバレエの歴史
●バレエ用語集「あ行~わ行」
●コラム:バレエダンサーの日常~新国立劇場バレエ団・米沢 唯さん
●コラム:チュチュが素敵なのはなぜ? チャコット・衣装部を取材!
●コラム:トゥシューズってどんなもの?

著者は私の友人の、とても素敵な富永明子さん。彼女のバレエへの深い愛情がこもった、とても読みやすく面白い読み物となっています。そして僭越ながら私が監修ということで、用語集やバレエの歴史などの記事の確認をさせていただきました。(バレエのテクニックなどの用語は、K バレエカンパニーのバレエミストレス等で活躍したバレエ講師、四家恵さんが担当)
また、DVDの紹介コーナーでは、富永さんと私がお勧めのバレエDVDについてたっぷり語っています。

たっぷり掲載されたイラストは、コサージュのアーティストとしても活躍している、これまた友人でやはりバレエを愛する丸山裕子さん、そして美しい写真はVOGUE JAPANで仕事を一緒にさせていただいている井上ユミコさんと、気心の知れたメンバーで作った一冊です。

新国立劇場バレエ団の米沢唯さんのインタビュー記事、そして彼女を始め新国立劇場バレエ団員の美しい写真もたっぷり掲載されているので、米沢ファンの方もご覧いただければと思います。

富永さんはじめメンバーが心血注いで作ったこの一冊、バレエファンの皆さま、これからバレエを知ろうとする皆さま、バレエを習っている方、ぜひ読んでいただければと思います。


【書籍概要】
書 名:バレエ語辞典

著 者:富永 明子

監 修:森 菜穂美、四家 恵
仕 様:A5判、184ページ
定 価:本体1,500円+税
配本日:2018年4月16日(月)
ISBN:978-4-416-61795-3

バレエ語辞典: バレエにまつわることばをイラストと豆知識で踊りながら読み解くバレエ語辞典: バレエにまつわることばをイラストと豆知識で踊りながら読み解く
富永 明子 森 菜穂美

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彩の国さいたま芸術劇場 ダンス・ラインナップ 2018-2019

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彩の国さいたま芸術劇場 ダンス・ラインナップ 2018-2019が発表されています。
http://www.saf.or.jp/arthall/information/detail/705

さすがダンス公演においては、日本のダンスの殿堂というべき充実ぶり。観たかった!というアーティストを招聘してくれています。

あいちトリエンナーレでの『FLA.CO..MEN』が鮮烈だったフラメンコ界の革命児イスラエル・ガルバン、オーストラリアの先住民アボリジニの伝統舞踊とコンテンポラリーダンスを融合させたバンガラ・ダンス・シアター、昨年秋桐生での『Optofile』で、日本ではほとんど上演されていないクリスタル・パイト作品など素晴らしいパフォーマンスを、国際的に活躍するダンサーたち(渡辺レイ、小㞍健太、湯浅永麻)で見せたOptoなどなど、非常に魅力的な顔ぶれです。

<彩の国さいたま芸術劇場 ダンス・ラインナップ 2018-2019>

●埼玉での新作シリーズ公演が12作目となるコンドルズの『18TICKET』
http://www.saf.or.jp/arthall/stages/detail/4876
6月2日(土)開演14:00*/19:00
6月3日(日)開演15:00

●提携公演 NBAバレエ団 ショート・ストーリーズ9~バレエ・インクレディブル~
http://www.nbaballet.org/performance/2018/shortstories/?_fsi=B5Qta4HH
『海賊』『ガチョーク賛歌』「ザ・リバー」など好評の作品に、宝満直也振付作品などの新作を加えた珠玉の名作をガラ形式でお届け
6月15日(金) 14:00開演 / 19:00開演
6月16日(土)15:00開演
6月17日(日)15:00開演

●『コンタクト』(2016年来日)の夢の世界が記憶に新しいフィリップ・ドゥクフレ/DCAが子どもも大人も楽しめるコミカルでユニークな『新作短編集2017ーNouvelles Pièces Courtes』で埼玉に帰ってきます。
http://www.saf.or.jp/arthall/stages/detail/4871

6月29日(金) 19:00 開演
  30日(土) 15:00 開演
7月 1日(日) 15:00 開演

●フランスを拠点に活躍する伊藤郁女(かおり)が彫刻家の実父との関わりを描く意欲作『私は言葉を信じないので踊る』
http://saf.or.jp/stages/detail/5156
2018年7月21日(土)・22日(日)15:00開演

●共催公演 Noism×SPAC(静岡県舞台芸術センター)“劇的舞踊シリーズ”第4弾『ROMEO & JULIETS』
舞踊×演劇で描く新たな“ロミオとジュリエット”の物語
http://noism.jp/npe/n1_spac_romeo_juliets_saitama/
http://saf.or.jp/stages/detail/5158
9月14日(金)19:00開演
9月15日(土)17:00開演
9月16日(日)15:00開演

イスラエル・ガルバン『LA EDAD DE ORO-黄金時代』
日程:2018年10月27日(土)・28日(日)
会場:彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
演出・振付:イスラエル・ガルバン
出演:イスラエル・ガルバン
   ダビ・ラゴス(ヴォーカル)
   アルフレド・ラゴス(ギター)

フラメンコ界のニジンスキー イスラエル・ガルバンが満を持して登場!
伝統的なスペイン舞踊をルーツとしながらも、革新的な作品を次々と発表してきたイスラエル・ガルバンの代表作『黄金時代』(2005年)。大掛かりな舞台美術や演出はなく、踊り・歌・ギターというシンプルな伝統的要素のみで挑む、フラメンコの再構築。


●共催公演 バンガラ・ダンス・シアター『Spirit 2018』『I.B.I.S』
日程:2018年11月9日(金)・10日(土)
会場:彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
演出・振付:スティーヴン・ペイジ
出演:バンガラ・ダンス・シアター

オーストラリアを代表するバンガラ・ダンス・シアター、迫力のスペクタクル!
オーストラリアの先住民アボリジニの伝統的な舞踊と現代的なダンスを融合させた、同国で国民的人気を誇るダンス・グループ。30年におよぶ活動の中でも特にパワフルなベスト作品2作『Spirit 2018』と『I.B.I.S.』を上演

●共催公演 Opto(オプト)『optofile_touch』
日程:2018年12月8日(土)・9日(日)
会場:彩の国さいたま芸術劇場 小ホール
演目:クリスタル・パイト振付『The Other You』ほか
出演:渡辺レイ
   小㞍健太
   湯浅永麻 ほか

国内外で活躍する日本人ダンサーが集うOpto(オプト)、初の埼玉公演!
ネザーランド・ダンス・シアターの元ダンサー渡辺レイ、小㞍健太により結成されたダンス・プロジェクトOpto。現在ヨーロッパで話題沸騰の振付家クリスタル・パイトによる『The Other You』ほか全4作品を上演!


Opto 2017 “optofile4” | short trailer from Opto / Kenta Kojiri on Vimeo.

 
埼玉県舞踊協会『ダンスセッション2019』
日程:2019年1月27日(日)
会場:彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
演目:アレクサンドル・ミシューチン振付によるバレエ『フローラの目覚め』
   平山素子振付によるコンテンポラリーダンス作品 ほか。
出演:オーディションにてダンサーを決定。

『フローラの目覚め』では、ニーナ・アナニアシヴィリが学校長を務めるジョージアバレエ学校の生徒も出演予定。


子どもと大人のためのダンス『日本昔ばなしのダンス』(新作)
日程:2019年2月23日(土)・24日(日)
会場:彩の国さいたま芸術劇場 大稽古場
演目:近藤良平振付作品
   山口夏絵振付作品

日本に古くから伝わる昔ばなしをダンスで綴る大人気シリーズ!
子どもも大人も一緒に楽しめる、からだで感じる昔ばなし。演目は今はまだヒミツ。どうぞお楽しみに。
★3歳以上のお子さまからお楽しみいただける公演です。

横浜バレエフェスティバル2018 7月21日開催

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恒例となってきた、横浜バレエフェスティバル2018が今年は7月21日に開催されます。

http://yokohamaballetfes.com/

今年も、海外で活躍する日本人ダンサー、国内で活動するダンサーなど魅力的な顔ぶれでお送りします。

http://yokohamaballetfes.com/dancer/

<ワールドプレミアム>

小池ミモザ
モナコ公国モンテカルロ・バレエ団 プリンシパル

菅井円加
ハンブルク・バレエ団 ソリスト

近藤亜香
オーストラリア・バレエ団 プリンシパル

津川友利江
元バレエ・プレルジョカージュ

金原里奈
イングリッシュ・ナショナル・バレエ   ジュニア・ソリスト

オステアー 紗良
ロイヤル・フランダース・バレエ団

チェンウ・グオ
オーストラリア・バレエ団 プリンシパル

二山治雄
パリ・オペラ座バレエ団短期契約

遠藤康行
元マルセイユ国立バレエ団 ソリスト・振付家

加藤三希央
ロイヤル・フランダース・バレエ団

バティスト・コワシュー
バレエ・プレルジョカージュ

ニコラス グラスマン
ハンブルク・バレエ団

柳本雅寛
コンテンポラリーダンサー +81主宰


<フレッシャーズガラ>

栗原ゆう
YAGP1位 英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団 (9月より入団予定)

松浦祐磨
2017年出演者オーディション優勝(神奈川県民ホール賞)

ジュンヌバレエYOKOHAMA
キャスト:ジュンヌバレエYOKOHAMAメンバーより


また、4月4日に出演者オーディションが開催され、以下の2人が出演することになりました。

1位・神奈川県民ホール賞 升本果歩さん
2位 森春陽さん

升本果歩さんは、今年のYAGPのニューヨークファイナルに出場予定です。また森春陽さんは、2014年のローザンヌ国際コンクールのファイナリストでした。


演目はまだ発表されていませんが、毎年、ここでしか観られない、とても刺激的で面白い作品が観られるのでとても楽しみです。オープニングやエンディングも毎回とてもスタイリッシュにまとめていて、独特の魅力があるガラ公演です。

4/7(土)SWITCHインタビュー 達人達(たち)「布袋寅泰×木田真理子」

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4月7日(土曜)NHK Eテレ1 午後10時00分~ 午後11時00分

SWITCHインタビュー 達人達(たち)は「布袋寅泰×木田真理子」の対談です。

http://www4.nhk.or.jp/switch-int/x/2018-04-07/31/21226/2037174/


今回は、ロンドンを舞台にしたスペシャル・トーク。イギリスを中心に音楽活動をしている布袋寅泰と、世界的に高い評価を受けているダンサーの木田真理子が語り合う。

2012年に長年の夢だったロンドンへ移住した布袋。現在、イギリスを中心にドイツやイタリアでもライブやイベントに出演、日本とはまた違った形で音楽活動を展開している。一方木田は、「バレエ界のアカデミー賞」とも呼ばれるブノワ賞を日本人として初めて受賞、現在スウェーデンを拠点に世界各地で活躍している。番組では木田がロンドンを訪れ、カフェやライブハウスを舞台に、日本人が海外で活動する難しさや喜びを語り合う。

マッツ・エックの「ジュリエットとロミオ」でブノワ賞を受賞し、今はフリーランスのダンサー、指導者としてスウェーデンを拠点に活躍する木田真理子さんが布袋寅泰さんと対談します。

番組の裏話はこちらで。
http://www.nhk.or.jp/switch-int-blog/293302.html

なお、3月5日に発売になったLEE特別編集『CHECK&STRIPE 北欧てづくり散歩』で木田真理子さんは表紙含めモデルを務められています。
https://lee.hpplus.jp/column/1071341/

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ローレンス・オリヴィエ賞2018の受賞者

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その年に上演された優れた演劇・オペラに与えられる賞であり、イギリスで最も権威があるとされているローレンス・オリヴィエ賞が発表されました。今年で第42回となります。

https://officiallondontheatre.com/olivier-awards/year/2018/

ダンス関係のみを抜粋すると、


最優秀新制作ダンス作品賞

受賞作品 
Flight Pattern by Crystal Pite at Royal Opera House 
「フライト・パターン」クリスタル・パイト振付、ロイヤル・バレエ

ノミネート作品
Goat by Ben Duke for Rambert Dance Company at Sadler’s Wells
Grand Finale by Hofesh Shechter at Sadler’s Wells
Tree Of Codes by Wayne McGregor and The Paris Opera Ballet at Sadler’s Wells

ダンスにおける傑出した功績賞

受賞者
Francesca Velicu for her performance in English National Ballet’s production of Pina Bausch’s Le Sacre Du Printemps at Sadler’s Wells
フランチェスカ・ヴェリク(イングリッシュ・ナショナル・バレエ) ピナ・バウシュ「春の祭典」のパフォーマンスに対して

ノミネート
Rocío Molina for pushing the boundary of flamenco in Fallen From Heaven (Caída Del Cielo) at Barbican Theatre
Zenaida Yanowsky for her performance in Liam Scarlett’s Symphonic Dances at Royal Opera House


最優秀舞台振付家

受賞者
Andy Blankenbuehler for Hamilton at Victoria Palace Theatre
「ハミルトン」 Andy Blankenbuehler

ノミネート
Bill Deamer for Follies at National Theatre – Olivier
Kate Prince for Everybody’s Talking About Jamie at Apollo Theatre
Randy Skinner for 42nd Street at Theatre Royal Drury Lane
Christopher Wheeldon for An American In Paris at Dominion Theatre

全体で言えば、「ハミルトン」が最多7部門受賞を果たしました。(トニー賞では11部門を受賞しています)


クリスタル・パイトは、近年多くの賞に輝いていて、いま世界的にも最も売れっ子の振付家と言っても良いでしょう。
「フライト・パターン」は難民問題に題材を取った作品です。Dance Tabsで2017年のベスト作品に選ばれる、ガーディアン紙で5つ星など、絶賛を浴びました。

なお、今年12月に彩の国さいたま芸術劇場で上演されるOptoのoptofile_touchでは、クリスタル・パイトの「The Other You」が上演されます。


ENBのフランチェスカ・ヴェリクは、ルーマニア出身でボリショイ・アカデミー出身。ルーマニア国立バレエで踊ったのち、2016年に移籍してきました。まだプロのダンサーとしてのキャリアは3年という非常に若いダンサーで、地位もまだコール・ド・バレエ(ファースト・アーティスト)です。ピナ・バウシュの「春の祭典」の生贄という大役に抜擢されて高い評価を得ました。

勅使川原三郎 新作「調べ-笙とダンスによる-」公演

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勅使川原三郎さんと佐東利穂子さんは、
5月の連休に両国のシアターXにおいて、新作「調べ-笙とダンスによる-」公演を行います。


「言葉と音楽とダンス」をテーマとした創作シリーズの最新作。
今回の公演は、雅楽器「笙」の演奏家・宮田まゆみ氏の演奏とともに佐東利穂子と勅使川原三郎が創り上げる
新たな試みです。

笙が奏でる音楽は雅楽で古来より伝承されている「調子」。
呼吸を吸い込んでも、はき出しても音を奏でることのできる笙の美しい音は、まるで呼吸がそのまま音色になったか
のような神秘的な調べをもちます。呼吸を基にした独自の方法論を持つ勅使川原三郎のダンスと出会い、どの様な美しい瞬間を生むのでしょうか。

2016 年冬に東京オペラシティにて行われた雅楽演奏集団「伶楽舎」演奏会の武満徹作曲「秋庭歌一具」に勅使川原三郎と佐東利穂子はダンスで共演しました。
彼ら独特の軟体的なダンスは音楽の中に入り込み、一種の楽器のように機能した」と高く評価され、この演奏会はサントリー芸術財団 第 17 回 佐治敬三賞を受賞しました。この賞は毎年国内で実施された音楽を主体とする公演の中で、音楽への深い愛情と理解およびチャレンジ精神、パイオニア精神を承継する成果の水準が高い公演に贈られるものです。

そして、伶楽舎のメンバーである宮田まゆみ氏の笙の演奏に出会います。
笙の透き通った高い音色は雅楽の合奏の中では他の楽器を流れるように運んでいく存在ですが、
笙の単独の演奏になる時、そこにはどの様な音楽が生み出されるのか。
2年の時が経ち、再び出会う 3 人がシアターXの空間で新たな試みを始めます。


「調べ」公演に寄せて

5 月にシアターXカイにおいて新作を公演します
「調べ-笙とダンスによる-」
天からゆるやかに舞い降りる音の薄い箔
佐東利穂子と勅使川原三郎は、透明になって現れ
千年以上前からやってくる風に舞い上げられる
笙の演奏家である宮田まゆみさんが、奏でる古来からの時
永遠との透明の会話が、聴こえ途切れることはない
踊るべくもないほどに踊った後のような我々は
始まりも終りも無いところ(領域)に踏み入る恩恵をいただく
それが我々にとってのダンスの始まり
演奏家の呼吸がそのまま音楽になり
踊る者の呼吸がそのまま踊りになる
三人の呼吸家は天空にのぼり地表をすべり
風よりも遠くへ、呼吸よりも深く高く
宮田まゆみさんの笙の演奏が、古来から引き寄せる音(ね)
我々が出会う今、湧き立つ音(ね)

調べ
我々踊る者に与えられた幸運の響き
生を失う時のあっけなさと生きているまどろっこしさ
生きる重苦しさから解放されたいという願い
(もっと生きたいという願望への恥じらい)
音楽に託すことへの恥じらいを棄ててもいいのだと
「調べ」は感じさせるのです

勅使川原三郎

「調べ-笙とダンスによる-」

構成・振付・照明・美術・衣装:勅使川原三郎
ダンス 佐東利穂子 勅使川原三郎
笙 宮田まゆみ

【公演日時】2018年
5月3日(木)19:30
5月4日(金)19:30
5月5日(土)16:00
5月6日(日)16:00

【料金(税込)】

一般前売り:4500円/当日 5000円
学生・シニア(65歳以上):3000円
*学生シニア券は各回20枚限定、先着順、カラスでの前売り限定発売

【場所】両国・シアターX(カイ)

【予約】 チケット発売中
・カラス
メール:ticket@st-karas.com FAX:03-5858-8189
*公演日時、枚数、氏名、住所、電話番号を明記してお送りください

・シアターX 03-5624-1181(電話予約のみ)
・チケットぴあ
・イープラス

【問合せ】KARAS 03-6276-9136

***********

なお、4月14日、15日には、キューバから帰国したばかりの勅使川原三郎さんと佐東利穂子さんが、2日だけの
カラス・アパラタス 特別公演を行います。

出演 佐東利穂子
出演・演出・照明 勅使川原三郎

【日時】2018年
4月14日(土)20:00
4月15日(日)18:00
開演30分前より受付開始、客席開場は10分前

【会場】カラス・アパラタス/B2ホール

【料金】(全席自由)
一般 予約 3000円 当日3500円 学生2000円(予約,当日共に)

【予約】メール updatedance@st-karas.com 
件名を「特別公演予約」として、本文にご希望の日付・一般または学生・枚数・郵便番号・住所・氏名・日中連絡のつく電話番号をご記入ください。

【問合せ】TEL. 03-6276-9136

******
4月6,7,8日には、勅使川原三郎さんは、日本・キューバダンス協働プロジェクトとして、キューバにて現地のダンスカンパニーAcosta Danza(かの大スター、カルロス・アコスタが率いる)に新作「One thousand years after」を振付し、また新作デュエット「Lost in Dance」も上演しました。グラン・テアトロ・デ・ハバナ(アリシア・アロンソ劇場)におけるトリプル・ビル公演のうち2作品が勅使川原作品となったわけです。

現地の記事(勅使川原さんのコメント入り)
http://cubasi.cu/cubasi-noticias-cuba-mundo-ultima-hora/item/75713-acosta-danza-en-la-encrucijada-de-las-culturas

記者会見の模様
http://www.arteporexcelencias.com/es/noticias/encuentros-nueva-temporada-de-acosta-danza

公演レビュー
http://cubasi.cu/cubasi-noticias-cuba-mundo-ultima-hora/item/75934-deslumbrante-temporada-encuentros-de-acosta-danza

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