2005年以来、ウィリアム・フォーサイス率いるフォーサイス・カンパニーは、フランクフルト・アム・マイン市とドレスデン市の両方に本拠地を持っていました。
ところが、現在64歳のフォーサイスが重い病気にかかってしまったため(病名は不明)、今後彼が芸術監督を続けるのは難しいということで退任することが報道されています。
http://www.sz-online.de/nachrichten/kultur/?pubdate=06.03.2014 (ドイツ語、本文は有料のため読めなくて見出しのみ)
フォーサイス・カンパニーとドレスデン市との契約は2016年までとなっており、150万ユーロの予算が拠出されています。ドレスデンの市長は、この契約を2018年まで延長したいと提案していますが、それに対して、フォーサイス・カンパニーは、フォーサイスは退任し、2015年9月より、ダンサーであり振付家でもあるJacopo Godaniが新しい芸術監督となると回答したものです。Jacopo Godani は1991年から2000年までフランクフルト・バレエのソリストで、フォーサイス・カンパニーでもいくつも振付を手掛けているとのことです。
ドイツ語の詳しい記事
先ほどの見出しのみ読める記事の中身ですが、ballet.coフォーラムなどによると、フォーサイスの病状は深刻で、少なくとも今後新作を振付けるのは難しいのではないかとのことです。
フォーサイスは20世紀~21世紀の重要な振付家の一人であり、非常に気になるというか心配なニュースです。
なお、ドレスデン市の野党ドイツ社会民主党の議員は、1公演あたりドレスデン市が6万ユーロを助成するという今回の契約更新内容について、多額過ぎると批判しているそうです。
http://www.dnn-online.de/dresden/web/regional/kultur/detail/-/specific/Dresdner-SPD-kritisiert-geplante-Vertragsverlaengerung-mit-Forsythe-Company-802674447