パリ・オペラ座バレエ昇進コンクールが女性ダンサーは11月8日、男性ダンサーは11月9日に行われ、結果が発表されました。
女性ダンサー
http://www.operadeparis.fr/actualites/Resultats-du-Concours-du-Ballet-artistes-femmes
Première Danseuse(1枠)
- Valentine COLASANTE
2. Amandine Albisson
3. Aurélia Bellet
4. Héloïse Bourdon
5. Laura Hecquet
6. Sarah Kora Dayanova
Sujets (3枠)
- Marine GANIO
- Eléonore GUERINEAU
- Pauline VERDUSEN
4. Laurène Lévy
5. Charlotte Ranson
6. Letizia Galloni
Coryphées (3枠)
- Sae Eun PARK
- Emilie HASBOUN
- Marion BARBEAU
4. Léonore Baulac
5. Gwennaelle Vauthier
6. Jennifer Visocchi
コンクールを観た現地在住の友人の話なども併せて印象を少し。
コリフェに昇格した3人のうち、韓国出身のパク・セウンはオランダ国立バレエのソリストの地位を蹴って外部入団試験で見事合格したばかり。圧倒していたようです。スジェに昇格したマリンヌ・ガニオはマチュー・ガニオの妹で、このコンクールでも大変出来が良かったようです。エレオノール・ゲリノーは「スーパーバレエレッスン」にも出演していましたね。
問題は、プルミエールで、昇格を決めたヴァランティヌ・コラサンテって誰それ?と現地在住の人でも思ったくらい影の薄いダンサーであることです。ソリストの役柄も、「ラ・バヤデール」で影の第2ヴァリエーションを踊ったことがあるくらいです。すでに主役を何回も踊っていて、今月中旬から始まる「ドン・キホーテ」でもキトリを踊るマチルド・フルステはランクにも入っておらず、しかしコンクールを見た人の話では絶好調ではなかったにしても、悪くない出来だったようです。ニキヤ役をすでに踊っているエロイーズ・ブルドン、評価の高いサラ・コラ・ダヤノヴァやローラ・エケなども押しのけて、なぜコラサンテになったのかは試験を見ていた人にとっても大きな謎となっているようです。
男性ダンサー
http://www.operadeparis.fr/actualites/Resultats-du-concours-du-ballet-artistes-hommes
Premier Danseur (1枠)
- Audric BEZARD
2. Pierre-Arthur Raveau
3. Fabien Révillion
4. Allister Madin
5. Yannick Bittencourt
6. Marc Moreau
Sujets (2枠)
- François ALU
- Yann CHAILLOUX
3. Maxime Thomas
4. Axel Ibot
5. Alexandre Gasse
6. Mathieu Botto
Coryphées (2枠)
- Jérémy-Loup QUER
- Mathieu CONTAT
3. Germain Louvet
4. Hugo Marchand
5. Alexandre Labrot
6. Florent Melac
男子の方は順当と言っていい結果となりました。課題演目であるヌレエフ版「眠れる森の美女」のヴァリエーションを完璧に踊ることができたのは、オドリック・ベザール一人だったとのことです。「ドン・キホーテ」でバジル役にキャスティングされているピエール・アルチュール・ラヴォーは惜しかったですね。スジェに昇格したフランソワ・アリュは今年のカルポー賞受賞者で、ブロンズ・アイドルなどを踊っています。(ダンスキューブにインタビューも載っています)