今週の木曜日からマリインスキー・バレエの来日公演が始まるなど、今週、来週にかけては東京では怒涛の公演ラッシュとなります。
自分のスケジュールを見ても、15日のマリインスキー・バレエの「ラ・バヤデール」、22日と23日はマリインスキー・バレエの「アンナ・カレーニナ」、24日はバットシェバ舞踊団の「Sadeh21」、25日はダニール・シムキンのガラ「インテンシオ」、26日はまたマリインスキーの「バヤデール」と、連日の舞台通いで、ついていけるのか、って感じなのです。本当は同時期にインバル・ピントの公演もあるのに、観たいけどどうしても日程が合わなくて観られなさそうです。
実はこの中でも、特に楽しみなのがバットシェバ舞踊団の「Sadeh21」です。前回の来日公演の「MAX」も大変面白い作品でした。今回の作品も、紹介映像を見ると、ダンサーの高度なテクニックも然ることながら動きもとても力強く個性的で、期待が高まります。今までオハッド・ナハリンの振付作品を観て面白くなかったことは一度もないので、とても楽しみです。
公演名:バットシェバ舞踊団『Sadeh21-サデ21』
日時: 2012年11月23日(金・祝) 開演 15:00 、24日(土) 開演 15:00
会場: 彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
振付: オハッド・ナハリン
出演: バットシェバ舞踊団
http://saf.or.jp/arthall/event/event_detail/2012/d1123.html
また、今回オハッド・ナハリン直々による「GAGAピープル」も開催されます。振付家オハッド・ナハリンが考案した動きのテクニック『GAGA(ガガ)』。ナハリン自身のリハビリテーションのために考案した「動く喜び」を実感するための運動です。 前回開催された時に参加したのですが、とにかくいろいろな既成概念を取り払うことができて、とっても楽しかったです。
2012年11月23日(金・祝)17:30~18:30
※受付開始:17:00~
彩の国さいたま芸術劇場 大練習室(地下2階)
参加費:3,500円
申込み締切:2012年11月19日(月)※定員に達し次第締切
E-mail/office@gaga-japan.org [担当:GAGA/JAPAN すがはら]
http://saf.or.jp/info_archive/info_121121_event_ohad.html
現在、バットシェバ舞踊団のジュニア・カンパニーであるバットシェバ・アンサンブルは英国ツアー中です。反イスラエルのボイコット運動でキャンセルされてしまった公演もあったようですが、政治と文化は切り離して考えて欲しいものですよね。
公演評
http://www.whatsonstage.com/reviews/theatre/london/E8831351937559/Batsheva+Dance+Company+-+Deca+Dance+(Tour+-+Salford).html
アメリカのダンスマガジン誌でも特集記事が掲載されています。
http://www.dancemagazine.com/issues/February-2012/Inside-batsheva
さて、オハッド・ナハリンの作品は、世界中のバレエ団で上演されており、今年2月のユニバーサル・バレエで「マイナス7」が踊られた他、来年1月の新国立劇場での浜田・貞松バレエ団公演でも「DANCE」が踊られることになっています。現在、ドレスデン・バレエでも「マイナス16」が上演されており、この作品の冒頭のソロはイリ・ブネニチェクが踊ったそうです。
ドレスデン・バレエで「マイナス16」の振付指導を行った稲尾芳文さんのインタビュー動画