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第15回英国ナショナルダンスアワードの受賞者発表

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第15回英国ナショナル・ダンス・アワードの受賞者が発表されました。

2013年9月1日から2014年8月31日までの間に英国で行われた公演が対象で、400ものノミネートから絞り込まれたものです。Dance Section of the Critics’ Circleという50人の批評家からなる団体が選びました。

http://dancetabs.com/2015/01/2014-national-dance-awards-winners-announced/

CRITICS’ CIRCLE NATIONAL DANCE AWARDS WINNERS 2014

OUTSTANDING MALE PERFORMANCE (MODERN) 傑出した男性ダンサー(モダン) 
ジョナサン・ゴダード、マーク・ブルース・カンパニー「ドラキュラ」ドラキュラ役
Jonathan Goddard in the title role as Dracula for Mark Bruce Company

OUTSTANDING FEMALE PERFORMANCE (CLASSICAL) 傑出した女性ダンサー(クラシック)
Natalia Osipova in the title role as Giselle for The Royal Ballet
ナタリア・オシポワ、ロイヤル・バレエ「ジゼル」

BEST MODERN CHOREOGRAPHY 最優秀モダン振付 
アクラム・カーン「ダスト」、イングリッシュ・ナショナル・バレエ
Akram Khan for Dust by English National Ballet

OUTSTANDING MALE PERFORMANCE (CLASSICAL) 傑出した男性ダンサー(クラシック)
ザンダー・パリッシュ マリインスキー・バレエ「アポロ」
Xander Parish in the title role as Apollo for the Mariinsky Ballet

OUTSTANDING FEMALE PERFORMANCE (MODERN) 傑出した女性ダンサー(モダン) 
ウェンディ・ヒューストン「Pact with Pointlessness」
Wendy Houstoun for Pact with Pointlessness

BEST CLASSICAL CHOREOGRAPHY 最優秀クラシック振付
クリストファー・ウィールドン ロイヤル・バレエ「冬物語」
Christopher Wheeldon for The Winter’s Tale by The Royal Ballet

JANE ATTENBOROUGH DANCE UK INDUSTRY AWARD
Frank Doran MP, Secretary of the All Party Parliamentary Group for Dance

GRISHKO AWARD FOR EMERGING ARTIST 新人アーティスト賞(グリシコ提供)
フランチェスカ・ヘイワード (ロイヤル・バレエ)
Francesca Hayward

BEST INDEPENDENT COMPANY 最優秀インディペンデント・カンパニー
マーク・ブルース・カンパニー
Mark Bruce Company

STEF STEFANOU AWARD FOR OUTSTANDING COMPANY 最優秀カンパニー
イングリッシュ・ナショナル・バレエ
English National Ballet

THE DANCING TIMES AWARD FOR BEST MALE DANCER 最優秀男性ダンサー(ダンシング・タイムズ誌提供)
ジョナサン・ゴダード
Jonathan Goddard

GRISHKO AWARD FOR BEST FEMALE DANCER 最優秀女性ダンサー(グリシコ提供)
ナタリア・オシポワ
Natalia Osipova

DE VALOIS AWARD FOR OUTSTANDING ACHIEVEMENT ニネット・ド・ヴァロワ賞(傑出した貢献)
カルロス・アコスタ
Carlos Acosta CBE


ノミネート一覧はこちらの記事にて
http://dorianjesus.cocolog-nifty.com/pyon/2014/11/post-8167.html


アクラム・カーンは実に6回目の受賞となります(3回は振付家として、3回はダンサーとして受賞)。また、クリストファー・ウィールドンは振付家賞を受賞するのが5回目です。

ナタリア・オシポワとジョナサン・ゴダードは、2部門での受賞。オシポワは最優秀女性ダンサーを受賞するのが4回目です。オシポワは、ロイヤル・バレエでの活躍だけでなく、昨年は、イワン・ワシーリエフとの「Solo For Two」というコンテンポラリー作品の公演を行ったり、ミハイロフスキー・バレエのNY公演にもゲスト出演しました。

タマラ・ロホが芸術監督に就任して以来、「Lest We Forget」のトリプルビルなど、意欲的なプログラムに取り組んできたイングリッシュ・ナショナル・バレエが最優秀カンパニーを受賞しました。最優秀振付賞を受賞したアクラム・カーンの「ダスト」もこのトリプルビルの作品の一つです。

ロイヤル・バレエのフランチェスカ・ヘイワードは、キャスティング当時はファースト・アーティストというコール・ド・バレエでありながら「マノン」のタイトルロールに抜擢され、絶賛を浴びた若手ダンサーです。現在は「不思議の国のアリス」でも主演中。小柄であり、またアフリカ出身で褐色の肌の持ち主ですが、とても魅力的なバレリーナです。

そして先日のマリインスキー・バレエのNY公演でも活躍した、英国出身のマリインスキー・バレエのセカンド・ソリスト、ザンダー・パリッシュが傑出した男性ダンサー賞を受賞しています。Time Out誌でのインタビュー記事が大変興味深いです。長身でハンサム、美しい脚の持ち主のザンダーですが、ロイヤル・バレエに在籍していた当時は全く役に恵まれず、モニカ・メイソンにも見込みがないと言われてしまったとのことです。マリインスキー・バレエのユーリ・ファテーエフに見込まれてマリインスキー・バレエに移籍したところ、見事に花開きました。

ニネット・ド・ヴァロワ賞は、ロイヤル・バレエ等での長年の活躍のみならず、「ドン・キホーテ」の再振付、そして自身がプロデュースした公演も成功させているカルロス・アコスタが受賞しました。プレゼンターは、ダーシー・バッセルだったとのことです。このアコスタ版「ドン・キホーテ」は、今年の夏のロイヤル・バレエのアメリカツアーでも上演されます。

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