現在、パリ・オペラ座バレエでは、ヌレエフ版「白鳥の湖」が上演されています。
http://www.operadeparis.fr/saison-2014-2015/ballet/le-lac-des-cygnes-rudolf-noureev
3月11日に幕が開けたのですが、波乱含みで、初日に出演予定のステファン・ビュリヨンが怪我をしたため、初日はリュドミラ・パリエロとマチアス・エイマンが主演、ロットバルトはカール・パケットという豪華なキャストで、良い舞台だったようです。マチアスの完全復帰はうれしい限りで、夏のバレエフェスが楽しみです。
今回の白鳥の湖は、「マノン」での引退を控えたオーレリー・デュポンが、オデット、オディールを踊るというのが大きな話題でした。オドリック・ベザールと、4月2日、8日に踊る予定になっていました。オーレリーはマニュエル・ルグリと「白鳥の湖」を踊ったことがあるくらいで、あまり得意とする役ではなかったようなので、彼女がキャスティングされたことで驚きの声が上がっていました。
しかし、先ほど、フィガロ紙のバレエ担当記者であるAriane Bavelier氏がTwitterで、オーレリーは白鳥を踊らないことになり、代役はオニール八菜さんになると書いていました。
Aurelie Dupont ne danse plus le lac du tout. c est Hanna O neill qui dansera avec Audric Bezard. Distribution très prometteuse.
— ariane bavelier (@arianebavelier) 2015, 3月 13
彼女の書いていることはかなり信憑性があるので、そうなる可能性は高そうです。スジェの彼女にとっては大抜擢ですね。オニールさんは、「白鳥の湖」では、パ・ド・トロワとスペインを踊ることになっていますが、オデット、オディール役も代役には入っていました。
なお、オーレリーといえば「マノン」で5月18日にアデューを迎えます。当初、エルヴェ・モローが相手役を務める予定でしたが、エルヴェが「大地の歌」の初演を前に怪我をしてしまい、全治3か月とのこと。最近になって、やはりAriane Bavelier氏が、モローは出演せず、代わりにロベルト・ボッレがさよなら公演でデ・グリューを演じるとTwitterで書いていました。オーレリーの公式Facebookでもそのことを認めています。ボッレのデ・グリューは素晴らしいですが、引退公演では、オペラ座のダンサーが相手役だったらよかったのに、とも思います。
Aurélie Dupont danserait ses adieux dans Manon avec Roberto Bolle, puisqu'Hervé Moreau est encore blessé.
— ariane bavelier (@arianebavelier) 2015, 3月 10
また、このオーレリー・デュポンのさよなら公演は、彼女のドキュメンタリーも撮影した映画監督、セドリック・クラビッシュが撮影し、YouTubeと映画館で中継上映される予定だそうです。
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=455637134584653