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映画「躍る旅人 能楽師・津村禮次郎の肖像」6/27公開

重要無形文化財保持者である観世流の能楽師・津村禮次郎さん。能楽師でありながら、森山開次、酒井はならダンスやバレエ、パントマイム、さらにはバリ舞踊と言った多ジャンルのアーティストと積極的にコラボレーションを行っているため、ダンス、バレエファンにも名前を知られています。

現在73歳の津村禮次郎さんが、古典能から多彩な創作能ま­で能の魅力と可能性を追究する姿を5年にわたって取材したドキュメンタリー映画「躍る旅人 能楽師・津村禮次郎の肖像」が劇場公開されます。

http://www.odorutabibito.com/

津村さんは、新国立劇場バレエ団にデヴィッド・ビントレーが振付けた「パゴダの王子」ではアドバイザーを務め、またスタジオアーキタンツの10周年記念公演で上演された「トキ」(小尻健太振付)では、酒井はなさんと共演し、パ・ド・ドゥを踊った。セルリアンタワー能楽堂での「藪の中」(島地保武振付)でも、酒井さん、小尻さん、島地さんらと共演しました。森山開次振付『HAGOROMO』では、バリの音楽家デワ・アリットの音楽とともに、森山さんと共演。『Psycho/サイコ』では、パントマイムの小野寺修二さんともコラボレーションしました。単なる共演ではなく、創作のプロセスに積極的にかかわっているところが、彼の素晴らしいところです。

70歳を迎えた能楽師・津村禮次郎。古希を祝う記念能が国立能楽堂で行なわれた。これをひとつの通過点とし、今後の更なる跳躍へと胸を躍らせる津村。バレエ、コンテンポラリーダンス、パントマイム、異境の芸能…、津村禮次郎は未知の世界に自分を投げ出した時、そこから何が自分の中から出てくるのか、という冒険を続けている。彼が初めて能に触れたのは19歳の時である。当時女流能楽師のパイオニア・津村紀三子の芸に強く惹かれ内弟子となり、以後、ひたすら古典能の研鑽に没頭し、40歳を過ぎたあたりから、精力的に独自の創作活動を行うようになった。様々なコラボレーションで発揮する津村の豊潤で力強い身体表現は、能という芸能に対する、長い間の厳しい修行と鍛錬に裏打ちされたものである。

津村の飽くなき創造へのチャレンジ、異なる表現への好奇心。そして、その場を共有する人達とのしなやかなやり取りは、表現に関わる人間だけではなく、今の時代、異なる文化、人種、宗教を持つ人同士がとるべきコミュニケーションのあり方にも大きな示唆を与えてくれるであろう。


http://www.odorutabibito.com/intro/

70歳を過ぎてもなお、若い人たちと新しいジャンルにおいて創作活動を続ける津村さん。そのエネルギーと情熱はどこから出てくるのか、きっとこの映画の中には描かれているんでしょうね。大変興味深いです。

2015年6月27日(土)より新宿K’s cinemaにてモーニングショー公開!

新宿K’s cinema (ケイズシネマ)
〒160‐0022 東京都新宿区3丁目35-13 3階
03-3352-2471
http://www.ks-cinema.com/

こちらの津村さんのインタビュー記事も、非常に読みごたえがあります。
http://www.kk-video.co.jp/coverstory/vol/021/index.shtml


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