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シュツットガルト・バレエの次期芸術監督がタマシュ・ディートリッヒに決定

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シュツットガルト・バレエは、現芸術監督のリード・アンダーソンが2018年に任期が切れますが、後任が誰になるのかが不明でした。

1年前から、シュツットガルト(バーデン・ヴュッテンブルグ州)の文化相と市長が、次期芸術監督を決めるための委員会を開催していました。この委員会には、ジョン・ノイマイヤーがアドバイザーとして参加もしていました。その中で、20人以上の候補者の中から振付家のサシャ・ヴァルツの名前が挙がっており、有力候補の一人であることが明らかになって、波紋を呼んでいました。そうなった場合には、バレエ団の方針が完全に変わってしまうからです。

しかし結局、現在のシュツットガルト・バレエの観客動員が94%~98%と好調であることもあり、現在のクランコ路線を継承することが決まったとのことで月曜日に、タマシュ・ディートリッヒが次期芸術監督となると発表されました。

公式サイトにお知らせ掲載
http://www.stuttgart-ballet.de/home/

バーデン・ヴュッテンブルグ州文化省のプレスリリース
http://mwk.baden-wuerttemberg.de/de/service/presse/pressemitteilung/pid/die-findungskommission-schlaegt-dem-verwaltungsrat-einstimmig-den-stellvertretenden-intendanten-des/

新聞記事
http://www.stuttgarter-zeitung.de/inhalt.intendantenwechsel-beim-stuttgarter-ballett-tamas-detrich-soll-neuer-tanzchef-werden.78e3f095-56cc-421f-a4a4-273f5c55c908.html

タマシュ・ディートリッヒは、アメリカ出身。1977年にシュツットガルト・バレエに入団し、1981年にはプリンシパルに昇進。世界バレエフェスティバルにも出演したことがあるスターダンサーでした。2004年よりバレエ・マスターとなり、2009年には副芸術監督に。リード・アンダーソンの片腕として活躍してきました。今年の夏に56歳となります。

リード・アンダーソンは今あまり体調がよくないとのことですが、2018年にジョン・クランコスクールの新しい校舎が完成することから、それまでは芸術監督を務めるとのこと。今シーズンオフには、プリンシパルのアレクサンダー・ジョーンズ(チューリッヒ・バレエに移籍)、ソリストのラケーレ・ブリアッシ(ボストン・バレエに移籍)、ニコラ・ゴドノフ、アルマン・ザジャン、ドゥミ・ソリストのエリザベス・ワイゼンバーグら合計8人のダンサーが退団するなど、ここ数年ダンサーが大幅に入れ替わっています。クランコ・レパートリーを熟知しているタマシュ・ディートリッヒが後任に決まったことは朗報だと思われます。


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