Quantcast
Channel: la dolce vita
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1832

ロイヤル・バレエのリカルド・セルヴェラ、引退

$
0
0

ロイヤル・バレエのファースト・ソリストとして活躍してきた、リカルド・セルヴェラが引退することが発表されました。

12月12日の「くるみ割り人形」のハンス・ピーター役が、彼の最後の舞台となります。

http://www.roh.org.uk/news/ricardo-cervera-to-retire-as-a-dancer-from-the-royal-ballet

スペイン生まれのリカルドは、ロイヤルバレエスクールを経て1993年にロイヤル・バレエに入団。古典の他アシュトン、マクミランのレパートリーを得意としましたが、ウェイン・マクレガー、クリストファー・ウィールドン、リアム・スカーレットといった現代作品の振付家の作品にも多く出演しています。

1999年にソリスト、2002年にファースト・ソリストに昇進し、「ラ・フィユ・マル・ガルデ」のコーラス役などの主役も踊ってきて軽やかで素晴らしいテクニックと表現力を見せてくれましたが、身長の低さが災いして実力があるにもかかわらずプリンシパルには昇進できませんでした。しかし、来日公演での「ラ・フィユ・マル・ガルデ」主演、「マイヤリング」のブラットフィッシュ役、DVDにもなっている「くるみ割り人形」(吉田都主演)のハンス・ピーター役、さらに「ロイヤル・エレガンスの夕べ」では中心メンバーの一人として、様々な作品で日本の観客も楽しませてくれました。

2014年にリカルドはロイヤル・バレエのアシスタント・バレエ・マスターに就任しました。アシュトン財団のメンターシステムでアシュトンのレパートリーの振付指導者としての教育も受けています。

芸術監督のケヴィン・オヘアは以下のように語っています。「リカルドは20年以上にわたってカンパニーの素晴らしい一員であり、「ロミオとジュリエット」のマキューシオ役や「マノン」のレスコー役でのドラマ性、「ラ・フィユ・マル・ガルデ」のコーラス役や「くるみ割り人形」のハンス・ピーター役でのはちきれんばかりの魅力まで、様々な役柄において、特に優れたパフォーマンスを見せてくれました。彼はDVD化された「くるみ割り人形」のハンス・ピーター役でフィーチャーされているため、この役が彼の最後の舞台となるのはふさわしいと思います。今後は、彼はロイヤル・バレエの芸術スタッフとして、引き続き私たちと一緒に仕事をしていきます」

日本のファンにも愛されたリカルドの、来年のロイヤル・バレエの来日公演で踊る姿が観られなさそうなのは残念ですが、引き続きロイヤルの教師として活躍してくれるのは救いです。彼の魅力的な踊りが、多くの後進に引き継がれますように。

英国ロイヤル・バレエ団 「くるみ割り人形」(全2幕 ライト版) [DVD]英国ロイヤル・バレエ団 「くるみ割り人形」(全2幕 ライト版) [DVD]

日本コロムビア 2011-10-19
売り上げランキング : 2870

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1832

Trending Articles