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「パリ・オペラ座バレエのイタリア人たち」キャスト変更、マリ=アニエス・ジロ、マルク・モローが出演

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プルミエ・ダンスールのアレッシオ・カルボーネを始め、パリ・オペラ座バレエのイタリア人団員を中心にした公演、「パリ・オペラ座バレエのイタリア人たち」が8月下旬に来日公演を行うことはお知らせしていました。

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https://www.chacott-jp.com/news/shoplesson/others/detail012613.html

残念ながら、来日が予定されていたヴァランティーヌ・コラサンテはバレエ団の事情により来日が叶わず全公演に出演できなくなり、また、ポール・マルクは同じく金沢公演終了後帰国を余儀なくされ東京名古屋大阪公演に出演できなくなりました。

代わりにマリ=アニエス・ジロー(元エトワール)が全公演に出演、マルク・モロー(プルミエ・ダンスール)が東京名古屋/大阪公演に出演します。あわせて一部演目に変更があります。

というわけで、コラサンテが来日できず、ポール・マルクは金沢公演のみの出演となったことは残念ですが、代わりに元エトワールのマリ=アニエス・ジロ、そしてマルク・モローの踊りを観ることができるのは嬉しいことです。やはり元エトワールのレティシア・プジョルも出演することになっており、オペラ座を引退するとなかなか観る機会がないエトワールを観ることができるのは貴重な機会です。

変更になった演目はこちら

「シーニュ」より

振 付:カロリン・カールソン 音 楽:R.オーブリー
出 演:マリ=アニエス・ジロー/アントニオ・コンフォルティ

「ドン・キホーテ」より

振 付:ルドルフ・ヌレエフ 音 楽:L.ミンクス
出 演:エロイーズ・ブルドン/ポール・マルク(金沢)、マルク・モロー(他)

「ドリーブ組曲」

振 付:ジョゼ・マルティネス 音 楽:L.ドリーブ
出 演:アンブル・シアルコッソ/ポール・マルク(金沢)、マルク・モロー(他)

本日、2019年 6/15(土)10:00〜よりチケット一般発売です。

昨年3月31日にパリ・オペラ座バレエを引退したマリ=アニエス・ジロは、現在はコンテンポラリー・ダンスの分野、さらにはミュージカルに出演するなど活動の幅を広げています。

最近の彼女のインタビュー記事

https://www.europe1.fr/culture/marie-agnes-gillot-jaime-la-danse-plus-que-personne-3903550

<公演概要>

金沢公演 2019年 8/23(金)

本多の森ホール 開場17:45 開演18:30
主催:北國新聞文化センター/チャコット
共催:北國新聞社
後援:北陸放送/テレビ金沢/エフエム石川/ラジオかなざわ・こまつ・ななお/金沢ケーブル

<お問い合わせ> 北國新聞文化センター 076-260-3535

 

東京公演 2019年 8/26(月)

メルパルクホール 開場17:45 開演18:30
主催:チャコット
後援:フジテレビジョン

<お問い合わせ> サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(10:00〜18:00)

 

名古屋公演 2019年 8/27(火)

愛知県芸術劇場 大ホール 開場17:45 開演18:30
主催:中日新聞社/チャコット

<お問い合わせ> サンデーフォークプロモーション 052-320-9100 (10:00〜18:00)

 

大阪公演 2019年 8/30(金)

NHK大阪ホール 開場17:45 開演18:30
主催:チャコット

<お問い合わせ> キョードーインフォメーション 0570


NDT ネザーランド・ダンス・シアター 日本公演 記者会見

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才能豊かな気鋭振付家と世界中から集まった選りすぐりのダンサーたちによる共同制作によって、年間10あまりの新作バレエを発表し、国内外で上演を続けているNDT(ネザーランド・ダンス・シアター)。世界でも最もよく知られ、重要なコンテンポラリーダンスのカンパニーのひとつです。
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そのNDTが今年6月末~7月頭に13年ぶりに来日し、神奈川と愛知で公演を行います。

そして6月11日に、オランダ大使館において、ポール・ライトフット芸術監督、ダンサーの刈谷円香さん、元NDTの振付家/ダンサーの中村恩恵さん、小㞍健太さん、そして愛知芸術文化センター 愛知県芸術劇場の唐津絵理シニアプロデューサーによる記者会見が行われました。

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北京公演でNDTの舞台を観て涙が出るほど感動したという駐日オランダ大使の挨拶に続き、来日公演に尽力した愛知県芸術劇場の唐津絵理シニアプロデューサーより。

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唐津絵理「NDTは日本でも人気が高いダンスカンパニーで、多くの優れた日本人ダンサーを輩出しています。しかし前回来日より13年も開いたのは、日本の経済状況の悪化がありました。NDTは50人の引越し公演で4作品を上演し装置も大掛かり。5年前から日本で公演できないか模索し実現にこぎつけました。初来日は1990年で、前回(2006年)の来日公演ではポール・ライトフット芸術監督の作品も上演されています。愛知だけでは難しく、NDT横浜実行員会を組織し、セガサミー文化芸術財団の支援もあったからこそ公演が実現しました。3年半かけてヨーロッパ、アジア各国での公演に足を運び、芸術監督ライトフットと議論を重ねてきました。今回はライトフットとソル・レオン、そしてマルコ・ゲッケ、クリスタル・パイトの計4作品を上演します」

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 ライトフット「NDTは今年60周年で、初来日公演は1990年でした。NDTの歴史の半分で、日本で作品を上演してきたことになります。3年に一度は来日公演を行ってきて、日本で公演するのは私たちにとっても大きなインパクトがありましたが、2000年以降公演が難しくなってしまいました。NDTは振付だけでなく舞台装置も大掛かりで経済力、組織力も必要で、今までも関係を維持するのが難しくなってしまったのです。ですが芸術監督に就任して1番の野心は日本に帰ってくることでした。

NDTは進化、変化するカンパニーです。クリエイティビティ、古典バレエとモダンの経験を掛け合わせていくことは拠り所となっています。60年の歴史で800もの新作を作ってきました。この関係を続けることは大事です。(70年代に芸術監督に就任した振付家の)イリ・キリアンの存在によることも大きかった。日本とは離れている期間もありましたが、今は新たなフェーズにあります。私の作品だけでなく、様々な振付家の作品を上演しています」

「クリスタル・パイトのThe Statementは記念碑的な作品で、メッセージ性があります。ジョナサン・ヤングという脚本家とテキストを作って、そのテキストに合わせてダンサーが踊る。physical narrativeと呼んでいる。舞台装置がセッティングされ、会議室があります。彼女は集中して作品を作る人で本作は9日間で作りました。普段、彼女はバンクーバーに住んでいるので、ビデオ会議でやり取りしたり、ダンサーを映像を作ったりすることもあります。唯一無二の特別な作品であり、今回お見せすることができて幸せです」

「ライトフット、レオン共作「Singulière Odyssée」。音楽はマックス・リヒターが書き下ろしました。私がチューリヒからルクセンブルクに電車で旅した時、国境のバーゼルを通った時に思いつきました。 待合室を再現し、移動することを扱った作品です。難民や、往来する人々の動きを表現したいと思いました。特別な旅という意味があります。ジェラール・ルメートルという元団員(NDTのキリアン時代以前からいる最古参の団員で、NDT3の中心メンバー)がこの作品のクリエーション中に亡くなったので、彼に捧げています。彼はフランス人だったので、フランス語のタイトルとなっています」

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勅使川原三郎ソロ・ダンス「マネキン 人形論」アップデイトダンスNo.63

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KARASでは、6/17(月)より、荻窪のカラス・アパラタスにおいて、勅使川原三郎さんのソロダンス、
アップデイトダンスNo.63「マネキン 人形論」を上演中です。

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シアターXでの「シナモン」 に続き、ポーランドの作家ブルーノ・シュルツの原作に基づいたシリーズの最新作です。

「シュルツ全小説」に収められている 原作「マネキン人形論」は、短い小説ですが、なかなか難解な作品で、冬の風景が浮かんでくるようなテキストが非常に美しい「シナモン」の原作「肉桂色の店」(同じく「シュルツ全小説」に収録)とは対照的です。

初日に、公演を観てきました。

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アップデイトダンス No.63
「マネキン 人形論」

原作 ブルーノ シュルツ

演出・照明・美術・出演 勅使川原三郎

僕の見知らぬ青白い蝋のような手は、伸ばした天使の手のひらのようだった。
光り輝く絵、他人の手の下から出来上がるような絵、染み入るような色と影。
次の瞬間目を開けると、色は消え全てが灰色の濃淡でしかなかった
形があやふやで不毛な倦怠の時代、思い出をカンナで削り取り磨き上げられた僕は
マネキン人形と微笑み合い、二人は時間に輪郭と重さ軽さを与える旅に出た。

勅使川原三郎
 ____________________________

【公演日程】
2019年 
 6月17日(月) 20:00
 6月18日(火) 20:00
 6月19日(水) 20:00
 6月20日(木) 20:00
 6月21日(金) 休演日
 6月22日(土) 16:00
 6月23日(日) 16:00
 6月24日(月) 20:00
 6月25日(火) 20:00 

 【会場】
カラス・アパラタス/B2ホール

 【料金】
一般/予約 3,000円・当日 3,500円 
学生/予約・当日 2,000円

 【予約方法】
メール updatedance@st-karas.com
件名を「アップデイト予約No.63」として、
本文にご希望の日付・一般または学生・枚数・郵便番号・住所・氏名・日中連絡のつく電話番号をご記入ください

【問合せ】
TEL. 03-6276-9136 カラス・アパラタス

第30回バレエの祭典 シーズン・ラインナップ

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第30回バレエの祭典 シーズン・ラインナップが発表されています。


2020年2月上旬
アリーナ・コジョカル〈ドリーム・プロジェクト2020〉
【2演目】


2020年4月下旬
ベートーヴェン生誕250年特別企画
「第九交響曲」モーリス・ベジャール振付【1演目】

(モーリス・ベジャール・バレエ団、東京バレエ団の合同公演)


2020年5月中旬
モーリス・ベジャール・バレエ団【2演目】「バレエ・フォー・ライフ」と、「ボレロ」他


2020年8月中旬
オペラ座VSロイヤル 夢の競演 <バレエ・スプリームⅡ>
【2演目】


2020年11月中旬
モンテカルロ・バレエ団 「じゃじゃ馬馴らし」【1演目】


https://www.nbs.or.jp/saiten/lineup/

 

ベジャール第九の演奏は都響、合唱は東京オペラシンガーズとのこと。贅沢です。

バレエ・スプリーム2もオーケストラ演奏ありで、演奏は東京フィルハーモニー交響楽団。

ボリショイ・バレエの2020年11~12月に予定されている来日公演は「白鳥の湖」と「じゃじゃ馬馴らし」「ガラ」とのことでしたが、「じゃじゃ馬馴らし」はボリショイの来日公演では上演しないのでしょうか?いずれにしても、久しぶりにモンテカルロ・バレエ団が来日するのはとても嬉しいことです。

2020年2月下旬(コジョカル)から11月中旬(モンテカルロ)と期間が短い間に5プログラムがぎゅっと詰まっている感じです。

昨年大ブームを呼んだ『ボヘミアン・ラプソディ』の余波もあり、クイーンの楽曲を使用しフレディにオマージュを捧げた『バレエ・フォー・ライフ』は大きな話題を呼びそうですし、チケットも争奪戦が繰り広げられることでしょう。

ボリショイ・バレエinシネマ『カルメン組曲』『ペトルーシュカ』6月26日劇場公開、エドワード・クルグ独占インタビュー

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ボリショイ・バレエ in シネマ Season 2018–2019では、6月26日(水)19:15開演 で『カルメン組曲/ペトルーシュカ』を上映します。

https://liveviewing.jp/contents/bolshoi-cinema2018-19/#goods

『カルメン組曲』は、おなじみのアロンソ版で、スヴェトラーナ・ザハロワがカルメン役、デニス・ロヂキン(ドン・ホセ)ミハイル・ロブーヒン(エスカミーリョ)と豪華な共演です。ザハロワの表現者としての進化ぶりと、美しい脚線美も堪能できる逸品です。

<カルメン組曲>
音楽:ジョルジュ・ビゼー、ロジオン・シチェドリン
振付:アルベルト・アロンソ
台本:アルベルト・アロンソ 原作:プロスペル・メリメ「カルメン」
出演:スヴェトラーナ・ザハーロワ(カルメン)デニス・ロヂキン(ドン・ホセ)ミハイル・ロブーヒン(エスカミーリョ)ヴィタリー・ビクティミロフ(コレヒドール)

もう一方の『ペトルーシュカ』は、今世界中の劇場で引っ張りだこの振付家、エドワード・クルグによる新作。Petrushka2bgby-damir-yusupov

<ペトルーシュカ>
音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー
振付:エドワード・クルグ
出演:デニス・サヴィン(ペトルーシュカ)エカテリーナ・クリサノワ(バレリーナ)ドミトリー・ドロコフ(ムーア人)ヴィヤチェスラフ・ロパティン(魔術師)

映像を見せていただきました。

ストーリーはフォーキンの『ペトルーシュカ』とほぼ同じで音楽もストラヴィンスキーですが、演出はとても斬新です。ロシア的な味わいも持たせながら、とてもモダンでスタイリッシュな舞台美術と衣装。マトリョーシカ人形のような大きなオブジェ、ダンサーに繰り人形が括り付けられたりと視覚的に非常に面白いです。この手の一癖ある役柄はお手の物のデニス・サヴィンのペトルーシュカ、高度なバレエ・テクニックにモダンな感覚の持ち主のエカテリーナ・クリサノワ(バレリーナ)。そして特徴的なのが魔術師の役で、フォーキン版では魔術師は踊らない役ですが、こちらは、やはり超絶技巧の持ち主として知られるヴィヤチェスラフ・ロパティンがキャスティングされていて、そのテクニックと演技力の両方を生かした強烈なキャラクターとなっています。

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フォーキン版のような、おもちゃ箱をひっくり返したような雑然とした雰囲気はありませんが、衣装はカラフルでとてもかわいい。ダンスもロシア的なモチーフを取り入れ、クルグの作品の中ではクラシック・バレエ寄りの振付。3というモチーフを取り入れたトリオのダンスが群舞でも多く見られます。

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この「ペトルーシュカ」が好評だったため、来シーズン、エドワード・クルグは再びボリショイ・バレエに招かれ、新作「巨匠とマルガリータ」を振付けることになっています。

さて、このたび、当ブログのために、このエドワード・クルグがメールでインタビューに答えてくれました。映画館で観る前の予習にぜひどうぞ。

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ボリショイ・バレエに作品を創作するのは初めてとのことですが、このバレエ団に作品を創るのはどのような経験でしたか?そしてあなたの振付スタイルにダンサーたちはどのように順応しましたか?

「外側からこのクラシック・バレエの神殿を見れば、強烈な印象を持つことでしょうし、私も最初はそう感じました。リハーサルを一週間おこなったら、ここもほかのバレエ団と大きくは変わらないと思うようになりました。お互いに敬意を払い、熱心に新しいプロジェクトに共に取り組んだのです。ダンサーたちは新しい挑戦を興味深く思ってくれて、「ペトルーシュカ」の新しい舞踊言語に少しずつ慣れてきました。

親しい友人が、初演を観た後でこのカンパニーはボリショイ・バレエではないみたいだね、と言ったのですが私はそれは褒め言葉だと感じました。反面、この「ペトルーシュカ」は私の今までのバレエ作品とは似ていません。それは、作品の主題ゆえにそうなったのです。この作品のスタイルはどんなものになるんでしょうか?と聞かれたら「ペトルーシュカ・スタイル」と答えていました。高度にクリエイティブで、かつ自然に新しいアプローチに取り組んだボリショイの素晴らしいアーティストたちと共に、この素晴らしいおとぎ話を新しく語ることが私のゴールだったのです」

この「ペトルーシュカ」のプロダクションデザインや衣装はとても美しく、モダンでありながらロシア的です。これらのデザインはどのような考えのもとに創られましたか?

「ロシア文化のイコンのエッセンスを取り入れて、新しい美的感覚でそれを強調し、『ペトルーシュカ』の再創作のために適した環境を作り上げることを意図しました。セット、衣装、振付、そしてもちろん音楽とすべての要素は、ロシアのフォークロアと伝統から生まれた要素を取り入れています。『ペトルーシュカ』の物語を作品のルーツであるロシアに持って帰ることを意図したこの新作に、それらの要素を合わせることが一番大きな挑戦でした」

この作品の振付はとてもユニークで、3人のダンサーという組み合わせを効果的に使い、さらに3人の主要なキャラクターが棒でつながったりして一緒に動くことがあります。2つの木の人形がダンサーにつながっている面白い表現も登場します。このモチーフのアイディアについて教えてください。

「この人形のアイディアは、メキシコに行ったときに人々が街角で2つの人形、前と後ろに一体ずつ体にくっつけて踊っているのを見て取り入れました。これらの人形は、人物とシンクロして動いて、魔法のようなダンスを作り上げていました。人形ではなくダンサー3人が繋がってシンクロして踊るという振付を創ったのです。

そのため、魔術使いが自分の人形たちを披露する有名なロシアの踊りでは、3体の人形(ペトルーシュカ、バレリーナ、ムーア人)が2本の棒でつながっているところを見せています。これらの棒は、人形たちを機械によって魔術使いが操っているということであり、人形たちは地涌になろうともがいています。

作品の後半では、最後の仮面舞踏会に参加している3人のメーンのキャラクターがそれぞれ前後に木の人形を取り付けている様子が見られます。さらにペトルーシュカが死んだときには、これらの人形の一体が、まるで彼の木でできた魂のように上に現れてその魂を連れ去っていきます」

この『ペトルーシュカ』では、魔術師(シャルラタン)はフォーキン版のよりも重要性が増して、際立ったキャラクターとなっています。特に、素晴らしいテクニックを持ち演技力にも優れたヴャチェスラフ・ロパーティンがこの役に起用されたことが、最初は驚きでした。なぜ、この役は踊る役としたのですか?

「シャルラタンは、人形たちとの関係にもっと摩擦を作るために、より重要で意味を持たせた役にしました。オリジナルのフォーキン版を知っているスラヴァ・ロパーティンは、この役にキャスティングされた時に少々驚いていましたが、この役についてはまったく違った視点を持っていることを彼に説明し、彼はこのチャレンジを受け入れました。 このキャラクターを作り上げるためのプロセスはとても面白く、二人とも結果には大いに満足しています」

見た目はだいぶ違っていますが、この「ペトルーシュカ』はフォーキン版の台本にほぼ忠実に従っており、振付の中にも元の振付のエッセンスが残っていますね。

「『ペトルーシュカ』の音楽の物語性と、台本の強い構造を逃れることは難しいと思います。既存の物語の中に、同じおとぎ話を異なった言語と描写で語っているという印象を与えることで、私自身の自由な創造としました」

エドワード・クルグ

1973年ルーマニア生まれ。91年にルーマニア国立バレエ学校を卒業後、スロヴェニア国立マリボール・バレエ団に入団。2003年に同バレエ団の芸術監督に就任する。2005年に振付けた『レイディオ&ジュリエット』が高い評価を得て、彼の作品はマリインスキー劇場の白夜祭、アメリカのジェイコブス・ピロー・フェスティバルといった主要なフェスティバルで上演されるようになる。シュツットガルト・バレエ、チューリッヒ・バレエ、ロイヤル・フランダース・バレエ、ウィーン国立バレエ、キエフ・バレエなどのバレエ団に作品を提供し、2010年には黄金のマスク賞にノミネート。NDT2、NDT1にも作品を提供し、NDT2に振付けた「Handman」では2017年にブノワ賞にノミネートされた。

このクルグ版『ペトルーシュカ』はボリショイ・バレエのダンサーの優れたテクニック、表現力をモダンだけど難解ではない描写で描いた、非常にユニークで刺激的な作品です。6月26日(水)のみの上映ですが、ぜひご覧ください。

関東地方の上映劇場(その他の劇場は公式サイトをご覧ください)

東京都 中央区 TOHOシネマズ 日本橋 050‐6868‐5060
新宿区 TOHOシネマズ 新宿 050-6868-5063
港区 T・ジョイ PRINCE 品川 03-5421-1113
世田谷区 109シネマズ二子玉川 0570-077-109
府中市 TOHOシネマズ 府中 050-6868-5032
神奈川県 横浜市 横浜ブルク13 045-222-6222
川崎市 TOHOシネマズ 川崎 050-6868-5025
千葉県 浦安市 シネマイクスピアリ 047-305-3855
埼玉県 さいたま市 ユナイテッド・シネマ浦和 0570-783-856
愛知県 名古屋市 ミッドランドスクエア シネマ 052-527-8808

英国ロイヤル・オペラハウス・シネマシーズン2018/19 『ウィズイン・ザ・ゴールデン・アワー / メデューサ / フライト・パターン』

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英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン2018/19では、ミックス・プログラム『ウィズイン・ザ・ゴールデン・アワー / メデューサ / フライト・パターン』が2019年6月28日(金)から劇場公開されます。

http://tohotowa.co.jp/roh/movie/?n=within-the-golden-hour

なかなか日本では観ることができない、現代の傑作3本立てなのでぜひ観ていただきたいです。中でも、ローレンス・オリヴィエ賞に輝いた、クリスタル・パイトの『フライト・パターン』は難民の苦難を扱った傑作。36人の群舞が圧倒的な迫力で胸に迫り、また主人公ペアのクリステン・マクナリー、マルセリーノ・サンベの熱演と鮮烈なダンスもあり、打ちのめされるほどの強烈な作品です。試写で観た時には涙が止まらなくなったほど。

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「不思議の国のアリス」や「パリのアメリカ人」のクリストファー・ウィールドンによる「ウィズイン・ザ・ゴールデン・アワー」、今世界で最も注目を集める女性振付家クリスタル・パイトが難民問題を扱った「フライト・パターン」(ローレンス・オリヴィエ賞受賞)、「プルートゥ」のシディ・ラルビ・シェルカウイの新作『メデューサ』と現代バレエの最先端を魅せるトリプルビル。

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  • 『ウィズイン・ザ・ゴールデン・アワー』 
  • 【振付】クリストファー・ウィールドン
    【音楽】エツィオ・ボッソ、アントニオ・ヴィヴァルディ
    【衣装】ジャスパー・コンラン
    【指揮】ジョナサン・ロー
    【出演】ベアトリス・スティクス=ブルネル、フランチェスカ・ヘイワード、サラ・ラム、
    ワディム・ムンタギロフ、ヴァレンティノ・ズケッテイ、アレクサンダー・キャンベル
    ハナ・グレンネル、金子扶生、マヤラ・マグリ、アナ=ローズ・オサリヴァン、
    アクリ瑠嘉、デヴィッド・ドネリー、テオ・ドゥブレイル、
    カルヴィン・リチャードソン

サンフランシスコ・バレエで2008年に初演されたウィールドンの「ウィズイン・ザ・ゴールデン・アワー」は、ロイヤル・バレエでは再演。衣装を一新してジャスパー・コンラン(コンラン・ショップのオーナーとしても有名)がデザインし、クリムトにインスパイアされたという透明の生地に四角い金の板を縫い付けたもの、照明が当たるとキラキラ光って美しい。幕開けが男性ペアという意表をついたもので途中でも男性ペアが登場する。スティクス=ブルネルとムンタギロフ、ヘイワードとズケッティ、ラムとキャンベルの3組のペアを中心に、7組のペアが踊るのだけど、途中で女性のみや男性のみのダンスも挿入される。ペアの中では、サラ・ラムの美しさと自在な動きが光る。最初のペアの、端正なムンタギロフと、奔放で妖艶なスティクス=ブルネルという対照的な二人の組み合わせも面白かった。洗練されていて、純粋なダンスと音楽の美しさに浸れる逸品。

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  • 『メデューサ』 
  • 【振付】シディ・ラルビ・シェルカウイ
    【音楽】ヘンリー・パーセル
    【電子音楽】オルガ・ヴォイチェホヴスカ
    【衣装】オリヴィア・ポンプ
    【指揮】アンドリュー・グリフィス
    【出演】 メデューサ:ナタリア・オシポワ
    アテナ:オリヴィア・カウリー
    ペルセウス:マシュー・ボール
    ポセイドン:平野亮一 (ソプラノ)エイリッシュ・タイナン
    (カウンターテノール)ティム・ミード
    (ヴィオラ・ダ・ガンバ)市瀬礼子
    (テオルボ)トビー・カー

シェルカウイが初めてロイヤル・バレエに新作「メデューサ」は、ギリシャ神話を基にオシポワに当て書きされたのが納得の作品で、少しだけストーリーも変えてある。彼女はシェルカウイ独特の捻ったりうねうねした蛇のような動きを見事に再現し、圧倒的な身体能し支えるなど強靭さが際立つ。舞台装置がシンプル、モダンで洗練されており、ポワントでしずしずパドブレする巫女たち、あまりにも強いメデューサに蹴散らされ命を落としていく兵士たち。シェルカウイらしい振付の中に古典的な部分も感じられ、マーサ・グレアムの影響を受けている印象がある。終盤、蛇の頭を切り離されて人間に戻ったメデューサのソロがあるが、ここでもオシポワの現代的な表現力が発揮されていた。パーセルに電子音楽も取り入れた音楽がとても凝っていて、ソプラノに加えてカウンターテノールも歌い、バロック楽器を使って神話的な世界を再現。怖い女神アテナのドレスも素敵だった。

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  • 『フライト・パターン』 
  • 【振付】クリスタル・パイト
    【音楽】ヘンリク・ミコワイ・グレツキ
    【指揮】ジョナサン・ロー
    【出演】クリステン・マクナリー、マルセリーノ・サンベ
    カルヴィン・リチャードソン、ジョセフ・シセンズ
    イザベラ・ガスパリーニ、ベンジャミン・エラ、アシュリー・ディーン (ソプラノ)フランチェスカ・チエジナ

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「フライト・パターン」は群舞の使い方においてクリスタル・パイトの天才ぶりを堪能できる作品。大人数の群舞は、荒れ狂う冬の海のようにも、難民たちの生きのびようとする強い意志にも見える。戦乱を逃れ暗い海で溺れそうになりながらたどり着いた難民たちの苦難が、とても尊いものに感じられる。駅にたどり着き雪が舞い降り積み重ねられたコート、それはまるで死体の山のようだ。差し込む一条の光は希望の象徴か。

難民のカップル、クリステン・マクナリーとマルセリーノ・サンベの踊りが心を打つ。コートに包まれた、胸に抱いていた赤ん坊が死んでしまって嘆き悲しむ母親は、座り込んで動けなくなっている。やり場のない思いをぶつけるパートナー役サンベの打ちのめされるような感情を爆発させた踊りが鮮烈でこれでプリンシパル昇進の決め手になったのではないかと思ったほど。

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グレツキの「悲歌のシンフォニー」を使った音楽も圧巻で幕間で指揮者ジョナサン・ロウがこの音楽について語っている内容がとても興味深い。聖母マリアの嘆きと共に、強制収容所の壁に少女が残した文字が歌詞になったという。パワフルで胸を揺さぶる作品、いつか生で観たい。

ロイヤル・バレエの来日期間中の劇場公開なので、なかなか観に行く時間を見つけるのが難しい方もいると思いますが、とにかく『フライト・パターン』はぜひ大画面で観てほしい!

 

北海道 札幌シネマフロンティア 2019/7/5(金)~2019/7/11(木)
宮城 フォーラム仙台 2019/6/28(金)~2019/7/4(木)
東京 TOHOシネマズ日比谷 2019/6/28(金)~2019/7/4(木)
東京 イオンシネマ シアタス調布 2019/6/28(金)~2019/7/4(木)
千葉 TOHOシネマズ流山おおたかの森 2019/6/28(金)~2019/7/4(木)
神奈川 TOHOシネマズららぽーと横浜 2019/6/28(金)~2019/7/4(木)
愛知 TOHOシネマズ名古屋ベイシティ 2019/6/28(金)~2019/7/4(木)
京都 イオンシネマ京都桂川 2019/6/28(金)~2019/7/4(木)
大阪 大阪ステーションシティシネマ 2019/6/28(金)~2019/7/4(木)
兵庫 TOHOシネマズ西宮OS 2019/6/28(金)~2019/7/4(木)
福岡 中洲大洋映画劇場 2019/6/28(金)~2019/7/4(木)

Alexandre MagazineでNDTの髙浦幸乃さん、刈谷円香さん、飯田利奈子さんの特集

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現在13年ぶりに来日公演中の、世界最高峰のコンテンポラリー・バレエ団、ネザーランド・ダンス・シアター(NDT)。今週末にはいよいよ横浜公演です。

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世界中から集まる28人の精鋭の中にいる、3人の日本人ダンサー、髙浦幸乃さん、刈谷円香さん、飯田利奈子さんの特集がAlexandre Magazineで公開されました。この3人へのインタビュー記事を担当させていただきました。

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(C)Yumiko Inoue

26,7歳と同年代で踊り盛り、自由でかっこいい3人のムーヴメント、写真と動画でお楽しみください!

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(C)Yumiko Inoue

https://www.alexandremagazine.com/

 

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(C)Yumiko Inoue

NDTの愛知県芸術劇場公演は大好評でした。終えての3人のダンサーのコメントのある記事

https://natalie.mu/stage/news/338327

NDT横浜公演は今週末、金曜、土曜に神奈川県民ホールにて。一時土曜日の公演のチケットがソールドアウトになっていましたが、追加席が開放され、購入できるようになっているそうです。

2019年7月5日(金)・6日(土)
神奈川県 神奈川県民ホール 大ホール

http://taci.dance/ndt/

「Shoot the Moon」

振付:ソル・レオン、ポール・ライトフット
音楽:フィリップ・グラス

「Singuliere Odyssee」

振付:ソル・レオン、ポール・ライトフット
音楽:マックス・リヒター

「The Statement」

振付:クリスタル・パイト
音楽:オーエン・ベルトン

「Woke up Blind」

振付:マルコ・ゲッケ
音楽:ジェフ・バックリィ

<チケットはこちら>

◉チケットかながわ
kanagawa-arts.or.jp/tc/detail?id=3…

◉神奈川芸術協会
045-453-5080

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(C)Yumiko Inoue

Alexandre Magazineで新国立劇場バレエ団 木村優里さんの特集記事アップ

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Alexandre Issue005 「木村優里(新国立劇場バレエ団)×写真家・沢渡朔 -vol.1」

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https://www.alexandremagazine.com/004

新国立劇場バレエ団の新星、このたびファースト・ソリストに昇進した木村優里さんを撮り下ろしたオンラインマガジン、Alexandreの最新号がアップされました。(Part1-Part2も近日アップされます)

元医院だったという古い洋館で撮影が行われました。巨匠フォトグラファーの沢渡朔さんが撮り下ろした木村さんの美しい姿をご堪能下さい。第一弾の方は、新国立劇場バレエ団で実際に使用されている「白鳥の湖」「ジゼル」の衣装を着用。振付指導として、新国立劇場バレエ団元プリンシパルで現在教師の湯川麻美子さんも協力しています。

私はインタビューを担当させていただきました。とても真面目でひたむきな木村さんですが、その中にユニークな視点や伸びやかな感性と知性を持ち合わせていて、とても面白いお話を伺うことができました。

来シーズンは「ロメオとジュリエット」のジュリエットに初挑戦する木村さん。まだ23歳の彼女の今の輝きを捉えた記事となっています。彼女の今後の活躍からも目が離せませんね。

<木村優里今後の出演予定>

 新国立劇場バレエ団「こどものためのバレエ劇場『白鳥の湖』」

出演 木村優里、渡邊峻郁、ほか新国立劇場バレエ団

日時 2019年7月28日(日)11:30、29日(月)15:00

会場 新国立劇場 オペラパレス

 

新国立劇場バレエ団『ロメオとジュリエット』

音楽 セルゲイ・プロコフィエフ

振付 ケネス・マクミラン

出演 木村優里、井澤駿、ほか新国立劇場バレエ団

日時 2019年10月20日(日)18:30、26日(土)13:00

会場 新国立劇場 オペラパレス

 

中村恩恵×新国立劇場バレエ団『ベートーヴェン・ソナタ』

振付 中村恩恵

出演 首藤康之、福岡雄大、木村優里、ほか新国立劇場バレエ団

日時 2019年11月30日(土)14:00、12月1日(日)14:00

会場 新国立劇場 中劇場

 

新国立劇場バレエ団『くるみ割り人形』

音楽 ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー

振付 ウエイン・イーグリング

出演 木村優里、渡邊峻郁、ほか新国立劇場バレエ団

日時 2019年12月21日(土)18:00、22日(日)18:00

会場 新国立劇場 オペラパレス

 

新国立劇場バレエ団『ドン・キホーテ』

音楽 レオン・ミンクス

振付 マリウス・プティパ/アレクサンドル・ゴルスキー

出演 木村優里、渡邊峻郁、ほか新国立劇場バレエ団

日時 2020年5月3日(日・祝)14:00

会場 新国立劇場 オペラパレス


パリ・オペラ座バレエの入団試験、桑原沙希さんが正式入団

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7月9日、10日にパリ・オペラ座バレエの入団試験が行われました。

9日は、パリ・オペラ座バレエ学校の最終学年の生徒対象の内部試験です。

女子

1. Hortense PAJTLER 入団 
2. Inès MCINTOSH 入団 
3. Apolline ANQUETIL 入団
4. Lisa GAILLARD-BORTOLOTTI 
5. Maïlen KATOCH 
6. Maya CANDELORO 

1. Max DARLINGTON 入団   
2. Marius RUBIO 入団   
3. Benjamin MESLIER 
4. François LEBLANC -DELPECH 
5. Grégoire DUCHEVET 
6. Tanguy TREVINAL

女子3人、男子2人が入団しました。惜しくも6位で入団とならなかったマヤ・キャンデロロは、長野オリンピックの銅メダリスト、フィリップ・キャンデロロの娘さんです。

10日は外部試験でした。なんと220人、女子140人、男子80人が受験したそうです。

Girls 

01. Nine SEROPIAN - 入団
02. Luna PEGNIE - 入団  
03. Saki KUWABARA - 入団
04. Adele BELEM 
05. Margaux GAUDY-TALAZAC 
06. Jeanne PALAYRET 
07. Lucia Alejandra RIOS 
08. Maho HIGASHI 

Boys 

01. Haruo NIYAMA 
02. Diego DE OLIVEIRA 
03. Benjamin MESLIER 
04. Manuel GARRIDO 
05. Alexander MARYIANOWSKY 
06. Enzo SAUGAR 
07. Quentin LELONG 
08. Raphael DUVAL

桑原沙希さんが3位に入り、見事正式入団が決まりました。おめでとうございます。

桑原沙希さんは、神澤千景バレエスタジオ出身、2012年NBAバレエコンクール、中学3年の部1位、2013年YAGPファイナル、ジュニア部門女子TOP12位でした。ベルリン国立バレエ学校で学んだ後に、ボルドー・オペラ・バレエに入団しました。2016年、2017年のガラ公演ブライト・ステップに出演しています。昨年もパリ・オペラ座バレエの外部試験に挑戦していて7位でした。これだけの受験者の中で3位、正式入団は快挙と言えます。

7位に入った東真帆さんは、白鳥バレエ学園、ウィーン国立バレエ学校出身です。2018年のヨーロッパバレエグランプリ、ジュニア女子3位でした。昨年も外部試験を受験し、パリ・オペラ座バレエの短期契約団員となっていたという報道が信濃毎日新聞に載っていました。2017年のYAGPファイナルでシニア部門TOP12に入っています。4位のアデル・ベラムは、元エトワールのカロル・アルボの娘さんで、短期契約団員として、ここ数年外部試験に挑戦しています。

二山治雄さんは、男子で1位に入りましたが、残念ながら外部試験での男子の採用は0ということで残念でした。80人の中の1位なので実力の方は文句なしと評価されたのだと思います。

外部試験は16歳から26歳まで受験することができます。応募要項はこちら。

https://www.operadeparis.fr/artistes/concours-et-auditions/ballet

『吉田都 永遠のプリンシパル』2019年8月7日発売予定

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8月7、8日に《「NHKバレエの饗宴特別企画」吉田都引退公演 Last Dance ラスト・ダンス で引退する吉田都さん、そのメモリアルブック『吉田都 永遠のプリンシパル』(吉田 都 著/河出書房新社刊) が発売されます。

http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309290423

 

吉田都 永遠のプリンシパル
吉田 都
河出書房新社
売り上げランキング: 10,826
英国のロイヤル・バレエ団で22年にわたり最高位のプリンシパルをつとめ、日本人バレリーナが世界で活躍する道を切り開いた先駆者・吉田都さんが、新国立劇場の舞踊芸術監督就任を前に今夏、舞台からの現役引退を発表しました。
8月7、8日に新国立劇場で予定されている引退公演の記者会見も先日行われ、各メディアで大きくとりあげられています。チケットは10分で完売、秋にはNHKでの特集も予定されています。
引退と新たなステージを前に、益々注目の高まる吉田都さん。
プロとしての35年分の、美しく貴重な写真の数々と、バレエという芸術にすべてを捧げてきた著者ならではの言葉──
吉田都さんの長年のファンはもちろん、すべてのバレエ愛好家必読の豪華メモリアルブックです。

【目次より】
◎スペシャルメッセージ 「トウシューズを脱ぐ日、そして新たなチャレンジ」
◎わたしの愛するレパートリー15−−ロミオとジュリエット/くるみ割り人形/白鳥の湖/眠れる森の美女/ジゼル/レ・シルフィード/コッペリア/リーズの結婚/ドン・キホーテ/ライモンダ/シルヴィア/ジョージ・バランシン作品/オンディーヌ/フレデリック・アシュトン作品/シンデレラ
◎スペシャルエッセイ ピーター・ライト卿/ケヴィン・オヘア
◎メッセージ アリーナ・コジョカル/ダーシー・バッセル/フェデリコ・ボネッリ/スティーブン・マックレー/タマラ・ロホ
◎吉田都の舞台ができるまで Miyako’s Backstage 写真=宮沢優子
……ほか論考、年譜など

【書籍情報】
『吉田都 永遠のプリンシパル』
吉田都・著
2019年8月9日発売予定
ISBN: 978-4-309- 29042-3
本体予価:3000円(税別)
B5変/ハードカバー/オールカラー/128頁
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309290423/

こちらの書籍の、

◎スペシャルエッセイ ピーター・ライト卿/ケヴィン・オヘア
◎メッセージ アリーナ・コジョカル/ダーシー・バッセル/フェデリコ・ボネッリ/スティーブン・マックレー/タマラ・ロホ

こちらの翻訳を担当させていただきました。都さんをロイヤル・バレエスクール時代からよく知り、指導者として導いてきたサー・ピーター・ライト、そしてロイヤル・バレエスクールでの同級生で、バーミンガムロイヤル・バレエ時代にはパートナーとして数多く共演してきた現ロイヤル・バレエ芸術監督のケヴィン・オヘアからの、愛に満ちた心温まるエッセイ。そしてロイヤル・バレエ時代の同僚であるアリーナ・コジョカル、ダーシー・バッセル、フェデリコ・ボネッリ、スティーブン・マックレー、タマラ・ロホによる愛と敬意を感じさせるメッセージです。訳しながらも、彼らの都さんへの思いに胸が熱くなりました。

書籍の編集担当は、友人の富永明子さん(「バレエ語辞典)」です。河出書房新社の編集者さんと共に、都さん、そしてバレエへの愛が伝わる素敵な一冊になっているはずです。

 

また、吉田都さんの前作『バレリーナ 踊り続ける理由』は文庫本として発売されています。こちらは重版を重ねるベストセラーとなり、バレリーナとしてだけでなく、一人の素敵な大人の女性の生き方のお手本として、多くの人々の共感を得る本となっています。文庫化にあたり、「引退、そして新たなるチャレンジ」と題した阿川佐和子さんとの対談、そして槇村さとるさんによる解説も追加されました。

バレリーナ 踊り続ける理由 (河出文庫)
吉田都
河出書房新社
売り上げランキング: 45,068

 

英国ロイヤル・バレエの昇進・入退団発表、アクリ瑠嘉さんがファーストソリストに

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英国ロイヤル・バレエの昇進・入退団が発表されました。

https://www.roh.org.uk/news/the-royal-ballet-announces-promotions-leavers-and-joiners-for-the-2019-2020-season

 

<昇進/入団>

マルセリーノ・サンベがプリンシパルに昇進したことはすでに発表されています。

アナ=ローズ・オサリヴァンアクリ瑠嘉さんがファーストソリストに昇進。

ロマニー・バイダク、イザベラ・ガスパリーニ、トーマス・モック、デヴィッド・ジュデスがソリストに昇進。

アネット・ブヴォリ、ミカ・ブラッドベリ、アシュリー・ディーン、桂千理さん、レオ・ディクソン、ルカス・ビヨンボウ・ブランズロッドがファースト・アーティストに昇進

カタリナ・ニケルスキ、アメリア・タウンゼンド、ユー・ハン、ハリス・ベル、ハリソン・リー、中尾太亮さんが研修生からアーティストに昇進。また、ソフィー・アルナットがアーティストとして入団。

研修生として、ロイヤル・バレエ・スクールの卒業生、Madison Bailey, Liam Boswell, Brayden Gallucci, Bomin Kim、 Ginevra Zambonが入団。

ローザンヌ国際バレエコンクールの研修生として、佐々木須弥奈さんが入団。

ギャリー・エイヴィス、サマンサ・レインがシニア・バレエ・マスター/ミストレスに昇格

<退団>

プリンシパルのニーアマイア・キッシュが引退。引退後は、秋よりロンドン大学のアートマネジメントと文化政策の大学院に通うとのこと。

ファースト・ソリストのヘレン・クローフォードが引退し、バレエ・ミストレスに。ファースト・ソリストの小林ひかるさん、ソリストのエマ・マグワイア、ファースト・アーティストのカミ―ユ・ブラッシャーが引退。

研修生のラナ・アトキンスはノルウェー国立バレエに入団、ローザンヌ国際バレエコンクール研修生のダヴィッド・ロリッキオはミハイロフスキー・バレエに入団するためロイヤル・バレエを離れます。

バレエ・マスターのリカルド・セルヴェラは、ロイヤル・バレエスクールの教師となるために、ロイヤル・バレエを離れます。そしてレペティトゥール のジョナサン・コープは非常勤となります。ゲスト・プリンシパル・レペティトゥールのカルロス・アコスタはバーミンガムロイヤル・バレエの芸術監督となるため、ロイヤル・バレエを離れます。

 

おおむね順当な昇進と言えますが、現ソリストのリース・クラークは昇進しませんでした。アクリ瑠嘉さんのファースト・ソリストへの昇進は嬉しいサプライズです。皆さまの来シーズンの活躍が楽しみです。

Alexandre Magazineで新国立劇場バレエ団 木村優里さんの特集記事後編

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Alexandre Issue005 「木村優里(新国立劇場バレエ団)×写真家・沢渡朔 -vol.2」

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新国立劇場バレエ団の新星、このたびファースト・ソリストに昇進した木村優里さんを撮り下ろしたオンラインマガジン、Alexandreの最新号の後編がアップされました。

https://www.alexandremagazine.com/005-1

木村優里さん、とても生真面目なのに、ユニークな感性と賢さを持っていて、言葉の選び方にも独特の個性がある、静かな情熱を持った素敵な方でした。今回は、Dance to the Futureでの「ダナエ」のクリエーションの話から、今後挑戦したいコンテンポラリー、好きな芸術、そして新国立劇場への強い愛までを語っていただいています。古い洋館で沢渡朔さんが撮影した写真にも、不思議の国の妖精感があって魅力的です。TOMO KOIZUMIとチカキサダの鮮やかなファッションをまとった彼女の美しい姿を堪能下さい。

 

<木村優里今後の出演予定>

 新国立劇場バレエ団「こどものためのバレエ劇場『白鳥の湖』」

出演 木村優里、渡邊峻郁、ほか新国立劇場バレエ団

日時 2019年7月28日(日)11:30、29日(月)15:00

会場 新国立劇場 オペラパレス

 

新国立劇場バレエ団『ロメオとジュリエット』

音楽 セルゲイ・プロコフィエフ

振付 ケネス・マクミラン

出演 木村優里、井澤駿、ほか新国立劇場バレエ団

日時 2019年10月20日(日)18:30、26日(土)13:00

会場 新国立劇場 オペラパレス

 

中村恩恵×新国立劇場バレエ団『ベートーヴェン・ソナタ』

振付 中村恩恵

出演 首藤康之、福岡雄大、木村優里、ほか新国立劇場バレエ団

日時 2019年11月30日(土)14:00、12月1日(日)14:00

会場 新国立劇場 中劇場

 

新国立劇場バレエ団『くるみ割り人形』

音楽 ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー

振付 ウエイン・イーグリング

出演 木村優里、渡邊峻郁、ほか新国立劇場バレエ団

日時 2019年12月21日(土)18:00、22日(日)18:00

会場 新国立劇場 オペラパレス

 

新国立劇場バレエ団『ドン・キホーテ』

音楽 レオン・ミンクス

振付 マリウス・プティパ/アレクサンドル・ゴルスキー

出演 木村優里、渡邊峻郁、ほか新国立劇場バレエ団

日時 2020年5月3日(日・祝)14:00

Alexandre Magazineで新国立劇場バレエ団 木村優里さんの特集記事後編

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Alexandre Issue005 「木村優里(新国立劇場バレエ団)×写真家・沢渡朔 -vol.2」

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新国立劇場バレエ団の新星、このたびファースト・ソリストに昇進した木村優里さんを撮り下ろしたオンラインマガジン、Alexandreの最新号の後編がアップされました。

https://www.alexandremagazine.com/005-1

木村優里さん、とても生真面目なのに、ユニークな感性と賢さを持っていて、言葉の選び方にも独特の個性がある、静かな情熱を持った素敵な方でした。今回は、Dance to the Futureでの「ダナエ」のクリエーションの話から、今後挑戦したいコンテンポラリー、好きな芸術、そして新国立劇場への強い愛までを語っていただいています。古い洋館で沢渡朔さんが撮影した写真にも、不思議の国の妖精感があって魅力的です。TOMO KOIZUMIとチカキサダの鮮やかなファッションをまとった彼女の美しい姿を堪能下さい。

 

<木村優里今後の出演予定>

 新国立劇場バレエ団「こどものためのバレエ劇場『白鳥の湖』」

出演 木村優里、渡邊峻郁、ほか新国立劇場バレエ団

日時 2019年7月28日(日)11:30、29日(月)15:00

会場 新国立劇場 オペラパレス

 

新国立劇場バレエ団『ロメオとジュリエット』

音楽 セルゲイ・プロコフィエフ

振付 ケネス・マクミラン

出演 木村優里、井澤駿、ほか新国立劇場バレエ団

日時 2019年10月20日(日)18:30、26日(土)13:00

会場 新国立劇場 オペラパレス

 

中村恩恵×新国立劇場バレエ団『ベートーヴェン・ソナタ』

振付 中村恩恵

出演 首藤康之、福岡雄大、木村優里、ほか新国立劇場バレエ団

日時 2019年11月30日(土)14:00、12月1日(日)14:00

会場 新国立劇場 中劇場

 

新国立劇場バレエ団『くるみ割り人形』

音楽 ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー

振付 ウエイン・イーグリング

出演 木村優里、渡邊峻郁、ほか新国立劇場バレエ団

日時 2019年12月21日(土)18:00、22日(日)18:00

会場 新国立劇場 オペラパレス

 

新国立劇場バレエ団『ドン・キホーテ』

音楽 レオン・ミンクス

振付 マリウス・プティパ/アレクサンドル・ゴルスキー

出演 木村優里、渡邊峻郁、ほか新国立劇場バレエ団

日時 2020年5月3日(日・祝)14:00

KARAS APPARATUS 勅使川原三郎x佐東利穂子「幻想交響曲」

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KARAS APPARATUSでは、現在、勅使川原三郎振付、勅使川原と佐東利穂子が踊る「幻想交響曲」を上演中です。

昨秋、フランス・リヨンにて、リヨン国立管弦楽団の 2018 年シーズンのオープニング演目としてベルリオーズ作曲の「幻想交響曲」を、勅使川原と佐東利穂子がフルオーケストラで踊りました。今年の秋にはパリのフィルハーモニー・ド・パリでの上演が決定しています。こちらの作品を、アップデイト・ダンスシリーズ No.64として上演しています。

Updatedance64

   若者の情熱と絶望と陶酔、繰り返される激しいリズムや
   強烈な起伏が終焉に向かう。
バーンシュタインが
   「史上初のサイケデリック交響曲」と言った、早逝した
   天才ジミ ヘンドリクスの音楽を思う。

   若さが発する毒こそ「生」に「次」を与える。

                                                            勅使川原三郎

この曲は、私が若い頃から長年聴きつづけてきた音楽です。一般に標題音楽と呼ばれる一楽章ごとにタイトルがついている、ストーリーではないのですが、楽章ごとに意味がある曲です。創作や恋に悩む若い芸術家の揺れ動く内面を主題にしたもので、それ自体が作曲家ベルリオーズ自身を描写しているとも言われています。

その後もこの有名な曲をことあるごとに稽古場でかけては一人で踊っていましたが、長年の思いが叶い、去年リヨンのオーケストラ演奏で踊ることができました。もちろん佐東利穂子とのデュエットです。来たる秋にはパリのフィルハーモニーでも踊ります。その前にアパラタスで上演できることはとても嬉しいことです。

公演後の実感を書きます。この曲の起伏の激しい豊かな情感表現と異常な世界観が強烈に身体に衝突し我々踊る身にとっては引き下がれません。格闘し融和し、妥協無しの音調は終わりのない日々の延長のような道のりを用意された我々が向かうのは試練か稀有な陶酔か、音楽と心中するようでもあります。毒に犯されながら生きつづける人間の矛盾に火を放った後、不死に向かう命を得るために絶望の際を全速力で走り、足を踏み外して真っ逆さまに飛翔する。 

勅使川原三郎

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そして「幻想交響曲」、3日目の公演を見てきました。ヨーロッパでしばらく単独活動をしていた佐東さんのダンスを久しぶりに観る機会です。ベルリオーズが阿片を使用しながら作曲したという、サイケデリックで強烈な交響詩。
勅使川原さんと佐東さんが交互に踊るが、勅使川原さんの静と佐東さんの動、陰と陽、とまるで対照的なダンス。冒頭の静かな動きの勅使川原さんに対して、最初からフルスロットルで飛ばす佐東さん。二人とも音楽そのものとなり同一化しての動きが神懸かり的で、特に佐東さんの今まで観たことがない鮮烈なダンスには震えるような興奮を覚えた。第5楽章「魔女の夜宴の夢」 での、魔女や魑魅魍魎が踊り狂う様を描いた激烈な曲での、最後のからみつくようなデュオは官能的で強烈で圧巻。違った動き、違った舞踊語彙なのに一緒に踊ると不思議な化学作用が起きて調和している。
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舞台装置はほぼなくて、照明も複雑なことはしていないけれども、逆光気味に勅使川原さんの輪郭が浮かび上がる照明は、まるで魔法のようだった。ベルリオーズの音楽のうねりに身をまかせるように、一つ一つの音を拾ってダンスにして、一心不乱に音楽の化身となって踊る佐東さんは、音楽の神のように空間を支配していた。珍しくジャンプする姿まで見られた。これほどのダンスを観る機会は稀有と言えるほど圧倒的で、魂が震えるような強烈な体験、観客の大喝采も起きた。秋にフィルハーモニー・ド・パリでも上演されるけど、生のオーケストラの演奏で観たらどんなに興奮することだろうか。ぜひ、オーケストラの生演奏で踊るこの「幻想交響曲」を日本でも観たい。
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 「幻想交響曲」アップデイトダンス No.64

出演 勅使川原三郎 佐東利穂子


演出・照明 勅使川原三郎

 【公演日程】2019年

7月18日(木) 20:00
7月19日(金) 20:00 

7月20日(土) 16:00
7月21日(日) 16:00
 

【会場】カラス・アパラタス/B2ホール

 【料金】

一般/予約 3,000円・当日 3,500円 
学生/予約・当日 2,000円

 
【予約】

・予約フォーム:https://www.secure-cloud.jp/sf/1560672582UNUfbiRw

・メール:updatedance@st-karas.com
件名を「アップデイト予約No.64」として、本文にご希望の日付・一般または学生・枚数・郵便番号・住所・氏名・日中連絡のつく電話番号をご記入ください
・電話:03-6276-9136


 【問合せ】TEL. 03-6276-9136 カラス・アパラタス

エイフマン・バレエ来日記者会見

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21年ぶりに来日した、ボリス・エイフマン率いるエイフマン・バレエ。7月13日のびわ湖ホールでの「アンナ・カレーニナ」公演を皮切りに、21日の東京文化会館での「アンナ・カレーニナ」まで6公演を行います。

https://www.japanarts.co.jp/eifman2019/

東京公演「ロダン」を前に、7月17日に記者会見がロシア大使館で行われました。出席したのは、芸術監督で振付家のボリス・エイフマン、「ロダン」でタイトルロールのオレグ・ガブィシェフ、同じく「ロダン」でカミーユ・クローデル役のリューボフィ・アンドレーエワ、「ロダン」で、ローズ・ブーレ役のリリア・リシュクの4人です。

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ボリス・エイフマン「今日来日したばかりです。ドキドキしてバレエ団の歴史を振り返りながらホテルに向かいました。90年代初頭、ロシアは困難な時代でソ連の外にやっと出始めたペレストロイカの時代でした。ジャパン・アーツに声をかけていただいて来日公演をできたのは大きなプレゼントでした。当時日本で公演できたことは私たちの自信の源であり、私たちの道は正しいと方向づけてくれました。それから20年間日本に足を踏み入れることはなかったのです。今回は、エイフマン・バレエが帰ってきたのではなく、ボリス・エイフマンが帰ってきました。皆さんの知らない新しいエイフマン・バレエが日本に来たのです。世界各地のツアーで大きな成功をおさめ、世界屈指のバレエ団として日本に乗り込んできました」

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「今のエイフマン・バレエは、素晴らしい芸術家が揃っています。素晴らしいテクニックを持っているだけでなく、アクターとして素晴らしい演技を見せてくれます。ほかのどのようなバレエ団にもないと思います。みなさんの心を動かすに違いありません。ロシア・バレエの伝統と共に心理バレエ、感情を持つバレエという魅力を持つエイフマン・バレエは日本の皆さんの心を打つはずです。人の魂は世界共通だと思います。私たちはサンクトペテルブルグでロシア文学についての作品をつくったりしていますが、日本の皆さんもアメリカの皆さんも作品を理解してくれます。心、魂は一つなのです。21世紀においてバレエ文化はもっと発展していくと確信しています。もっと求められるようになるはずです。バレエの他に、みんなの精神を融合し世界を一つにしているものはありません」

「エイフマン・バレエでは、『アンナ・カレーニナ』『ロダン』を今回日本で上演しますが、常時10~12演目が上演され常に改訂されています。なぜこの2作品で来日かというと、私たちの探求心、バレエ団とバレエ芸術の可能性を感じてもらえる演目だからです。難しい時期に背中を押してくれたジャパン・アーツには心から感謝しています。私たちは新しいカンパニーとして戻ってきました。観客も20年前とは変わっています。新しい形のロシア文化を、バレエ芸術のリーダーとして提供したいと思っています」

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リューボフィ・アンドレーエワ「今回は初来日で緊張しています。『ロダン』は7月15日にすでに静岡で上演されましたが、古典とは程遠い作品なのでどう受け入れられるか不安に思っていましたが、温かく受け入れられてもらえてうれしく思います。『ロダン』を踊った後、何人もの観客の方が心を動かされたと語り泣いていました。とても嬉しく思いました。エイフマンはその手腕で、こんなにも心を動かせる方です」

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オレグ・ガブィシェフ 「踊りの言葉は世界共通で、これを話せることを誇りに思っています。お客さんがとても集中していて、苦悩を一緒に感じてくれていることを感じました。初演から8年がたち、この役を踊り続けています。磨きに磨き、ここまで仕上げてきました。ほかの作品もそうですが、ゴールはありません。常に進化し続けていて、毎回発見があります。上演を重ねるたびにニュアンスを積み重ねています。ロシア現代バレエがいかにハイレベルかを見せたいと思います」

エイフマン「ひとこと付け加えると、現代バレエ、古典バレエと出てきますが、我々の芸術と呼びたいと思います。モダン・バレエでもなく、わたしたちのバレエ、新しい形のバレエ芸術であり、ドラマ、心理が一緒になっていろいろな感情が呼び起こされるものです。今の人が本当に忙しい中わざわざ足を運んでくれます。人々の心理を見たいという人が観てくれます。私たちは、古典、モダンというレパートリーを外して、個性的なレパートリーを誇っています」

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リリア・リシュク「私は初来日ではありませんが、日本は大好きです。歴史や文化も尊敬していますし、日本の方は特別だと思っています。みなさんの思いやりの心は他の国ではなかなかありません。『アンナ・カレーニナ』も『ロダン』も強い心理を描いた物語です。『ロダン』はありふれた伝記ではなく、愛憎劇、自己犠牲を伴う愛を描いています。美しい肉体やダンスを見せているだけでなく、彫刻にインスピレーションを得た作品です。二人の素晴らしい芸術家の人生がエイフマンによって描かれています。私が演じるローズ・ブーレもロダンのインスピレーションの源であったとバレエを見て感じてください。いかに人間の身体から彫刻を作り出してきたのかも見せています」

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<Q&A>

エイフマンが設立したボリス・エイフマン・ダンス・アカデミーについて

エイフマン「アーティストの選抜は難しいプロセスです。ほぼ毎日インターネットを見て素晴らしいダンサー、しかも俳優性があるかどうかを見て探しています。美しく、背が高く、若いという条件で団員を探していますが、年々難しくなっています。アカデミーも6シーズン目となりました。エイフマン・バレエで活躍するための教育をしています。早くからモダン・バレエ、現代バレエの要素をふんだんに教え、個性的なバレエ・アーティストとして育てています」

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海外ツアー公演について

エイフマン「エイフマン・バレエが日本に来なくなって20年経ちましたが、その間、アメリカに非常に頻繁に呼ばれました。20年間でニューヨークで17回も公演を行っています。劇場(シティ・センター)のレジデント・カンパニーだったので、世界初演作品をニューヨークで上演したこともあります」

作品の改訂について

エイフマン「私の良くない癖です。42年間カンパニーを率いていてきて、10年、15年前に創った作品を観るともっとこうしたほうがいいと思って手を入れてしまいます。『チャイコフスキー』はほとんどの部分を改訂しています。新作を作ったほうがいいと言われますが、博物館ではなくその時代にそぐうものでなければならないと思っています。20世紀後半に創られた作品も今の作品にして、20世紀を今の時代に引っ張っていきたいと思います。踊り手も変わるしアーティストも変わってきています」

エイフマン作品を踊る醍醐味とは?

リューボフィ・アンドレーエワ「3年間古典バレエをミンスクで踊っていて、モダン・バレエは避けていました。『赤いジゼル』を観て衝撃を受けて言葉を失ってしまい、他のバレエ団で踊る気持ちは失せてしまいました。振付を踊っていても踊るたびに気持ちは毎日違います。感情も毎日違いますしパートナーによっても異なります。踊るのではなく2時間ヒロインを生きる気持ちで舞台に立っていて、わくわくしています。新しい自分を発見することができるからです」

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オレグ・ガブィシェフ 「私は初来日はノヴォシビルスク・バレエの『くるみ割り人形』で、コール・ド・バレエだけでなく準主役も踊ったのですが10回同じ作品を踊って非常に苦痛でつまらなく思いました。その後ノヴォシビルスクにエイフマン・バレエが来て全く新しい世界が広がりました。技術的にも感情的にも、絶対にこんなことは自分ができない、無理だと思いました。振付、舞踊言語が特別でした。知っている「くるみ割り人形」の世界から全く違う、アーティストが100%完全燃焼する世界にくぎ付けになりました。挑戦状を突きつけられた気持ちになり、1年後アメリカ公演に参加しました。『アンナ・カレーニナ』を20回踊りました。コール・ド・バレエの一員でしたが、毎日新しいものを発見し、やりがいを発見しました。群舞であっても大切な主役の一人なのです。作品を作り上げるプロセス、新しいものが出来上がるところを見るとエネルギーの充電位になります。同時に責任感をひしひし感じます。大切な役割を創作プロセスの中で果たしていかないと感じます。アーティストとして発展できる、インテレクチャルで成長できるカンパニーだと思います」

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リリア・リシュク「私はワガノワ・バレエ・アカデミーで学んでいて、マリインスキー・バレエで踊ることを夢見ていました。踊ることそのものが好きでした。エイフマンの人間としての魅力、大きな人間性を見て、一緒に夢を見届けたいという気持ちになりました。今も私はマリインスキーへの愛はありますが、それ以上にエイフマン・バレエが大好きです。演劇的なバレエを踊りたいという子どもの時からの夢がかないました。厳しい目で吟味されたアーティストとの共演で磨かれます。先生たちも、自分の身体を使って教えてくれていて、大きなやりがいがあります」

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『ロダン』初日を観ましたが、エンターテインメント性にも優れており、本当に素晴らしかったです。よくダンサーのことを彫刻のような体、と表現するけど本当にダンサーを彫刻にしてしまうという思いつきそうで実際やった例はなさそうなことを、何のてらいもなく実現。石を削ったり粘土を捏ねたりするとダンサーが表現する彫刻に、彫塑プロセスもダンスの動きになっています。彫刻をダンサーの肉体で表現というのはある意味ベタなのだけど、視覚的にとてもわかりやすく、しかも実際に存在するロダンの彫刻の形になるのでセンスオブワンダーを感じる。主演3人の力量はダンスも表現も素晴らしく、カミーユとローズの舞踊言語が違うのもわかりやすい。 ロダンは、長年の内縁の妻ローズと、才能ある彫刻家カミーユ・クローデルの間で揺れるのだが、実際にはこの二人の女性にはあまり興味がなくて、クリエーションのみに情熱を注いでいるように見受けられた。ローズには愛情が無さそうだし、カミーユはその才能ゆえに惹かれるが、結果的に彼女から全てを奪ってしまう。(その様子も残酷なまでに振付で描かれます)

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特にカミーユ・クローデル役のリューボフィ・アンドレーエワが身体能力も表現力も凄まじい。彫刻を作っている場面は本当に情熱に突き動かされて一心不乱に創造しているようだし、こんな風に人の身体は曲がるんだ、動けるんだという壮絶な踊りを見せてくれた。狂気の表現も一筋縄ではなく複雑な心理描写を身体を使って雄弁に表現した。エイフマンの振付らしい、超絶リフトももちろん多数登場するし、2人の女性ダンサー相手にこれをダイナミックに行ったオレグ・ガビーシェフの力量も凄まじい。「カレー市民」ができ上がっていくプロセスにはわくわくするし、あの彫刻の体勢を保ったままのダンサーたちの身体能力も凄い。もちろん皆長身で美しい。 2幕中盤からの、カンカンが踊られる華やかな社交界で心が満たされず死んだようになっているカミーユ。ラストに狂気に沈み、狂った女性たちに手を引かれて上手へ去っていく姿の時のどこか安堵した彼女の表情。エイフマンはヒューマニストで、カミ―ユだけでなく、芸術家としては天才だが人間としては屑であるロダンに対しても、優しい人なんだと実感した。

エイフマンの名作中の名作、『アンナ・カレーニナ』も見逃せません!

 

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アンナ・カレーニナ

(全2幕 / 休憩1回)

振付・演出:ボリス・エイフマン、原作:レフ・トルストイ
音楽:チャイコフスキー
上演時間:2時間
※演奏は特別録音音源を使用いたします。

公演日程

  • 2019.7.20[土] 17:00[開場 16:00 / 終演予定19:00]
  • 2019.7.21[日] 14:00[開場 13:00 / 終演予定16:00]

会場:東京文化会館

各公演の開演30分前より東京文化会館当日券販売窓口にて、 当日残席がある場合に、25歳以下は3900円となるお得なR25チケットが発売されます。以下をご確認の上、年齢を確認できる身分証明書をご持参ください。 
* 各公演の開演30分前より販売いたします。当日券が売切れになった場合は、取扱いございませんのでご了承ください。
* 一律 3,900円です。(お支払いは現金のみです。)
* 座席選択はできません。

 


チェケッティ・メソッド エンリコ・チェケッティ・ディプロマ DVD&Blu-ray

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英国ロイヤル・バレエのスタイル、特にフレデリック・アシュトンのバレエを踊るには欠かせないテクニックを身に着けるのに有効なのが、チェケッティ・メソッドです。エンリコ・チェケッティは、マリインスキー・バレエで「眠れる森の美女」の初演において青い鳥を踊るなど高度なテクニックを誇ったダンサーですが、指導者としてはマリインスキー(ニジンスキーも指導)、バレエ・リュス、ミラノ・スカラ座バレエ学校の校長としても活躍し、バレエ指導理論を体系化。ロイヤル・バレエの創立者であるニネット・ド・ヴァロワ、さらには英国バレエの草創期に活躍したアリシア・マルコヴァやランベール・ダンス・カンパニー創立者デイム・マリー・ランベールを指導しました。孫弟子には、フレデリック・アシュトンがいます。

そのチェケッティ・メソッドを、ロイヤル・バレエやバーミンガムロイヤル・バレエのダンサーたちの美しいダンサーたちを通して学ぶことができる「チェケッティ・メソッド エンリコ・チェケッティ・ディプロマ DVD&Blu-ray」が新書館より7月下旬に発売されます。

Ceccetti

https://www.fairynet.co.jp/SHOP/4560219325449.html

こちらのDVDの字幕翻訳のお手伝いをしました(かなり大変でした)。字幕監修とブックレットの翻訳は、英国ISTD認定教師でチェケッティ上級教師資格を持つ、ENBや新国立劇場バレエ団、K-Ballet Companyで活躍した鶴谷美穂さんです。

指導は、英国ロイヤル・バレエスクールのロウワー・スクールの前校長のダイアン・ヴァン・スクーア。日本でもワークショップの指導やコンクールの審査員として定期的に来日されています。生徒役はロイヤル・バレエのェームズ・ヘイ、桂千理、ロマニー・バイダク、バーミンガムロイヤル・バレエのブランドン・ローレンスら、テクニックに非常に優れているダンサーたちで、彼らの動きの美しさにも惹きつけられます。チェケッティ・メソッドのプログラムはかなり高度な技術を要するので、初心者向きではないのですが、特にプロを目指し英国流の、エポールマンを重視し、強靭なフットワークと美しく端正な動きを身に着けるには大いに助けになると感じられました。踊らない人が観ても、面白いと思います。3時間半という長さに渡る、とても充実した内容です。

英国ロイヤル・バレエ・スタイルの基本! 理論的かつ解剖学原理に基づいた独自の教授法で、今なお世界中で学ばれているチェケッティ・メソッド。 週6日をひとつの単位としたプログラムで、プロフェッショナル・ダンサーに求められる精確さや、多様なスタイルに対応できる応用力を身につけていきます。

この映像は、プロ・ダンサーを対象とするチェケッティ・メソッドの最高峰「エンリコ・チェケッティ・ディプロマ」を、文化遺産として、そして教育プロジェクトとして撮影したものです。収録されているヴァリエーション豊かなエクササイズや指導を通して、チェケッティ・メソッドの真髄に迫ります。

イントロダクション:ダーシー・バッセル 
本編「ディプロマ」:ポール・ド・ブラとトラディショナル・センター・プラクティス/アダージュ/ センター・ピルエット/アレグロ/アン・ディアゴナル/オトゥール・ド・ラ・サル/追加のポワント・ステップ/男性のステップ/レヴェランス 

[ボーナス映像] 
スクーア先生とダンサーのディスカッション 
芸術監督デヴィッド・ビントレーとケヴィン・オヘアの対談 

出演 

英国ロイヤル・バレエ ダンサー 
ジェームズ・ヘイ 
桂千理 
ロマニー・パジャック 

バーミンガム・ロイヤル・バレエ
ルース・ブリル
ローラ・デイ          
ブランドン・ローレンス
ラクラン・モナガーン 

※出演ダンサーは、各々の所属バレエ団の芸術監督、ケヴィン・オヘア(英国ロイヤル・バレエ芸術監督)、デヴィット・ヴィントレー(バーミンガム・ロイヤル・バレエ元芸術監督)による推薦と許諾により受講・出演しています。

アートディレクター/マスター・ティーチャー: 
ダイアン・ヴァン・スクーア(インターナショナル・マスター・ティーチャー/英国ISTD試験官) 
監督/プロデューサー:ロス・マクギボン

DVD&Blu-ray2枚組 ※同じ内容を収録しています                      
日本語版 完全対訳ブックレット&日本語字幕(英・伊) 
本編220分+特典映像9分、カラー、2018年 

オニール⼋菜さん DVD発売記念サイン会 & 撮影会7月31日にチャコットで開催

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DVD「オニール八菜 & アンドレイ・クレム パリ・オペラ座バレエのマスタークラス」発売を記念して、「ル・グラン・ガラ2019」出演のために来日中のパリ・オペラ座バレエ プルミエール・ダンスーズ、オニール八菜さんのサイン会 & 撮影会を開催します。
お子さまや親子でのご参加も大歓迎です。世界中で活躍中の八菜さんに間近で会えるチャンス!どうぞご参加ください。

https://www.chacott-jp.com/shop/shibuya/event/detail013492.html

7/31(水)11:30〜12:30
会場:チャコット渋谷本店

<参加条件>

当日、当該DVDをご購入、もしくはすでにご購入いただいているDVDをご持参いただくこと

 

オニール八菜&アンドレイ・クレム パリ・オペラ座バレエのマスタークラス [DVD]
日本コロムビア (2019-07-24)
売り上げランキング: 9,031

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Alexandre Magazineで「フェリ、ボッレ&フレンズ」マルセロ・ゴメス&上野水香、シルヴィア・アッツオーニ&アレクサンドル・リアブコの特集

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7月31日より開催される「フェリ、ボッレ&フレンズ」。イタリアが生んだスーパースターのアレッサンドラ・フェリとロベルト・ボッレを中心に、綺羅星のようなスターが集結したガラ公演です。単なるパ・ド・ドゥを集めたガラではなく、Aプロでは「マルグリットとアルマン」全編、Bプロではジョン・ノイマイヤーがフェリのために創作した『ドゥーゼ』より、ハンブルク・バレエのダンサーも多数参加しての「フラトレス」が上演され、さらに新作も数本上演されるなど、充実の内容です。

この公演に出演するマルセロ・ゴメス&上野水香の、プティ版『ボレロ』のリハーサルを取材し、またハンブルク・バレエの至宝シルヴィア・アッツオーニ&アレクサンドル・リアブコ にインタビューしました。

マルセロ・ゴメス&上野水香 

https://www.alexandremagazine.com/006

水香さんには、マルセロとのパートナーシップや、昨年プロデュースし大好評だったJewels From Mizuka公演について、ゴメスには、水香さん、ボッレ、フェリ、リアブコ夫妻などの共演者や、フリーランスとしての活動について伺いました。
Marcelomizuka

 

シルヴィア・アッツオーニ&アレクサンドル・リアブコ

https://www.alexandremagazine.com/007

シルヴィア・アッツオーニとアレクサンドル・リアブコには、やはり今回共演するメンバーについて、そして今回上演される新しい作品など、新しい領域へのチャレンジについて伺いました。本当に皆さん、思慮深く、芸術家らしい真摯な心構えを持っています。

Alexandreriabkoazzoni

ぜひ、レジェンドたちが出演するフェリ、ボッレ&フレンズ公演、ご覧ください!ここでしか観られない貴重な共演もあります。

https://www.nbs.or.jp/stages/2019/ferri-bolle/

<フェリ、ボッレ&フレンズ東京公演 概要>

 日程

Aプロ
7月31日(水) 19:00

8月1日(木) 19:00

8月3日(土) 13:00

Bプロ
8月3日(土)18:00

8月4日(日)15:00

 

会場

文京シビックホール 大ホール

入場料

S席 18000円
A席 16000円
B席 14000円
C席 11000円
D席 8000円

▼オフィシャルサイト

https://www.nbs.or.jp/stages/2019/ferri-bolle/

Aプロ

「カラヴァッジオ」
振付:マウロ・ビゴンゼッティ 音楽:ブルーノ・モレッティ
出演:ロベルト・ボッレ&メリッサ・ハミルトン

「フォーリング・フォー・ジ・アート・オブ・フライング」
振付:ナタリア・ホレチナ 音楽:ヨハン・セバスティアン・バッハ
出演:シルヴィア・アッツォーニ&アレクサンドル・リアブコ

「ボレロ」
振付:ローラン・プティ 音楽:モーリス・ラヴェル
出演:上野水香&マルセロ・ゴメス

「アミ」
振付:マルセロ・ゴメス 音楽:フレデリック・ショパン
出演:マルセロ・ゴメス&アレクサンドル・リアブコ

「クオリア」
振付:ウェイン・マクレガー 音楽:スキャナー
出演:ロベルト・ボッレ&メリッサ・ハミルトン

「アルルの女」
振付:ローラン・プティ 音楽:ジョルジュ・ビゼー
出演:シルヴィア・アッツォーニ&アレクサンドル・リアブコ

「マルグリットとアルマン」全編
振付:フレデリック・アシュトン 音楽:フランツ・リスト
出演:アレッサンドラ・フェリ、ロベルト・ボッレ、マルセロ・ゴメス、アレクサンドル・リアブコ、他

Bプロ

「バーンスタイン組曲」
振付:ジョン・ノイマイヤー 音楽:レナード・バーンスタイン
出演:アレッサンドラ・フェリ、シルヴィア・アッツォーニ、アレクサンドル・リアブコ、カレン・アザチャン、アレクサンドル・トルーシュ、マルク・フベーテ

「リベルタンゴ」
振付:高岸直樹 音楽:アストル・ピアソラ
出演:上野水香&マルセロ・ゴメス

「オルフェウス」よりパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・ノイマイヤー  音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキーほか
出演:ロベルト・ボッレ&シルヴィア・アッツォーニ

「TWO」
振付:ラッセル・マリファント 音楽:アンディ・カウトン
出演:ロベルト・ボッレ

「アモローサ」
振付:リッカルド・グラツィアーノ 音楽:アントニオ・ヴィヴァルディ
出演:シルヴィア・アッツォーニ&マルセロ・ゴメス

「作品100~モーリスのために」
振付:ジョン・ノイマイヤー 音楽:サイモン&ガーファンクル
出演:ロベルト・ボッレ&アレクサンドル・リアブコ

「フラトレス」(「ドゥーゼ」より)
振付:ジョン・ノイマイヤー 音楽:アルヴォ・ペルト
出演:アレッサンドラ・フェリ、アレクサンドル・トルーシュ、カレン・アザチャン、カーステン・ユング、マルク・フベーテ

エイフマン・バレエ『ロダン』~魂を捧(ささ)げた幻想 9月16日にプレミアムシアターで放映

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21年ぶりの来日公演を果たしたエイフマン・バレエ。「『ロダン』~魂を捧(ささ)げた幻想 」も「アンナ・カレーニナ」も、美しく表現力にも優れた長身のダンサーたち、ユニークなエイフマンの振付によるドラマティックなバレエで、とても満足できる素晴らしいものでした。

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来日公演での『『ロダン』~魂を捧(ささ)げた幻想』が収録され、放映されます。

NHK BS プレミアムシアター

9月16日(月)【9月15日(日)深夜】午前0時00分~


◇バレエ『ロダン』~魂を捧(ささ)げた幻想 
エイフマン・バレエ

https://www4.nhk.or.jp/premium/

バレエ「ロダン」~魂を捧げた幻想
<演 目>
「ロダン」(全2幕)
音楽:ラヴェル、サン・サーンス、マスネ、ドビュッシー、サティ
台本・振付・演出:ボリス・エイフマン

<出 演>
ロダン:オレグ・ガブィシェフ
カミーユ:リュボーフィ・アンドレーエワ
ローズ・ブーレ:リリア・リシュク   ほか
エイフマン・バレエ団

収録:2019年7月18・19日 東京文化会館 大ホール

本当に楽しみですね!そしてまた来日公演を近いうちにしてくれることを期待したいです。

使用楽曲(すべて抜粋/順不同)

<第1幕>

ラヴェル

  • スペイン狂詩曲 夜へのプレリュード

サン=サーンス

  • ピアノ協奏曲第1番 二長調 Op.17より第2楽章
  • 「動物の謝肉祭」より“終曲”
  • 交響曲第3番 ハ短調 Op.78「オルガン付き」より第1楽章
  • 序奏とロンド・カプリチオーソ イ短調 Op.28
  • 死の舞踏 Op.40

マスネ

  • 組曲第6番「おとぎの国の風景」より“幻”
  • 組曲第6番「おとぎの国の風景」より“バレエ”

ドビュッシー

  • 月の光

サティ

  • 3つのグノシエンヌ
<第2幕>

サン=サーンス

  • ピアノ協奏曲第2番 ト短調 Op.22より第1楽章
  • ヴァイオリン協奏曲第2番 ハ長調 Op.58より第1楽章
  • 交響曲第1番 変ホ長調 Op.2より第3楽章
  • 動物の謝肉祭より“耳の長い登場人物”
  • 七重奏曲 変ホ長調 Op.65より第3楽章

マスネ

  • 組曲第6番「おとぎの国の風景」より“バッカナール”
  • 組曲第5番「ナポリの風景」より“祭り”
  • 組曲第3番「劇的風景」より“メロドラマ”
  • タイスの瞑想曲

ラヴェル

  • 左手のためのピアノ協奏曲
  • 「ダフニスとクロエ」組曲第2番より“全員の踊り”

サティ

  • 3つのグノシエンヌ

神戸 里奈さんスペシャルセミナーを8月18日に開催(ご招待企画も)

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K-Ballet Company、そしてチェコ国立ブルノバレエ団で活躍した神戸里奈さんを講師に迎えて、

プロのダンサーを目指す方に向けてのセミナーが開催されます。

主催のDancers Web Magazineより、このサイトの読者の方、1組2名様をご招待してくださるとのことです。

<スペシャル・セミナー>

バレエダンサー神戸 里奈(1組2名様ご招待)

~スキル向上以上に大切なこと~

http://dancerssupport.com/hot-topics/news/2642/

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2019年8月18日(日)10:00〜11:30(開場 9:30)

受講料 2,300円 ※親子2名様4,000円

「プロになって挫折しないために」

どこのバレエ学校に留学すべきか、

コンクールで1位をどうすれば獲得できるか以外に、

プロのダンサーを目指すならもっと大切なことがあります。

ダンサーの舞台裏にご興味がある方も大歓迎です。

 

会場:世田谷区文化生活情報センター セミナールームA

東京都世田谷区太子堂4-1-1 キャロットタワー5F

アクセス:東急世田谷線 三軒茶屋駅 直結

東急田園都市線 三軒茶屋駅 三茶パティオ口 徒歩3分

 

○抽選&お申し込み・お問い合わせ先:

(抽選のお申込み締め切り:8月10日19時)

※「件名、お名前、年代」をお書き添えの上、下記メールにお送りください。

e-mail : ask@dancerssupport.com

http://dancerssupport.com/hot-topics/news/2642/

【講師:神戸里奈プロフィール】

1999年ローザンヌ国際バレエ・コンクール エスポワール賞/コンテンポラリー・ヴァリエーション賞受賞。同年オランダの

王立コンセルバトワール バレエ科に留学。2002年より日本有数のバレエ団で活躍後、2016年からチェコ国立ブルノバレエ団に所属。

2018年バレエジャポンのアーティスティックアドバイザーに就任。ゲストダンサーとして様々な公演に出演している。

公式ブログ https://ameblo.jp/rinakambe/

神戸里奈さんのインタビュー記事 http://dancerssupport.com/interview/2620/

(8月10日には、新国立劇場オペラパレスで上演される、日本バレエ協会 全国合同バレエの夕べ (「卒業舞踏会」シルフィード役)に出演されます)

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