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シュツットガルト・バレエの2017/18シーズン、退団者

シュツットガルト・バレエの2017/18シーズンが発表されています。

https://www.stuttgart-ballet.de/schedule/17-18season/

全幕の新作はありませんが、5作品の新作を集めたミックスプロがあります。クリスチャン・シュプック振付「ルル」のリバイバル、クランコ作品のミックスプロも。

レパートリーとしては、「白鳥の湖」、「ラ・フィユ・マル・ガルデ」、作品が誕生して50年という節目の年となる「オネーギン」、そして今シーズン初演を迎えて好評だった、デミス・ヴォルピ振付・演出のブリテンのオペラ「ヴェニスに死す」が上演されます。(オペラとの共同制作)

正直、全体的に言えば低調なシーズンですが、このシーズンでリード・アンダーソンが芸術監督を退任し、タマシュ・ディートリッヒに引き継がれます。

なお、常任振付家のデミス・ヴォルピが契約を更新されずに退任します。「クラバート」という大ヒット作を生み出し、「サロメ」は今年のブノワ賞にノミネート、そして上記「ヴェニスに死す」も好評だったのですが、リード・アンダーソンは、ヴォルピの振付はどちらかといえば演劇寄りでダンスが少ないと考えていたそうで、むしろオペラの演出家の方が向いているのではないかとコメントしたそう。ヴォルピはシュツットガルトだけでなく、多くのバレエ団やオペラカンパニーで作品を手掛けている売れっ子なので仕事に困ることはないのですが。さらには、マルコ・ゲッケも退任するのではないかという報道もあります。

そしてたくさんのダンサーが退団します。プリンシパルのコンスタンチン・アレンとソリストのパブロ・フォン・ステネンフェルス(二人とも行先は未定)、ソリストのロバート・ロビンソンが南米でタンゴを学ぶために退団、プリンシパルのミリアム・サイモンがモントリオールのレ・グラン・カナディアンに移籍、アダム・ラッセル・ジョーンズがNDT2に移籍などです。

72年間もの間クランコ作品の振付指導を行ってきたバレエミストレスのジョルジェット・ツィンガリデスも退団します。

一方、ENBからは、昨年のENBエマージング・ダンサーコンクールのファイナリストだったDaniele Silingardi、オランダ国立バレエからMert Erdin、Teatro Municipal Rio de JaneiroからMoacir de Oliveiraが入団。そしてローザンヌ国際バレエコンクール研修生として、Diana Ionescu が入団するほか、研修生6人が正団員に、そして4人の研修生が入団します。

来年、シュツットガルト・バレエは来日公演がありますが、コンスタンチン・アレン、パブロ・フォン・ステネンフェルス、ミリアム・サイモンがいなくなると、かなり戦力ダウンという感じが否めません。


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