海外でのクラシック音楽、オペラ、バレエのチケットの手配をしているムジークライゼンさんのブログで、パリ・オペラ座の2014-15シーズンについて載っていました。ムジークライゼンさんはパリ・オペラ座の正規代理店です。
http://blog.musik-reisen.jp/article/386383177.html
バレエ
2014/9/1~9/7 ガルニエ ヴッパータール・ダンス劇場(客演)
2014/9/20~10/3 ガルニエ ランダー&フォーサイス
2014/10/21~11/7 ガルニエ レイン
2014/11/26~12/29 バスティーユ くるみ割り人形
2014/11/29~12/30 ガルニエ ラ・ソース(泉)
2014/12/31 バスティーユ くるみ割り人形 年末特別公演
2014/12/31 ガルニエ ラ・ソース(泉) 年末特別公演
2015/1/6~1/10 ガルニエ スウェーデン王立バレエ団(客演)
2015/2/3~2/20 ガルニエ ポール&RIGAL&LOCK
2015/2/24~3/12 ガルニエ 大地の歌
2015/3/11~4/9 バスティーユ 白鳥の湖
2015/4/3~4/8 ガルニエ バレエ学校スペクタクル
2015/4/20~5/20 ガルニエ マノン
2015/5/2~5/19 ガルニエ パキータ
2015/5/28~6/6 ガルニエ 天井桟敷の人々
2015/6/29~7/14 ガルニエ ラ・フィーユ・マル・ガルデ
2015/7/4~7/16 バスティーユ L’Anatomie de la sensation (感覚の解剖学)
オペラ
2014/9/8~10/12 バスティーユ ヴェルディ;椿姫
2014/9/19~11/3 バスティーユ ロッシーニ;セヴィリアの理髪師
2014/10/10~11/28 バスティーユ プッチーニ;トスカ
2014/10/16~2015/2/15 ガルニエ モーツァルト;後宮からの誘拐
2014/11/20~12/18 ガルニエ フンパーディンク;ヘンゼルとグレーテル
2014/11/30~12/30 バスティーユ プッチーニ;ラ・ボエーム
2015/1/15~2/14 バスティーユ モーツァルト;ドン・ジョヴァンニ
2015/1/22~2/17 バスティーユ R.シュトラウス;ナクソス島のアリアドネ
2015/2/7~2/28 バスティーユ ドビュッシー;ペレアスとメリザンド
2015/3/2~3/28 バスティーユ グノー;ファウスト
2015/3/27~4/21 ガルニエ マスネ;ル・シッド
2015/4/3~4/26 バスティーユ ドヴォルザーク;ルサルカ
2015/4/17~6/28 バスティーユ モーツァルト;魔笛
2015/5/16~6/14 バスティーユ パーセル;アーサー王
2015/6/16~7/15 ガルニエ グルック;アルセステ
2015/6/23~7/15 バスティーユ チレア;アドリアーナ・ルクヴルール
(正式発表ではないので、正確には2月終わりごろに行われる公式発表をお待ちください)
バンジャマン・ミルピエ新芸術監督の一シーズン目です。(このシーズンの終わりまでは、ルフェーブルがプログラミングしています)
バレエについては、来シーズンは古典が多いらしいと聞いていましたが、実際そうだったのですね。でも日本から観に行くお客さんにとっては楽しめるのではないでしょうか。
年々チケット入手が困難になっているオペラ座ですが、自力で取れるか不安な方は、ムジークライゼンさんに手配を依頼するとよいかと思います。
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というわけで、もう少し詳しく解説を。
ゲスト・カンパニーその1のピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団は「Two Cigarettes in the Dark」という作品を持ってくる予定です。(1985年の作品で、ビング・クロズビーの歌を使用しているとのこと)
ランダーは、間違いなく「エチュード」だと思われます。フォーサイスに関しては、現時点では何の作品かは不明です。
「レイン」はアンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルの作品で、最近では2011年にオペラ座で上演されています。
「ラ・ソース(フランス語発音ではラ・スルス、「泉」)」は、ジャン・ギョーム・バールの作品で、2011年初演。12月は、古典とコンテンポラリーのプログラムを同時に上演することが多いのですが、「泉」は振付は古典で、音楽はドリーブ、サン・レオンの作品の蘇演というか再振付です。衣装はクリスチャン・ラクロワがデザインしていてとても美しいです。作品自体もとても高い評価を得ました。
ゲストカンパニーその2は、スウェーデン・ロイヤル・バレエ。マッツ・エックがこのバレエ団のために2013年に振付けた「ロミオとジュリエット」を上演する予定です。
「ポール、リガルとロック」は、珍しく今回唯一のコンテンポラリートリプルビル。ポールは、パリオペラ座のスジェであるニコラ・ポールのことです。彼は以前から振付に意欲を燃やしていて、すでに1作品をオペラ座で上演しています。Pierre Rigalは若手の振付家。ロックは、ラ・ラ・ラ・ヒューマンステップスのエドゥアール・ロックです。新作になるのか、すでにオペラ座で上演されている作品なのかは不明。
「大地の歌」は、振付家が不明ですが、ケネス・マクミランの「大地の歌」もかつてオペラ座で上演されたことはあります。ただ、65分と短い作品のため、これ一本なのか、もう一つ作品が上演されるかはわかりません。マクミランの作品でない可能性もあります。
「マノン」は、定年となったオーレリー・デュポンのさよなら公演が行われる予定です。
「パキータ」は昨年9月のボリショイ劇場でのパリ・オペラ座バレエの公演で上演されています。
「天井桟敷の人々」は、去年の来日公演でも踊られているのおなじみです。3回目の上演となります。
「ラ・フィユ・マル・ガルデ」も、アシュトンの作品なのにオペラ座での上演頻度が高く、人気のある作品です。ミリアム・ウルド=ブラムがリーズ役でエトワールに昇進しました。
「 L’Anatomie de la sensation (感覚の解剖学)」はウェイン・マクレガーの振付作品。一部が、2012年の世界バレエフェスティバルのガラで上演されたことを覚えている方も多いことでしょう。フランシス・ベーコンの絵画にインスピレーションを得た作品です。
ミルピエの最初のシーズンですが、ミルピエの振付作品が見当たらないため、彼は一年目は振付よりアドミニストレーションに専念するのかもしれません。もしくは、古典作品のミルピエ改訂版があったりするかもしれません。詳細の発表が待たれます。