1997年よりシュツットガルト・バレエの芸術監督を務めているリード・アンダーソン。近年、健康問題がささやかれていることから、2016年までの現在の契約が延長されるかどうかが注目されていました。
3月25日にシュツットガルトの市長と科学文化相によって、2018年まで契約期間が延長されることが発表されました。
http://www.tanznetz.de/blog/26317/reid-anderson-bleibt-bis-2018
現在、ジョン・クランコスクールの校舎を新築するプロジェクトが推進されていますが、様々な問題から予定以上に時間がかかっているという問題があります。このプロジェクトを進めるうえでも、アンダーソンが継続したほうが良いだろうという判断がありました。
また、リード・アンダーソンの功績により、シュツットガルト・バレエは大きな成功を収めています。若手ダンサーや振付家を発掘につとめ、積極的に新作を上演し続けています。8作品もの新作を一シーズンに上演するカンパニーは他にはありません。特に、2013年に初演されたデミス・ヴォルピの「クラバート」はすべての公演が売り切れ、ヴォルピがドイツ・ダンス賞を受賞するなど批評的にも成功しました。アンダーソンが着任してからバレエの観客動員率は90%を超え、ここ数年は95%まで到達するなどチケットの売り上げも上々。男性ダンサーの充実ぶりは他のバレエ団の追随を許さず、Tanz誌の最優秀ダンサーは、「シュツットガルト・バレエの男性プリンシパル全員」が選ばれたほどでした。