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オニール八菜さんが、ブノワ賞を受賞

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バレエ界で最も権威のある賞の一つであるブノワ賞を、パリ・オペラ座バレエのプルミエール・ダンスーズ、オニール八菜さんが受賞しました。おめでとうございます。

バレエ
ブノワ賞にオニール八菜さん
http://mainichi.jp/articles/20160518/k00/00m/040/152000c


【斉藤希史子、モスクワ杉尾直哉】バレエ界のアカデミー賞」と称される「ブノワ賞」が17日夜(日本時間18日未明)、モスクワのボリショイ劇場で発表され、女性ダンサー部門は東京都出身でパリ・オペラ座バレエ所属のオニール八菜(はな)さん(23)に決まった。対象は、昨年5月に本拠で踊った古典作品「パキータ」の表題役。日本仕込みの端正な技術と、フランスらしい優雅さが高く評価された。

 オニールさんは「世界のビッグスターに与えられてきた賞。これからもたくさん踊り続けたい」と話している。

 日本からの受賞は、2014年の木田真理子さん(スウェーデン王立バレエ所属)に続いて2人目。

バレエの最高権威・ブノワ賞にオニール八菜さん
http://www.yomiuri.co.jp/culture/20160518-OYT1T50008.html

 【モスクワ=田村雄】世界で最も権威のあるバレエ・ダンス賞の一つ、ブノワ舞踊賞が17日、モスクワで発表され、女性ダンサー部門で、日本人を母に持ち、フランスのパリ・オペラ座バレエ団で踊るオニール八菜さん(23)が受賞した。

 オニールさんは東京生まれで日本国籍を持つ。日本出身のダンサーで同賞を受けるのは2014年の木田真理子さん以来、2人目となる。

 同賞は振付家ユーリー・グリゴロービチさんが代表を務める国際ダンス連合が主催し、前年に最も優れたパフォーマンスを披露したダンサーや振付家らを顕彰する。オニールさんは、振付家ピエール・ラコットの復刻・振り付けによる古典「パキータ」での主役の踊りを高く評価された。

@aliciaamatriainが投稿した写真 -

まだブノワ賞の公式サイトでは、受賞者は発表されていません。他の賞の受賞者も気になるところです。
http://benois.theatre.ru/

今回ノミネートされたダンサーたちの一覧はこちらでまとめてあります。
http://dorianjesus.cocolog-nifty.com/pyon/2016/04/post-4690.html

<追記>

ブノワ賞、受賞者は以下の通りです。

http://m.ria.ru/culture/20160517/1435334970.html

振付家賞 
ユーリ・ポソホフ (ボリショイ・バレエ「現代の英雄」)、ヨハン・インガム (スペイン国立ダンスカンパニー「カルメン」、NDT「One on One」)

最優秀女性ダンサー賞
オニール八菜 (パリ・オペラ座バレエ)、アリシア・アマトリアン (シュツットガルト・バレエ)

最優秀男性ダンサー賞
キミン・キム (マリインスキー・バレエ。ただし対象のパフォーマンスはパリ・オペラ座に客演した「ラ・バヤデール」)

舞台美術賞 REN DONGSHENG 「Emperor Yu Li」北京ダンスアカデミー

ブノワ・モスクワ・マシーン・ポジターノ賞(特別賞) エカテリーナ・クリサノワ (ボリショイ・バレエ)

傑出したパートナーシップに与えられる特別賞 アレクサンドル・リアブコ (ハンブルグ・バレエ)

オニール八菜さんがジェルマン・ルーヴェと踊るAscension


ミラノ・スカラ座バレエ2016-17シーズン

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マウロ・ビゴンゼッティが芸術監督に就任した、ミラノ・スカラ座バレエの2016-17シーズンが発表されています。

http://www.teatroallascala.org/en/season/2016-2017/balletto/index.html

December 20, 1016 - January 19, 2017
Coppélia (Bigonzetti)
「コッペリア」 (マウロ・ビゴンゼッティ振付)

11 February 2017 - 1 March 2017
Evening Stravinsky: The Rite of Spring (Glen Tetley) / Petrushka (Mikhail Fokine)
「ストラヴィンスキーの夕べ」 「春の祭典」(グレン・テトリー)、「ペトルーシュカ」(ミハイル・フォーキン)

April 19, 2017 - May 13 2017
La Valse (George Balanchine) / Symphony in C (George Balanchine) / Scheherazade (Eugenio Scigliano)
「ラ・ヴァルス」(ジョージ・バランシン振付)、「シンフォニー・インC」(ジョージ・バランシン振付)、「シェヘラザード」(Eugenio Scigliano振付)

April 22, 2017 - April 30, 2017
ballet school of La Scala Show
ミラノ・スカラ座バレエ学校公演

May 20, 2017 - June 1, 2017
Handel Project (Bigonzetti ) with Svetlana Zakharova (20, 23, 24, 25 May)
「ヘンデル・プロジェクト」(マウロ・ビゴンゼッティ振付)、5月20,23,24,25にはスヴェトラーナ・ザハロワが出演

June 28, 2017 - July 22, 2017
a Midsummer night's Dream (George Balanchine)
「真夏の夜の夢」(ジョージ・バランシン振付)

8-21 July 2017
Swan Lake (directed by Alexei Ratmansky)
「白鳥の湖」(アレクセイ・ラトマンスキー振付)

September 23, 2017 - October 18, 2017
Romeo and Juliet (Kenneth MacMillan) with Roberto Bolle (23, 26, September 28) Etoile Guest: Marianela Nunez
「ロミオとジュリエット」(ケネス・マクミラン振付)、9月23,26,28日にはロベルト・ボッレが主演、ゲストにマリアネラ・ヌニェス


さて、ビゴンゼッティが選んだ来シーズンのレパートリーですが、ミラノ・スカラ座のダンサーたちに大ブーイングを浴びています。

http://www.gramilano.com/2016/05/la-scala-dancers-protest-planned-new-ballet-season/

こちらのラインアップは、5月10日の記者会見で発表されたのですが、この記者会見の場に50人のスカラ座のダンサーたちが集まり、抗議を行いました。ビゴンゼッティの芸術監督は、総裁であるアレクサンドル・ペレイラが任命したのですが、古典作品中心にスカラ座にとって、ビゴンゼッティの現代作品路線はあまりそぐわないものであると多くの人が懸念していました。そして、実際にレパートリーのふたを開けてみると、その懸念通りのものが出てきたわけです。

今までミラノ・スカラ座の芸術監督は、その前にはマリインスキー・バレエの芸術監督だったマハール・ワジーエフが務めていたわけです。ワジーエフは、古典バレエを強化するとともに、ヴィハレフによる「ライモンダ」の復元、そしてラトマンスキーによる「眠れる森の美女」、そして「白鳥の湖」という原振付を基にした新制作を導入し、(白鳥~は6月の上演ですが、共同制作のチューリッヒ・バレエでは大評判となりました)好評を博してきました。またカンパニーのレベルも確実に向上しました。ワジーエフが、スカラ座での成功の後ボリショイ・バレエへと転出した後、全く違った路線の、現代作品の振付家であるビゴンゼッティが後任となったわけです。

スカラ座の来シーズンは、7プログラムで構成されています。そのうち一つは、今シーズン初演されたものの、大不評だったビゴンゼッティの「コッペリア」の再演。そして新作は、やはりビゴンゼッティ振付の「ヘンデル・プロジェクト」。「シェヘラザード」を振付けるEugenio Sciglianoも、ビゴンゼッティの盟友です。残る4演目のうち一つは、グレン・テトリーとフォーキンという20世紀の作品。

そしてバランシンの「真夏の夜の夢」、バランシンを含むミックスビル、マクミランの「ロミオとジュリエット」、ラトマンスキーの「白鳥の湖」というレパートリーなので、この中で純粋な古典作品は、「白鳥の湖」だけとなります。この「真夏の夜の夢」「白鳥の湖」という大規模な作品が同じ時期に上演されるため、ダンサーにとっての負担は大きなものととなります。

また、ダンサーたちは、シーズンの始まりから6月の終わりまでは古典作品を踊らないため、クラシックの技術が低下するという懸念があると訴えています。

ダンサーたちは以下のような声明を発表しています。
「現在の編成は、他の重要な国際的なカンパニーと同様古典作品に基づいているミラノ・スカラ座バレエ団のアイデンティティと本質を無視して、コンテンポラリーや現代作品を優先させるものとなっています。スカラ座は、一人の振付家のためのカンパニーに変質させられています」

また、今まではミラノ・スカラ座の公演では、ロシア系を中心とした多くの国際スターがゲストダンサーとして出演してきたのですが、来シーズン、カンパニーの外からのゲストはマリアネラ・ヌニェス一人のみ。あとはロベルト・ボッレ(「ロミオとジュリエット」とスヴェトラーナ・ザハロワ(「ヘンデル・プロジェクト」)が予定されているだけです。

**********

ミラノ・スカラ座の芸術監督選びにあたっては、かなり多くの候補者がいたのですが、元パリ・オペラ座メートル・ド・バレエのローラン・イレールが、ビゴンゼッティと共に最終候補の二人まで絞り込まれていました。イレールが選ばれていたら、スカラ座の今までの伝統はおそらく守られていたことでしょう。今シーズン、ミラノ・スカラ座バレエがヌレエフ版「ドン・キホーテ」を上演するにあたって、ローラン・イレールがスカラ座へ振付指導を行っていました。

この「ドン・キホーテ」を持ってミラノ・スカラ座バレエは9月に来日します。ローラン・イレールの薫陶を浴びたダンサーたちが踊ってくれるわけですが、その次の来日公演では、果たして何が踊られることでしょうか。

この話とずれますが、ミラノ・スカラ座バレエ来日公演の「ドン・キホーテ」にゲスト出演予定のポリーナ・セミオノワは、健康上の理由により、ABTのメトロポリタン・オペラシーズンを全キャンセルしています。無事に来日公演に出演してくれると良いのですが。

シクリャーロフ、シリンキナがミュンヘン・バレエと契約

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マリインスキー・バレエのウラジーミル・シクリャーロフと、彼の妻であるマリア・シリンキナが、ミュンヘン・バレエに移籍するのではないかという噂がこのところずっとありました。マリインスキー国際フェスティバルにおいても、その話で持ち切りだったのです。

そして、ついに、シクリャーロフは、ロシアのカザンでインタビューに答え、ミュンヘン・バレエと契約を結んだことを明らかにしました。
http://www.evening-kazan.ru/articles/vladimir-shklyarov-v-mariinskom-teatre-ya-uzhe-stanceval-vse-chto-hotel.html

カザンで開かれている第29回ルドルフ・ヌレエフ・フェスティバルで、シリンキナが「シュラーレ」に出演していました。そこでシクリャーロフに対して行われたインタビューです。それによると、来シーズン、この二人はイーゴリ・ゼレンスキーに招かれ、ミュンヘン・バレエと1年契約を結んだとのことです。そしてこの契約は、もう一年延長される可能性が高いとのことです。

ただし、彼らはマリインスキー・バレエを退団するわけではなく、籍を残したまま、1年間のサバティカル(休暇)を取るという形になりそうだとのこと。シクリャーロフはマリインスキー・バレエに入団して14年経ち、現在31歳とクラシックダンサーとしてのキャリアの頂点にいます。さらに成長して、今できる最大限のことをしたい、マリインスキー・バレエでは踊りたい役をすべて踊る機会に恵まれたので、新しいカンパニーで、レパートリーを広げたいと考えたとのこと。アーティストは自分自身だけではなくて、バレエの世界で何が起きているかに興味を持たなくてはならない、そういう姿勢があってこそのプロだと考えているそうです。

シクリャーロフらは、マリインスキー・バレエを退団するわけではないので、マリインスキー・バレエのツアー公演などでシクリャーロフを観る機会はあると思われます。ただ、マリインスキー・バレエは、男性ダンサーが不足しているので、最大のスターであるシクリャーロフが期間限定とはいえ、いなくなってしまうのは損失であることでしょう。

マリインスキーでの明るいニュースとしては、もちろんキミン・キムがブノワ賞で最優秀男性ダンサーに輝いたことがあります。パリ・オペラ座へのゲスト出演、マリインスキー国際フェスティバルでの活躍(同じくブノワ賞を受賞したオニール八菜さんと共演)と今は飛ぶ鳥を落とす勢いです。確かに彼の技術の高さは、当代一、二を争うレベルですね。

シクリャーロフは、「バレエの王子さま」公演で7月に東京で観ることができます。こちらは楽しみですね。
http://www.nbs.or.jp/stages/2016/prince/index.html

◆公演日時
7月15日(金)19:00
7月16日(土)14:00
7月17日(日)14:00
7月18日(月・祝)14:00

◆予定される出演者

【予定される王子さま】 
レオニード・サラファーノフ Leonid Sarafanov(ミハイロフスキー劇場バレエ) 
ダニール・シムキン Daniil Simkin(アメリカン・バレエ・シアター) 
ウラジーミル・シクリャローフ Vladimir Shklyarov(マリインスキー・バレエ) 
エドワード・ワトソン Edward Watson(英国ロイヤル・バレエ団)

【予定されるお姫さま】 
サラ・ラム Sarah Lamb(英国ロイヤル・バレエ団)
マリア・コチェトコワ Maria Kochetkova(サンフランシスコ・バレエ)

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【吉田都×堀内元 Ballet for the Future 2016】今夏、再演決定

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昨年夏に行われた【吉田都×堀内元 Ballet for the Future】は、とても素晴らしい公演でした。

吉田都さん、堀内元さんというバレエ界のレジェンド二人に加えて、堀内さん率いるセントルイスバレエのダンサーたち、日本のホープたち、さらに加治屋百合子さん、ジャレッド・マシューズ、飯島望未さんというメンバーで、堀内さんの作品を中心にフレッシュな息吹を伝えてくれました。吉田都さん、堀内元さんは、50歳前後という年齢が信じられないほどの、美しく若々しさにも満ちた至芸を見せてくれて、あまりの感動に涙がにじんできてしまうほどでした。

この「 Ballet for the Future」、プログラムも新たに待望の再演が決定しました。新国立劇場バレエ団の米沢唯さん、奥村康祐さんという、日本のバレエ界を代表するトップダンサーが「チャイコフスキーパ・ド・ドゥ」を踊ります。吉田都さん、堀内元さんの踊りは、決して見逃してはならない機会です。必見です。バレエの素晴らしさ、歓びが詰まっています。

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吉田都×堀内元Ballet for the Future 2016

http://www.chacott-jp.com/j/special/ticket/bff/index.html

特別ゲスト 吉田都(元英国ロイヤル・バレエ団プリンシパル)
芸術監督・出演 堀内元(セントルイス・バレエ芸術監督、元ニューヨーク・シティ・バレエプリンシパル)
出演 米沢唯(新国立劇場バレエ団プリンシパル)/森ティファニー(セントルイス・バレエ)/木村綾乃(ワシントン・バレエ)奥村康祐(新国立劇場バレエ団ファースト・ソリスト)/岡田兼宜(ダズル・ダンスカンパニー出身)/上村崇人(セントルイス・バレエ出身)
ほか、国内外で活躍する気鋭のダンサー達

東京公演 2016年8月31日(水) 開場17:45 開演18:30 東京文化会館(東京・上野)
主催:チャコット/イープラス
お問い合わせ:チケットスペース 03-3234- 9999 (月〜土10:00-12:00/13:00- 18:00)


金沢公演 2016年9月3日(土) 開場17:45 開演18:30 本多の森ホール(石川・金沢)
主催:北國新聞文化センター/チャコット  共催:北國新聞社
お問い合わせ:北國新聞文化センター 076-260- 3535

協力:ブルーミングエージェンシー/バレエスタジオ ミューズ/セントルイス・バレエ/兵庫県立芸術文化センタ―/株式会社ビデオ
企画制作:チャコット/オフィス・エイツー

20世紀最大の振付家バランシンに直接薫陶を受けてきた堀内元の作品を踊る吉田都の輝きは、まさに“バレエ界の至宝”、必見です。また、世界の名だたるスターダンサーが踊り継いできたバランシンの名作「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」を、日本バレエ界を牽引するスター米沢唯・奥村康祐が踊ります。スピーディー、シャープ、ダイナミック、エネルギッシュ、エキサイティング、エンターテインニング、バレエの新しい価値観や楽しさがいっぱいです。昨夏公演には、出演者への感動の声とともに、「バレエがこんなにも面白いとは」「バレエの見方が変わりました」といった驚きの声も多数いただき、オン・ステージ新聞では、2015年間ベスト5公演に2名の舞踊評論家より選出された注目の公演です。見所満載、お見逃しなく!
公演プログラム(予定)

「Romantique」(振付:堀内元)出演:吉田都、堀内元、他

「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」(振付:ジョージ・バランシン/バランシン・トラスト上演許可取得)出演:米沢唯、奥村康祐

「More Morra」(振付:堀内元)

他    

※上演時間:約2時間(休憩含む)/音楽:録音音源

<スタッフ>
バレエミストレス:宗田静子/バレエマスター:夏山周久  
舞台監督:堀尾由紀/照明:山本英明/音響:矢野幸正

<チケット発売情報>

チャコットWebサイト最速先行実施中! 詳細は、チャコットWebサイト特設ページをご覧ください。

東京公演 2016年8月31日(水) 開場17:45 開演18:30 東京文化会館(東京・上野)

<一般発売:2016年6月21日(火)10:00より>

チケット: S席9,400円/A席7,900円/B席6,400円/C席4,900円/学生券3,000円(税込)
発売所: e+(イープラス) http://eplus.jp/BFF/
チケットスペース 03-3234- 9999(オペレーター)、チケットスペースオンライン 
チケットぴあ 0570-02- 9999 Pコード:451-926、http://pia.jp/
ローソンチケット 0570-084-003 ;Lコード:31483;、0570-000- 407 (オペレーター)、http://l-tike.com/
東京文化会館チケットサービス 03-5685- 0650

お問い合わせ:チケットスペース 03-3234- 9999 (月〜土10:00-12:00/13:00- 18:00)


金沢公演 2016年9月3日(土) 開場17:45 開演18:30 本多の森ホール(石川・金沢)

チケット: S席7,800円/A席6,300円/B席4,800円(税込)

発売所:  北國新聞文化センター(金沢本部事務局、金沢南スタジオ、野々市スタジオ、白山スタジオ、アピタ松任店スタジオ、小松教室、七尾教室、高岡スタジオ)
北國新聞読者サービスセンター
香林坊大和
石川県立音楽堂チケットボックス
e+(イープラス) http://eplus.jp/
チケットぴあ 0570-02- 9999 http://pia.jp/
ローソンチケット 0570-084- 005&l、0570-000-407 (オペレーター)、http://l-tike.com/
お問い合わせ:北國新聞文化センター 076-260- 3535

公式Webサイト BFF チャコット 検索

http://www.chacott-jp.com/j/special/ticket/bff/index.html

※ 公演当日まで、チャコットWebサイト特設ページ記載の内容が最新情報となります。


奥村康祐さんは、「チャイコフスキーパ・ド・ドゥ」を金子扶生さん(ロイヤル・バレエ)と踊って、モスクワ国際コンクールで銀賞を受賞しました。その踊りがここで米沢唯さんと観られるのですから、これは本当にもう楽しみですよね。

バレエ・アステラス 2016

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今年の夏はガラ公演がたくさんありますね。恒例のバレエ・アステラス 2016も開催されます。

http://www.nntt.jac.go.jp/ballet/performance/160520_008572.html

バレエ・アステラス」は、海外で活躍する若手日本人ダンサーを応援したいという願いを込めて、2009年より開催されています。 7回目となる今回は、アメリカ、ベラルーシ、ポーランド、ロシア、クロアチアなど世界各国で活躍しているダンサーと、日本のバレエ団からもダンサーが集い、古典から現代作品まで多彩な演目が揃いました。

2016年7月31日(日)15:00開演 オペラパレス

<出演者・演目(五十音順)>

●海外で活躍する日本人バレエダンサー

新井誉久 with アナイス・ブエノ(ジョフリーバレエ団)
『ロミオとジュリエット』バルコニーのパ・ド・ドゥ  振付:K.パストール

石原古都 with ヴィトア・ルイズ(サンフランシスコバレエ団)
『ジゼル』第2幕 パ・ド・ドゥ  振付:H.トマソン

浦邉玖莉夢 & 待山貴俊(ベラルーシ国立ボリショイ劇場)
『海賊』第1幕 奴隷のパ・ド・ドゥ  振付:M.プティパ

海老原由佳 with ダヴィッド・チェンツェミエック(ポーランド国立歌劇場バレエ団)
※作品未定

小池沙織 with モトゥゾフ・イェゴール(クレムリン・バレエ)
『タリスマン』パ・ド・ドゥ  振付:M.プティパ

鈴木 里依香(クロアチア国立劇場)with タマシュ・ダライ(アウグスブルグバレエ団)
『アンナ・カレーニナ』より  振付:L. ムイチ

宮崎たま子 with アンディーレ・ンドルフ(ワシントン バレエ)
※作品未定


●日本のバレエ団で活躍するバレエダンサー

阿部真央 & 源 小織(井上バレエ団)& 中ノ目 知章(ゲスト出演)
『コンセルヴァトワール』パ・ド・トロワ  振付:A.ブルノンヴィル

岡田亜弓 & 大森康正 (NBAバレエ団)
『葉は色褪せて』  振付:A.チューダー

木村優里 & 井澤 駿 (新国立劇場バレエ団)
『海賊』第2幕 グラン・パ・ド・ドゥ  振付:M.プティパ


新国立劇場バレエ研修所

第12期, 13期研修生
「ワルツ」 振付:牧阿佐美


海外からの出演で注目は、まずはサンフランシスコ・バレエのソリスト、石原古都さん。「ダンサーの宝箱」で石原さんのインタビューが掲載されています。
http://odoritai.exblog.jp/25151183/
パートナーのヴィトー・ルイズは、マリア・コチェトコワのパートナーを務めることが多く、『オネーギン』なども踊っています。

ロイヤル・バレエからブカレスト国立バレエに移籍し、この間の騒動で退団してポーランド国立バレエに移籍したダヴィッド・チェンツェミエックの出演も注目ですね。海老原由佳さんは、2013年にもこの「バレエ・アステラス」に出演しています。その時のパートナーは、先日のハンブルグ・バレエ『真夏の夜の夢』にゲスト出演したウラジーミル・ヤロシェンコでした。

そしてワシントン・バレエの宮崎たま子さんは、2014年にジャクソン国際コンクールで銀賞に輝いています。

日本のバレエ団枠の方で出演する中ノ目 知章さんは、ハンブルグ・バレエスクール出身でノルウェー国立バレエなどを経てドイツ国立デュッセルドルフ歌劇場・デュイスブルク歌劇場バレエ団ソリスト。井上バレエ団の「コッペリア」にもゲスト出演予定です。彼のインタビューも、「バレエの宝箱」で読むことができます。
http://odoritai.exblog.jp/23892506/

「バレエ・アステラス」は、なかなか日本では観る機会のない、海外で活躍するダンサーたちを観る良い機会ですよね。なので、日本のバレエ団で活躍するダンサー枠というのは、特になくてもいいんじゃないかと思ってしまいます。特に、新国立劇場バレエ団のペアは昨年も出ていたわけですしね。

ボリショイ・バレエ「ドン・キホーテ」(映画館上映)

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少し感想が遅くなってしまいましたが、ただいまBunkamuraル・シネマで「ボリショイ・バレエ in シネマ」がアンコール上映中なので、「ドン・キホーテ」の感想を書いておきますね。

ドン・キホーテ / Don Quixote 2016年4月収録

キトリ エカテリーナ・クリサノワ
バジル セミューン・チュージン
ドン・キホーテ アレクセイ・ロパレーヴィチ
エスパーダ ルスラン・スグヴォルツォフ
森の女王 オリガ・スミルノワ
キューピッド ダリア・ホフロワ
街の踊り子 アンナ・チホミロワ
メルセデス クリスティーナ・カラショーワ
キトリの友達 アンナ・オクネワ
         クセニア・ジガンシナ
ジプシーの踊り アンナ・アントロポワ
第一ヴァリエーション アンナ・チホミロワ
第二ヴァリエーション ユリア・ステパノワ 

音楽:レオン・ミンクス
振付:アレクセイ・ファジェーチェフ
原振付:マリウス・プティパ、アレクサンドル・ゴールスキー
台本:マリウス・プティパ
原作:ミゲル・デ・セルバンテス

ボリショイ・バレエの「ドン・キホーテ」は新国立劇場バレエ団で上演されているアレクセイ・ファジェーチェフ版(新国立版とは、3幕キューピッドの踊りがカットされているなど、多少異なる部分もある)。新国立劇場での上演の感想の時にも書いたけれども、2幕の順番が酒場→ロマの野営地→夢の場面となっているのが、ストーリーの上では整合性がないという問題がある。今回は新しく改訂したとのことだが、演出として酒場のシーンにジークという踊りも追加したのだが、冗長になっていたうえ、さらにギターの踊りもあるため、中だるみして上演時間が必要以上に長くなってしまった。また衣装も地味で垢抜けないものとなってしまった。

イントロダクションと幕間の休憩時間に、ファジェーチェフのインタビューがあり、「ドン・キホーテ」という作品については参考になる話が入っていたのは興味深かった。キトリの3幕ヴァリエーションの曲は、実はオリジナルの「ドン・キホーテ」の曲ではなく、「ロクサーヌ」という別のバレエ作品のためにミンクスが作曲したとのこと。ギターの踊りとジークはザハーロフの振付(音楽もミンクスではなく、V. Soloviev-Sedoy)、2幕ジプシーの踊りもゴレイゾフスキーの振付、Zhelobinskyの音楽、ファンダンゴは振付シマチョフで音楽は E. Napravnikとのこと。また、モスクワでの初演では、夢のシーンはなく、サンクトペテルブルグでの初演で追加されたそう。

キトリ役のエカテリーナ・クリサノワはテクニックが素晴らしい。グランフェッテも前半全部ダブルで超高速でコマのように回り、2幕の飛び込むところの勢いもポーンと凄くて飛距離も長く跳んでいる。1幕カスタネットの踊りの連続フェアテのスピードも猛烈に速い。天を突き刺すバットマン、彼女のキトリは元気良いというか、手の付けられないじゃじゃ馬という感じだが、気風の良さと情熱が現れている。とても個性的だけど、生命力が迸っており、非常にインパクトがあって魅力的なキトリだ。

クリサノワが踊るドルシネアは、ドルシネアの割にはお姫様度が低いというか、特に後半はほとんどキトリって感じだった。腕の使い方はきれいだし、グランジュッテはとても高いけど、もう少しエレガントに踊ってほしい気もした。

森の女王には、最近キトリ役デビューも果たしたオルガ・スミルノワ。スミルノワは安定していて綺麗だけど、ワガノワな優雅な部分が抜けてすっかりボリショイのバレリーナとなり、やや残念な気もしてしまった。非常に溜めの効いた、大げさで派手な上半身の動きはダイナミックで映えるけど、首の動きがやりすぎな印象を与えてしまうのである。

スミルノワと同じ元ワガノワ組として、1幕にはまだ入団2年目のクセニャ・ジガンシナがキトリの友達として、そして3幕の第2ヴァリエーションではマリインスキーからモスクワ音楽劇場を経て昨年移籍してきたユリア・ステパノワが出演。ジガンシナはまだ際立ったところはないけれども、ボリショイでのキトリの友達は、とても生き生きとしていてスパイスとなる役。これを観ると、新国立劇場バレエ団でのキトリの友達役はおとなしかった、と感じてしまう。

一方、ステパノワはここに来て急に抜擢が続いており、ロンドン公演では「白鳥の湖」のオデット・オディールなどの主演が予定されている。彼女のポジションの正確さやポールドブラの美しさは目を引き、おそらく来年の来日公演でも大活躍することだろう。

第一ヴァリエーションのアンナ・チホミロワは、1幕では街の踊り子も演じた。艶やかな美貌のチホミロワは、キャラクター的にも、踊り的にも街の踊り子役の方が似合っていてこちらはとても素敵だったけど、ヴァリエーション観ると細かいことを気にしていなのが、ステパノワとの対比でわかってしまった。

もう一方の主役、バジル。セミョーン・チュージンは王子タイプであまりバジルタイプダンサーではないのだが、この人は踊りは実にうまい。つま先も綺麗だし、ピルエットはコントロールが効いてきれいに回るし、とても軽やかに飛ぶし着地も美しい。片手リフトもとても長くしっかりと支え、ものすごい勢いで飛び込むクリサノワも的確にキャッチ。技術的には文句なし。相変わらず口が歪んでいるけど、ドヤ顔はしっかり見せていた。ユーモアのセンスがもう少しあれば、もっとバジルらしくみえるかもしれない。

エスパーダはルスラン・スグヴォルツォフ。今回のファジェーチェフ版でのエスパーダの振付って、エスパーダの見せ場をわざわざ削っているような印象を受けてしまった。マントを振り回しながら背中反らせる振付がなかったのが残念。でもルスランは足技綺は麗だし、プリンシパルだけあってスター闘牛士らしい存在感もしっかり、大人っぽいけど魅力的で、チホミロワとの並びも良かった。

新国立劇場バレエ団の「ドン・キホーテ」ももちろん、とてもクオリティの高い上演だった。だけど、やはりボリショイが演じると脇役まで生き生きとしていて、ロシア人なのにラテン気質も見せてくれて、映画館のスクリーンからも勢いが伝わってくる。

Bunkamuraル・シネマでのアンコール上映は、6/3(金)19:15開演とあと1回。まだの方は、ぜひ。
http://www.bunkamura.co.jp/topics/cinema/2016/05/bol2016.html

5月26日(木) 19:15~『ジゼル』
5月27日(金) 19:15~『椿姫』
※26日(木) 19:15~『ジゼル』、27日(金) 19:15~『椿姫』は、両日ともにシネマ1,2両スクリーンで同時に上映となります。シネマ1,2ともに同内容で、スクリーンの大きさもほぼ同等となります。

5月28日(土) 19:15~『スパルタクス』
6月2日(木)  19:15~『じゃじゃ馬ならし』
6月3日(金)  19:15~『ドン・キホーテ』
6月4日(土)  19:15~『ジゼル』
6月9日(木)  19:15~『くるみ割り人形』
6月10日(金) 19:15~『スパルタクス』

★全作品予告編なし、本編からの上映

≪料金≫ 3,000円均一(税込・各種割引は対象外となります。)  

ジャン=ギョーム・バールが、ヤコブソン・バレエ(サンクトペテルブルグ・アカデミー・バレエ)に新作「眠れる森の美女」を振付

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ロシア・バレエの歴史上において重要な活躍をした振付家のレオニード・ヤコブソンが1966年に設立した、ロシア国立サンクトペテルブルグ・アカデミー・バレエ(ヤコブソン・バレエ)。

現在は、マリインスキー・バレエのプリンシパルとして活躍したアンドリアン・ファジェーエフが芸術監督を務めており、来日公演も行っています。正統派の古典バレエ、レオニード・ヤコブソンの振付作品、そして新しい作品という3本の柱でレパートリーは構成されています。
「ロシア国立サンクトペテルブルク・アカデミー・バレエ」とは?
http://www.kyoto-art.ac.jp/blog-theater/2011/10/3986/

このヤコブソン・バレエに、パリ・オペラ座バレエの元エトワール、ジャン=ギョーム・バールが新しい「眠れる森の美女」を振付けることになりました。2016年10月29日に初演されることになります。
http://www.yacobsonballet.ru/en/afisha/premiere

ジャン=ギョーム・バールは、ダンサーを引退後バレエ教師、そして振付家として活躍しています。特に彼がオペラ座に振付けた「泉(La Source)」(アルテュール・サン・レオン振付作品の復元)は大好評で、再演も行われました。

リハーサルの様子
http://www.yacobsonballet.ru/en/news/jean-guillaume-bart-rehearses-sleeping-beauty-members-yacobson-ballet-company

ヤコブソン・バレエのWebサイトにバールのコメントが載っているのでご紹介します。

「古典はいつの世も必要とされています。
私は伝統が好きです。
私はロシアの伝統が好きです。
そして私は古典バレエが好きです。

この新作を創作する時の目標は、伝統を復活させ、そしてオリジナルに沿ったものでありながら、広くアピールするものとすることでした。クラシック・バレエは歴史のあるアカデミックな様式に根差していますが、私たちは、クラシック・バレエを、現代に振付けられた作品であるかのように舞台化しなければなりません。そうでなければ古めかしく、古色蒼然としてしまいます。時代によって人々の好みは異なり、芸術において不朽のものを作るのは非常に難しいのです。スタイルや時代は移り変わりますが、クラシック・バレエの表現の意味は世界共通のものであり続けます。私が今までのキャリアの中でそうしてきたように、クラシックバレエのボディランゲージの語彙に基づいて創作することにより、私は、このプロダクションを現代的で洗練されたルックのものにしたいと思います。必要なダンスのスタイルを達成するためには、あらゆるツールや戦略を駆使することに高い関心を持っています。ゆっくりしたもの、速いもの、地面に近いものや空中のもの、そして最も重要なのは、論理的で一貫しており、オーケストラの生の音楽に完全に合っているものであること。

このバレエにより深みと意味を与えるために、私は台本にプロローグのさらに前となる部分を追加することにして、なぜ、オーロラ姫に呪いをかけた妖精カラボスがこのような憎しみを抱くようになったのか、そのきっかけを観客が見ることができるようにしました。王と王妃に復讐を行おうという彼女の欲望は、ある意味現代社会のメタファーにもなります。カラボスは破壊的な力であり、彼女のキャラクターはあらゆる混乱を体現しています。それに対して、リラの精は調和と生命力をもたらします。

それに加えて、演技をより強調するために、より生き生きとしていて表現力のあるパントマイムによって表現するシーンを重視しました。私は、演劇の演出家が行うようなリハーサルを行います。すべての登場人物について、詳細にダンサーたちと話し合い、彼らの取った選択についての論理を決め、彼らの感情と行動をもたらしたのは何かということを探し出すために。私は、有名な演劇のスタニスラフスキー・システムをダンスにも適用させています。「眠れる森の美女」を振付けている間、私は男性の役柄、特にデジレ王子にスポットライトを当てたいと思っています。登場人物として、デジレ王子はオーロラ姫同様、ふくらみを持たせたいと思っています。また、カラボスの二つの面を観客に魅せたいと思っています。プティパのオリジナルの意図である男性らしさと、女性らしさです。最初のパートはキャラクターとしての演技に卓越したダンサーによって巧みに演じられ、第二部では、カラボスは非常に美しい女性に変身します。これは、このキャラクターに対する伝統的なアプローチとは異なりますが、主眼としているのは、カラボスはマイムだけではなく実際に踊るキャラクターとしたいのです。

今までの話で、ダンサーたちや観客を混乱させようとは思っていません。私は、挑発的なことは何もするつもりはありません。全く反対のことで、私は、クラシック・バレエは正しく演じられれば、圧倒的に美しい芸術であると信じています。」

大変興味深いコメントです。ヤコブソン・バレエ(サンクトペテルブルク・アカデミー・バレエ)は数年に一回は来日公演を行っているので、ぜひこの新しいバール版「眠れる森の美女」を観てみたいと思います。

6/13にNHK-BSでパリ・オペラ座「ミルピエ、ロビンス、バランシン」他放映

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6/13(月)【12日(日)深夜】にNHK-BSプレミアムのプレミアムシアターで、パリ・オペラ座バレエの「ミルピエ、ロビンス、バランシン」が放映されます。

http://www4.nhk.or.jp/premium/

6月13日(月)【6月12日(日)深夜】午前0時~

◇ パリ・オペラ座バレエ公演
コンテンポラリー ナイト
~ミルピエ、ロビンス、バランシンを踊る~【5.1サラウンド】
◇パリ・オペラ座バレエ公演『レイン』 【5.1サラウンド】

◇パリ・オペラ座バレエ公演
コンテンポラリー ナイト
~ミルピエ、ロビンス、バランシンを踊る~

<演 目>
「クリア、ラウド、ブライト、フォワード」
<振 付>バンジャマン・ミルピエ
<音 楽>ニコ・マーリー 作曲
<出 演>パリ・オペラ座バレエ団

「作品19/ドリーマー」
<振 付>ジェローム・ロビンス
<音 楽>バイオリン協奏曲第1番 ニ長調 作品19
セルゲイ・プロコフィエフ 作曲
<出 演>アマンディーヌ・アルビッソン
マチアス・エイマン ほか

「テーマとバリエーション」
<振 付>ジョージ・バランシン
<音 楽>組曲第3番 ト長調 作品55 最終楽章
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー 作曲
<出 演>ローラ・エケ
ジョシュア・オファルト ほか

<管弦楽>パリ・オペラ座管弦楽団
<指 揮>マクシム・パスカル

収録:2015年10月1日 パリ・オペラ座 ガルニエ宮(フランス)

◇パリ・オペラ座バレエ公演「レイン」
<演目>
「レイン」

振付:アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル
音楽:18人の音楽家のための音楽
スティーブ・ライヒ 作曲

<出 演>
ヴァレンティーヌ・コラサンテ
ミュリエル・ズスペルギー
クリステル・グラニエ
パク・セウン
レオノール・ボーラック
アメリ・ラムルー
ローラ・バッハマン
ヴァンサン・シャイエ
ニコラ・ポール
ダニエル・ストークス

<合 唱>シナジー・ボーカルズ
<演 奏>アンサンブル・イクトゥス
<指 揮>ジョルジュ・エリー・オクトール

収録:2014年10月18、21日 パリ・オペラ座 ガルニエ宮(フランス)


8/7 横浜バレエフェスティバル2016開催概要

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2015年8月19日に開催された横浜バレエフェスティバルは、充実した演目や出演者によるガラ公演で大変楽しかったです。そして2016年8月7日(日)に第2回公演を開催することとなりました。

http://yokohamaballetfes.com/outline/

今年も、世界で活躍する日本人トップダンサーや、これからの活躍が期待される若手まで、選りすぐった出演者による公演となります。

また、オーディションで選ばれたダンサー2名が出演する「フレッシャーズ・ガラ」もこの公演ならではの特徴です。昨年第一回の横浜バレエフェスティバルのフレッシャーズ・ガラに出演した永久メイさんは、その後マリインスキー・バレエのファテーエフ芸術監督に見いだされて、マリインスキー国際フェスティバルの「ラ・バヤデール」の壺の踊りで特別出演。来シーズンよりマリインスキー・バレエに入団することが決まりました。

芸術監督:遠藤康行(元フランス国立マルセイユ・バレエ団 ソリスト/振付家)
プロデューサー:吉田智大

【上演予定作品】

【第1部】(フレッシャーズガラ)

■クラシックバレエ作品のヴァリエーション(オーデイション合格者2名)

■エスメラルダのヴァリエーション
みこ・フォガティ

■「ラ・シルフィード」よりパ・ド・ドゥ
菅井円加(ハンブルク・バレエ団)
二山治雄(白鳥バレエ学園)

【第2部】 World Premium 1

■新作(タイトル未定)
高瀬譜希子
演奏:佐藤健作


■「ライモンダ」第1幕よりパ・ド・ドゥ
米山実加 (ボルドー・オペラ座バレエ団)
高岸直樹(元東京バレエ団)

■新作(タイトル未定)
みこ・フォガティ
二山治雄(白鳥バレエ学園)

■瀕死の白鳥
倉永美沙(ボストン・バレエ団)

■Lilly 振付:+81
青木尚哉(ダンサー・振付家)
柳本雅寛(コンテンポラリーダンサー・ +81主宰)

【第3部】 World Premium 2

■新作(タイトル未定)
米沢唯(新国立劇場バレエ団)
遠藤康行(元フランス国立マルセイユ・バレエ団 ソリスト・ 振付家)

■「エスメラルダ」よりダイアナとアクティオンのグラン・パ・ド・ドゥ
近藤亜香(オーストラリア・バレエ団)
チェンウ・グオ(オーストラリア・バレエ団)

■ロメオとジュリエットより死のパ・ド・ドゥ 振付:アンジェラン・プレルジョカージュ
津川友利江(バレエ・プレルジョカージュ)
バティスト・コワシュー(バレエ・プレルジョカージュ)

■※未定(クラシックバレエ作品の予定)
倉永美沙(ボストン・バレエ団)
清水健太(ロサンゼルス・バレエ団)

このガラのために振付けられる新作もあるなど、充実したラインアップです。特にプレルジョカージュの「ロミオとジュリエット」は、一度世界バレエフェスティバルのガラ公演で、オーレリー・デュポンとローラン・イレールが踊りましたが、なかなか日本では観ることができない鮮烈な作品です。米沢唯さんと遠藤康行さんが踊る、遠藤さんの新作にも注目ですね。


また、2016年7月20日(水)-22日(金)の3日間、
高瀬譜希子によるウェイン・マクレガー(Wayne McGregor、ロイヤル・バレエ常任振付家)
日本初の特別ワークショップが開催されます。
http://yokohamaballetfes.com/workshop/

高瀬譜希子さんは、ユニクロのCMやAtoms for Peaceのミュージックビデオでもその卓越した身体能力を見せてくれた、マクレガーのCompany Wayne McGregorの団員。今回のフェスティバルでも、自作を踊ります。

高瀬譜希子プロフィール
NY生まれ日本育ち、母・高瀬多佳子に師事。
文化庁在外研修員として3年間Rotterdam Dance Academy, London Contemporary school at the Placeで更にトレーニングを重ねる。
2006年よりHenry Oguike Dance Canpanyに4年間所 属後、フリーランスを経て2011年よりStudio Wayne McGregor(現Company Wayne McGregor)に所属、世界各地で公演、 振付、ダンス教育に携わる。

ミュンヘン・バレエ、ラカッラら大量退団

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来シーズンより、18年間芸術監督を務めたイヴァン・リスカに代わり、イーゴリ・ゼレンスキーが芸術監督に就任するミュンヘン・バレエ(バイエルン州立バレエ)。

マリインスキー・バレエより、サバティバルを取得したウラジーミル・シクリャーロフとマリーヤ・シリンキナが移籍するのは既報の通りです。

そして、ゼレンスキーの就任に伴い、29人と大量のダンサーが退団することが発表されました。

Dance EuropeのFacebookより
https://www.facebook.com/DanceEurope/photos/a.762806220476174.1073741828.762675407155922/1035181209905339/?type=1&theater


退団するダンサーのリスト

プリンシパルとソリスト
Daria Sukhorukova, Ekaterina Petina, Lukas Slavický, Cyril Pierre, Zuzana Zahradníková, Catherine Markowskaja, Léonard Engel, Stephanie Hancox, Ilia Sarkisov, Maxim Chashchegorov, Lucia Lacarra and Marlon Dino

デミソリストとコール・ド・バレエ
Magdalena Lonska, Joana de Andrade, Martina Balabanova, Donna Mae Burrows, Lisa Gareis, Nagisa Hatano, Julia Reid, Alisa Scetinina, Maud Hélèn Treille, Ilenia Vinci and Marcella Zambon and Vittorio Alberton, Zoltan Mano Beke, Luca Giaccio, Ilya Shcherbakov, Olzhas Tarlanov and Shawn Throop

ミュンヘン・バレエ最大の大スターであるルシア・ラカッラ、彼女のパートナーであるマーロン・ディノ、ラカッラの元パートナーであるシリル・ピエール、元マリンスキー・バレエで、ラトマンスキーが振付けた話題作「パキータ」の初演キャストを務めたダリア・スホルコワ、ガラ公演で来日しているカテリーナ・マルコフスカヤ、ルーカス・スラヴィツキーらが退団します。また、コール・ド・バレエでは、波多野渚砂さんも退団します。

29人の退団というのは、バレエ団全体のおよそ半分、プリンシパルは3分の2、ソリストに至っては4分の3という割合です。その分、新しい団員がたくさん入ってくるのでしょうが。

ミュンヘン・バレエは来シーズンのプログラムも発表されていますが、グリゴローヴィッチ版「スパルタクス」がレパートリー入りするなど、古典色の強いレパートリーとなっています。全く新しいバレエ団に変わってしまうという感じでしょうね。


なお、6月12日の現地時間午後6時からは、ミュンヘン・バレエの「海賊」のインターネット中継が予定されています。これはイヴァン・リスカ版なので、今後レパートリーから消えてしまうかもしれませんね。
https://www.staatsoper.de/en/staatsopertv.html

ローザンヌ国際コンクール2016のスカラシップ受賞者の進路

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ローザンヌ国際コンクール2016のスカラシップ受賞者の進路が発表されています。

http://www.prixdelausanne.org/2016-prize-winners-choices/

1. Hang Yu – China – School chosen: Royal Ballet School

2. Madison Young – USA – Company chosen: Houston Ballet

3. Vincenzo Di Primo – Italy – Company chosen: Royal Ballet

4. Leroy Mokgatle – South Africa – School chosen: Dutch National Ballet Academy

5. Laura Fernandez – Switzerland マリインスキー・バレエ入団が決まったため、スカラシップを使用せず。
代わりにエスポワール賞の Seu Kim – South Korea – Company chosen: Royal Swedish Ballet

6. Junnosuke Nakamura – Japan – School chosen: Canada’s National Ballet School

7. Dingka Bai – China – School chosen: Royal Ballet School


日本から出場して6位に入賞した中村淳之介くんはカナダのナショナルバレエスクールに留学することになりました。

南アフリカから出場して観客賞に輝いたリロイ・モクガトルはオランダ国立バレエアカデミーに、1位のハン・ユーと7位のディンカ・バイ(中国)はロイヤル・バレエスクールに留学します。

イギリス発コンテンポラリー・ダンス・サマースクールのご紹介

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ダンス公演や学校の紹介、日本における講習会やオーディションの開催、イギリスでのサマーコースや留学生サポート等を行っているThe Wells(ザ・ウェルズ)。
昨年も開催された、コンテンポラリー・ダンスのサマースクールが好評につき帰ってきました。

マシュー・ボーンのニューアドベンチャーズでダンサーとして活躍した2名(リー・スマイクル、ダミアン・スターク)が講師です。

バレエ・コンテ・振付・創作、ダンス学生にとってなくてはならないフルコースです。
上級者用プロコース2日間も用意されています。

ローザンヌ国際コンクールなど、バレエコンクールにおいても近年特にコンテンポラリー・ダンスが重視されていますが、日本のバレエを学ぶ生徒の多くは、コンテンポラリーに親しんでいないため、不得手な人が多いのが現状です。イギリスのバレエ学校では、現在イギリスで主流とされる、「カニンガム」や「グレアム」、また「リリース」と呼ばれるコンテンポラリー・ダンスのテクニックを学ぶ授業がありますが、日本ではそれを学ぶ機会がなかなかありません。このサマースクールは、イギリスで行われているコンテンポラリーのサマースクールを日本で学ぶ貴重な機会です。


イギリス発コンテンポラリー・ダンス・サマースクール
Lee Smikle×SYD SPIRIT in Japan 2016

http://thewells.co.jp/dance

スケールもパワーもより大きくなって、リー・スマイクルとSYDダンサーによるワークショップが新宿村に帰ってきます!本場イギリスのダンス教育機関で行われているサマースクールをそっくりそのまま日本で体験できる、こだわりのプログラムに加え、最高の講師、そしてミュージシャンが揃って来日します。ロンドン・コンテンポラリー・ダンス・スクール在籍中のSYDダンサーも2名来日。クリエイティヴでエキサイティングなコースをお届けします。


コンテンポラリー・ダンス・サマースクール(5日間または3日間)
2016年7月19日 (火) – 23 (土)
毎日10:00~16:30

新たな身体表現としてコンテンポラリー・ダンスを学びたい方、英国コンテンポラリー・ダンス教育を体験したい方のためのコース。
*対象:中学生以上の男女、ダンス経験のある方、ジャンル不問

【タイムテーブル・内容】
*午前中はテクニック、午後は振付や創作に重点が置かれる構成です。
*全クラス音楽はサビオ・ヤニャックによるライブ伴奏です。
*時間割は5日間共通ですが、内容は少しずつ変わります。
*3日間コースには下記全ての内容は含まれません。


10:00 – 11:15 バレエ:ダンスの基礎となる体幹、アライメントにフォーカスし、コンテンポラリーの動きを多用する楽しいバレエクラスです。バレエ未経験でも安心して受けられます。(バレエ用シューズがなくても靴下でOK。)

11:30 – 12:45
コンテンポラリー:ムーブメントのフレーズ、アライメント、移動を伴う動きにフォーカスし、呼吸、重心、流れ、ダイナミクスに関する自然な感覚を養います。低重心、重心の移動、更には、クリアで正確、そして無駄のないムーブメントを維持するという考え方の重要性を学びます。

12:45 – 13:15 ランチ(各自持参してください。)

13:15 – 16:30
振付/創作:サポートも充実した楽しい雰囲気の中で、実践的で内容豊富な創作の基礎を学びます。即興やタスクなど、多方面から振付に取り組み、時間、空間、ダイナミクス、そして相手との関係性などの使い方を研究します。短いソロ、またグループワークも創作します。
レパートリー:ソロ/デュエットなどSYDのレパートリーを習得します。

【参加費用】
5日間(全日):75,000円(税込81,000円) *5日間参加者のみ5大特典付き!
3日間(21、22、23日):52,500円(税込56,700円)
1日6.5時間、ランチ休憩1日30分を含みます。


コンテンポラリー・ダンス・インテンシヴコース(2日間)
2016年7月23日 (土) & 24日 (日)
23日17:00~21:00
24日16:00~20:00

コンテンポラリー・ダンサーとしてのキャリアを目指したい方、ライブ・ミュージックに合わせて、とにかく頭と身体を動かしたいダンス上級者の方ための、とてもユニークなインテンシヴコースです。
*対象:16歳以上の男女、コンテンポラリー・ダンス経験のある方

【内容】
ロンドンのコンテンポラリー・ダンス教育と創作現場をたっぷり体験します。バレエ(1日目のみ)、コンテンポラリーのクラスから始まり、その後は振付のワークショップを通して個々のムーブメント言語を模索し発展させるセッションです。即興やタスクの他、多方面から創作に取り組みますが、特に動きながら創作しつつ、低重心、重心の移動、クリアで正確な、無駄のないムーブメントを維持する重要性にフォーカスします。全てのクラスはサビオ・ヤニャックによる熱いライブ伴奏です。午後のワークショップではSYDダンサーの二人もサポートします。積極的に挑戦すること、そして他人と協力して創作作業することを楽しむダンサーの方むけのコースです。

【参加費用】
2日間(7月23日、24日):25,000円(税込27,000円)
全8時間


【お申込み方法】
The Wells のホームページから

【プロフィール】
リー・スマイクル(Lee Smikle) :コンテンポラリークラス、午後クラス担当
レジデント・アーティスト(マシュー・ボーンのニュー・アドベンチャーズ/リボーン)、ダンス講師、振付家、芸術監督、プロデューサー

英国西ヨークシャー出身。ニュー・アドべンチャーズの中心的存在として、長年ダンサーとして国内外で活躍した後、1997年より教師兼リハーサルアシスタントとして、数々のプロジェクトに参加。後にマシュー・ボーンの教育プログラム「リボーン(Re:Bourne)」設立に携わり、ダンス未経験者へのダンス講習会や教師用プログラムの構築と実践を担う。2015年からは同カンパニーのレジデント・アーティスト。一方、ロンドンのコンテンポラリー・ダンス界を牽引するカンパニーや学校へ、ゲスト講師並びに振付家、審査員として招聘され、ロンドンダンス教育界の中堅として活躍している。

また、自らが主宰する15歳から21歳のダンサーによる「ショーディッチ・ユース・ダンス(SYD)」は設立から7年目を迎え、若手ダンサーの育成に成果を上げている。SYDにおいては、自ら指導、また作品を振付けるだけでなく、その広い人脈と信頼から国内外の著名な振付家やダンス講師を招聘して、国内公演、また国内外ダンスフェスティバルへの参加を実施している。設立当初からのパトロン、マシュー・ボーンに加え、今年新たにリー・アンダーソンをパトロンに迎え、今後の活動に注目が集まる。
ウェブサイト:http://www.smikleproject.com/


ダミアン・スターク(Damien Stirk) PDTD(RAD):バレエクラス担当

フリーランス・バレエ講師
英国西ヨークシャー出身。ルドルフ・ヌレエフ奨学金を受けイングリッシュ・ナショナル・バレエ・スクールで学ぶ。イングリッシュ・ナショナル・バレエ団、イスラエル・バレエ団、マルセイユ・バレエ団で踊った後、マシュー・ボーンのニュー・アドベンチャーズにて代表作「白鳥の湖」の主要キャストとして10年間出演する。

ロンドンのRADにてプロフェッショナル・ダンサーズ・トレーニング・ディプロマを取得し、ニュー・アドベンチャーズ、ランベール・バレエ・アンド・コンテンポラリー・ダンス・スクール、ザ・プレイス、トリニティ・ラバンなど、英国における主要なダンス教育機関にてバレエクラスを教える。また国際的にもゲスト講師としてイスラエル、ブラジル、香港など各地で指導を続けている。

サビオ・ヤニャック(Sabio Janiak):全クラス伴奏
作曲家、プロデューサー、マルチ楽器奏者
ポーランド出身。アカデミー・オブ・ミュージック(クラシック・パーカッション課)、ロンドン・センター・オブ・コンテンポラリー・ミュージック(音楽プロダクション課)を卒業。150の楽器を自在に操るという類まれなる才能に恵まれ、著名な芸術家とのコラボレーションを重ねることにより、独特の音楽世界を構築している。
2008年から英国また海外において、ダンサーや振付家、その他芸術家とのとのコラボレーションによる伴奏、作曲、パフォーマンスを続けている。ダンス関係では、Hagit Yakira Dance, The Place, Trinity Laban, Roehampton Univ., RAD, Richard Alston Dance Company, New Adventures, Shoreditch Youth Dance, Deborah Galloway他、多数。
ウェブサイト:http://sabiomusic.com/

エイミ・レゲット(Eimi Leggett):
ロンドン・コンテンポラリー・ダンス・スクール2年在学中

ダンサー(Shoreditch Youth Dance)
オーストラリア出身。3歳からバレエを始め、日本バレエ協会公演「くるみ割り人形」にてクララを踊る。2010年渡英、Centre for Advance Training (CAT-Trinity Laban)にて初めてコンテンポラリー・ダンスに出会い、Lee Smikle に師事。17才でロンドン・コンテンポラリー・ダンス・スクールに合格したため、飛び級でCATを卒業、同時にショーディッチ・ユース・ダンスに参加する。”Murmur” (Mafalda Davis), “Eclipse”(John Ross), “Onwards” (Lee Smikle)などを初演。

ジョーイ・バートン(Joey Barton)
ロンドン・コンテンポラリー・ダンス・スクール1年在学中

ダンサー(Shoreditch Youth Dance)
2008年13才でCentre for Advance Training (CAT-Trinity Laban)にて初めてコンテンポラリー・ダンスに出会い、Lee Smikle に師事。2015年CAT卒業後、ショーディッチ・ユース・ダンスに参加。9月よりロンドン・コンテンポラリー・ダンス・スクールへ入学。
“Murmur”(Mafalda Davis), “Eclipse”(John Ross), “Onwards”(Lee Smikle)などを初演。2014年マシュー・ボーンの新作「蠅の王」ロンドン初演キャスト。


The Wellsのブログでは、イギリスに現在留学中のバレエ学生による、コンテンポラリーダンスを学ぶメリットについての生の声を読むことができます。大変に参考になりますので、ぜひ。
http://thewells.co.jp/category/blog

また、The Wellsのホームページではイギリスでのダンス留学についての情報もたくさん掲載されていますので、留学を考えている方には参考になると思います。
http://thewells.co.jp/category/studyinfo

ヘルシンキ国際バレエコンクール開催中

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1984年から開催されている歴史ある国際バレエコンクール、ヘルシンキ国際バレエコンクールが開催中です。

http://ibchelsinki.fi/en/

4年に一回開催のこのコンクール。過去の入賞者には、ヤンヤン・タン、ダニール・シムキン(2005年グランプリ)、ヤーナ・サレンコ、ユルギータ・ドロニナ、ティアゴ・ボアディン、ブルックリン・マック、ジェフリー・シリオらがいます。日本からは、第1回の牛尾 和美さん(ジュニア3位、松山バレエ団)を始め、2001年に金田洋子さんがジュニア3位、福岡雄大さんがジュニア2位を受賞しています。

今年のコンクールは5月23日から6月2日まで開催されています。

審査員の顔ぶれが豪華です。
http://ibchelsinki.fi/en/the-jury/

審査委員長に、フィンランド国立バレエ芸術監督のケネス・グレーヴ
ニーナ・アナニアシヴィリ (ジョージア国立バレエ芸術監督)
アンヘル・コレーラ (ペンシルヴァニア・バレエ芸術監督)
ヨルマ・エロ (振付家)
マイナ・ギールグッド (ハンガリー国立バレエ芸術アドバイザー、振付指導者)
Hae Shik Kim 韓国芸術大学 舞踊学部学部長
フェン・イン 中国国立バレエ芸術監督

さて、審査の方は一次予選が行われ、ジュニア部門21名、シニア部門20人に絞り込まれました。この後28日、29日に準決勝が行われ、決勝戦とガラ公演が6月2日に開催されることになっています。

準決勝進出者

http://ibchelsinki.fi/en/results/

日本人では、

ジュニア
畑戸利江子さん(塚本洋子テアトル・ド・バレエカンパニー&アカデミー)、森川礼央さん(田川陽子 バレエ アカデミー)
シニア
待山貴俊さん(ベラルーシ国立バレエ)、上草吉子さん(ロイヤル・ウィニペグ・バレエ)、西岡憲吾さん(ベオグラード国立歌劇場バレエ団)、吉本絃人さん(ポーランドグランドシアターポズナン)

の皆さんがセミファイナリストとなりました。

待山隆俊さんは、今年の「バレエ・アステラス2016」に出演します。

畑戸利江子さんの所属する塚本洋子テアトル・ド・バレエカンパニー&アカデミーのブログで、舞台裏を少し見ることができます。
http://theater-de-ballet.jp/tbc-blog/

また公式Facebookサイトにも、いろいろと写真がアップされています。
https://www.facebook.com/ibchelsinki/

コンクールのプロモーションビデオ。フィンランド国立バレエのダンサー2人と、フィンランド国立バレエ学校の生徒1人(ケネス・グレーヴの息子さんSchonan Greve)が出演しています。

5/28 江口・宮アーカイヴ「プロメテの火」

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「プロメテの火」

1950年初演で50年ほど上演が途絶えていた作品が、2011年の一部上演に続き金井芙三枝氏らにより復元された。伊福部昭の音楽によるもので、今回主演は首藤康之と中村恩恵。

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「プロメテの火」は、伊福部と日本現代舞踊の礎を築いた舞踊家の江口隆哉が共同制作したもので、上田仁指揮の東宝交響楽団(現、東京交響楽団)により、帝国劇場(東京)で1950年に初演された。人間に火を与えたとされるギリシャ神話のプロメテウスの物語を題材に、人間の悩みや苦しみと希望を描いた作品で、戦後の混迷期にあった当時の日本人を勇気づけたといわれる。迫力ある美しい群舞などが大きな反響を呼び、川端康成の長編小説『舞姫』にも公演の様子が描かれている。1960年までの間に全国で100回近く上演されたが、その後は再演が途絶えていた。

オーケストラの総譜は長年行方不明になっていたため、伊福部ファンの間では、「幻の作品」とされてきた同作品であるが、2009年に江口の関係者によってスコアが発見され、2011年以降、江口の門下生や研究者らによって、再演に向けた準備が進められてきた。(日本コロムビア)http://tower.jp/article/feature_item/2013/12/05/1102

「プロメテの火」上演に先立ち、金井芙三枝氏によるトークがあり、大変興味深いものだった。

2011年の5月の第3景の上演の際には、昔の江口・宮の生徒たちが注文を付けた上演となったそうだが、今回は、記録から解き放ち、自由に踊られたとのことである。

1960年までの間に全国で100回近く上演されたが、1960年からは舞台上で火を使うことが消防法により不可能となってしまった。江口は本物の火を使って松明を持ち、髪を焦がしたり、スリリングな上演だった。その後一回だけ、偽物の松明を使ったものの、江口は「もうこの作品は踊れない」と言ったとのこと。その後小道具の技術が進歩して、ドイツで開発された装置を使うことで本物に近い松明を再現できるようになったため、再演ができるようになった。

伊福部昭は、「プロメテの火」以外にも「日本の太鼓の獅子踊り」などいくつも舞踊用の音楽を作曲している。今までは、作曲家と振付家が同時にクリエーションを行ったということになっていたようだが、実際には、江口は理論家だったため先に踊りを創り、それに見合った音楽を作曲してほしいと伊福部に依頼したそうだ。伊福部は苦労し、必死になって曲を作った。上記の通り、2009年にスコアが発見され、東京交響楽団によって演奏会上演された。

上演されていた当時は、舞台装置の転換に時間がかかったため、間奏曲が長く、第4景「コーカサスの山巓」のところが一番長くなっている。舞台機構も進化したので、舞台転換に時間はかからなくなったものの、間奏曲はほぼそのまま使っている。舞台装置は大掛かりだったので、地方公演を行う時には、江口は2階席の一番後ろに立って装置の指示をした。その位置から見えるギリギリの高さまで、第4景の山巓を高くするためである。

第3景の火の群舞は、帝劇での初演当時は63人、日比谷公会堂での芸術祭参加の時には83名もいたそうだが、2011年の上演では30名、今回は40名となった。初演時はダンサーの技術があまり高くなかったのでたくさん出演させて量で勝負したが(なお、女優の岸田今日子も群舞に出演したことがあったとのこと)、今はテクニックも向上し、ダンサーの手脚も長くなったので40名でも十分見ごたえがある。ただ、「今の人は技術は凄いが心がない、火を手に入れた喜びを見せてほしい」という評も、2011年の時には出た。

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なお、青森県野辺地町出身の江口は、その地に伝わっていた「ささ踊り」を復興させようと熱心に活動した。その成果もあり、現在でもこの「ささ踊り」は踊られており、この地でしかこの踊りは観られない。今年2月に金井氏ら4人が野辺地で実際のささ踊りの取材に行き、「ささ踊り保存会」の50人の踊りを観ることができた。そして今回出演している江口門下の松本直子氏が、この踊りの一部を見せてくれたが、手の独特の繊細な回し方や、足を摺って出すところなどはかなり難しそうだった。これが今は当地では正確に踊られているとのことで、野辺地町の町長さんも会場であいさつに見えた。

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ドイツでマリー・ヴィクマン舞踊学校に学び日本のモダンダンスの始祖となった江口隆哉と宮操子。ビデオ映像などの資料がない時代のものを、門下生の記憶により復元した。1950年の作品の復元ということで、舞踊語彙の少ないところはある。だが、戦後5年しか経っていない時に、音楽もオリジナルで1時間の大作を作り上げたというのは凄いことだ。初演当時の熱気も伝わってきた。スケール感の大きな伊福部の音楽(やはり彼が作曲した怪獣映画の音楽を連想させる)、40人もの群舞で力強く展開するスペクタクルで見応えがあった。

第一景は、火を持たない人間たちによる闇の中の混沌としたプリミティブな踊り。重心の低い、いかにもモダンダンス的な動き。やはり今のダンサーたちはプロポーションも向上していて美しく、動きもそれにふさわしくアップデートした部分を感じられた。その中で白いドレスをまとった清らかな少女イオ役の中村恩恵さんの動きがエレガントで美しい。しかし彼女は、牛の姿に変えられてしまう。耳と尻尾をつけた中村さんが思いのほか愛らしい。

第2景は、火を盗んだプロメテの8分にわたる長いソロが中心。首藤康之さんは、江口隆哉の動きを相当よく研究したのだと思われ、残された写真にもよく似ている。バレエとは異なった、やはり重心は低く表現主義的な動き、ゆっくりしているけどその分しっかりとしたキープ力が必要。江口隆哉は歌舞伎の動きからもかなり影響を受けているとのことだが、盗み出した火の松明を掲げて長くポーズする姿は圧巻だった。

火を手に入れて歓喜する人々の40人もの群舞からなる第3景は一大スペクタクル。新国立劇場の中劇場の舞台狭しとダンスが繰り広げられ、6人の男性ダンサーたちによる跳躍が繰り返される動きも大迫力。第4景「コーカサスの山巓」は、火を盗んだことをとがめられ、山巓の岩に鎖で縛りつけられ、黒鷲についばまれるプロメテの姿を描く。そこへ通りかかる牛に変えられたイオと、プロメテの邂逅。言葉はなくとも視線を交わすと心は通じ合い、プロメテに希望をもたらす。そしてそのプロメテを崇める地上の人々が集ってくる。血を流しぼろぼろに痛めつけられるプロメテの首藤さんは、被虐美よりも崇高さを感じさせ、奇妙な牛の姿をしながらも清らかで美しい中村さんと交わす視線と、両手を広げた佇まいが心に残った。プロメテを痛めつける黒鷲の男性ダンサーたちにもう少し力強さが欲しかった感はある。

なお、11/12に、第2景、第3景のみの抜粋版の再演が今回と同じ新国立劇場中劇場で予定されている。佐々木大主演、今回も参加している坂本秀子舞踊団による上演。

乗越たかおさんによる首藤康之さんのインタビュー記事。
http://ebravo.jp/archives/25687

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なお、第一部では、宮操子「春を踏む」(坂本秀子)、江口隆哉「スカラ座のまり使い」(木原浩太)、宮操子「タンゴ」(中村恩恵)の上演もピアノの伴奏つきであった。ピンクのドレスが風をはらむ「春を踏む」、ユーモラスでジャグリングの要素を含む「スカラ座のまり使い」、そして中村恩恵さんの強くカリスマ性たっぷりの「タンゴ」と、それぞれとても興味深く面白い作品だった。

ダンスへの熱い想い、戦争による破壊から立ち上がる強い意志と希望を伝える「プロメテの火」。先人による意欲的でスケールの大きな作品が再演されたのは素晴らしいことだと感じた。

『プロメテの火』
原案 菊岡久利
構成・振付  江口隆哉・宮 操子
音楽  伊福部 昭
使用曲「プロメテの火」舞踊作品用特別版
演奏 東京交響楽団   指揮:広上淳一
録音 日本コロムビア株式会社

装置・衣装原案 河野国夫
美術・衣装・特殊効果 江頭良年
芸術監督・演出 金井芙三枝
演出助手 中田 杏  内田和子
ダンスミストレス 坂本秀子 吉垣恵美  松本直子
坂本秀子舞踊団
日本女子体育大学モダンダンス部

1950年初演 於:帝国劇場
1951年芸術祭参加公演(於:日比谷公会堂)により芸術祭奨励賞受賞

伊福部昭:舞踊音楽《プロメテの火》伊福部昭:舞踊音楽《プロメテの火》
広上淳一指揮、東京交響楽団

日本コロムビア 2014-01-28
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NHK-BSプレミアム7月、シェイクスピア・デイ・ライブとオランダ国立バレエ「マタ・ハリ」放映

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7月のNHK-BSの番組表が更新されました。

http://www.nhk.or.jp/bs/lineup/pdf/bsp_nextmonth.pdf

NHK-BSプレミアム
7/17(日)0:00~ プレミアムシアター

シェイクスピア没後400年記念シェイクスピア・ナイト

「ロミオとジュリエット」、「十二夜」、 「ベアトリスとベネディクト」、 「アンソニーとクレオパトラ」
出演:ジュディ・デンチ、ベネディクト・カンバーバッチ、ケネス・ブラナー、英国ロイヤル・バレエほか。

4月23日にロイヤル・シェイクスピア・カンパニーにおいてネット生中継を行ったシェイクスピア・ライブです。ロイヤル・バレエのヤスミン・ナグディとマシュー・ボールが「ロミオとジュリエット」のバルコニーシーンを踊るほか、バーミンガムロイヤルバレエのエリシャ・ウィリスとタイロン・シングルトンが「オテロ」を踊るシーンも。シェイクスピアの戯曲からの有名なシーンを抜粋して演じた俳優陣も大変豪華で、上記他、ヘレン・ミレン、イアン・マッケラン、デヴィッド・テナントらが出演し、チャールズ皇太子まで登場しての「ハムレット」の豪華なコントも観られます。
https://www.rsc.org.uk/events/shakespeare-live-from-the-rsc/about-the-event

ここで少し番組の内容を解説しています。
http://dorianjesus.cocolog-nifty.com/pyon/2016/04/423-87c2.html


また、同じくNHK-BSプレミアム
7月31日(日)0:00~ プレミアムシアター

オランダ国立バレエ「マタ・ハリ」
演出:テッド・ブランセン、音楽:タリク・オレガン、
出演:アンナ・ツィガンコーワ ほか 

http://www.operaballet.nl/en/ballet/2015-2016/show/mata-hari

オランダ出身で、第一次世界大戦で活躍したダンサーで有名な女スパイのマタ・ハリの生涯を描いた作品で、今年2月に初演されたばかりの新作です。簡単な作品の解説をこの記事で紹介しています。
http://dorianjesus.cocolog-nifty.com/pyon/2016/02/2016-7-4c8c.html


ヘルシンキ国際バレエコンクールのファイナリスト

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4年に1度開催される国際コンクール、ヘルシンキ国際バレエコンクールのファイナリストが発表されています。

ジュニア部門で10名、シニア部門で16名がファイナルに進出します。

http://ibchelsinki.fi/en/results/

Juniors

1 Zhuming Chen, China
9 Jeongmin Cheon, South Korea
11 Yuedong Sun, China
17 So Jung Shin, South Korea
18 Matthew Cunningham, USA
24 Rieko Hatato, Japan 畑戸利江子(塚本洋子テアトル・ド・バレエカンパニー&アカデミー)
26 Yeojin Shim, South Korea
27 Chongzheng Guan, China
35 Frederico Loureiro, Portugal
36 Fangqi Li, China

Seniors
41 Yee Taek Young, South Korea
43 Kamill Ariston Chudoba, Austria (フィンランド国立バレエ)
47 So Yun Park, South Korea
48 Takatoshi Machiyama, Japan 待山貴俊(ベラルーシ国立バレエ)
50 Heesun Kim, South Korea
51 Xinlu Zhan, China
52 Zachary Rogers, Canada (2013年ローザンヌ国際コンクールファイナリスト、エストニア国立バレエ)
54 Suvi Honkanen, Finland (フィンランド国立バレエ)
59 Byul Yun, South Korea
61 Gento Yoshimoto, Japan 吉本絃人(ポーランドグランドシアターポズナン)
63 Kengo Nishioka, Japan 西岡憲吾(ベオグラード国立歌劇場バレエ団)
67 Yimeng Sun, China
69 Hojin Jeon, South Korea
70 Jehyun Park, South Korea
71 Yoshiko Kamikusa, Canada 上草吉子(ロイヤル・ウィニペグ・バレエ)
72 Jiyu Wang, China

日本人のセミファイナリストは、ほぼ全員そのままファイナルに進出となったので、大変優秀な成績をここまで収めていることになります。

ご覧の通り、ファイナリストの多くは、日本、韓国、中国からの出場者で占められています。


塚本洋子テアトル・ド・バレエカンパニー&アカデミーのブログでは、引き続き 畑戸利江子さんがコンクールに挑戦する様子をレポートしています。
http://theater-de-ballet.jp/tbc-blog/

なお、ファイナルの模様は以下のサイトでライブ中継で観ることができます。5月31日分、ヨーロッパ時間18:45~(日本時間、25:45~)
http://yle.fi/aihe/tapahtuma/2016/05/31/helsingin-kansainvalinen-balettikilpailu-2016-finaali-1-helsinki-international

6月1日分 ヨーロッパ時間18:45~(日本時間、25:45~)
http://yle.fi/aihe/tapahtuma/2016/06/01/helsingin-kansainvalinen-balettikilpailu-2016-finaali-2-helsinki-international

また、畑戸利江子さん、待山貴俊さんのコンクール映像の録画も観ることができます。

第一回国際極東フェスティバル「マリインスキー」でオニール八菜さんが「ジゼル」主演

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ウラジオストクにあるマリインスキー劇場の沿海ステージで7月30日から8月10日まで、同劇場の芸術監督を務める指揮者ワレリー・ゲルギエフ氏が主催する第一回国際極東フェスティバル「マリインスキー」が開催されます。

http://jp.rbth.com/arts/2016/05/31/599011

旧称国立沿海オペラ・バレエ劇場は、2013年にウラジオストクにできた新しい劇場ですが、2015年よりマリインスキー劇場の傘下となり、マリインスキー劇場の沿海ステージと名を改めました。
http://prim.mariinsky.ru/

バレエ部門の芸術監督は、今年上演された谷桃子バレエ団の「眠れる森の美女」や、同バレエ団の「海賊」の改訂振付も手掛けた元マリインスキー・バレエのエルダー・アリエフ。6人の女性ソリストのうち4人が日本人です。

この第一回国際極東フェスティバル「マリインスキー」は、大変豪華なステージとなります。

http://prim.mariinsky.ru/en/news/?SECTION_ID=245&ELEMENT_ID=71851

「ダンスの未来」という公演では、前半は4月のマリインスキー国際フェスティバルの若手振付家ワークショップで上演された作品、 “Pavlosk” (Maxim Petrov), “SeasonS” (Ilya Zhivoi)の2作品 と、“Choreographic Game 3x3” (Anton Pimonov)が上演されます。

(「若手振付家のワークショップ」の映像はここで観られます。Uさん、ありがとうございます)

後半は、マリインスキー・バレエのダンサーと共に、様々な国際コンクールで受賞した世界のダンサーが出演するとのことです。特に、2014年のヴァルナ国際コンクールで特別賞を受賞したSoo Bin Leeという18歳の韓国人バレリーナが注目なのだそうです。


また、8月3日、4日は20世紀の主要な作品である1幕ものバレエのガラ公演が行われます。バランシンの「シンフォニー・イン・C」、アロンソの「カルメン組曲」、ジェローム・ロビンスの「イン・ザ・ナイト」、ハンス・ファン・マネンの「オールドマン・アンド・ミー」などです。

マリインスキー・バレエのスターであるディアナ・ヴィシニョーワ、ウリヤーナ・ロパートキナ、エカテリーナ・コンダウーロワ、オクサーナ・スコリークなどが出演します。また、エカテリーナ・オスモルキナ、アンドレイ・エルマコフ、コンスタンチン・ズヴェーレフ、エフゲニー・イワンチェンコ、キミン・キム、ダニーラ・コルスンツェフ、アレクサンダー・セルゲイエフ、そしてウラジーミル・マラーホフも出演するとのことです。


そして8月6日には、ジゼル役にオニール八菜、アルブレヒトにザンダー・パリッシュを迎えての「ジゼル」全幕公演が行われます。オニールさんは、現在上演されているパリ・オペラ座の「ジゼル」ではミルタを踊っているので、ジゼル役はデビューだと思われます。

8月9日には、オニールさんと同じくブノワ賞に輝いたキミン・キムが「白鳥の湖」の全幕に主演します。


音楽の方でも、7月29日、国際コンクール「グランド・ピアノ・コンペティション」入賞者のコンサートが開かれ、奥井紫麻さん(11)や、国立モスクワ音楽院に学ぶ松田華音さん(20)も出演するとのことです。7月31日には、ゲルギエフ指揮の公演が一日3回!も行われ、諏訪内晶子さん、そしてショパン国際コンクールで優勝したチョ・ソンジンが出演します。このほか、世界的な演奏家や歌手を招いた豪華な公演が毎日行われます。


ウラジオストクはご存じの通り、日本から極めて近く、成田空港からの直行便で2時間半(週3回運航)です。ロシア・バレエファンにとっては非常に魅力的な公演、興味のある方はこの機会に行ってみるのも良さそうですね。

コンドルズ 埼玉公演2016 新作 『LOVE ME TenDER』

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トレードマークの学ラン姿でダンス、生演奏、人形劇、映像、コントを展開するコンドルズ。2006年『勝利への脱出 SHUFFLE』から始まった埼玉新作シリーズ公演も今回の 『LOVE ME TenDER』(6月18日、19日)で記念すべき10作目を数えます。

http://www.saf.or.jp/arthall/stages/detail/3349

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(C)HARU

ステージいっぱいに繰り広げられる熱いパフォーマンス、予測のつかない展開、斬新かつちょっぴり懐かしいシーンの数々――。劇場の奥行きや舞台機構を活かしながら創る、埼玉ならではの新作に、今年はどんなサプライズが隠されているのでしょうか。結成20周年を迎えるコンドルズが贈るスペシャルな舞台です。

主宰の近藤良平さんは、彩の国さいたま芸術劇場での新作づくりについて、「機構も充実していて料理し甲斐があるし、奥行きも非常に深い。そんな大空間なのに大勢でドーンと仕掛ける場面も、一人で立っても絵になるし、『ここに立てて幸せだ』と思えるんですよ。結果、埼玉公演は不思議と色気のある作品ができ上がる」と語っています。

コンドルズ作品の中でも独自の魅力を放つ埼玉公演も10作品目。今年はどんな作品に出会えるのでしょうか?

昨年の「ストロベリー・フィールズ」は、いつものユーモラスで賑やかでノスタルジックなコンドルズ・ワールドの中でも、切なさとふとした死の匂いを感じさせるような作品でした。そして十字架がたくさん吊り下げられているようにも見える美しい場面で(実際には案山子なのですが)、近藤良平さんが舞台上で一人踊っている時に、大きな地震が起きたのです。吊り下げられた装置が揺れる中でも、ひとり踊り続けた近藤さんの姿は鮮烈で、忘れがたい公演となりました。

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『ストロベリーフィールズ』(2015)より(C)HARU

また、今年はコンドルズのさいたまでの公演10周年を記念して、様々な関連企画が開催されます。

「だいたい全員エッセイ」
http://blog.livedoor.jp/condors_saitama/
個性豊かなメンバーたちが埼玉公演にまつわるエピソードや埼玉への思いを綴るエッセイを随時更新しています。さいたま愛がさく裂していたり、楽しいエピソードが盛りだくさんです。

コンドルズ舞台写真展
2006年『勝利への脱出SHUFFLE』から始まったコンドルズ×彩の国さいたま芸術劇場による新作シリーズ公演。大ホールの空間と舞台機構を最大限に活かし、新作に挑み続けた10年を舞台写真とともに振り返ります。
今回はコンドルズ公演では欠かすことのできないあの小道具や、コンドルズプロデューサー勝山康晴による、これまでの埼玉公演に向けた“熱いお手紙”も特別に展示予定!
[会期] 2016年6月14日(火)~6月19日(日)
[時間] 9:00~22:00 ※休館日を除く
[会場] 彩の国さいたま芸術劇場 1階ガレリア(長廊下)
[料金] 入場無料


コンドルズ埼玉公演全作品を振り返る!スペシャルトーク動画

2006年『勝利への脱出 SHUFFLE』から2015年『ストロベリーフィールズ』までのコンドルズ埼玉公演全9作品を、コンドルズ近藤良平、勝山康晴、そしてスペシャルゲスト(?)が振り返るトーク動画!
埼玉で創り、埼玉ならではの新作にこめたコンドルズの思いとは?
5月下旬より随時公開開始!

コンドルズ埼玉公演2016新作『LOVE ME TenDER』 ポストパフォーマンストーク
コンドルズ近藤良平、勝山康晴による10作目を記念するアフタートークを開催。
『LOVE ME TenDER』の興奮冷めやらぬ舞台上で、新作公演の創作秘話はもちろん、埼玉公演10作品への思いを熱く語ります!
[日時] 2016年6月19日(日)15:00公演終演後(*)
[出演] 近藤良平、勝山康晴
[聞き手] 佐藤まいみ(彩の国さいたま芸術劇場ダンス部門プロデューサー)
*ご入場には6月19日(日)公演のチケットが必要です。

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『ストロベリーフィールズ』(2015)より(C)HARU

『LOVE ME TenDER』公演
日時
2016年6月18日(土) 開演14:00/19:00
6月19日(日) 開演15:00
※開場は開演の30分前です。
※演出の都合により、開演時間に遅れますと入場をお待ちいただく場合がございます。
 予めご了承ください。

会場 彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
上演時間 1時間30分(予定)
構成・映像・振付 近藤良平
出演 コンドルズ
主催 公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団
企画制作 公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団/ROCKSTAR有限会社
託児サービス
本公演への未就学児の入場はご遠慮いただいております。
(2歳以上の未就学児に対して託児のご予約を承ります)
【お申し込み先】
株式会社コマーム
048-256-1666(土・日・祝を除く9:00~18:00)

チケット料金(全席指定・税込)
一般:S席5,000円、A席3,500円
U-25*:S席3,000円、A席2,000円 *公演時25歳以下対象、入場時要身分証明書。
SAFメンバーズ:S席4,500円、A席3,200円

【チケット取扱い】
■SAFチケットセンター
・電話
 0570-064-939(彩の国さいたま芸術劇場休館日を除く10:00~19:00)
 ※一部携帯電話、PHS、IP電話からは、ご利用いただけません。
・SAFチケットオンライン
 ご購入はこちら
 ※初めてご利用になる方は利用登録(無料)が必要です。

■窓口 
・彩の国さいたま芸術劇場(休館日を除く10:00~19:00) アクセス

■プレイガイド
・チケットぴあ http://t.pia.jp(PC&携帯)
0570-02-9999(音声自動認識/Pコード:449-179)

・イープラス http://eplus.jp/(PC&携帯)

・ローソンチケット http://l-tike.com/(PC&携帯)
 0570-000-407(オペレーター対応)
 0570-084-003(Lコード:34750)

【お問い合わせ先】
SAFチケットセンター 0570-064-939(彩の国さいたま芸術劇場休館日を除く10:00~19:00)
※一部携帯電話、PHS、IP電話からは、ご利用いただけません。

シュツットガルト・バレエの2016-17シーズン

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ヨーロッパの劇場では、次シーズンを発表するのが一番遅いシュツットガルト・バレエの2016-17シーズンが発表されています。

http://www.stuttgart-ballet.de/schedule/2016-17-season/

新作としては、注目の若手振付家、現在新作「サロメ」の初日(6月10日)を目前としているデミス・ヴォルピの「ヴェニスに死す」。

シュツットガルト州立歌劇場オペラとの共同制作作品で、ブリテンの同名オペラ作品となります。ヴォルピは「クラバート」の大成功で一躍名を挙げ、20代半ばの若さでシュツットガルト・バレエの常任振付家となりましたが、オペラの振付もすでにいくつか手掛けており、2014年にはハイデルベルグ・オペラで「Fetonte」の演出をしています。オペラの演出としては2作目ですが、今回はバレエ団との共同制作なのでダンサーも出演します。シュツットガルト・バレエとオペラの共同制作作品としては、クリスチャン・シュプック演出の「オルフェオとエウリディーチェ」がありました。

もう一作、全幕の新作としては、マルコ・ゲッケの「カフカ」(仮題)があります。

これは、「くるみ割り人形」と「オルランド」に続きゲッケの3つめの全幕作品となります。オーストリアのJohannes Maria Staud という作曲家に音楽を委嘱。もちろん作家フランツ・カフカについての作品ですが、カフカの著作と、カフカという人物の両方の面からのアプローチとなるようです。ゲッケ独特の痙攣するような動きや暗い照明などは、なるほどカフカの世界に合っているかもしれません。

さらに、ミックスプロの2プログラムが用意されています。

SEDUCTION!
バレエ団のデミ・ソリストでもあるカタルツィナ・コツィエルスカの新作、シディ・ラルビ・シェルカウイの「牧神」、マルコ・ゲッケの「薔薇の精」そして、ベジャールの「ボレロ」です。

コツィエルスカの作品は、セルゲイ・プロコフィエフの孫であるガブリエル・プロコフィエフに音楽を委嘱。「牧神の午後」「薔薇の精」は、バレエ・リュスの作品が有名ですが、その現代版が上演されます。そしてあまりにも有名なベジャールの「ボレロ」で締めて、音楽の持つ魅惑的な力を表現したプログラムとしています。

Night Pieces
こちらは、中劇場での上演。エドワード・クラグの「SSSS ...」は、一部が日本でのガラでも上演されている作品でショパンのノクターンを使用。イリ・キリアンの「フォーリン・エンジェル」の音楽はスティーヴ・ライヒ。そしてもう一作品は、バレエ団の若手デミ・ソリストで昨年の来日公演でも活躍したルイス・シュテーンズの新作(バレエ団のプログラムとしては2作目)


リバイバルとしては、

マキシミリアーノ・グエラ振付の「ドン・キホーテ」
デミス・ヴォルピの大ヒット作「クラバート」
クランコの「じゃじゃ馬馴らし」
クランコの「ロミオとジュリエット」
Kammerballette」と題されたミックスプロ(中劇場での上演、ハンス・ファン・マネンの「カンマ―バレエ」、グレン・テトリーの「アリーナ」、そしてカタルツィナ・コツィエルスカの作品で今年の3月に初演されたばかりの「NEURONS」)

なお、2017年4月7、8、9日の3日間、東京バレエ団がツアーでシュツットガルト州立劇場でブルメイステル版「白鳥の湖」を上演します。

このほか、恒例の若手振付家の夕べ、ジョン・クランコ・スクールの公演、そして劇場前の公園で舞台の中継を観られる「バレエ・イン・ザ・パーク」もあります。


ヨーロッパの劇場が素晴らしいのは、毎年全幕の新作を1~2作品初演し、ミックスプログラムも新作含めて複数上演し、さらにレパートリーの公演が数多くあることで、公演数も演目も少ない北米と比較すると、ヨーロッパの文化の成熟度は桁外れであり、やはりバレエってヨーロッパの文化だと実感する次第です。国(ドイツの場合は州政府)が文化にそれだけお金を支出しており、そしてこのレベルの高い文化を求めて海外からも観客がやってくるわけですね。

なお、かつてシュツットガルト・バレエで活躍し、ウラジーミル・マラーホフともよく踊った名花イズール・レンドヴァイが、シュツットガルト・バレエにバレエ・ミストレスとして帰ってくるとのことです。

7月22日の「オネーギン」公演で、スージン・カンが引退します。オランダ国立バレエに移籍するダニエル・カマルゴはすでに「貴婦人と道化師」でさよなら公演を終えています。

今年はリード・アンダーソンの芸術監督就任20周年記念ということで、7月にはフェスティバルが行われ、日替わりで様々なプログラムが上演されます。7月24日には、ガラ公演も行われてシーズンが締めくくられます。

ヘルシンキ国際バレエコンクールの結果

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ヘルシンキ国際バレエコンクールの結果が発表されています。

http://ibchelsinki.fi/en/winners-final-results/

グランプリ 賞金15 000 ユーロ
Kim, Heesun, South Korea
韓国国立バレエのコール・ド・バレエで、2014年のヴァルナ国際コンクールで銅賞を受賞しているダンサーだそうです。

シニア女子1位
Zhan, Xinlu, China 7 000 €
Sun, Yimeng, China 7 000 €

シニア女子2位
該当者なし

シニア女子3位
上草吉子 ロイヤル・ウィニペグ・バレエ 3 500 €
上草さんは、2012年のヴァルナ国際コンクールでファイナリストでした。


ジュニア女子1位 3 500 €
Shin, So Jung, South Korea

ジュニア女子2位  2 500 €
Li, Fangqi, China

ジュニア女子3位 1 500 €
Shim, Yeojin, South Korea

シニア男子1位
該当者なし

シニア男子2位 6 000 €
Yun, Byul, South Korea

シニア部門3位 
待山貴俊  Japan 3000 € ベラルーシ国立ボリショイ劇場プリンシパル
西岡憲吾  Japan 3000 € ベオグラード国立歌劇場バレエ団ソリスト

待山さんは、2013年モスクワ国際バレエコンクールディプロマ受賞、2014年イスタンブール国際バレエコンクールゴールドメダル受賞という経歴。今年7月のバレエ・アステラス2016に出演します。
西岡憲吾さんは、昨年5月の「GQ-Gentleman Quality」に出演しています。


ジュニア男子1位 3 500 €
Chen, Zhuming, China

ジュニア男子2位 2 500 €
Sun, Yuedong, China

ジュニア男子3位 1 500 €
Loureiro, Frederico, Portugal

ご覧のように、ジュニア男子3位以外は、入賞者全員が東洋人という結果となりました。

ファイナルの演技はすべて、以下のリンクで映像を見ることができます。
http://yle.fi/aihe/tapahtuma/2016/05/31/helsingin-kansainvalinen-balettikilpailu-2016-finaali-1-helsinki-international

http://yle.fi/aihe/tapahtuma/2016/06/01/helsingin-kansainvalinen-balettikilpailu-2016-finaali-2-helsinki-international


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