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マチルダ・クシェシンスカヤの伝記映画「マチルダ」をめぐる騒動

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帝政ロシア、ロマノフ王朝の最後の皇帝であるニコライ2世の愛人としても知られた、マリインスキー劇場のプリマ・バレリーナ・アッソールタ、マチルダ・クシェシンスカヤ。彼女の生涯を描いた映画作品が完成し、10月にロシアで封切られる予定ですが、数々のスキャンダルに見舞われています。

http://www.imdb.com/title/tt4419196/

そもそもこの企画は、スヴェトラーナ・ルンキナの夫君であるウラディスラフ・モスカレフ氏が共同プロデューサーだったのですが、同じくプロデューサーであるウラジミール・ヴィノクールと金銭問題のトラブルが起き、結果的に脅迫されたルンキナの一家がロシアを出てカナダに移住するという事態に発展したという曰く付きのものでした。ヴィノクール(娘はボリショイ・バレエのソリスト、アナスタシア・ヴィノクール)は、この映画のプロデューサーとしての名前は残っています。

さてこの作品は、制作途中から「クリミアの美人すぎる検事」として日本でも有名になり、現在は国会議員となったナタリア・ポクロンスカヤ氏が、映画の内容に疑義を呈し、検察庁に調査を要求するという問題が発生していました。この作品はニコライ2世を中傷するものだと彼女は主張しているとのことです。当初リリースされた予告編の映像に、濃厚なラブシーンがあったことも問題視されました。

この辺のいきさつについてはこちらの記事で。
ロシア皇帝とバレリーナのロマンスを描いた映画「マティルダ」をめぐるスキャンダル
https://jp.sputniknews.com/opinion/201708184000547/

さて、この問題とは別に、「マチルダ」に対する様々なトラブルが発生しています。
Rage at tsar film suspected in Russia car blaze
http://www.bbc.com/news/world-europe-41225387

8月31日に、この映画の監督であるアレクセイ・ウチーチェリのスタジオが、火炎瓶で襲撃されました。さらに9月11日には、アレクセイ・ウチーチェリの弁護士の事務所の前で、2台の車が炎上しました。現場には"Burn for Matilda".と書かれた紙が置いてあったそうです。同じ日のモスクワの映画館で予定されていた試写会は、保安上の問題でキャンセルされました。

予告編

ニコライ2世の役を演じる俳優が、ドイツ人俳優のラース・アイディンガーであり、そして(映画完成まで伏せられていた)マチルダ役はポーランド人女優のミハリナ・オリシャンスカヤであるということに対しても、反感を持った人が多かったようです。(クシェシンスカヤ自身は、ポーランド系だった)特にロシア正教会の熱心な信者の中には、ニコライ2世を神格化している人もナタリア・ポクロンスカヤを含め、多くいるとのことです。

マチルダ・クシェシンスカヤがマリインスキー劇場のプリマバレリーナだったことから、映画の世界初公開は10月7日にこの劇場で行なわれます。バレエとオペラが中心のマリインスキーで、映画の初演が行なわれるのは劇場の歴史上初めてだそうです。音楽プロデューサーをマリインスキー劇場のワレリー・ゲルギエフ芸術監督自らが務めるなど、スタッフも豪華。17トンもの布を使った華麗な衣装も見ものだそうです。撮影はマリインスキー劇場の他、エカテリーナ宮殿、ユスポフ宮殿でも行われました。出演者の中には、ミハイロフスキー・バレエのファーストソリスト、アナスタシア・ロマンチェコワの名前もあります。

ロシアにおける一般公開は10月26日から。ドイツ、オーストリア、スイス、米国でも公開が予定されていますが、日本における上映予定は未定だそうです。


第29回高松宮殿下記念世界文化賞をミハイル・バリニシコフが受賞

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日本美術協会は12日、世界の優れた芸術家に贈る「第29回高松宮殿下記念世界文化賞」に、ラトビア生まれのバレエダンサー、振付家のミハイル・バリシニコフさん(69)ら5人を選んだと発表しました。

授賞式典は10月18日、東京・元赤坂の明治記念館で。賞金は各1500万円。

受賞者は次の通りです。(敬称略)

 <絵画部門>シリン・ネシャット(60)=イラン/アメリカ<彫刻部門>エル・アナツイ(73)=ガーナ<建築部門>ラファエル・モネオ(80)=スペイン<音楽部門>ユッスー・ンドゥール(57)=セネガル<演劇・映像部門>ミハイル・バリシニコフ(69)=アメリカ/ラトビア

http://www.praemiumimperiale.org/ja/

高松宮殿下記念世界文化賞は、日本美術協会によって1988年に創設されました。 絵画、彫刻、建築、音楽、演劇・映像の各分野で、世界的に顕著な業績をあげた芸術家に毎年授与されます。 国境や民族の壁を越えて全世界から選ばれた受賞者たちは、私たちの時代の文化芸術の世界を代表する人たちです。

【第29回世界文化賞・受賞者の素顔(5)】
〈演劇・映像部門〉ミハイル・バリシニコフ氏 繊細な表現 国境を超え魅了
http://www.sankei.com/premium/news/170913/prm1709130013-n1.html

ミハイル・バリシニコフの功績については、今更述べるまでもありませんが、1966年にヴァルナ国際バレエコンクールで金賞を受賞。キーロフ・バレエ在籍中の1974年、26歳の時に亡命しました。ABTとニューヨークシティ・バレエで活躍し、ABTでは芸術監督にも就任しました。バリシニコフ主演の「ドン・キホーテ」映像は、輝かしいテクニックとチャーミングなキャラクターで、この作品の映像化の中でもベストの一枚です。映画出演作「愛と喝采の日々」(77年)では、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされています。大ヒットTVドラマ『SEX and the CITY』では、ヒロイン、キャリー役のボーイフレンドを演じました。

2005年にニューヨークに設立した「バリシニコフ・アーツ・センター」を拠点に、若手芸術家の育成にも尽力するいっぽうで、現在もホワイト・オーク・プロダクションを中心にコンテンポラリーダンスや演劇の舞台に精力的に立っています。マッツ・エックが振付けた「PLACE」ではアナ・ラグーナと共演し、また一人芝居 “Letter to a Man”ではニジンスキーを演じています。

授賞式典は10月18日、東京・元赤坂の明治記念館で行われます。

ダンス関係で世界文化賞を受賞しているのは、第5回のモーリス・ベジャール、第11回のピナ・バウシュ、第17回のマース・カニンガム、第18回のマイヤ・プリセツカヤ、第24回の森下洋子、第27回のシルヴィ・ギエムです。

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オランダ・ハーグ王立音楽院 ヤン・リンケンス校長による ワークショップ オーディション開催

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10月21日(土)・22日(日)に、オランダ・ハーグ王立音楽院ヤン・リンケンス校長による ワークショップ &オーディションが開催されます。ヨーロッパトップレベルのバレエスクールに留学するチャンスです。

http://shballet.jp/audition_info.html#workshop_haag

オランダ・ハーグ王立音楽院は、1825年にオランダ国王ウィレム1世によって設立された、音楽とダンスの高等教育を提供する学校で、ダンス部門の生徒は120名を数えます。学校では世界のバレエ団で通用するダンサーを育成するためのクラシック・バレエやパ・ド・ドゥクラス、ポワントクラス以外にモダンやキャラクターのクラスも取り入れています。

ネザーランド・ダンス・シアター(NDT)のダンサーやディレクターによるレッスンも週2回設けられています。

またローザンヌ国際コンクールのパートナー校であり、スカラシップ生を受け入れています。教育は英語で行われています。

ハーグ王立音楽院のSchool for Young Talent(16歳以下)では、生徒たちは一般の初等、および中等義務教育を受けながらダンサーとしての訓練も受けます。毎日、通常の学校のカリキュラムとダンスのクラスを組み合わせた教育を受講しています。このプログラムの最終段階が、Bachelor of Danceコース(17歳以上、実技のみ)です。

ハーグ王立音楽院では、イリ・キリアン、ニルス・クリスティ、ハンス・ファン・マネン、クリスタル・パイトといったダンス界をリードする才能からのインプットも受けて、「オランダ・スクール」のレパートリーの高名で独特のムーブメント語彙と音楽性を強化するカリキュラムを豊かなものにしていきました。これらの振付家の指導も受けることができます。特にNDTとは、「若い才能のプロジェクト」(Young Talent Project)と名付けられた合同の公演を行い、振付家の導きによって創造された新作やソロと共に、NDTのレパートリーも学生たちが踊ります。

2020年には、ハーグ王立音楽院はハーグにおける新しい教育文化コンプレックス(複合施設)に移転します。このコンプレックスには、NDTとハーグ・ダンス・音楽センターも同居することになっています。

ハーグ王立音楽院の卒業生には、現オランダ国立バレエのプリンシパル、マライン・ラドマーカーがいます。オランダ国立バレエ、NDT1、NDT2には同校の卒業生がかなり多くいます。

【ヤン・リンケンス 略歴】 オランダ・マーストリヒト生まれ。ハーグのロイヤル・コンセルヴァトワールにてダンスを学ぶ。1977年にオランダ国立バレエに入団。17年間をダンサー、振付家やそして後にバレエマスターとして活躍する。ダンサーとして、ピーター・ライトなどの振付と踊り、フレデリック・アシュトンなどの振り付けの作品も舞台で経験する。1994年からの五年間は芸術監督並びに専属の振付家としてドイツ・ベルリンのTanztheater der Komischen Operで活躍。2009年から2年間はポルトガル国立バレエ団で教師として勤めたほか、ダンサーとクラシックからタンゴまで様々な舞台に立つ。2011年から2016年にかけてはアムステルダムにある国立ダンスシアターで芸術監督、2014年からはハーグのロイヤル・コンセルヴァトワールの教師として後輩育成に尽力している。

【ワークショップ対象】 13歳~20歳
【オーディション対象】 14歳~18歳 (2018年9月時点)

10月21日(土) 15:30~20:40
 Aクラス クラスとレパートリークラス
 Bクラス クラスとレパートリークラス

10月22日(日) 10:00~16:20
 Aクラス クラスとレパートリークラス
 学校紹介・合格発表
 Bクラス クラスとレパートリークラス
 学校紹介・合格発表

【参加費】
ワークショップ A/B: 32,000円
※オーディション費用は上記費用に含まれます。

【場所】  新宿村スタジオ
最寄り駅: 丸ノ内線 西新宿駅 徒歩7分
     大江戸線 中野坂上駅 徒歩5分

【お問い合わせ】
S&H留学センター
TEL: 03-5950-8800 (平日10:00~18:00)

ほかにも、国立ハンガリアン・ダンスアカデミー オーディション&ワークショップ、ニーナ・アナニアシヴィリによる
ジョージア国立バレエ団研修生 オーディション等が開催されます。
http://shballet.jp/audition_info.html

ボリショイ・バレエの2017-18シーズン予定など

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9月12日にボリショイ劇場はオペラ「ボリス・ゴドノフ」でシーズンを開き、またメジンスキー文化相、ウリン総裁、音楽監督ソヒエフとバレエ芸術監督ワジーエフの記者会見が開かれました。

http://www.mk.ru/culture/2017/09/12/prapravnuchka-matildy-kshesinskoy-popolnila-truppu-bolshogo-teatra.html

まずは、公演が初日直前に中止となり、また演出を担当したキリル・セレブレンニコフが逮捕されてしまったバレエ作品「ヌレエフ」について。最初、この作品は2018-19シーズンへと延期となり、次に2018年5月、そして2017年12月初演となりました。ウリンは「今シーズン『ヌレエフ』を確実に上演することを強く希望しています。セレブレンニコフセレブレンニコフを捜査している捜査委員会にも、彼とミーティングができるように依頼しています。この作品は、セレブレンニコフの許可の下で上演できるようにしなければなりません」 ワジーエフも、「ヌレエフ」が2017年12月に上演できることを期待しているとのことです。

ボリショイ・バレエは22人の新入団員がいます。ボリショイ・アカデミーの出身者だけでなく、ワガノワ・アカデミー(マチルダ・クシェシンスカヤの血縁になるエレオノラ・セヴェナルドと、ツィスカリーゼの教え子であるイーゴル・ゲラシシェンコなど)やノボシビルスク、ペルミのバレエ学校の卒業生もいます。

(入団者の一覧はこちら。Anna Grigorieva, Anastasia Ermolaeva, Darya Kanshina, Anna Lebedeva, Tatyana Osipova, Stanislava Postnova, Eleonora Sevenard, Sofia Smirnova, Tatyana Tiliguzova, Ekaterina Fateeva, Valeria Shikina, Maria Shuvalova, Yegor Gerashchenko, Vitaliy Getmanov, Pyotr Gusev, Grigory Ikonnikov, Ilya Karpovich , Sergey Kuptsov, Arsentii Lazarev, Igor Pugachev, Oscar Frame, Mark Chino オスカー・フレーム(インタビュー記事)は、ワガノワ・アカデミーを卒業した英国人でツィスカリーゼの教え子です。ほかに注目されるのは、インスタグラムのruby.tearで有名なスタニスラヴァ・ポストノヴァと、タチアナ・オシポワ、モスクワ国際バレエコンクールジュニア2位のIgor Pugachevです)

その中で、モスクワ国際バレエコンクールで金賞を受賞した千野円句さんが、もっとも期待される入団者だと話ジーエルは称えています。9月の「エチュード」で千野さんを主役に抜擢したのは、ロシアバレエの歴史の中でも稀なことだそうで、ニジンスキー、ヌレエフ、ヴィシニョーワ、イワン・ワシーリエフなどと並ぶことだそうです。

242回目となる今シーズン、オペラとバレエと合わせて11の新しいプロダクションが予定されています。『ヌレエフ』の他、3月23日にボリショイ劇場でのジョン・ノイマイヤー振付の『アンナ・カレーニナ』が初演され、そしてラトマンスキー振付『ロミオとジュリエット』は11月22日、イリ・キリアンの『忘れられた土地』(音楽はブリテンの「レクイエム」)は11月2日に、先シーズン初演されたロビンスの『檻』と『エチュード』と共に上演されます。

2018年6,7,8日に予定されていたマリウス・プティパ生誕200周年記念公演「The Great Petipa」はキャンセルされました。この公演は、ブルーラカ、ヴィハレフ、ラトマンスキーという3人の振付家がプティパの作品を復元して上演するという企画だったのですが、セルゲイ・ヴィハレフの急逝を受けてキャンセルされてしまいました。プティパ200周年には、5月31日に世界のバレエスターを集めてのガラ公演が行われるとのことです。また、久しぶりにプティパの『ファラオの娘』を復活させようとワジーエフは提案しているそうです。

ヴィハレフが復元した『コッペリア』(プティパ、チェケッティ)はレパートリーに復活しました。当初は12月14日に新劇場でリバイバルが予定されていましたが、その日は『パリの炎』が上演されることになりました。ヴィハレフの急逝に伴い、また『ヌレエフ』の初演が12月に予定されていることもあり、シーズン後半に上演されることになります。

「スカートはかなきゃダメですか?」名取寛人

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現在来日公演中のトロカデロ・デ・モンテカルロ・バレエ団に、初の日本人ダンサーとして入団した名取寛人さんが、自らの半生を語る一冊が、「スカートはかなきゃダメですか?―ジャージで学校 」

スカートはかなきゃダメですか?―ジャージで学校 (世界をカエル―10代からの羅針盤)スカートはかなきゃダメですか?―ジャージで学校 (世界をカエル―10代からの羅針盤)
名取 寛人

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女性として生まれながら、中学生ごろから自分の性に違和感を覚えるようになり、やがて男性として生きようとする名取さん。体操選手として活躍しスポーツ推薦で高校に進学した名取さんは、高校卒業後、真田広之さんなどが所属していたJAC(ジャパン・アクション・クラブ)に通い、その後ショーダンサーとして活動。本格的にダンスを学ぼうと渡米し、29歳にしてバレエと出会う。

体操で培った身体能力、そして大変な努力はしたものの、名取さんはバレエをニューヨークで一年半学んだだけで、男性ばかりの団員で構成されたトロカデロ・デ・モンテカルロ・バレエ団のオーディションに合格して団員となり、7年間活躍する。女性であることを隠して入団した名取さんは、やがて女性であることがディレクターにわかってしまい、性適合手術を受けて身体も、戸籍上も男性となった。

自分の性に違和感を持っていたものの、女手ひとつで彼を育ててくれた母親など家族の理解とサポートに恵まれ、そしてクラスメイトや学校も理解があり、少しやんちゃではあるものの伸び伸びと育った名取さん。回り道をすることもあったけれども、努力を重ねて、男性ダンサーとして活躍をするという夢に向かって悩みながらもひたむきに進んでいった。年間150公演も行い世界中をツアーするトロカデロ・デ・モンテカルロ・バレエ(トロックス)で、生まれてはじめていじめを経験するけれども、そのことも自分の芸に集中するきっかけとなり、芸の肥やしとなった。

性適合手術も受けて、念願の男性となることもできたけれども、それでも本当に「男になった」わけではないという彼の言葉には重みがある。どんなに努力して、運に恵まれたとしても叶えられないことはある。そんな中で夢を追いかけること、自分らしく生きること、苦しい時にも物事のいい面を見ることでポジティブに生きていくということについて、この本は良い指針となると感じた。

この本を読むと、本当に名取さんという人は魅力的な人物であるというのが良く伝わってくる。中学、高校時代は人気者でよくモテたというのもわかるし、性別という大きな悩みを抱えながらも常に前向きで頑張る性格。この人柄が多くの幸運を引き寄せ、また素敵な出会いをもたらしてきたのだろう。やりたいことに向けてひたむきに努力してきた彼の生き方は、性に限らず悩める若い人(そして若くない人にも)に勇気を与えてくれる。率直で飾らない語り口、わかりやすい文章、とても読みやすい一冊だ。

トロカデロ・デ・モンテカルロ・バレエの内幕、そして日本のバレエ界の問題点についても触れてある部分があり、そういった意味でもとても面白い本。

名取さんは、2011年より、Hiroto’s showを立ち上げ、自己表現を模索する傍ら、舞台の演出、プロデュースを手がけ自らの新境地にチャレンジし続けている。バレエスタジオN ballet artsを主宰。今もなお、進化し続けているその姿には敬服するばかり。

名取寛人さんのブログ
https://hirotontr.wordpress.com/

告白を受け同級生ら全面的にバックアップ 性転換のバレエダンサー、地元鴻巣で公演へ 市民ダンサーと共演
http://www.saitama-np.co.jp/news/2017/09/13/09_.html

“男だけのバレエ団”日本人団員が語る「女性だった過去」
https://jisin.jp/serial/%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%84/social/24679

宇宙飛行士を目指す物理学者のバレリーナ

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メリット・ムーアは、チューリッヒ・バレエ、ボストン・バレエ、イングリッシュ・ナショナル・バレエ(ENB)で踊ったプロのバレリーナでありながら、ハーバード大学を卒業し、現在はオックスフォード大学の博士課程で量子物理学を専攻する物理学者でもあります。

http://physicsonpointe.com/about/

そして今、彼女は現在放映中のBBCの番組"Astronauts: Do You Have What It Takes?"で、宇宙飛行士を目指す12人の候補者の一人となり、ふるい落とされるまで全6回のこの番組に出演し続けます。

http://www.telegraph.co.uk/science/2017/08/20/oxford-physicist-professional-ballerina-battles-become-astronaut/

http://www.bbc.com/news/av/uk-england-oxfordshire-40491626/merritt-moore-the-professional-ballerina-and-quantum-physicist

彼女にとって宇宙飛行士となることは子供の時からの夢だったそうです。バレエで培った忍耐力と体力、そして物理学を修めていることは、宇宙飛行士を目指すうえで役に立っていますが、この番組では初めて経験するような非常に難しい課題に取り組まされて、決断力、忍耐力、協調性などを試されます。

こちらのインタビュー記事では、彼女はどうやってバレリーナと物理学のキャリアを両立させているかを語っています。
http://www.dancespirit.com/the-ballerina-whos-getting-her-phd-in-quantum-physics-might-add-astronaut-to-her-resume-2471024672.html

研究を優先させるために何回もバレエを辞めようとしたものの、そのたびにエネルギーや集中力が落ちてしまうそうです。そして彼女は、バレエダンサーには、バレエ以外の興味を持つことを勧めています。バレエの世界では不条理なことや不安や辛いこともありますが、もう一つの世界を持つことで、バレエでの苦労を忘れることができるし、また再びスタジオに戻りたいと思うきっかけにもなるし新しい動きへのインスピレーションも湧くそうです。

研究室においては、新しいソリューションや問題を可視化するために創造性が必要だし、ダンスの世界では、分析力を持つことで身体能力の限界を広げ、新しくて先進的なムーブメントを見つけることができるようになるとのこと。

メリット・ムーアは博士論文を提出後はしばらくフルタイムで踊るつもりでおり、物理学とダンスを融合させたプロジェクトに集中するそうです。ロンドン・コンテンポラリー・バレエでロボット科学を使った作品に取り組んでおり、これはただいまヴィクトリア&アルバート博物館で上演されてます。
https://www.vam.ac.uk/event/zwEaoBwK/slave-master-ldf

なお、彼女は、ダレン・ジョンストンの「ZERO POINT/ゼロ・ポイント」(高知県立美術館、バービカン劇場で2016年に上演)の科学コンサルタントも務めていました。

こちらのBBCの番組が終了し、宇宙飛行士に選ばれなくても、引き続き宇宙飛行士は目指すとのことです。平均的な宇宙飛行士は30代半ばで選ばれており、現在29歳の彼女は、まだまだチャンスがあると思っているとのこと。宇宙飛行士になれる確率は0.15%とも言われてますが、チャレンジし続けることでより良い自分になれると彼女は語っています。

宇宙でバレリーナがバレエを踊るという世界は本当に実現するかもしれませんね。

SWAN MAGAZINE 2017年秋号 Vol.49

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SWAN MAGAZINE 2017年秋号 Vol.49が発売中です。次の号でいよいよ50号となるのですね。今回も充実した内容です。

http://swanmagazine.heibonsha.co.jp/

[巻頭カラー]パリ・オペラ座 エトワールに夢中!
3月の日本公演で見事にエトワールに昇進した、ユーゴ・マルシャンです。

入団当初は192cmという高い身長が仇となってなかなか配役されなかったこと。まだコリフェの時に「くるみ割り人形」のドロッセルマイヤー/王子役に抜擢されるけど、踊る相手や日程が次々と変わって大変だったこと。鮮やかな「マノン」デ・グリュー役でのデビュー…。膝が丈夫でプリエがしっかりしているので、大柄な体でも柔らかい着地ができるとのことです。オペラ座学校での卒業公演の『コッペリア』ではコール・ド・バレエで、主役を踊ったのは同期のジェルマン・ルーヴェと、マチュー・コンタでした。美しい舞台写真もたくさん掲載されています。

[特集] 来日60周年 ボリショイ・バレエ

6月のボリショイ・バレエの来日公演についての記事が充実しています。舞台写真はもとより、「ルグリ・ガラ」にも出演したオルガ・スミルノワとセミョーン・チュージンというボリショイの新しい顔の二人のインタビューが興味深い。卓越した技術で知られるチュージンをもってしても、ヌレエフ版の『白鳥の湖』は大変難しい作品とのことです。

また、7月に「バレエ・アステラス」やワークショップで来日したワガノワ・アカデミー校長のニコライ・ツィスカリーゼの話も面白いです。ワガノワ・アカデミーは、国の予算で無料で通学できる生徒が毎年3千人の志願者の中から、60人ほど入学し、それ以外に私費で通う学生(留学生など)が45名ほど。でも、私費学生でも将来性のない生徒には退学をしてもらうとのことです。ツィスカリーゼは、マリーナ・セミョノーワ、ピョートル・ペストフ、ガリーナ・ウラノワ、ニコライ・ファジェーチェフという4人の教師に学びましたが、中でも、日本好きだったというペストフの教えの内容が興味深かったです。「ジャンプの着地は桜の花が池に落ちるように」という表現をされていたとのこと。

[連載]
パリ・オペラ座バレエ学校の四季 入団&進級試験

土屋裕子さんによるこの連載では、入団試験や進級試験について詳細に紹介されていました。外部入団試験では二山治雄さんが4位となりましたが、実際、21日のシーズンオープニングのデフィレに二山さんが登場する予定になっていますので、短期契約団員となれたということですね。
オペラ座学校の進級試験については、ほとんどの学年で男女それぞれ1~2名が退学となっています。129人の生徒のうち外国人が22人、日系は6人だそうです。

ハンブルク便り13では、
ハンブルク・バレエの来日公演でも踊られる「ニジンスキー」のレポートと、菅井円加さんの「シンデレラ・ストーリー」主役デビューについてのレポートが掲載されています。5月25日、27日の「ニジンスキー」公演(リアブコ主演)は、収録されDVDとして発売されるそうです。また、ノイマイヤーの新作「アンナ・カレーニナ」のレポートも。こちらは、ボリショイ・バレエ、そしてナショナル・バレエ・オブ・カナダとの共同制作であり、3バレエ団で上演される作品となります。

世界の劇場から、こんにちは!
海外で活躍する日本人ダンサーを紹介するコーナー。今回は、2016年のヴァルナ国際バレエコンクールで銀賞を受賞した、 白井沙恵佳さん(カナダ ロイヤル・ウィニペグ・バレエ)のインタビュー。まだ入団2年目ですが、30人とあまり大きくないバレエ団のため、役をもらえる機会に恵まれているとのことです。

[連載 第13話]
「SWAN ─白鳥─ドイツ編 」有吉京子

いよいよ、ノイマイヤーの「オテロ」の幕が開き、オテロ役のレオン、デスデモーナ役の真澄がそれぞれの内面を掘り下げて役を深めていく過程が描かれます。二人の心理が細やかに、息詰まるように描写されて行きます。

プレゼントコーナーでは、ユーゴ・マルシャンのサイン入り「ラ・シルフィード」のプログラムが1名様に、映画「ポリーナ、私を踊る」の原作本、有吉京子さんの直筆サイン色紙、そして7月に来日したエヴァン・マッキーの特製カレンダーが3名の読者の方に当たるプレゼントがあります。なかなか手に入らない貴重なカレンダー、ぜひともご応募ください。

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勅使川原三郎、パリ・オペラ座への振付作品、他ヨーロッパでの活動。

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この秋、勅使川原三郎さんとKARASは、多くの活動を予定しています。

現在、勅使川原三郎さんと佐東利穂子さんはパリ・オペラ座バレエ団への振付新作の創作に入りましたが、
フランス、イタリア、スロヴェニアの3カ国にて振付・創作・公演が続きます。
http://www.st-karas.com/news_jp/

まずは、勅使川原三郎さんがパリ・オペラ座バレエに振り付ける新作について。

10月25日に世界初演を迎えるこの新作は、「Grand miroir」というタイトルで、
エサ=ペッカ・サロネンの“Violin concerto” をサロネン自らによる指揮、演奏には諏訪内晶子さん(ヴァイオリン)が
参加して上演されます。

4名のエトワールを含む合計13名のダンサー達が、日々、勅使川原さんと共に新作に向かって稽古をしています。 https://www.operadeparis.fr/en/season-17-18/ballet/balanchine-teshigawara-bausch

[ダンサー] *エトワール
エミリー・コゼット(Emilie Cozette) *
ミリアム・ウルド=ブラム(Myriam Ould-Braham) *
カロリーヌ・バンス(Caroline Bance)
エロイーズ・ブルドン(Heloise Bourdon)
リディ・ヴァリシェス(Lyde Vareilhes)
ジュリエット・イレール(Juliette Hilaire)
アメリー・ジョアニデス(Amelie Joannides)
マチュー・ガニオ(Mathieu Ganio)*
ジェルマン・ルーヴェ (Germain Louvet)*
アルチュス・ラヴォー (Arthus Raveau)
グレゴリー・ガイヤール (Gregory Gaillard)
アントニオ・コンフォルティ(Antonio Conforti)
ジュリアン・ギエマール(Julien Guillemard)

この秋の勅使川原三郎さんの創作の中で注目すべきは、音楽を主軸においた創作・公演が続くということです。
最初の10月11日の公演は、1984年生まれでフランスの若手指揮者の中でも注目されている俊英ラファエル・ピションが設立したアンサンブル・ピグマリオンとの共演です。
2015年にパリにオープンしたばかりのフィルハーモニー・ド・パリで行われます。
近代的なコンサートホールとして新たに建設されたばかりの音楽のための素晴らしい劇場で、
J.S.バッハの「ブランデンブルグ協奏曲」を上演する演目です。

音楽家との共演は日本国内では実現していないプログラムが多くありますが、
いつか日本でも素晴らしい音楽とダンスの共演を実現させていきたいと考えているとのことです。

2017年秋の海外公演予定

Tristan_and_isolde_1162
(「トリスタンとイゾルデ」)

[フランス]
・Ensemble Pygmalionとの共演 (ブランデンブルグ協奏曲) [パリ]
Dance : 勅使川原三郎, 佐東利穂子
Music : アンサンブル・ピグマリオン
Date : 10/11
Venue :フィルハーモニー・ド・パリ
WEB : https://philharmoniedeparis.fr/en/activity/concert-vocal/17818-bach-en-sept-paroles-i-lumieres?date=1507746600

・パリ・オペラ座バレエ団への振付新作「Grand miroir」
Date : 10/25 (世界初演) *公演は11/16まで続きます
Music : エサ=ペッカ・サローネン (Violin Concerto)
Violin : 諏訪内晶子
Venue : ガルニエ宮
WEB : https://www.operadeparis.fr/en/season-17-18/ballet/balanchine-teshigawara-bausch
→インタビュー動画は下記をクリック
https://www.operadeparis.fr/en/season-17-18/ballet/balanchine-teshigawara-bausch/gallery#head

[イタリア]
・"Tristan and Isolde" [レッジオ・エミリア] *ヨーロッパ初演
Dance : 佐東利穂子, 勅使川原三郎
Date : 10/31
Venue : Teatro Ariosto
WEB : http://www.iteatri.re.it/Sezione.jsp?titolo=saburo-teshigawara-/-karas&idSezione=4911

・"Pointed Peak" [レッジオ・エミリア] *サイトスペシフィックパフォーマンス
Dance : 佐東利穂子, 勅使川原三郎, 鰐川枝里
Date : 11/2-5
Venue : Collezione Maramotti (美術館)
WEB : http://www.collezionemaramotti.org/en/exhibition-detail/-/saburo-teshigawara/251267
http://www.iteatri.re.it/Sezione.jsp?titolo=saburo-teshigawara-/-karas&idSezione=4914&lookfor=Teshigawara

[スロヴェニア]
・"Tristan and Isolde" [リュブリャナ]
Dance : 佐東利穂子, 勅使川原三郎
Date : 11/7
Venue : cankarjev dom/ Gallus hall
WEB : https://www.cd-cc.si/en/culture/music/saburo-teshigawara-rihoko-sato-tristan-and-isolde

なお、ヨーロッパより帰国後、「アップデイト・ダンス」の新作と、シアターXでの公演があります。

アップデイトダンスNo.49
2017年11月18日(土)~11月26日(日)まで、11月22日(水)休演日
KARAS APPARATUSにて


「イリュミナシオンーランボーの瞬きー」

公演日:2017年12月5日(火)~10日(日) *12/8(金)は休演
劇場:東京・両国 シアターX

今回の創作について、勅使川原さんが若い時にこの詩集を読んだ後に得た興奮と焦燥とで胸を躍らせた身体感覚が創作の動機になっているとのことです。アップデイト・ダンスで上演されて好評だった作品が、バージョンアップされてシアターXのために装いも新たに上演されます。


ハリケーン被害に遭ったヒューストン・バレエの「マイヤリング」

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アメリカ南部を襲ったハリケーン・ハーヴェイ。ヒューストンも甚大な被害を受けました。

ヒューストンのすべての劇場の駐車場は浸水のために使用不可能となり、ほとんどの劇場が被害を受けました。ヒューストン・バレエとヒューストン・オペラの本拠地であるWortham Theater Centerも、大きな被害を受けました。

https://www.nytimes.com/2017/09/19/arts/music/hurricane-harvey-closes-houstons-opera-and-ballet-home-for-a-season.html

12フィート(3.657メートル)もの浸水に劇場は見舞われ、衣装やかつらなどのワークショップも大きな被害を受けたそうです。水はポンプで排出されましたが、被害は予想よりも大きく、劇場は来年5月まで使用不可能となりました。またエレベーターの電気系統なども使えなくなったそうです。

ヒューストン・バレエのシーズン開幕演目「Poetry in Motion」(9月8日~17日)はキャンセルされました。しかし、The Hobby Centerという劇場が使えることになり、10月26日、27日にこのプログラムは上演されることになりました。これはスタントン・ウェルチ(芸術監督)の新作、ウィールドンの「回転木馬(A Dance) 」、そしてバランシンの「シンフォニー・インC」のトリプルビルです。当初より上演回数は減ってしまいましたが、完全なキャンセルは避けられたわけです。

https://www.broadwayworld.com/houston/article/Due-to-Hurricane-Harvey-Houston-Ballet-Announces-New-Dates-and-Venue-20170907

そして、北米カンパニーでの初演となるマクミラン振付の「マイヤリング」。こちらは、当初6公演が予定されていましたが、やはりThe Hobby Centerへと場所を移して、4公演となってしまいました。

https://www.houstonballet.org/seasontickets/pdps/2017-2018/Mayerling-2017/

北米カンパニーの初演となるだけに、今回の上演は気合の入ったものとなっています。ケネス・マクミランはヒューストン・バレエとの縁も深い振付家です。

「マイヤリング」の登場人物の相関図が作られており、これはわかりやすいです。

キャスティング
https://www.houstonballet.org/globalassets/pdp/mayerling/mayerling-casting.pdf

9月22日と23日(夜公演)
ルドルフ皇太子 コナー・ウォルシュ
ラリーシュ夫人 サラ・ウェッブ (この二人は新国立劇場バレエ団の「マノン」にゲスト出演していました)
ミッツィー・キャスパー 加治屋百合子

9月23日(昼公演)、24日
ルドルフ皇太子 シャールルイ吉山
ミッツィー・キャスパー 飯島望未

というわけで、日本人ダンサーも大活躍しています。中でも、吉山さんは日本人初のルドルフとのことです。こちらの記事によれば、仕上げの稽古も10日ほど中断したとのことですが、多くの男性ダンサーのあこがれる大役を踊ることは素晴らしいことですね。

吉山シャールルイ、加治屋百合子 復興祈り大役挑む 米ヒューストン・バレエ
https://mainichi.jp/articles/20170920/dde/012/040/004000c

しかし5月まで劇場が使えないということで、これから予定されている「白鳥の湖」そして「くるみ割り人形」を上演する劇場を見つけなければならないという困難も待ち受けています。特に「くるみ割り人形」は30公演以上行う予定で、北米のカンパニーの例にたがわずカンパニーのドル箱となっています。

KEEP HOUSTON BALLET STRONG
https://www.houstonballet.org/about/hb-strong/?id=13951
こちらで、劇場の現状、そして復旧の様子がレポートされ、また寄付を求めています。
バレエのリハーサル室の床を修復するだけでも、10万ドルもの資金が必要だそうです。

ボリショイ・バレエ「ヌレエフ」は12月9日に初演予定

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ボリショイ・バレエ「ヌレエフ」は12月9日、10日に初演予定されることが発表されました。

http://www.bolshoi.ru/about/press/articles/none/Nureyev-premiere-9-December/

今年7月12日に初演が予定されていながら、直前に上演がキャンセルになった、ボリショイ・バレエの新作「ヌレエフ」。ルドルフ・ヌレエフの人生についての作品です。

2016年のカンヌ国際映画祭のコンペティションに作品(M)uchenikを出品しフランソワ・シャレ賞を受賞した著名映画監督であり、またボリショイやマリンスキーだけでなく、ベルリン・コーミッシュ・オーパやシュツットガルト・オペラなどでも演出を行うオペラの演出家としても良く知られているキリル・セレブレンニコフ、元ボリショイのプリンシパルで現在はサンフランシスコ・バレエの常任振付家であるユーリー・ポソホフ、そして音楽はイリヤ・デムツキーに委嘱。2015年に初演され好評だった「現代の英雄」をクリエイトしたトリオを招き、鳴り物入りで製作された作品でした。

https://jp.rbth.com/arts/2017/07/12/801482

メディンスキー文化相の個人的な命令で公演が延期になったとする消息筋の情報、「文化省は、非伝統的な性的価値観のプロパガンダのように見える公演に不満を表明していた」という話が伝わってきていました。

ウリン総支配人は今月8日、ヌレエフの最終リハーサルを見学。劇場はその後、予定されていた4公演を何の説明もなしに「ドン・キホーテ「に変更しました。そしてウリン総支配人は記者会見で、公演がまだ準備できていないため、来年まで延期されたと説明していました。

しかしながら、多くの出演ダンサーたちが、Instagramなどのソーシャルメディアで、作品はきちんと完成されたものであったと証言しています。

コメルサント紙によれば、ボリショイ劇場は公演の背景幕用に、リチャード・アヴェドン撮影のヌレエフのヌード写真を使う権利を取得しており、実際ソーシャルメディアに投稿されたゲネプロの映像などではヌレエフの写真が背景幕に大きく使われているのを観ることができます。「異性の格好をする人達」が登場して踊るシーンや、合唱団員全員が女装することなども予定されていました。同性愛に対して厳しいロシアでは、受け入れられるのが難しい作品とは思われていました。

ボリショイ・バレエのコール・ド・バレエの団員、ヴェラ・ボリセンコヴァのInstagramより、ゲネプロの映像

Фантастические! Невероятный! Самые лучшие! Это спектакль, который скорее всего вы никогда не увидите! Это подарок для всех нас, всех тех, кто сегодня был на сцене! Это космос!!! #серебренников #посохов #демуцкий #нуриев @bolshoi_theatre наша несостоявшаяся премьера- состоялась для нас! Спасибо Вам мои коллеги, педагоги, Юра, Кирилл, Илья!Я рыдала в начале, танцевала в самом конце, и кричала Браво др осипшего горла! Мы лучшие! Таких больше нет! Этого забыть невозможно!!!!

Bolshoi ballet.さん(@borisenkova_vera)がシェアした投稿 -

公演中止を知って意気消沈するウラディスラフ・ラントラートフのInstagram

リハーサル映像の一部
http://tv.mk.ru/video/2017/07/09/premeru-spektaklya-nuriev-v-bolshom-otmenili-fragment-repeticii.html

キャンセルについてのニュース番組(ロシア語)リハーサル映像あり
https://youtu.be/Ew-cXDg1-mE

さらに8月22日には、キリル・セレブレンニコフが逮捕されてしまいます。 連邦捜査委員会は22日、2011年から14年にかけ、芸術事業に割り当てられた国の予算から少なくとも6800万ルーブル(約1億3000万円)をだまし取ったとして監督を訴追しました。これは、自由な芸術活動に対するプーチン政権の締め付けとの見方も出ています。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2017082400223&g=int

彼の逮捕に対しては、ケイト・ブランシェット、イアン・マッケラン、そして演出家のサイモン・マクバーニーらが、彼に対する訴追をやめるように求める請願を出しています。
https://www.theguardian.com/world/2017/aug/29/leading-arts-figures-urge-russia-to-drop-flimsy-charges-against-director

そういった中、ボリショイ劇場は、9月22日に「ヌレエフ」の初演日を今年12月9日、10日とすると発表しました。
https://www.theguardian.com/world/2017/sep/22/nureyev-ballet-to-open-in-moscow-despite-directors-house-arrest
http://tass.com/society/967021

9月にボリショイ劇場のウリン総裁は、捜査委員会に、セレブンニコフとのミーティングの許可を求めると語っていました。この作品が上演できるか否かは、セレブンニコフの決断によるものとなるだろう、拘束されているためリハーサルに参加できないため、彼抜きで上演するか、もしくは彼の釈放を待つか。結局、セレブンニコフは彼抜きでの上演を認め、初演までに釈放されない場合には振付家のユーリ・ポソホフに一任するとしました。少なくとも10月19日までは拘束されているとのことであり、劇場を訪れることは現在は許可されていません。必要である場合には、ポソホフは演出についての確認を行うために、セレブンニコフとの面会を求めることはできるようです。

上演中止ではなく延期、とされたものの、この作品がお蔵入りする可能性も高いと言われていましたが、まずは上演できることになったようで良かったです。果たして、当初の作品そのままで上演できるのか、それとも変更が加えられているのか、12月9日の初演が注目されます。

『東急ジルベスターコンサート2017-2018』にザハーロワとレーピン出演

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トランス=シベリア芸術祭 in Japan 2017 スヴェトラーナ・ザハーロワ『アモーレ』初日に行ってきました。

メーンのロヂキン、ロブーヒン、サーヴィン以外にもアナ・トゥラサシヴィリ、カリム・アブドゥーリンらボリショイ・バレエからたくさんのダンサーが出演していて、眼福この上なかったです。3作品観て思ったのはザハロワは圧倒的に美しいだけでなく表現力も秀でており、果敢に新しい作品に挑戦する姿勢も見えました。愛を描いた3作品、情熱的だったり、ロマンティックだったり、ユーモラスだったり、それぞれ違ったザハーロワの表現が観られて、楽しい公演でした。9月27日の公演もあるので、お勧めです。
(9月29日のレーピンとの共演「パ・ド・ドゥ for Toes and Fingers」はソールドアウトですが、10月1日の前橋公演はまだチケットがあるそうです)

さて、そのザハーロワとワディム・レーピンが、今年大晦日の『東急ジルベスターコンサート2017-2018』に出演するという速報チラシが入っていました。

http://www.bunkamura.co.jp/topics/orchard/562.html

東急ジルベスターコンサート 2017-2018

【日 程】2017年12月31日(日)  22:00開演

【会 場】Bunkamuraオーチャードホール

【出 演】指揮:広上淳一
     バレエ:スヴェトラーナ・ザハーロワ
     ヴァイオリン:ワディム・レーピン
     ソプラノ:小林沙羅
     管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

【お問合せ】Bunkamura 03-3477-3244 <10:00~19:00>


東急ジルベスタ―コンサートは、大晦日のカウントダウンでテレビ中継されるので、こちらも楽しみですね。どのような趣向になるのでしょうか?

パリ・オペラ座バレエ 『白鳥の湖』、劇場公開

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パリ・オペラ座バレエによる「白鳥の湖」(ルドルフ・ヌレエフ振付)が日本の映画館で公開されます。

https://www.culture-ville.jp/parisoperaswanlake

本作「白鳥の湖」は2016年12月8日にパリのオペラ・バスティーユにて撮影・収録された映像です。日本でDVD発売、テレビ放映はされておらず、本劇場公開が初めて国内で観る機会となります。(medici.tvで期間限定でネット配信)

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プレミア上映として、TOHOシネマズ日本橋・TOHOシネマズ梅田で11月3日(金)から、福岡 中洲大洋で11月4日(土)~11 月 10 日公開し、その後、全国順次公開します。

【イントロダクション】  3代バレエの一つとして語り継がれる古代スラブとスカンジナビアの神話から生まれた自然の力が引き起こす物語「白鳥の湖」。チャイコフスキーによる初のバレエ曲は深いノスタルジーが溢れ、チャイコフスキー自身が抱く愛の概念を反映させた物語だ。  クラシック・バレエの基礎を築いたマリウス・プティパが「白鳥の湖」を解釈・振付した1895年までは、「白鳥の湖」は高い評価がされずにいた。レフ・イワノフの助けもあり、「白鳥の湖」にプティパはバレリーナによる集団ダンスを加えて壮大さを加え、白鳥の踊りに生命を吹き込むことに成功した。1984年にパリ・オペラ座バレエ団で演じられたルドルフ・ヌレエフ版では、白鳥湖は悪魔ロットバルトに操られたジークフリート王子が現実世界で抱える結婚という問題から逃げこむ夢の世界の象徴だ。ヌレエフ版は、音楽との調和により悲劇的な結末を迎えながらも、王子の深層心理を深く描き、王子とヒロインにより共感ができるものになっている。

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【作品情報】
芸術監督:オーレリ・デュポン
台本:ウラジミール・ペギチェフ、ワシリー・ゲルツァー
音楽:ピョートル・チャイコフスキー
振付:ルドルフ・ヌレエフ(マウルス・プティパ、レフ・イワノフ)
セット:エツィオ・フリジェリオ
照明:ヴィニシオ・シェリ
指揮:ヴェロ・パーン
演奏:パリ・オペラ座管弦楽団
出演:
オデット/オディール :アマンディーヌ・アルビッソン(エトワール)
ジークフリート王子:マチュー・ガニオ(エトワール)
ロットバルト:フランソワ・アリュ(プルミエ・ダンスール)
王妃:ステファニー・ロンベール(プルミエール・ダンスーズ)
 &パリ・オペラ座バレエ団
パ・ド・トロワ オニール八菜(プルミエール・ダンスーズ)、レオノール・ボラック(プルミエール・ダンスーズ)、ジェルマン・ルーヴェ(プルミエ・ダンスール) ←収録当日の階級、現在ボラック、ルーヴェはエトワール

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尺:約2時間35分 +休憩(全4幕)
映像監督:フランソワ・ルシヨン
撮影日・場所:2016年12月8日 オペラ・バスティーユにて

​鑑賞料金:一般 3,600円(税込) 学生 2,500円(税込)

<日本プレミア上映>
【東京】TOHO シネマズ 日本橋:11 月 3 日(金)~11 月 9 日(木)
【大阪】TOHO シネマズ 梅田にて:11 月 3 日(金)~11 月 9 日(木)
【福岡】中洲大洋:11 月 4 日(土)~11 月 10 日(金)

配給:カルチャヴィル合同会社
劇場公開:お問い合わせ先 (info@culture-ville.jp)
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VOGUE JAPANでイザベル・ゲランのインタビュー

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先日の「ルグリ・ガラ」でマニュエル・ルグリと共演し、心を打つ素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた元パリ・オペラ座のエトワール、イザベル・ゲラン。年を重ねた女性の美しさと、これぞバレエの神髄という芸術性を見せてくれました。

そのイザベル・ゲランを、VOGUE JAPANでインタビューしました。不肖私がインタビュアーを務めたインタビュー記事がアップされています。56歳とはとても思えない、「ランデヴー」の衣装に身を包んだゴージャスで美しいゲランの写真とともに、美しく成熟する秘訣、そしてバレエに対する考え方についてのインタビュー記事をぜひお読みいただければと思います。

https://www.vogue.co.jp/celebrity/interview/2017-09-isabelle-guerin/

マニュエル・ルグリとの、心に深く響くパートナーシップ、またいつか見たいものです。

ワールド・バレエ・デー2017の情報アップデート

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10月5日に開催されるワールド・バレエ・デーWorld Ballet Day LIVE 2017 について、少しずつ情報が上がっていますのでアップデートします。

http://worldballetday.com/about/

This year the following companies will join us as part of the 22 hours live stream;
The National Ballet of Japan, Singapore Dance Theatre, The National Ballet of China, Ballets du Monte Carlo, Birmingham Royal Ballet, English National Ballet, Scottish Ballet, Northern Ballet, Houston Ballet and Ballet West.

オーストラリア・バレエ、ボリショイ・バレエ、ロイヤル・バレエ、ナショナル・バレエ・オブ・カナダ、サンフランシスコ・バレエの5カンパニーが中心ですが、以下のカンパニーも参加します。

新国立劇場バレエ団
シンガポール・ダンス・シアター
中国国立バレエ
モンテカルロ・バレエ
バーミンガム・ロイヤル・バレエ
イングリッシュ・ナショナル・バレエ(ENB)
スコティッシュ・バレエ
ノーザン・バレエ
ヒューストン・バレエ
バレエ・ウェスト

というわけで、晴れてわれらが新国立劇場バレエ団の模様が世界のバレエファンに観ていただけるということで、とても嬉しく思います。

オーストラリア・バレエ

クラスレッスン

リハーサル 「白鳥の湖」「ニジンスキー」「スパルタクス」「コッペリア」

舞台裏 本拠地の内部やダンサー、スタッフが登場します

特別ゲスト
クイーンズランド・バレエ、香港バレエ、西オーストラリア・バレエ


ボリショイ・バレエ

クラスレッスン

リハーサル
「エチュード」
「ラ・バヤデール」

舞台裏
モスクワバレエ・アカデミー(ボリショイアカデミー)
個人クラス クセニア・ジガンシナ、アナスタシア・デニソワ、アリョーナ・コヴァリョーワ、エレオノラ・セヴェナルド

ゲストカンパニー
モンテカルロ・バレエ

 
ロイヤル・バレエ

クラスレッスン、リハーサル (詳細は未定)

ゲストカンパニー
Birmingham Royal Ballet
Dutch National Ballet
English National Ballet
Finnish National Ballet
La Scala Ballet Company
Northern Ballet
Norwegian National Opera & Ballet
Polish National Ballet
Scottish Ballet
Stuttgart Ballet
The Royal Danish Ballet
The Royal Swedish Ballet
Wiener Staatsballett


ナショナル・バレエ・オブ・カナダ

クラスレッスン 

リハーサル
「Paz de la Jolla」(ジャスティン・ペック振付)、
「ニジンスキー」(ノイマイヤー振付)、
「冬物語」(ウィールドン振付)



サンフランシスコ・バレエ

クラスレッスン

リハーサル
Opus 19/The Dreamer(ジェローム・ロビンス)

新作フェスティバルUnbound:のための新作
アナベル・ロペス・オチョア振付
ドワイト・ローデン振付
デヴィッド・ドーソン振付

「眠れる森の美女」ヘルギ・トマソン振付
「セレナーデ」バランシン振付

インタビュー
ヘルギ・トマソン(芸術監督)
リンゼイ・フィッシャー(ロビンス財団振付指導者、ナショナル・バレエ・オブ・カナダバレエマスター)
アナベル・ロペス・オチョア(振付家)
マイルズ・サッチャー(振付家、コール・ド・バレエ)
エリーゼ・ボーン(バランシン財団振付指導者)
カンパニー・ダンサーとのインタビュー

ゲストカンパニー
ヒューストン・バレエ、バレエ・ウェスト


今年は去年に引き続きFacebook Liveでの中継となります。


小野絢子さん、福岡雄大さんがドルトムントのガラ公演に出演

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新国立劇場バレエ団を代表するプリンシパル、小野絢子さんと福岡雄大さんが、ドイツ、ドルトムントのガラ公演に出演しました。

International Balletgala XXVI
https://www.theaterdo.de/detail/event/internationale-ballettgala-xxvi/

これは年に2回開催され、今回で26回を数えるという公演です。

Rain Dogs
Music: Tom Waits
Choreography: Johaninger
Cast: Ballet Dortmund

Giselle
Music: Adolphe Adam
Choreography: Marius Petipa
Instrumentation: Jurgita Dronina & Isaac Hernandez

(World Premiere) Clap
Music: Drums
Choreography: Maurice Causey
Cast: Filipa de Castro and Carlos Pinilos (National Ballet of Portugal)

Hora
Music: Alexander Balanescu
Choreography: Edward Clug
Cast: Ida Kallanvaara & Giacomo Altovino

Matching Thoughts
Music: Balazs Havasi
Choreography: Vitali Safronkine
Instrumentation: Iker Murillo & Vitali Sanfronkine

On the Nature of Daylight
Music: Max Richter
choreography: David Dawson
Cast: Courtney Richardson & Istvan Simon (Ballet of the Semperoper Dresden)

Ssss ...
Music: Frederic Chopin
Choreography: Edward Clug
Instrumentation: Marijn Rademaker ( Het National ballet)

Orient Express (World premiere)
music: NN
choreography: NN
Instrumentation: NRW Junior ballet

Sylvia
music: Léo Delibes
choreography: David Bintley
Instrumentation: Ayako Ono & Yudai Fukuoka (New National Theater Tokyo)

- break -

Through the Looking Glass
music: The Dowland Project
Choreography: Mathilde Van de Wiele
Cast: Filipa de Castro & Carlos Pinilos (National Ballet of Portugal)

Continuo (World Premiere)
Music: Alessandro Marcello
Choreography: Vitali Safronkine
Instrumentation: Iker Murrillo & Vitali Sanfronkine

Two pieces for Het
Music: Erkki-Sven Tüür
Choreography : Hans van Manen
Instrumentation: Jurgita Dronina & Isaac Hernandez (The National Ballet of Canada / English National Ballet)

New Sleep
Music: Thom Willems
Choreography: William Forsythe
Instrumentation: Courtney Richardson & Istvan Simon

Two and only
Music: Michael Benjamin
Choreography: Wubkje Kuindersma
Instrumentation: Marijn Rademaker and Timothy van Poucke (Het National Ballet)

Sleeping Beauty Act III
Music: Peter Tchaikovsky
Choreography: Marius Petipa
Instrumentation: Ayako Ono & Yudai Fukuoka (New National Theater Tokyo)

Penumbra
Music: Sergei Rachmaninow
Choreography: Remi Wörtmeyer
Cast: Lucia Lacarra & Marlon Dino (Ballett Dortmund)

Unitxt
Music: Carsten Nicolai aka alva noto
Choreography: Richard Siegal
Cast: Ballet Dortmund

現在はバレエ・ドルトムントに所属しているルシア・ラカッラ、マーロン・ディノを始め、イングリッシュ・ナショナル・バレエ/ナショナル・バレエ・オブ・カナダのユルギータ・ドロニナとイサック・エルナンデス、オランダ国立バレエのマライン・ラドマーカーなどの国際的なスターも出演しています。

その中で、小野さんと福岡さんは、デヴィッド・ビントレー振付の「シルヴィア」と、「眠れる森の美女」を踊りました。

なかなか日本のバレエ団に所属しているダンサーが、海外、それもガラ公演で踊る機会は少ないので嬉しいことですよね。小野さん、福岡さんの素晴らしさはもっともっと世界に知られてほしいと思います。


新国立劇場バレエ団 「ワールド・バレエ・デー 2017」参加決定

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すでにワールド・バレエ・デーの公式サイトでも発表されていましたが、10月5日(木)に開催される「ワールド・バレエ・デー 2017」に、新国立劇場バレエ団がゲスト・カンパニーとして参加することが決定し、新国立劇場の公式サイトでも発表されました。

http://www.nntt.jac.go.jp/ballet/news/detail/26_011193.html


新国立劇場バレエ団は、オーストラリア・バレエの放送枠の中で、ゲスト・カンパニーとして登場します。バレエ団の登場する時間は約10分間です。

<番組名> 「World Ballet Day 2017」

<視聴方法> Facebook Liveでの配信です。オーストラリア・バレエのFacebookでご覧ください。https://www.facebook.com/theaustralianballet

<放送予定日> 2017年10月5日(木)10:00~15:00(日本時間)内で、新国立劇場バレエ団は13:45~14:00(日本時間)に登場予定。(生中継のため、放送時間が多少前後する可能性があります。)
その後は、他のカンパニーが順番に登場します。
※「ワールド・バレエ・デー 2017」に関するページはこちら

なお、10月5日(木)9:45より5分間程度、新国立劇場バレエ団の様子を新国立劇場バレエ団のFacebookでライブ配信する予定です。
普段のバレエ団の様子をご覧いただける機会ですので、是非こちらもお楽しみください。

これは本当に楽しみですね。世界に新国立劇場バレエ団の素晴らしさを知ってもらうチャンスです。

ワールド・バレエ・デー World Ballet Day2017 (随時更新)

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World Ballet Day 2017が10月5日に開催されました。

http://worldballetday.com/

5つのバレエ団を中心に22時間にわたってネット中継を行った子のイベントも4回目。すでにいくつかのバレエ団は動画をアップしていますので、そちらをご紹介します。とても全部を視聴するのは無理なので、気が付いた点についてだけコメントをしてみますね。

オーストラリア・バレエ

クラスレッスンの指導をされた教師が素晴らしいライン、技術を持っている方でした。クラスの映し方も非常にうまくて、楽しいクラスレッスンで、カンパニーのレベルの高さを実感できます。リハーサルでは「不思議の国のアリス」が登場したり、「グラン・パ・クラシック」のリハーサルも。近藤亜香さんも出てきて、高い技術を見せてくれました。オーストラリア・バレエ、近いうちに来日公演をしてほしいバレエ団です。

また、3時間41分ごろから、新国立劇場バレエ団が登場しています。バレエ団の紹介、芸術監督、何人かのプリンシパルが登場してコメントするというものです。クリストファー・ウィールドン、ウェイン・イーグリングも登場します。バレエ団紹介映像はとてもよくできていましたが、インタビューは吹き替えだったのがちょっと残念。字幕をつけるとか、簡単でも英語で話してくれた方が嬉しかったです。あと、全員集合で視聴者に手を振ったりと言った、ちょっとライブな感じの演出があったらより親近感を感じられたかもしれません。でもとにかく、この素晴らしいバレエ団が世界に知られる第一歩になったと思います。また、開始前に新国立劇場バレエ団のFacebookで、少しだけですがクラスレッスンをライブで見せたのも良かったと思います。

ボリショイ・バレエ (まだアップされていません)

クラスレッスンの指導はボリス・アキモフで、アレクサンドロワ、オブラスツォーワ、ラントラートフ、ロヂキンなどなどが登場。千野円句さん、アナ・トゥラサシヴィリなどもインタビューされていました。(千野さんはアレクサンドル・ヴェトロフに指導されているとのことです)
まずはアカデミーのレッスンからスタートしますが、とにかく生徒が皆美しい。「ラ・バヤデール」のコール・ド・バレエのリハーサルは、ワジーエフが指導していましたが、非常に厳しい指導で驚きました。全く字幕や通訳がついていないので、なにを言っているのかはわかりませんでしたが。アリョーナ・コヴァリョーワとジャコポ・ティッシの「ダイヤモンド」のリハーサル、そしてセヴェナルド、ジガンシナ、デニソワといった有望な若手女性ダンサーのリハーサルを観ることもできました。エレオノラ・セヴェナルド、本当に素晴らしい技術と美しさの持ち主ですね。1年目からスターの輝きがあります。
ゲストカンパニーはモンテカルロ・バレエでした。スミルノワとチュージンの「ラ・ベル」のリハーサル映像が流れましたが、あまりの美しさに息をのみます。


ロイヤル・バレエ 

ワールド・バレエ・デーを発案したのがロイヤルということで、プレゼンテーションの仕方が非常に上手いです。クラスレッスンは見逃しましたが、様々なリハーサルにしても、とても面白く見せてくれます。マクミランの記念の年ということで、いくつかの作品のリハーサルがありましたが、「ユダの木」は指導がヴィヴィアナ・デュランテとイレク・ムハメドフ、出演がローレン・カスバートソン、エドワード・ワトソン、ティアゴ・ソアレス、リース・クラークという大変豪華なもの。「エリート・シンコペーションズ」は、指導がモニカ・メイソン、出演がラウラ・モレーラ、崔由姫、メリッサ・ハミルトンでしたが、とにかくモレーラの音楽性の豊かさ、表現力がずば抜けていました。ユフィちゃんも素敵でしたが。
また、アーサー・ピタの新作(マシュー・ボールが素敵)や、ロイヤル・バレエスクールの指導もとても面白かったです。
ゲストカンパニーでは、毎回とても意欲的なスコティッシュ・バレエの、クリストファー・ハンプソン振付「春の祭典」のリハーサルが面白かったです。


ナショナル・バレエ・オブ・カナダ

現在パリで「ニジンスキー」のツアー中ということで、これはライブではなく事前に収録されたもので、時間も2時間と短くなっています。ここは毎年ちょっとプレゼンテーションがレベルが落ちる感じでカメラワークもあまりよくないのが残念です。スヴェトラーナ・ルンキナのクラスは本当に美しいのですが、あまりカメラが映してくれなかったのが不満。


サンフランシスコ・バレエ (まだアップされていません)

時差の関係で観られなかったので、録画を楽しみにしています。


このほか、いくつかのバレエ団が独自に動画をアップしています。


オランダ国立バレエ
 「マタ・ハリ」のリハーサル


ウィーン国立バレエ マクミラン「コンチェルト」のリハーサル


バレエ・ウェスト
 (サンフランシスコ・バレエのパートに登場)


ノルウェー国立バレエ 西野麻衣子さんがカンパニー内を案内し、インタビューします。


また情報入り次第、追記します。

10/8(日)より勅使川原三郎&オーレリー・デュポン「Sleeping Water」上映会開催/パリ・オペラ座バレエ新作「Grand miroir」

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今年7月に勅使川原三郎さんのKARASがオーレリー・デュポンを迎え、アメリカ・ニューヨークのリンカーンセンターフェスティバルで上演した「Sleeping Water」の記録映像の編集版がKARAS APPARATUSで日本初上映されます。

http://www.st-karas.com/news_jp/

2月にフランス・マルティーグで初演した本作は、アクリルが浮遊する舞台装置が美しい勅使川原さんのグループ作品です。パリ・オペラバレエ団芸術監督のオーレリー・デュポンと佐東利穂子さんの共演は必見。
現在ヨーロッパを中心に海外ツアー中の作品を日本で見ることのできる貴重な機会です。

上映作品
「Sleeping Water」[2017.7 60min]
構成・振付・演出・衣装・照明・出演:勅使川原三郎
出演:佐東利穂子、鰐川枝里、加藤梨花、岡崎隼也、マリア・キアラ・メツァトリ
ゲスト:オーレリー・デュポン(パリ・オペラ座バレエ団芸術監督)

201710

【上映スケジュール】
10月8日(日)16:30
10月9日(祝)16:30
10月10日(火)20:00
10月11日(水)19:30
10月12日(木)休映日
10月13日(金)20:00
10月14日(土)21:00
*開場は開映の10分前
*10/15以降の上映スケジュールは追ってお知らせします。

【料金】 一般 1000円
KARASワークショップメンバー、学生は300円引き

【会場】カラス・アパラタス B2ホール
〒167-0051杉並区荻窪5-11-15 F1/B1/B2

【問合せ】03-6276-9136 (カラス・アパラタス)


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現地での創作が始まってから1ヶ月が経った、パリ・オペラ座バレエ団への新作振付作品「Grand miroir」
10月25日の世界初演に向けてのリハーサルが進んでいるとのことです。
来週末より、現地ではいよいよ稽古場から場所を移し、劇場での照明や装置を使っての創作が本格的に始まるそうです。

日本で世田谷パブリックシアターで「アブソルート・ゼロ」を上演した6月頃から、 すでに今回の作品に向けての装置の創作は始まっていました。 その後、アパラタスで「ペトルーシュカ」「静か」「イリュミナシオン」を、 アメリカのNYでの「Sleeping Water」、先日の東京芸術劇場「月に吠える」に至るまで、 勅使川原はすべての作品を創作し、出演する中でこの新作への構想を進めていました。

「Grand miroir」では、シャルル・ボードレールの詩集『悪の華』が創作のベースになっています。
近年ますます、詩の言葉から受ける身体感覚や、詩人の芸術的な精神に
新たなダンスの可能性・創作意欲を見出している勅使川原。
ボードレールの作品の中にある、ゆがんだり、あやしく光るような美の感覚が
勅使川原の感性を刺激し、オペラ座のダンサー達とともに新たなダンスが生まれようとしています。

オーレリー・デュポン、ニコラ・ル・リッシュとジェレミー・ベランガールが出演した
前回のオペラ座バレエ団への振付作品「闇は黒い馬を隠す」から4年が経ちました。
そして今年、オーレリー・デュポン氏が芸術監督を務める新生オペラ座にて上演される、
勅使川原三郎の新作「Grand miroir」にぜひご期待ください!


「Grand miroir」
構成・振付・演出・照明・美術・衣装:勅使川原三郎
振付助手:佐東利穂子
日程:2017年10月25日 世界初演
公演スケジュール
https://www.operadeparis.fr/en/season-17-18/ballet/balanchine-teshigawara-bausch

出演ダンサー :
エミリー・コゼット(Emilie Cozette) *
ミリアム・ウルド=ブラム(Myriam Ould-Braham) *
カロリーヌ・バンス(Caroline Bance)
エロイーズ・ブルドン(Heloise Bourdon)
リディ・ヴァリシェス(Lyde Vareilhes)
ジュリエット・イレール(Juliette Hilaire)
アメリー・ジョアニデス(Amelie Joannides)
マチュー・ガニオ(Mathieu Ganio)*
ジェルマン・ルーヴェ (Germain Louvet)*
アルチュス・ラヴォー (Arthus Raveau)
グレゴリー・ガイヤール (Gregory Gaillard)
アントニオ・コンフォルティ(Antonio Conforti )
ジュリアン・ギエマール(Julien Guillemard )
*エトワール

Grand_miroirparis_opera_171007_2
(写真はクリックすると拡大します)

こちらはパリまでは観には行けませんが、現地でどのような評価だったのか、聴くのが楽しみです。

2018年カレンダー「12人の踊れる男たち」発売 島地保武、辻本知彦トークショー

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日本を代表するバレエとコンテンポラリーの男性ダンサーたちが集結して、「12人の踊れる男たち」というタイトルで、撮りおろし2018年大型カレンダーが発売されました。

http://dancerssupport.com/hot-topics/news/1431/

登場ダンサー(50音順):
浅田良和/池本祥真/梅澤紘貴/遠藤康行/大宮大奨/近藤良平/
佐藤洋介/島地保武/田極翼/辻本知彦/長瀬直義/藤野暢央

フォトグラファー 酒井高夫

※カレンダーサイズ:A2(420 X 594 mm) 2900円(税別)、A4判 2400円(税別)

舞台写真ではなく、生身のダンサーたちに迫ったショットを捉えたいとのコンセプトで、フォトグラファー、ヘアスタイリング&メイクアップアーティスト、グラフィックデザイナー各界のクリエイターたちが集結したとのことです。


さて、この写真集の発売を記念して、コンテンポラリーダンス界で活躍する人気ダンサー/振付家の島地保武さんと辻本知彦さんのトークショーが先日開催されました。たくさんのプロジェクトを抱えて大活躍中の二人が、忙しいスケジュールの間を縫って駆けつけ、和やかな雰囲気でのトークとなりました。実際に身体を動かして見せてくれて、こうやってムーブメントを作っていくんだ、というところが見られたのも面白かったです。

Resize1284

この夏には、島地さん、辻本さんはKAATで上演された森山開次さん振付の「不思議の国のアリス」で共演しました。キッズプログラムとして上演された作品ですが、大好評で16公演すべてがソールドアウト。こちらは、その人気に応えて来年の再演が決定しており、今回は神奈川だけでなく65か所もの地方公演が行われるとのことです。実際私も2回足を運びましたが、大人でも楽しめる創造性とユーモアに満ちた作品でした。その中でも、個性的でダンスの表現力も最高峰である島地さん、辻本さんが様々な強烈なキャラクターに変身して自在に踊る姿には、子どもたちも大喜び。私の4歳の子どもも食い入るように観て楽しんでいました。

自ら踊るだけでなく、振付の世界でも活躍する二人。9年間、フランクフルトのフォーサイス・カンパニーで踊ってきた島地さんは、日本に帰国当初はやはり環境の違い、観客の反応の違いに戸惑ったところもあったようです。そんな中でも、先日までは、ラッパーの環ROYと共演した「ありか」で国内ツアーを行い(このトークショーの前々日に山口から戻ってきたそうです)、また来年3月には日本のモダンダンスの古典である石井みどり振付の「体」にも挑戦します。このほかにも、来年3月3日・4日に鳥取のとりぎん文化会館で、演出・振付・出演を行い、地元のアーティストも参加してのプロデュース創作公演に参加します。(辻本知彦さんも特別出演)

辻本知彦さんは、シルク・ド・ソレイユのツアーに参加したり、ミュージカル、ミュージックビデオの振付など幅広く活躍しています。昨年は、冨田勲さんと初音ミクの壮大なコラボレーション企画「ドクター・コッペリウス」の振付も担当しました。さらに、人気女優の写真集の振付などにも携わっているそうです。

振付家として作品を作る際にも、新鮮味を保っていきたいと島地さんは考えており、それを保つためには努力が必要とのこと。なかなか日本ではダンス公演の数が少なく、また再演をされることが少ないのは大きな問題だととらえています。そのなかで、前述の「ありか」は2016年の初演に続けての再演であり、しかも4か所のツアーを行ったということで成果を上げたと言えます。

舞台の上ではとてもスタイリッシュでかっこいい、アーティスト的な二人ですが、実際のトークショーではとてもリラックスしていて親しみやすい素顔を見せてくれました。これからも様々なプロジェクトがあり、二人のコラボレーションも今後見られるということで楽しみです。

Resize1282

カレンダーは、空中に浮かんでいる姿を捉えたものが多く、硬い床の上で撮影したのでなかなかたいへんだったようですが、止まっているのではなくて動いているところを撮影していたので、とても躍動感があります。モノクロでスタイリッシュで美しいカレンダーです。

チャコットの渋谷本店、大阪の輸入バレエ用品店グラン・パ・ド・ドゥで取り扱っているほか、メールでも申し込むことができます。
http://dancerssupport.com/hot-topics/news/1730/

カレンダーの注文、問い合わせはask@dancerssupport.comまで。


「ミスター・ガガ 心と身体を解き放つダンス」

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イスラエルを代表するコンテンポラリーダンスカンパニーのバットシェバ舞踊団

「ミスター・ガガ 心と身体を解き放つダンス」は1990年から芸術監督・振付家を務めるオハッド・ナハリン(1952〜)に8年間に渡って長期密着取材したドキュメンタリー映画。その人生を振り返る貴重な資料映像と、代表的な公演の記録映像を数多く使用したダンスシーンとで構成されます。

また、「GAGA(ガガ)」と呼ばれる独自の身体能力開発メソッドを考案し、現代人の身体感覚や直感的な感性を目覚めさせてきたその世界に肉迫。本作を通して「ミスター・ガガ」と呼ばれるナハリンの創作の秘密が明らかになります。

http://mrgaga-movie.com/

作品のクラウドファンディングに参加したので、オンラインで視聴。オハッド・ナハリンの振付、そしてバットシェバ舞踊団のダンス、ダンスの無限の可能性と面白さを教えてくれる鮮烈な作品ばかりで、できる限りその作品は見続けていた。今月末にも、バットシェバ舞踊団の来日公演が予定されている。

この映画に登場するナハリンの半生は実に波乱万丈なもの。イスラエルのキブツに生まれ、徴兵されて第四次中東戦争に従軍する。遅い年齢でダンスを本格的に始めるものの、バットシェバ舞踊団に入団。そこに教えに来たマーサ・グラハムの目に留まり、ニューヨークのマーサ・グラハム舞踊団に入るものの、うまくいかず、ジュリアード音楽院とスクール・オブ・アメリカン・バレエ(SAB)でバレエを学び、彼のハンサムな容姿に惹かれたベジャールに見いだされて20世紀バレエ団に入団する。しかしここも合わずアルヴィン・エイリー舞踊団へ。ここで活動した後、自らのカンパニーを設立、そしてイスラエルに戻ってバットシェバの芸術監督に就任した。

ナハリンの半生が記録映像で、本人の語りによって伝えられるとともに、彼の代表的な作品の映像が挿入される。どれもダンサーたちの強靭な踊り、パワフルでメッセージ性のある振付、実にユニークで鮮烈な舞台づくりが魅力的に捉えられていて、ますます彼の作品を観たくなる。徴兵されての従軍での過酷な経験、ニューヨークでの苦労、愛する妻梶原まりの死、イスラエル建国50周年セレモニーでの出来事、それらを生き抜いた彼の強さとどこか漂ってくる優しさが印象的だ。巨匠なのにあくまでも穏やかで、すべての人々がダンスを楽しめて心を開放する独特のGAGAメソッドを指導する姿は実に楽しそう。

この作品を観て感じるのは、ダンスというのはすべての人々にとって、生きる力になりうるということ。ナハリンの幼少時のエピソードで、彼には自閉症の双子の兄弟がいて、彼とコミュニケーションをするために祖母が踊って見せたことに触発されて自分もダンスを始めた、と語っているのだが、実はこのエピソードは彼の創作によるものであることが明かされる。(こういう、どこか人を食ったところがあるところもナハリンらしい) だけど、ダンスにはそういった力があるということがこの映画を通じて伝わってくる。

イスラエル出身のハリウッド女優、ナタリー・ポートマンもイスラエルに戻った時にGAGAメソッドに出会って魅せられたと劇中で語っている。GAGAメソッドは、ダンサーだけでなく様々な年齢の一般の人々にも、自分の身体の無限の可能性と出会い、身体と心を開放させてくれるものだ。以前の来日公演で、実際にナハリンが指導するGAGAのクラスを受講したことがあったけれども、目から鱗が落ちるような新鮮でワクワクするような経験だった。

65歳になったナハリンは、先日、バットシェバ舞踊団の芸術監督を退くことを発表した。しかしながら、引き続きカンパニー専属振付家としての活動、そしてGAGAの普及活動は続けるという。来日公演「ラスト・ワーク」が楽しみでたまらない。そしてその前には、映画館の大きな画面で再び「ミスター・ガガ」を観て、ナハリンの作り出すダンスを味わいたいと思う。


監督:トメル・ハイマン/出演:オハッド・ナハリン、ナタリー・ポートマン、マーサ・グラハム、モーリス・ベジャール、マリ・カジワラ
2015年/イスラエル/100分/配給:アクシー株式会社、プレイタイム

2017年10月14日(土)ロードショー
シアター・イメージフォーラム他
http://www.imageforum.co.jp/theatre/movies/980/


バットシェバ舞踊団/オハッド・ナハリン
『Last Workーラスト・ワーク』

彩の国さいたま芸術劇場大ホール
2017年10月28日(土)、29日(日)各15時開演

世界はどこに向かっているのか。
わたしたちに今できることは何か―
オハッド・ナハリンのクールな知性と豊穣なイマジネーションが
バットシェバ舞踊団の強靭なダンサーたちとつくりあげた
現代へのひそやかなメッセージ。

http://www.saf.or.jp/arthall/stages/detail/4012

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