Quantcast
Channel: la dolce vita
Viewing all 1832 articles
Browse latest View live

ドラマ『ファインド・ミー~パリでタイムトラベル~』NHK Eテレで4月10日スタート

$
0
0

パリ・オペラ座を舞台にした海外ドラマ『ファインド・ミー~パリでタイムトラベル~』がNHK Eテレで4月10日スタートします。

毎週金曜 午後7時25分)

https://www4.nhk.or.jp/findme/

明日のプリマを夢見る若手バレリーナのレナが、1905年から現代にタイムトラベル!パリのオペラ座を舞台に繰り広げられる、ダンスいっぱいの青春ストーリー。(全26回)

時は1905年。ロシアのプリンセスであるレナ・グリスキーは、パリのオペラ座にバレエ留学中。才能を高く評価されていたが、ヘンリーという庶民の青年と恋におちたことから、ロシアに連れ戻されそうになる。レナはヘンリーとオペラ座から逃げようとするが、レナがあるドアをすり抜けると、そこはなんと2018年のオペラ座だった!ヘンリーを過去の世界に残し、一人、未来の世界へ行ってしまったレナ。ぼう然とするヘンリーに彼の父親が驚きの事実を告げる…。

原題:Find Me in Paris
制作:2018年~ フランス・ドイツほか

このドラマはドイツのZDF製作で、Huluで2018年8月より放映(全26回)、第2シーズン(全26回)まで放映されていて、今年第3シーズンも予定されているそうです。130か国で視聴されているほどの人気があるそうです。実際にガルニエ宮やパリ国立オペラ で撮影されています。

【出演者】
若手人気声優による、豪華吹き替えキャスト
主人公・レナ役に内田真礼。さらにヘンリーの声を野津山幸宏が演じるほか、バレエ学校の生徒役で人気の若手声優が多数出演
<ほか、声の出演> 小泉瀬奈、白石晴香、石井孝英、内田雄馬、小松昌平、宮内敦士

https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/20000/422593.html

 


4月19日(日)プレミアムシアター ハンブルク・バレエ『ベートーベン・プロジェクト』マリインスキー・バレエ『バフチサライの泉』が放映

$
0
0

4月19日(日)午後11時20分~ (4月から放送時間が少し変わります)
NHK BSプレミアム プレミアムシアターにて、

ハンブルク・バレエ『ベートーベン・プロジェクト』

マリインスキー・バレエ『バフチサライの泉』(再放送)が放映されます。

来年のハンブルク・バレエの来日公演、京都公演のみで予定されている『ベートーベン・プロジェクト』には、菅井円加さんが出演しています。

https://www4.nhk.or.jp/premium/

4月19日(日)午後11時20分~
◇ハンブルク・バレエ『ベートーベン・プロジェクト』
◇マリインスキー・バレエ
『バフチサライの泉』


ハンブルク・バレエ「ベートーベン・プロジェクト」
<演 目>
バレエ「ベートーベン・プロジェクト」
音楽:ベートーベン
振付・照明・衣装:ジョン・ノイマイヤー

<出 演>
アレイズ・マルティネス
エドヴィン・レヴァツォフ
ボルハ・バムデス
菅井円加
アンナ・ラウデール ほか
ハンブルク・バレエ団

<管弦楽>ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団
<指 揮>サイモン・ヒューイット

収録:2019年10月3・4日 バーデン・バーデン祝祭劇場(ドイツ)

◇マリインスキー・バレエ
「バフチサライの泉」
<演 目>
バレエ「バフチサライの泉」(全4幕)
振付:ロスチスラフ・ザハロフ
音楽:ボリス・アサフィエフ

<出 演>
アダム公爵(ポーランドの貴族):アンドレイ・ヤコブレフ
マリア(アダム公爵の娘):アナスタシア・マトヴィエンコ
ヴァーツラフ(マリアの花婿):ザンダー・パリッシュ
ギレイ(クリミア・ハン国の王):ロマン・ベルヤコフ
ザレマ(ギレイの妻):ヴィクトリア・テリョーシキナ
ヌラリ(ギレイの臣下):グリゴーリ・ポポフ ほか
マリインスキー劇場バレエ団

<管弦楽>マリインスキー劇場管弦楽団
<指 揮>ボリス・グルージン

収録:2017年5月27・28日 マリインスキー劇場(サンクトペテルブルク)


Beethoven Project [Blu-ray]

Beethoven Project [Blu-ray]
posted with amazlet at 20.03.03
C Major (2020-03-20)
売り上げランキング: 187,189

 

デヴィッド・ホールバーグが、オーストラリア・バレエの芸術監督に就任

$
0
0

オーストラリア・バレエは、今年の12月に芸術監督を退任するデヴィッド・マカリスターの後任に、デヴィッド・ホールバーグが決定したと発表しました。

プレスリリース

デヴィッド・ホールバーグは2010年からゲストとしてオーストラリア・バレエに出演してきました。大けがをした時に14か月間、オーストラリアに滞在してオーストラリア・バレエのリハビリ・チームで治療を行ったことでけがを克服。2016年の舞台への復帰も、オーストラリア・バレエへのゲスト出演で果たし、レジデント・ゲスト・アーティストとして定期的に出演してきました。ホールバーグはアメリカン・バレエ・シアターのインキュベーター・プログラム ABT Incubatorで、振付家の育成活動などにも携わってきました。来年1月に就任する前に、マカリスターとの引継ぎを行うとのことです。

ニューヨークタイムズの記事

https://www.nytimes.com/2020/03/02/arts/dance/david-hallberg-artistic-director-australian-ballet.html

ここでホールバーグに電話でインタビューしていますが、20代半ばで芸術監督になりたいという意欲が芽生えて、少しずつ育ってきたそうです。その中で、オーストラリア・バレエでの仕事が最も正しいタイミングであり機会だと感じたとのこと。ダンサーとしてのキャリアには満足したので、キャリアの転換の機が熟したと感じたそうです。

2021年のアメリカン・バレエ・シアターでのMETシーズンで、ABTでのさよなら公演が行われるそうです。オーストラリア・バレエでも芸術監督就任後はここでは踊る予定はないそうで、今後踊る機会は限られているようです。

オーストラリア・バレエでは、デヴィッド・マカリスターの退任が決まってから、次期芸術監督を募集しており、50人以上の応募者があったとのこと。ホールバーグはオーストラリア・バレエとの縁が深くカンパニーに愛着を持っているということが大きなプラス要素だったそうです。また、彼のアーティスティックなビジョンに感銘を受け、さらに世界の重要なカンパニーなどの組織や振付家、ダンサーたちとのつながりがあることも大きかったようです。オーストラリアは北米やヨーロッパと距離的に離れているため、最新の情報や状況を彼を通してアップデートしていきたいという希望もあるそうです。

今後オーストラリア・バレエをどうしていくかということについてはまだホールバーグは語っていませんが、オーストラリアでまだ上演されていない振付家の作品を取り入れるとともに、バレエ文化をオーストラリア社会や文化に根付かせることも進めて行きたいとのこと。より社会と密接になれるように、離れた場所にバレエをもたらし、バレエ団以外のダンスカンパニーや組織ともかかわっていきたいとのこと。

デヴィッド・マカリスターは長年の芸術監督としての活動で大きな成果を上げてきました。「ワールド・バレエ・デー・ライブ」での中継を通して、カンパニーのクオリティの高さや独自性は知られているところですし、来日公演も行ってきました。今後オーストラリア・バレエがどうなっていくかは大変興味深いです。

なお、ホールバーグはロイヤル・バレエのゲスト・プリンシパルを今シーズン務めており、「白鳥の湖」にオシポワと出演する予定です。おそらく来年夏くらいまでがダンサーとしての活動は見納めなのではないか、と思われますので、それまでに来日してほしいですよね。

 

Sleeping Beauty [Blu-ray] [Import]
Bel Air Classiques (2012-09-03)
売り上げランキング: 27,168

A Body of Work: Dancing to the Edge and Back (English Edition)

Atria Books (2017-11-07)
売り上げランキング: 168,455

映画『ダンサー そして私たちは踊った」

$
0
0

スウェーデン・アカデミー賞(ゴールデン・ビートル賞)で【最多4部門受賞】(作品賞、主演男優賞、脚本賞、撮影賞)した映画「ダンサー、そして私たちは踊った」が公開中です。

http://www.finefilms.co.jp/dance/

昨年内覧試写で拝見したのでだいぶ時間が経ってしまったのですが、今も鮮烈な印象があって心を揺さぶられ、劇場公開されたらまた観たいと切実に感じました。ダンサーがなぜ踊るのかという根源的な問い、表現とは、踊ることとは何かを突きつけられる作品なので、ダンスに魅せられた人、そしてダンサーはぜひ観てほしいと思いました。

Photo_20200304005501

ジョージアの国立民族舞踊団のジュニアカンパニーで稽古に励むメラブ。ある日彼の前に、新しく入団した男性ダンサー、イラクリが現れる。メーンダンサーに入団する座を争うライバルではあるものの、彼に惹かれてしまう気持ちを抑えられないメラブだったが…。

******

ジョージアの文化、ジョージア民族舞踊では男性性が非常に重要であり、主人公メラブは華奢で繊細なダンサーで評価されにくい。同性愛がご法度の国で、舞踊団に現れた男性ダンサーに惹かれる気持ちが、彼を混乱させつつも解放していく。本当に自分らしく生きること、自分らしく踊りたいという切実な想いだ。

1

メラブを演じたレヴァン・ゲルバヒアニが実際にジョージア舞踊、バレエを経験して今はコンテンポラリーダンサーであるということが生きている。特にラストシーンでの、最初は伝統的なダンスから、やがて発展していく、魂を解き放つような即興性の強いダンスは、彼の心情を何よりも強く物語って心を揺さぶり、なぜ私たちがダンスというものに惹かれてやまないのかを見せてくれる。恋愛はあくまでもメラブが変わっていくきっかけであって、この物語の主眼ではない。イラクリに譲られ、オーディションで着用した民族衣装は、とても美しいものであったが。

まだ21歳というレヴァン・ゲルバヒアニは演技未経験者とのことだけど、非常に寡黙ながらもしなやかな身体による雄弁な身体表現と繊細な目の演技でメラブの心境を語っていて、スウェーデン・アカデミー賞や、いくつもの映画祭で主演男優賞を受賞するなど高く評価されたのも納得。

ジョージア民族舞踊に限らず、ダンスというものが台詞の代わりに作品の世界観と物語性を伝えている。メラブとイラクリが一緒に練習するところの緊張感。友人の家に仲間で遊びに行ったときに、「Honey」に合わせてウィッグをかぶって奔放に踊るところ、兄の結婚式での伝統的な踊りの祝祭感、ゲイクラブでのダンス。ダンス映画としてとても秀逸な表現だ。ダンスとは、生きることで、命を削りながら踊るダンサーの姿がここにある。ABBAからスウェーデンのポップス、そして打楽器を多用した民族音楽まで、音楽もとても作品の世界観にマッチしていて良い。

4

一方でこの映画は、現在のジョージア社会を見せてくれて興味深い。豊かな民族文化を感じさせる、伝統的で美しい結婚式が行われている一方で、誰もがスマホを使っている。貧富の差が激しく、メラブの父も海外の有名な劇場でも踊った国立舞踊団のダンサーだったのに今はとても貧しい。そして同性愛が禁忌で追放されたダンサーもいた。この国でダンサーとして生きる困難さも描かれている。貧しくてレストランのアルバイトを掛け持ちし、携帯電話代にも事欠き、自宅は頻繁に停電する。同居する家族ともそれほど仲良くない。ダンサーとしては、男性性が足りずジョージア舞踊の型にはまらず国立舞踊団のメインカンパニーに入れるかわからない。同性に惹かれる気持ちはこの社会では受け入れられない。過酷で出口の見えない現実。しかしダンサーは自分だけのダンスを踊り続けるしかないのだ。

幼い頃から一緒に踊ってきた女性ダンサーのマリと、トラブルメーカーながら男気はある兄との心の触れ合いには心温まるところもあって、青春のきらめきを伝える映画としても、とても心に響くものだった

映画『ダンサー そして私たちは踊った』
公開日:
・2020年2月21日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町およびシネマート新宿ほかにて全国公開 (劇場情報はこちら
監督:レヴァン・アキン
出演:レヴァン・ゲルバヒアニ、バチ・ヴァリシュヴィリ、アナ・ジャヴァヒシュヴィリ
原題:And Then We Danced
配給:ファインフィルムズ

Photo_20200304013201

昨年12月の「のむコレ!」での舞台挨拶では、レヴァン・ゲルバヒアニが登場。すらっとしていて脚が長く、とても流暢できれいな英語を話していました。

Resize1900

レヴァン・ゲルバヒアニは実は日本のアニメが好きで、「千と千尋の神隠し」のポスターが劇中に登場しますが、これは彼の私物です。カオナシのタトゥーも掘っているとのこと(見せられない場所にあるそうですが映画では少し見えます)。「デスノート」や「ワンピース」なども好きなのだそうです。劇中でメラブの心境の変化があり、部屋のポスターははがされていますが、この「千と千尋の神隠し」のポスターははがされないで残ります。彼の変わらない部分を象徴させているとのことでした。

Resize1899

マリ役のアナ・ジャヴァヒシュヴィリは高校時代からの実際の友人で打ち解けた仲だそうです。イラクリ役バチ・ヴァリシュヴィリとはオーディションで出会い、撮影中に親しくなった。頭が切れて、ニュースやビデオを良くチェックしていて、とても良い人だけど物事に没頭していて、時間に遅れがちなんだそうです。

Resize1901

彼はInstagramの投稿で監督に見いだされてオファーをされたのだけど、何回も断り、そして家族や友人にも相談したのですが、最終的には社会正義に関わることができるのではという気持ちで受諾したと語っていました。この作品はジョージアでは上映反対運動が起き、プレミア上映では反対する大きなデモまで起きたのですが、後悔はないし、結果としてジョージア社会を揺るがすことができたと。そのこともこの映画の目的とのことです。

サプライズで監督のレヴァン・アキンも登場しました。ジョージア系のスウェーデン人で、この作品はジョージアへのラブレターとのことです。

Resize1898

やはりラストのシーンの伝統的なダンスからコンテンポラリーに移行していくところは、メラブが自由に解釈して即興的な部分を入れて、自分の心情を入れて踊るという場面だったとのことです。

困難な世界の中で、自分を貫き通し、新しい世界へと旅立っていく青年の葛藤をダンスを通して描いた青春映画の傑作、ぜひ観てほしいと思います。

Resize1897

マルセロ・ゴメス、ソフィアン・シルヴがドレスデン・バレエにプリンシパル兼バレエマスターとして移籍

$
0
0

元アメリカン・バレエ・シアターのマルセロ・ゴメスと、オランダ国立バレエ、ニューヨーク・シティ・バレエを経て現在サンフランシスコ・バレエのプリンシパルとして活躍しているソフィアン・シルヴが、ドレスデン・バレエに移籍することが発表されました。

 

プレスリリース(ドイツ語)

なお、リンク先のリリースにあるように、デヴィッド・ドーソンがアソシエイト振付家に就任し、また同じくサンフランシスコ・バレエのプリンシパルであるCarlo Di Lannoも入団します。マルセロ・ゴメスはABT退団後、ワシントン・バレエ、サラソタ・バレエなど各地のバレエ団にゲスト出演してきましたが、ドレスデンでも客演、その実績を買われたのだと思います。ソフィアン・シルヴも、非常に芸術性の高い素晴らしいバレリーナです。

ドレスデン・バレエの2020/21シーズンラインアップは興味深く、クリスタル・パイトの「Plot Point」ウィリアム・フォーサイスの「Playlist」、そして全幕のヨハン・インガー振付「ペール・ギュント」がカンパニープレミアとなります。レパートリーでは、「白鳥の湖」「ラ・バヤデール」「くるみ割り人形」のほか、ドレスデン・バレエのためにアレクサンダー・エクマンが振付けた「COW」も再演されます。ゲストにはマリア・コチェトコワ(白鳥の湖)とドミトリー・セミオノフ(「ラ・バヤデール」)。シーズンの終わりには台北へのツアーも予定されています。(バランシン「セレナーデ」、フォーサイス「Plyalist」、ドーソン「四季」)

 

ロイヤル・バレエの映画『ロミオとジュリエット』金曜日より公開、ウィリアム・ブレイスウェルとフランチェスカ・ヘイワードにインタビュー

$
0
0

ケネス・マクミラン振付の名作を英国ロイヤル・バレエの若手ダンサーが出演し、ロケーションで撮影した映画『ロミオとジュリエット』が明日金曜日より公開されます。
https://romeo-juliet.jp/

Romeoandjuliet19_20200305222201

先日もこの映画の感想を書きましたが、主演のロイヤル・バレエ、ウィリアム・ブレイスウェルフランチェスカ・ヘイワードにインタビューしましたので、ご紹介します。

ウィリアム・ブレイスウェルのインタビュー(クラシカ・ジャパン)

https://www.classica-jp.com/column/14214/

Img_6696

「輝く英国ロイヤル・バレエのスター達」で来日したウィリアム、実物は写真よりずっと素敵で年齢よりも若く少年っぽいところがロミオにピッタリです。本当に好青年でした。

こちらのウィリアムのインタビュー記事も担当しています。

http://www.astage-ent.com/cinema/romeo-juliet.html

こちらのウィリアムのインタビューは、高橋森彦さんによるもの

https://spice.eplus.jp/articles/265643

 

そして名作ミュージカルを映画化した話題作『キャッツ』に白猫のヴィクトリア役で主演したフランチェスカ・ヘイワードにもインタビューしました。『キャッツ』のキャンペーンで来日した時のものです。このインタビューの聞き手をしています。

フランチェスカとのインタビューの記事はこちらです。

https://www.fashion-press.net/news/58753

 

多忙なスケジュールの中でジャパン・プレミアや天皇皇后ご一家とのチャリティ試写会などを縫ってのインタビューでしたが、とても明るく感じよく、そして誰もが惹きつけられるような魅力の持ち主でした。天性の女優であることは映像を観て頂ければすぐにわかると思います。

バレエの『ロミオとジュリエット』を何回も観ている人も、全く新しい魅力を感じることができる映画です。バレエを観ていない方も、台詞のないバレエがこんなにも雄弁であることを知ってもらえると思います。劇映画ならではのカット割りや演出も新鮮ですが、監督のバレエ・ボーイズの二人はもともとロイヤル・バレエのダンサーであり、バレエを知り尽くしているため、的確にとらえてくれています。

__20200305230901

映画『ロミオとジュリエット(原題:ROMEO AND JULIET: Beyond Words)』

https://romeo-juliet.jp/
2020年3月6日(金)より、TOHOシネマズシャンテほか、全国ロードショー

■制作:マイケル・ナン、ウィリアム・トレヴィット
■監督:マイケル・ナン
■撮影監督:ウィリアム・トレヴィット
■エグゼクティブ・プロデューサー:ケヴィン・オヘア
■振付:ケネス・マクミラン
■音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
■美術:ニコラス・ジョージアディス
■指揮:クン・ケセルス
■管弦楽:英国ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団

■キャスト:
ジュリエット:フランチェスカ・ヘイワード
ロミオ:ウィリアム・ブレイスウェル
ティボルト:マシュー・ボール
マキューシオ:マルセリーノ・サンベ
ベンヴォーリオ:ジェームズ・ヘイ
パリス:トーマス・モック
キャピュレット卿:クリストファー・サンダース
キャピュレット夫人:クリステン・マクナリー
乳母:ロマニー・パイダク
ロレンス神父:ベネット・ガートサイド
ロザライン:金子扶生

パリ・オペラ座バレエの2020-21シーズン

$
0
0

パリ・オペラ座バレエ団は現在来日公演中で、コロナウィルス問題で多くの公演が中止・延期になる中、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれています。

そのパリ・オペラ座バレエの来シーズンが発表されています(ただし、まだ公式サイトには出ていません)

昨年11月から始まり、現在も継続中のパリ・オペラ座のストのため、多くの公演がキャンセルされ、予定されていたピエール・ラコット振付の新作「赤と黒」がキャンセルされてしまいました。(オペラの「イェヌーファ」も)

「ラ・バヤデール」(ルドルフ・ヌレエフ)

「ロミオとジュリエット」(ルドルフ・ヌレエフ)

「ノートルダム・ド・パリ」(ローラン・プティ)(from March 29 to May 7 in Bastille) 

ローラン・プティの夕べ「若者と死」「カルメン」「ランデヴー」 (from May 30 to June 26) 

「ル・パルク」(アンジュラン・プレルジョカージュ)※今シーズンストで1公演も行われなかったため、キャンセルされた「赤と黒」の代わりに上演。

ホフェッシュ・シェクターThe Art of Not Looking Back」ジェローム・ロビンス「イン・ザ・ナイト」クリスタル・パイト「シーズンズ・カノン」

新作「シェヘラザード」(シディ・ラルビ・シェルカウイ)、「牧神の午後」(シャロン・エイアール)、カンパニープレミア 「ラプソディ」(フレデリック・アシュトン)(from 27 October to 14 November 2020)

「小さな死」「六つの踊り」(イリ・キリアン)ほかキリアン4作品 (from December 4, 2020 to January 1, 2021 in Garnier). 、

「Sadeh 21」(オハッド・ナハリン) (from February 4 to 27, 2021 in Garnier). 

ゲストカンパニーはピーピング・トム「Diptych」

https://sceneweb.fr/actu-la-saison-2020-2021-de-lopera-national-de-paris/

 

劇場閉鎖に伴う、バレエ/ダンス映像のオンライン公開

$
0
0

新型コロナウィルスの世界的な流行により、ヨーロッパ、北米など世界中の劇場が閉鎖されています。日本でも新国立劇場の公演の多くが中止になったり、多くの舞台芸術公演が中止/延期となり、舞台芸術は大きな危機を迎えています。

そんな中で、多くの観客が芸術に飢えているわけですが、いくつかの劇場やオーケストラでは、映像を無料で配信して観客にサービスを提供してくれています。コロナウィルス流行で、不要不急の外出を控えるように言われていたり、在宅する人が増えているということもあります。多くは期間限定ですが、貴重な映像を観ることができます。お早めに!

 

K-Ballet Company 熊川哲也、ダーシー・バッセル「若者と死」

【3/31まで特別公開】
プティ振付『若者と死』全編【熊川哲也 出演】
新型コロナウイルス感染症の感染拡大予防のために開催中止となった、K-BALLET COMPANY「トリプル・ビル 2020」で上演を予定していたプティ振付『若者と死』を全編公開いたします。
このような先が見えぬ苦しいときだからこそ、人々の心を潤す芸術が必要であると思慮し、この度の公開に踏み切りました。
観客の皆様に拍手喝采をいただけることが当たり前のことではなく、いかに恵まれ、幸せなことであるかを噛み締める一方で、芸術は豊かな時にのみ嗜むものでは決してなく、いかなる時も人々の心の支えとなり得るものと強く信じています。
出演者ならびに関係者一同、この状況に屈することなく未来に向けて歩んで参りたいと思います。
また、今後も皆様からのあたたかいご支援をいただけますと幸甚にございます。
最後になりましたが、この度の新型コロナウイルス感染症に罹患された方々、および関係者の方々へ心よりお見舞いを申し上げます。

<プティ振付『若者と死』>
若者 熊川哲也
黄色いドレスの女 ダーシー・バッセル
振付 ローラン・プティ
台本 ジャン・コクトー

デンマーク・ロイヤル・バレエ「ナポリ」

ニコライ・ヒュッベ&ソレラ・イングルンド振付、アレクサンドラ・ロ・サルロ、アルバン・レンドルフ主演

https://kglteater.dk/kgl/xtra/forestilling-napoli/?section=31109

(画質は非常に綺麗ですが、時々とまることがあります。舞台を20世紀に設定していてとても面白いです)

 

キエフ・バレエ初夢ガラ(今年1月3日の来日公演の舞台)3月19日より2週間公開

エレーナ・フィリピエワの至芸を堪能できる「ライモンダ」、男性ダンサーのポワント技を楽しめる、ユーモラスな「フィガロの結婚」、ウクライナのバレエ団ならではの勇壮な「ゴパック」など新春にふさわしい、とても楽しくて華やかなガラ公演でした。

マリインスキー・バレエ

マリインスキー国際バレエフェスティバルの『ウラジーミル・シクリャーロフの夕べ』がネット中継され、その録画が視聴できます。前半はユーリ・スメカロフ振付の新作、後半はプティの「若者と死」

 

ペルミ・バレエ「ジゼル」ナタリア・オシポワ主演

3月20日にライブ配信されたものです。

→削除されてしまいました。

 

ローマ歌劇場バレエ「ドン・キホーテ」 

ローラン・イレール振付(バリシニコフ版に基づく)、ヤーナ・サレンコ、イザック・エルナンデス主演

https://www.raiplay.it/programmi/balletto-donchisciotteteatrodelloperadiroma

衣装がかなり変わっていますが、見ごたえあります。

 

キエフ・バレエ「くるみ割り人形」

アナスタシア・モスカレンコ、ニキータ・スハルコフ主演、アレクセイ・バクラン指揮

DVDになっていますが、楽しいプロダクションです。

フランス、パリのシャイヨー劇場

バットシェバ舞踊団の「Sadeh 21」や「デカダンス」、勅使川原三郎の「鏡と音楽」、ダミアン・ジャレの「VESSEL」、ロシオ・モリーナの「ダンサオーラ」などの作品を視聴することができます。

http://theatre-chaillot.fr/fr/chaillotchezvous

ロイヤル・オペラハウス

ロイヤル・オペラハウスのYouTubeチャンネルでいくつかの作品がビデオオンデマンドで視聴できます。バレエでは次の2本(プラス1本)

3月27日 「ピーターと狼」(マシュー・ハート振付、セルゲイ・ポルーニン出演)

4月3日 「エイシスとガラテア」(ヘンデルのオペラですがウェイン・マクレガー振付、ローレン・カスバートソン、エドワード・ワトソンが出演)

4月17日 「変身」(アーサー・ピタ振付、エドワード・ワトソン出演)

 

バイエルン州立歌劇場(ミュンヘン・バレエ)

4月19日まで様々な作品がストリーミングされています。バレエでは、ちょうど現在「ジュエルズ」3月21日(土曜)現地時間19:30(日本は22日午前3時半 )から28時間時間限定でビデオオンデマンドで視聴可能。アリーナ・ソーモワ、ウラジーミル・シクリャーロフ、アシュレイ・ボーダーがゲスト出演しています。

https://www.staatsoper.de/en/news/online-schedule-until-19-april.html

イングリッシュ・ナショナル・バレエ

タマラ・ロホが指導するクラスレッスンをライブ配信。録画も視聴できます。

ハンブルク・バレエ

https://www.hamburgballett.de/de/news/online_programm.php

3月20日と22日に若手振付家の夕べのコンピレーションを作成、また23日には、ロイド・リギンスが菅井円加さんを指導する、バーチャルクラスを提供するとのことです。また26/28/29/29の4日にわたって、ノイマイヤーが「ガラスの動物園」のクリエーションのインサイトを見せてくれるとのこと。

ウィーン国立歌劇場

https://www.wiener-staatsoper.at/en/staatsoper/news/detail/news/the-wiener-staatsoper-is-closed-but-continues-to-play-daily-online/

日替わりでオペラ、バレエ作品を配信しています。バレエは、4月2日にエドワード・クルーグ振付の「ペール・ギュント」を配信。(https://www.staatsoperlive.com/ で登録が必要)

 

パリ・オペラ座

https://www.operadeparis.fr/actualites/spectacles-de-lopera-de-paris-a-redecouvrir-en-ligne

現在ジオブロックがかかっていて日本からは視聴できませんが、今後いくつかは視聴可能になる予定です。

バレエは3月30日から4月5日まで「白鳥の湖」、4月13日から19日まで「ジェローム・ロビンズの夕べ」。現在も「ジゼル」は8月5日まで視聴できる予定です。(「ジゼル」はアルビッソン、ガニオ主演)

アメリカのダンスマガジン

https://www.dancemagazine.com/dance-performances-online-2645501079.html

世界中のダンサーから提供された情報を元に、オンライン視聴できるダンスのリンク集を作りました。すごく重たいページですが、ダンス映像が満載です。ポーランド国立バレエの影山茉以さんが、ルグリ振付「海賊」のギュリナーラのソロを踊るリハーサル映像も紹介されています。

 

UbuWeb

ピナ・バウシュ、ベジャール、フォーサイス、ローザス、ジェローム・ベル、シディラルビ・シェルカウイ、アクラム・カーン、マッツ・エック、山海塾、勅使川原三郎などなど、世界を牽引する現代振付家60名以上の作品映像を全部無料で見ることができます。シルヴィ・ギエムが踊るエックの「Wet Woman」なども。

http://ubu.com/dance/

 

marquee.tv

現在、30日間無料で様々なオペラ、ダンス、演劇が視聴できます。ロイヤル・オペラハウス、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー、そのほかいろいろ。サドラーズ・ウェルズ劇場で上演されたクリスタル・パイトの作品なども観られます。(要登録)

https://www.marquee.tv/

 

ミラノ・スカラ座バレエ

劇場がコロナウィルス蔓延のためにクローズしてしまったミラノ・スカラ座バレエのダンサーたちが、自宅でレッスンする様子の映像。子どもをウェイト代わりに持ち上げたり、ペットと一緒だったり、微笑ましくユーモラスな映像で困難にめげないイタリア人の明るさ、ポジティブさが感じられていて素敵です。おうちトレーニングの参考にも。

 

このほかにもカバーしきれない映像がたくさんあります。さらに、メトロポリタン・オペラ、ベルリン・フィル、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーなど多くの団体が素晴らしい映像を提供しています。随時追加して行ければと思います。しかし早くこの事態が解決して、安心して生の舞台を観られるようになってほしいですね。

 


マリインスキー・バレエ、ヴィクター・カイシェタの蔵出しインタビュー

$
0
0

コロナウィルスが猛威を振るって軒並み公演は中止、不要不急の外出も自粛となって不安いっぱいの毎日ですが、コロナに関連しない話でもしたいと思い、2018年の夏に東京でインタビューさせていただいたものの、マリインスキー・バレエの来日公演に出演しなくなってしまったので掲載できなかった、現在セカンドソリストで21歳のヴィクター・カイシェタ(ブラジル出身)のインタビューを掲載します。

https://www.mariinsky.ru/en/company/ballet_mt_men/caixeta

P1020449

インタビュー当時はまだ19歳、入団して一年しか経っていませんでした。その後、「ラ・シルフィード」のジェームズ、「眠れる森の美女」の王子、「ドン・キホーテ」のバジル、「ロミオとジュリエット」のロミオ役など主役を踊り、セカンド・ソリストに昇進。去年の夏には日本での「親子で楽しむ夏休みバレエまつり」ガラ公演に出演し、鮮やかなテクニックと明るいキャラクターで人気を博しました。

永久メイさんとの「ロミオとジュリエット」リハーサル

*****

2017年のモスクワ国際バレエコンクールで銅賞に輝き、マリインスキー・バレエ初のブラジル人ダンサーとして入団したヴィクター・カイシェタ。2018年4月の「くるみ割り人形」では永久メイと共演し、主演デビューを飾った。マリインスキー・バレエ来日公演のガラ公演では「海賊」のアリ役を踊り、また「白鳥の湖」のパ・ド・トロワ役も踊る予定の19歳、まだ少年の面影が残る新星に話を伺った。

 

ヴィクターさんとバレエとの出会いは?

 バレエは12歳で始めました。母が、僕にはバレエが合っているのでは、と勧めてくれました。最初は学校内のクラスでバレエを始めたのです。そこに、バレエ学校の教師が才能のある子を求めてやってきました。そこで見いだされたのです。

 

ブラジルにおける、教育プログラムの一環としてのバレエ学校だったそうですね。

 この学校の生徒はすべて、この教育プログラムのために集められた子どもたちで、ブラジル中から集められました。子どもたちの多くは貧しい家に育った子で、先生はバレエによって子供たちの人生を変えられると信じていました。僕は始めるのが遅かったので一生懸命頑張って稽古しました。僕には才能はあるけど他の生徒たちより何年も後から始めたので努力しないとね、と言われたのです。バレエを始めたらすぐプロのダンサーになりたいと思い、プロになるためのトレーニングを始めました。

Resize1905

「親子で楽しむ夏休みバレエまつり」カーテンコールより

ブラジルでは最近たくさんの素晴らしい才能が輩出されていますね。

 たくさんのダンサーが国際コンクールで賞を獲っていますが、政府はバレエに対する支援はあまり行っていません。バレエを学んでいる生徒は、海外に出るためには何でもします。コンクールに出場してバレエ学校のスカラシップを獲得したり、海外のバレエ団と契約したりすることを目指しています。ブラジルでは、ワガノワ・アカデミーを卒業したロシア人の教師にも学びました。

 

ヴィクターさんもコンクールには早くから挑戦されてきましたか?

 バレエを学び始めて4か月後に最初のコンクール、ユース・アメリカ・グランプリ(YAGP)に出場していきなりスカラシップも獲得したのです。僕の教師はブラジルでしっかり学んで海外生活に馴染めるほど成熟してから留学した方がいいと考えたので、すぐには留学しませんでした。ローザンヌ国際バレエコンクールにも出場し、そこで18ものスカラシップを獲得しました。カナダ国立バレエ学校を選んだのですが、カナダに行ってみて、ぼくが学びたいことはここでは勉強できないと思い、一年後、2016年にベルリンに移りました。そして17歳の時にモスクワ国際バレエコンクールに出場してジュニア銅賞を受賞し、ユーリ・ファテーエフが僕の踊りを観て、マリインスキー・バレエへの入団をオファーしてくれたのです。夢がまさにかなった瞬間でした。ブラジルではロシア・バレエを学んできたので、憧れていたカンパニーでした。

バレエを学ぶ前は、サッカーを少しやりました。ブラジルでは誰もがサッカーをやるんです。でも途中で、サッカーは僕のやりたいことではないと気が付きました。学校の勉強がとてもよくできて、クラスで一番の成績を取っていました。家でも勉強や読書ばかりしていたので、母はもっと外で遊びなさい、と言ってたほどです。でもバレエを始めてからはバレエに夢中になりました。カナダに留学した時には、半年で英語が話せるようになりました。カナダのバレエ学校はバレエだけでなく、学業の授業もあったからです。ベルリンに移ってからは、ドイツ語を一年で覚えました。ベルリンの学校にはイタリア人やスペイン人もいたのでこれらの言葉も覚え、今は6か国語を話すことができます。次はメイに習って日本語も覚えたいですね。最初に英語を覚えるのは少し大変でしたが、英語ができるようになったら、他の言葉は簡単でした。

P1050737_20200402012601

マリインスキー劇場での生活はいかがでしょうか?

 毎朝起きると、僕はなんてラッキーなんだ、と思います。もちろんマリインスキーでの日々はとてもハードですが、この経験で自分が強くなっているのを実感しています。初主演は今年の4月に「くるみ割り人形」で、永久メイさんと踊りました。「くるみ割り人形」のヴァリエーションは、ブラジル時代に初めて踊ったソロでモスクワ国際バレエコンクールでも踊ったので、この全幕でマリインスキーでの初主演ができて夢が叶いました。

ブラジルと違ってロシアは冬が寒いですよね?

確かにブラジルでは想像できないほど冬は寒くなりますが、ほとんどの時間を劇場で過ごしているので、寒さを感じることはあまりありません。バレエのためにロシアにいるわけですし、一日中マリインスキー劇場で過ごせるのは幸せなことです。マリインスキー劇場から10分のところにある寮に住んでいるのですぐ劇場に行けます。

ロシア語では苦労されていますか?

マリインスキーに来た時には、ロシア語は一言も話すことができませんでした。ブラジルでのロシア人の教師はポルトガル語を話していたからです。今はロシア語を勉強していて、ロシア語の聞き取りはできるようになりました。僕の先生はゲンナディ・セリュツキーで、歳をとっていてロシア語しか話せないのです。また、永久メイさんの教師エルヴィラ・タラソワと過ごすことも多いですが彼女もロシア語しか話しません。でも、バレエ用語はどの国でも同じなのであまり大変ではありません。学校に行ってまでロシア語を学ぶ時間はないので、家に帰った時に調べて、こういう意味だったのか、と理解するようにしています

 

故郷ブラジルや家族を恋しく思いますか?

ブラジルを離れて3年になります。家族は僕にとってとても大切なものなのでロシアでの生活に慣れることはないと思いますが、今僕の生活はブラジルの外にあり、それが僕の人生ですし、家族もそれは理解してくれています。いつも稽古していてバレエのことを考えていたり新しい作品を覚えなければならないので、寂しいと思う時間すらない時があります。僕には4人の兄弟姉妹がいて、彼らが成長していくところを写真やビデオだけでしか見られないのは寂しいと思います。でも兄弟たちは、お兄ちゃんのように目標に向けて頑張る人になりたいと言ってるんですよ。兄が一人いるのですが、兄ですらそう言ってくれます。僕は15歳で家を出たわけですが、バレエを学んでいる人の中にはもっと小さい時から家族から離れる人もいます。でも、僕にとって家族、特に母とはいつも一緒でした。いつかマリインスキー・バレエがブラジルで公演を行って、そこで家族の前で踊るのが僕の一番の夢です。

 

今は永久メイさんと踊ることが多いのですね?

 「くるみ割り人形」で共演して以来、一緒にリハーサルすることが増えました。テレビ番組「ビッグ・バレエ」に一緒に出演する予定だったので、毎日長時間リハーサルを一緒にしていて、2か月間、一度も休みがありませんでした。さらにスペインとフィンランドのガラでも共演しました。

メイとはお互いよくわかり合えるし、彼女はとても努力家です。この劇場で踊ることがどんなに素晴らしいことかもよくわかっているし、僕にとっては完璧なパートナーです。とても熱心に稽古をするので一緒にいても楽しいです。僕が稽古で疲れている時にも彼女を見ると、あんなに若くて小柄で細いのに、いつも準備万端で戦闘態勢に入っているので頑張らなくては!と元気をもらえます。

僕もメイも、休みの日に家でのんびりできるような性格ではなくて、リハーサルがなくても劇場に行って自習してしまうんですよ。ベルリン国立バレエ学校時代には、井関エレナさんとよく踊って、一緒にモスクワ国際バレエコンクールに出場しました。日本人のバレリーナは、みんな稽古熱心なので、パートナーとしては最高です。みんな明るくて前向きだし、しっかりとした教育を受けているし、いつも僕を助けてくれているので一人ではない、という気持ちになります。エレナは僕の3歳年下ととても若いのですが、プロのダンサーのように働いています。とても集中して練習をしているんです。日本で、ジャパン・グランプリというコンクールを観たのですが、日本のダンサーは皆集中力がありますね。

 

ユーリ・ファテーエフは才能を見つけ出すのが上手いですね。

 彼はロシアの外にも目を向けてダンサーを発掘しています。またとても優れた教師で、僕やメイのことを気にかけて丁寧に指導してくれています。彼は僕たちがとても若くて、ロシアは外国人が生活するのが大変な国であることもわかって気を遣っています。まるで父親のような存在ですね。

僕の教師のゲンナディ・セリュツキーも父のようで、人間として助けてくれます。とても尊敬していますが、教師と生徒の関係を越えていてバレエ以外の世間話もするんですよ。日本に遊びに来ている時にも、日本にまで電話をして日本はどう?と聞いたりするんです。こんな素晴らしい先生と出会えたのは、人生でも大きな贈り物だと思います。高く跳んだりたくさん回転したりすることよりも、感情を表現できることが大事だと言っていますし、それは人生でも大事なことだと教えてくれました。ロシアに来たことで、僕は人間として、そしてダンサーとしてとても大きく成長できたと思っています。

 

これから踊ってみたい役は?

 僕の教師のセリュツキーは、新シーズンには僕に「ドン・キホーテ」のバジルを踊ってほしいと言っていました。実際にそれが実現するかはわかりませんが、その準備は進めています。最初のシーズンで、「くるみ割り人形」と「海賊」のアリが踊りたいと思って実現できたので、2年目のシーズンではバジル役が実現するかもしれません。メイとは、「ロミオとジュリエット」でいつか共演したいね、と話しています。

 

日本のファンへのメッセージをお願いします。

 ベルリン、そしてカナダのバレエ学校時代にたくさんの日本人の友達ができたので、この夏、彼らに会いに日本に来ました。日本ではとても気持ちよく過ごすことができました。日本人はバレエを踊らない方もバレエに対して敬意を持っているし、バレエを愛してくれています。日本のお客さんの前で踊って僕の芸術の一部を見せることが待ちきれません。僕のインスタグラムにも、多くの日本の方がコメントをしてくれています。

この年の7月にリハーサルで怪我をしてしまって「ビッグ・バレエ」に出演できなくなってしまったヴィクターだが、立ち止まって考える時間ができたので、復帰したらもっと良いダンサーになっているよ、と語ってくれた。

****

ヴィクター・カイシェタの英語インタビュー(1年前ですが)

https://www.vocidellopera.com/single-post/Victor-Caixeta

インスタグラム https://www.instagram.com/victorcaixeta10

このインタビューを行った後、どんどん主役に抜擢されて羽ばたいているヴィクター。永久メイさん、マリア・ホーレワなど共に、マリインスキー・バレエの新世代を代表するダンサーの一人となりました。2022年にマリインスキー・バレエの来日公演は予定されているようなので、どんなに成長しているか楽しみです。

劇場閉鎖に伴う、バレエ映像のストリーミングサービスまとめその2

$
0
0

コロナウィルスの流行による劇場閉鎖を踏まえて、引き続き世界中の劇場が過去の公演映像の無料公開を行っています。1日程度で消えてしまう作品もありますが、今観られるものを中心にご紹介していきます。

デンマーク・ロイヤル・バレエ クリストファー・ウィールドン振付「不思議の国のアリス」

お馴染みのウィールドン振付「アリス」も、出演者が違うとこうも違うんだ、という発見があって楽しいです。

https://kglteater.dk/kgl/xtra/forestilling-alice-i-eventyrland?section=31352&fbclid=IwAR0du9YrjPXBL5DnuFFjjIwuGGXdvJMI3LVgnDMxfaLujY7rD6pQZ1LQ0xo

ウィーン国立バレエ エドワード・クルーグ振付「ペール・ギュント」(会員登録必要)

とても斬新で面白いプロダクションです。

https://staatsoperlive.com/event/0/b91aa96e-e24c-480d-84e9-c347b04a2cf7/watch?fbclid=IwAR1tAM9LOyv97207L46-2TI7pBPWUH8WbdAqMcDRBPv-03nJfDxmaQbO8rY

パリ・オペラ座バレエ「白鳥の湖」

レオノール・ボラック、ジェルマン・ルーヴェ。フランソワ・アリュ主演 ルドルフ・ヌレエフ振付

https://www.operadeparis.fr/magazine/le-lac-des-cygnes-replay?fbclid=IwAR3iZXWBmOx_wA-6AaXoeOJQnI0k5JPzuGMuXdj0KpeMna1HJcFVUjyH6uU

シュツットガルト・バレエ クリエーショントリプルビル (4月7日まで視聴可能)

ボリショイ・バレエ「マルコ・スパーダ」

(ピエール・ラコット振付、オブラスツォーワ、ホールバーグ、スミルノワ、チュージン、ツヴィルコら出演)

マリインスキー・バレエ「シンデレラ」 ヴィシニョーワ、シクリャーロフ主演

 

マリインスキー・バレエ「眠れる森の美女」ソーモワ、シクリャーロフ主演

4月6日(月)日本時間午前一時より

ミラノ・スカラ座バレエ「ドン・キホーテ」

オシポワ、サラファーノフ主演

https://www.raiplay.it/programmi/donchisciotte

ロイヤル・バレエ&ロイヤル・オペラ「エイシスとガラテア」

ヘンデル作曲のオペラ、ウェイン・マクレガー振付、カスバートソン、ワトソン、マックレーらが出演

サンフランシスコ・バレエ スタントン・ウェルチ振付 「Bespoke」(毎週金曜日に作品は入れ替えられます)

 

チューリッヒ歌劇場/チューリッヒ・バレエ

クリスチャン・シュプック振付作品が3本配信されます。

https://www.opernhaus.ch/en/spielplan/streaming/

「レクイエム」(4月5日~11日)

「くるみ割り人形とねずみの王様」(4月24日~26日)

「ロミオとジュリエット」(5月8日~10日)

このほかにも、フォローしきれないものがたくさんあります。また、イングリッシュ・ナショナル・バレエのタマラ・ロホはじめ、オンラインクラスレッスンを配信してくれているダンサーもたくさんいます。

自宅キッチンからバーレッスンを配信するタマラ・ロホ

マリインスキー・バレエのマリア・ホーレワの美しいバーレッスン

マリインスキー・バレエの石井久美子さんのレッスン (シリーズであります。さすがに美しいお手本)

 

これだけたくさんの映像が配信されるのは、今不要不急の外出を自粛している私たちにとってはとてもありがたいことです。観きれないほどたくさんありますね。その一方で、これら映像を提供してくれている劇場やバレエ団が大変な苦境にあるということも再認識し、映像を提供してくれたお礼として、先の公演のチケットを購入する、DVDやBlu-rayなどを購入する、寄付を行うといったことをして、観客が支えていくことも大切なのではないかと思います。

コロナウィルスが落ち着いても、その頃に公演を行う体力がなくなってしまっている団体も多かったら悲しいですよね。。ドイツなどでは芸術団体への支援が行われていますが、日本では、残念ながら自粛で公演が中止になってしまっても国は補償をしてくれないようです。今後の選挙にはきちんと投票して、芸術の重要性を理解し支援してくれる政治家や政党を選ぶことも大事だと思います。

最後に、パリ・オペラ座バレエのプルミエ・ダンスール、フランソワ・アリュの爆笑映像をご紹介します。コロナウィルスにおびえ、外になかなか出られず、生の芸術を奪われて沈みがちな私たちに、ひと時の笑いと癒しを見せてくれるサービス精神、素晴らしいです!

とにかく早くコロナウィルスの流行が収束して、私たちが安心して劇場に行ける、アーティストが安心して舞台に立てる日が来ることを祈るばかりです。そのためには、私たちも行動に気を付けて、ウィルスを広めないようにすることも大切ですね。

劇場閉鎖に伴う、バレエ映像のストリーミングサービスまとめその3

$
0
0

緊急事態宣言が出て、ますます外に出にくくになってしまったこの頃、劇場が恋しいですが今は辛抱するしかありませんね。

また様々なカンパニーが舞台映像を提供してくれています。期間限定なので、お早めに。

 

シュツットガルト・バレエ「マイヤーリング」(12日深夜1時まで)

ケネス・マクミランの名作を、オリジナルのジョージアディスのデザインではなく、ユルゲン・ローゼが舞台美術を担当したものとなっています。フリーデマン・フォーゲル、エリサ・バデネス、アリシア・アマトリアイン、アンナ・オサチェンコの出演。

サンフランシスコ・バレエ、デヴィッド・ドーソン振付「アニマ・アニマス」全編(1週間限定配信)。

ソフィアン・シルヴ、マリア・コチェトコワ主演。エツィオ・ボッゾの音楽による、非常に美しい作品です。

チューリッヒ・バレエ「レクイエム」(クリスチャン・シュプック振付)

4月12日(日)朝7時まで (12日、13日はメイキング映像が視聴できます)

ヴェルディの「レクイエム」、チューリッヒ・バレエ時代の飯島望未さんが出演しています。

https://www.opernhaus.ch/en/spielplan/streaming/messa-da-requiem/

 

NDT(ネザーランド・ダンス・シアター)「ザ・ステイトメント」

クリスタル・パイト振付、昨年の来日公演でも大きな話題を呼びました。

https://vimeo.com/405408341

 

ウェイン・マクレガー作品のミュンヘン・バレエによるトリプルビル

「Kairos」「Borderlands」「Sunyata」4月10日日本時間午後7時(ヨーロッパ時間正午)から7日間視聴可能

https://operlive.de/wayne-mc-gregor/

 

ウィーン国立バレエ

4/14「白鳥の湖」、4/18「くるみ割り人形」、4/21「アルミードの館」「祭典」、4/29 「海賊」。(現地時間)

https://www.wiener-staatsoper.at/en/staatsoper/news/detail/news/the-wiener-staatsoper-is-closed-but-continues-to-play-daily-online/

https://www.staatsoperlive.com/ で登録が必要)

 

ハンブルク・バレエ

4月18日「マタイ受難曲」4月25日「椿姫」4月23日と5月2日「ヴェニスに死す」、4月30日と4月9日「幻想 白鳥の湖のように」

https://www.hamburgballett.de/de/news/video_on_demand.php

 

ノーザン・バレエ

様々な作品を公開。観て気に入ったら寄付してください、とのことです。

https://northernballet.com/pay-as-you-feel-season

「1984」ジョージ・オーウェルの小説のバレエ化、ジョナサン・ワトキンス振付

https://northernballet.com/1984

「EGO」4人のダンサーが出演するショートフィルム

https://northernballet.com/ego

また今後、新国立劇場も、過去の上演作品の映像を提供するそうです。

https://www.nntt.jac.go.jp/release/detail/23_017336.html

これ以外にもいろいろと出てくると思います。劇場でバレエ公演が観られない時期だからこその豪華ラインアップ。ぜひバレエ団には、今後続けられるように寄付などの支援を。

ボリショイ・バレエの映像配信 ほか バレエ映像配信追加

$
0
0

ボリショイ・バレエが日替わりで映像の配信をします。早速今晩から「海賊」の中継が始まっています。

4/16 「海賊」 スヴェトラーナ・ルンキナ・ルスラン・スクヴォルツォフ、ニーナ・カプツォーワ (2012)
Ekaterina-krysanova-as-medora-igor-tsvir
(写真は今年1月に映画館で上映された最新のもの(クリサノワ、ツヴィルコ)で、中継のとは異なります)

 

4/19 「スパルタクス」 ミハイル・ロブーヒン・アンナ・ニクリーナ・スヴェトラーナ・ザハロワ・ウラディスラフ・ラントラートフ (2013)
4/26 「現代の英雄」 イーゴリ・ツヴィルコ・アルチョム・オフチャレンコ、ルスラン・スクヴォルツォフ 、オルガ・スミルノワ、エカテリーナ・シプリーナ、スヴェトラーナ・ ザハロワ (2017)
5/4  「明るい小川」 スヴェトラーナ・ルンキナ、ミハイル・ロブ―ヒン、マリーヤ・アレクサンドロワ、ルスラン・スクヴォルツォフ (2012)
5/8  「ドン・キホーテ」 エカテリーナ・クリサノワ、セミョーン・チュージン、オルガ・スミルノワ、アンナ・チホミロワ、ルスラン・スクヴォルツォフ  (2016)

 

いずれも日本時間午前1時から24時間限定、公式YouTubeにて行われます。

 

 

いずれもDVD化されていない、貴重な映像です。楽しみですね。

 

なお、ローマ歌劇場バレエ団の「眠れる森の美女」、ジャン・ギョーム・バール振付版も現在視聴できます。

マリアネラ・ヌニェス、ウラディスラフ・ラントラートフ主演。

 

また光藍社さんの公式チャンネルでは、昨年夏に開催された「華麗なるクラシックバレエ・ハイライト~ロシア4大バレエ劇場の競演~」の公演動画が期間限定で公開中です。

「レ・シルフィード」
ワルツ11番: オクサーナ・ボンダレワ
マズルカ: ラウラ・ティファニー・シューミッド
詩人: マルコス・ヤーゴ
プレリュード: ニカ・ツフヴィタリア


「くるみ割り人形」
オクサーナ・ボンダレワ、ヴィタリー・アメリシコ


「エスメラルダ」
アナスタシア・ゴリャチェワ、アンドレイ・エルマコフ


「パリの炎」
イリーナ・ペレン、マラト・シェミウノフ


「海賊」
ラウラ・フェルナンデス、ヴィクター・カイシェタ


「白鳥の湖」
イリーナ・コシェレワ、ミハイル・ヴェンシコフ


「スパルタクス」
イリーナ・ペレン、マラト・シェミウノフ


「ドン・キホーテ」
オクサーナ・ボンダレワ、アンドレイ・エルマコフ

上野の森バレエホリデイ2020オンラインプログラム 〈バレエホリデイ@home〉

$
0
0

ゴールデンウイークの楽しいバレエイベントとして、家族連れにも大好評の〈上野の森バレエホリデイ2020〉は、このたびの新型コロナウイルスの影響により全ての公演、イベントの中止を余儀なくされました。

そのため公演、各種イベントの代わりとしまして、オンライン上でお楽しみいただける特別プログラムの配信をすべく、準備をすすめております。本日は第一報として、現在確定している配信映像、プログラムをお知らせいたします。

今回は英国ロイヤル・バレエ団やパリ・オペラ座バレエ団で活躍する教師、ダンサー、日本のバレエ界の第一線で活躍するダンサーたち、非常に華やかな顔ぶれがそろいました。
また、スペシャルゲストとして、町田樹氏(慶應義塾大学・法政大学非常勤講師 / 元フィギュアスケート日本代表)の参加も決定しました!

このほかにもまだまだ魅力的なコンテンツをご提供できるよう各所調整しております。最終的なプログラムは4/23(木)夜の発表を予定しております。どうぞご期待ください!

https://balletholiday.com/2020/news/home.html

 

〈バレエホリデイ@home〉現在予定されている主な配信プログラム

■予定されている舞台映像配信(無料)
東京バレエ団:「ザ・カブキ」、「白鳥の湖」、「海賊」、「ジゼル」(ウラジーミル・マラーホフ、吉岡美佳主演の記録映像より)、子どものためのバレエ「ねむれる森の美女」、Choreographic Projectより   

井上バレエ団:「ゆきひめ」、「ラ・ヴェンタナ」より

貞松・浜田バレエ団:「くるみ割り人形」ダイジェスト映像

東京シティ・バレエ団:イリ・ブベニチェク振付「L'heure bleue」(抜粋)

牧阿佐美バレヱ団:「飛鳥 ASUKA」 ダイジェスト映像

※上記の他にも多数の映像配信を予定しております。詳細は決まり次第公式ホームページにて発表いたします。

 

■〈バレエホリデイ@home〉限定スペシャル映画(無料)
「The Tour Story」 ―東京バレエ団第34次海外公演密着ドキュメンタリー

 

■ダンサークロストーク(無料) ※クロストークの組み合わせは後日発表いたします

【スペシャル・ゲスト】町田樹
(慶應義塾大学・法政大学非常勤講師 / 元フィギュアスケート日本代表)

【予定される主な出演者】
高田茜 (英国ロイヤル・バレエ団プリンシパル)                     
山本康介 (元英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団ファーストソリスト)      
八幡顕光 (ロサンゼルス・バレエ団ゲストプリンシパル)               
上野水香 (東京バレエ団プリンシパル)                          
柄本弾 (東京バレエ団プリンシパル)
秋元康臣 (東京バレエ団プリンシパル)
池本祥真 (東京バレエ団ファーストソリスト) ほか出演予定

 

■オンライン特別レッスン(有料)※〈バレエチャンネル〉提携企画
【予定される主なゲスト講師】
オルガ・エヴレイノフ(英国ロイヤル・バレエ団特別ゲスト教師)
アンドレイ・クレム(パリ・オペラ座バレエ団教師)
加治屋百合子(ヒューストン・バレエ団 プリンシパル)
小池ミモザ(モンテカルロ・バレエ団 プリンシパル)
小林十市(元モーリス・ベジャール・バレエ団)

 

■#おうちでバレエ #みんなでおどろう 
-現役ダンサーによる自宅でできるストレッチやトレーニング講座など(無料)

【予定される主な出演者】
上野水香、川島麻実子、沖香菜子、柄本弾、宮川新大、岡崎隼也、ブラウリオ・アルバレス(以上、東京バレエ団)  ほか

 

■自宅でできるワークショップ、ほかスペシャルコンテンツ(無料)
「ダンサー直伝・ヘアアレンジ」
「自宅でできるヘアアクセサリー作り」
「バレリーナを描こう!」 ほか

 

■ダンサーによるコメントリレー(無料)
特定の質問に対してダンサーたちが回答する映像をリレーのようにつなげて配信していく企画。
参加予定団体: 井上バレエ団、東京バレエ団、東京シティ・バレエ団、牧阿佐美バレヱ団 ほか

 

東京バレエ団だけでなく、井上バレエ団、東京シティ・バレエ団、牧阿佐美バレヱ団や海外のバレエ団に所属するダンサーも参加しての様々なイベント、豪華な企画が盛りだくさんです。外出に自粛が求められているきびしい状況下、 皆さんの心の癒しになる素敵なイベントですね。早くこの事態が好転すると良いのですが。

ニューヨーク・シティ・バレエのデジタル・スプリング・シーズン

$
0
0

ニューヨーク・シティ・バレエは、コロナウィルスがニューヨークで猛威を振るっていることもあり、例年の春シーズンをキャンセルしました。

代わりに、6週間のデジタル・スプリング・シーズンを開催します。

https://www.nycballet.com/Season-Tickets/Digital-Spring-Season.aspx?

米国東海岸時間、毎回20時(時差13時間)から72時間限定、公式YouTubeとFacebook、IGTVで公演映像が配信されます。



4月21日(火曜)「アレグロ・ブリランテ」(バランシン)、24日(金)ジャスティン・ペックの新作「Rotunda」、28日 (火曜)「アポロ」(バランシン)、5/1(金)「王妃の舞踏会」(バランシン)、「アフター・ザ・レイン」(ウィールドン)

 

バランシンの作品がYouTubeで公式に全編公開される機会はめったにありません。貴重です。

 

(こちらの「アレグロ・ブリランテ」は予告編であり、今回の配信映像ではありません。今回の「アレグロ・ブリランテ」こちらです  )

 

早速「アレグロ・ブリランテ」を観ましたが、本家バランシンのダンサーの素晴らしさを実感しました。とにかく皆音楽性が見事です。特にタイラー・ペックはよく切れる刀のようなアタック、抜群の音楽性と強靭さの中にあるフェミニンさ、チャーミングさ、遊び心、もちろん完璧なテクニックで観ていて気持ちの良いこと。純粋な踊る喜びを感じさせてくれて、思わず涙が出そうになるほどでした。主役だけでなくて群舞に至るまで、音にぴったり合って音楽と一体となって、音楽に寄り添っている様子には高揚感を覚え、これを生で観たらさぞかし感動するだろうなと、生の舞台に接することができない今、失われたものの大きさに打ちのめされた気持ちも感じました。13分程度の短い作品であっという間に観られます。まだの方はぜひ!


このほか毎週水曜日アメリカ東海岸時間17時に、ウェンディ・ウェーランが指導するムーヴメントクラスなどもInstagram Liveで視聴できます。全年代、オールレベル対象です。

またポッドキャストを毎週月曜日にリリース。音楽や作品について学ぶことができます。

BALLET ESSENTIALS ONLINEというクラスも配信されます。NYCBのアーティストが、バランシンやロビンスの作品にインスパイアされたウォームアップの動きやコンビネーションを教えます。こちらもオールレベル対象。(登録が必要)

BALLET BREAKSという3歳から8歳までの子ども対象の、バランシンにインスパイアされたウォームアップと振付のクラスも配信されます。こちらも登録が必要です。

そしてRelief Fundということで、募金を募っています。舞台芸術を支えたいと思った方はぜひ。

新国立劇場「巣ごもりシアター」で新国立劇場バレエ団「マノン」「ドン・キホーテ」配信、ほか

$
0
0

新国立劇場では、期間限定で、無料で過去の公演記録映像を無料配信する「巣ごもりシアター」を行っています。

5月1日(金)からの配信ラインアップには、バレエ作品が登場!
去る2月末に大好評を博しながら2公演を残し公演中止に至ったマノン』と、この5月に上演予定であった『ドン・キホーテ』が配信されます。

https://www.nntt.jac.go.jp/release/detail/23_017336.html

なお、5月15日(金)以降も映像配信を予定しているとのことです。

5月1日(金)15:00~5月8日(金)14:00 
バレエ『マノン』
<2020年2月23日公演>

音楽:ジュール・マスネ 編曲:マーティン・イェーツ 振付:ケネス・マクミラン

出演:米沢唯、ワディム・ムンタギロフ、木下嘉人、中家正博、木村優里、本島美和、福田圭吾、貝川鐵夫 ほか

指揮:マーティン・イェーツ 管弦楽:東京交響楽団






この投稿をInstagramで見る

マノン:米沢唯 デ・グリュー:ワディム・ムンタギロフ @vadimmuntagirovofficial ・ 2/29,3/1公演が中止となった『マノン』は、8年ぶりの上演ということで、ダンサー・スタッフともに、皆さまへお届けできるのを大変心待ちにしていた公演でもありました。 公演を楽しみにしてくださっていた方へ、少しでも本公演の様子をお届けしたいと思います。 舞台芸術は言うまでもなく、アーティストと観客という生身の人間が同じ場を共有して成り立つ芸術です。 また皆さまと劇場でお会いできるのを希望の糧に、ダンサーやスタッフは通常通りベストを尽くして準備しております。 どうぞ、今後とも新国立劇場バレエ団への応援をよろしくお願いします。

新国立劇場バレエ団(@nationalballetjapan)がシェアした投稿 -

5月8日(金)15:00~5月15日(金)14:00 
バレエ『ドン・キホーテ』
<2016年5月5日公演> 

音楽:レオン・ミンクス 振付:マリウス・プティパ/アレクサンドル・ゴルスキー 
改訂振付:アレクセイ・ファジェーチェフ

出演:米沢 唯、井澤 駿、貝川鐵夫、髙橋一輝、菅野英男、マイレン・トレウバエフ、長田佳世、本島美和、細田千晶、五月女 遥 ほか

指揮:マーティン・イェーツ 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

また、新国立劇場バレエ団ダンサーたちによるWEB対談やinstagramライヴトークが配信されます。

 

◆新国立劇場バレエ団ダンサーによるinstagramライヴトーク(リレー方式)


・下記よりご覧いただけます。

yudaifukuoka_official

※視聴者の皆様からのご質問コーナーの時間も予定されています。


【第一回目】

・日時:4月28日(火)15:00-15:30

・出演:小野絢子&福岡雄大

【第2回目】

・日時:4月29日(水)16:30-17:00 

・出演:奥村康祐&福岡雄大 

◆WEB対談 福岡雄大&秋元康臣(東京バレエ団) 上野の森バレエホリディ@home WEB

・日時:4月28日(火)11:30頃 20:30頃

・下記よりご覧いただけます(左端 Today'movie のコーナー)

https://balletholiday.com/2020/info/


◆WEB対談 小野絢子&上野水香(東京バレエ団) 上野の森バレエホリディ@home WEB

・日時:4月29日(水)

・下記よりご覧いただけます(左端 Today'movie のコーナー)

https://balletholiday.com/2020/info/

 


WOWOWで5月に特集:クイーン×ベジャール

$
0
0

WOWOWでは、モーリス・ベジャールクイーンの楽曲を使って創作した傑作ステージ「バレエ・フォー・ライフ」と、その制作過程を追ったドキュメンタリーを5月16日に一挙放送します。

https://www.wowow.co.jp/special/016217

Queen-bejart-key-art

ドキュメンタリー:フレディの魂を追悼するバレエ クイーン×ベジャール×ヴェルサーチ

5/16(土)午後5:20

Presbytre-4-mention-obligatoire-photo-fp

フレディ・マーキュリーの音楽が巨匠モーリス・ベジャールにより、いかにしてダンス作品へと生まれ変わったのか。クイーン・ファンにささぐドキュメンタリー。

ベジャール・バレエ団によるスイスのローザンヌ公演の、制作のスタートから公演の成功までを捉えたドキュメンタリーをお送りする。
番組では、クイーンのメンバーのブライアン・メイや、ロジャー・テイラーに加え、公演に出演したバレエダンサーのジル・ロマン、ウェイン・スリープ、振付師のアーリン・フィリップスのインタビュー映像を収録している。また、クイーンの過去ライブや、バレエ団のトップダンサーでフレディと同じく1990年代前半にエイズで亡くなったジョルジュ・ドンが踊りを披露するシーン、さらに、1997年にクイーンがエルトン・ジョンと共演し、ジョン・ディーコンのメンバーとして最後のパフォーマンスとなったフランス・パリでのプレミアパフォーマンスなど、超貴重映像満載でお届けする。

クイーン×ベジャール「バレエ・フォー・ライフ」 音楽:クイーン+モーツァルト 衣装:ヴェルサーチ

5/16(土)よる6:25

Presbytre-9-mention-obligatoire-photo-fp

Presbytre-6-mention-obligatoire-photo-fp

Presbytre-9-mention-obligatoire-photo-fp


バレエをこよなく愛したクイーンのフレディ・マーキュリー。世界の巨匠モーリス・ベジャールが、彼のために追悼を込めてヴェルサーチの協力を得て作り出した傑作ステージ。

伝説のバンド、クイーンのロック・ミュージックとモーツァルトのクラシック音楽を融合させ、フレンチ・バレエの巨匠モーリス・ベジャールが振り付けを担当、イタリアのファッション界の寵児ジャンニ・ヴェルサーチが衣装をデザインするという3つの巨大ブランドがコラボした傑作ステージをお届けする。
その強烈なインパクトに多くの注目を集めたステージ。楽曲にはクイーンの「Radio Ga Ga」「I Was Born To Love You」など誰もが知る名曲の数々が使われ、ファンならずとも心動かされるトリビュート作品だ。
ロックコンサートを思わせるドライブ感のある照明の中、ダンサーたちは生を炸裂させるがごとく踊りを披露する。バレエのイメージを超え、何もかもが型破りの歴史に残るパフォーマンスは必見!
<収録日・収録場所>



  • 1997年/スイス・ローザンヌ メトロポール劇場

今年のの6月に予定されていたベジャール・バレエ団の来日公演は5月での公演は見合わせになってしまいましたが(年内開催で調整中とのことで続報が待たれます)、来日してくれるまでの間、ぜひこちらの映像で楽しみましょう。企画の段階からクイーンのメンバーが協力し、その世界観を見事にバレエにした傑作です。

なお、WOWOWは5月も多くのバレエ作品の放映があります。

 

ボリショイ・バレエ団「白鳥の湖」主演スヴェトラーナ・ザハーロワ 

5/6(水・休)午後1:00


ボリショイ・バレエ団「白鳥の湖」主演スヴェトラーナ・ザハーロワ




ボリショイ・バレエ団「眠れる森の美女」主演スヴェトラーナ・ザハーロワ、デヴィッド・ホールバーグ
5/6(水・休)午後3:10



ボリショイ・バレエ団「眠れる森の美女」主演スヴェトラーナ・ザハーロワ



ノンフィクションW パリ・オペラ座バレエ団 オニール八菜 夢の中で踊る




パリ・オペラ座バレエ団「シンデレラ」 カール・パケット引退公演
5/19(火)よる7:30

パリ・オペラ座バレエ団「シンデレラ」







マリインスキー・バレエ団「海賊」ソーモワ、アスケロフ、キミン・キム主演
5/19(火)よる9:45



マリインスキー・バレエ団「海賊」


今、世界中の劇場やバレエ団、劇団、オーケストラなどが無料で舞台や演奏を配信していますが、これはあくまでも今回のコロナウィルス禍で公演ができないという事態に際して、家で自粛生活をしている人たちに対して心の癒しを提供し、芸術の大切さを知ってもらうために行われているものです。本来、このようなコンテンツに対しては対価を払うべきものであるということは忘れないでいただきたい、と思います。特に多くの芸術団体は公演ができなくて困窮しています。そのためには、DVDやブルーレイを購入する、寄付を行う、有償のレッスンを受講する、そしてWOWOWの放映のような優れた有料コンテンツをお金を払って観てほしいです。(WOWOWは加入月は無料で観られますので、そういった特典はぜひ活用してくださいね)

 

32人のトップバレリーナが踊る「瀕死の白鳥」、「Swans For Relief」チャリティ

$
0
0

世界14か国の22のバレエ団から34人のトップバレリーナが参加し、「Swans For Relief」チャリティ企画が行われています。

https://charity.gofundme.com/o/en/campaign/swansforrelief

サン=サーンス作曲、振付フォーキンの名作「瀕死の白鳥」を、チェリストWade Davisの演奏に合わせて、ステイホーム中の32人の白鳥が一人ずつ自宅やその近辺で美しく踊ります。

ABT(アメリカン・バレエ・シアター)のミスティ・コープランドと、元ABT、元マリインスキー・バレエ沿海州ステージのジョセフ・フィリップによる企画です。コロナウィルス禍で、世界中の劇場が公演中止となりました。所属するダンサーたちの多くは、給与がカットされたり、レイオフされたりして大きな被害を受けています。この動画によって寄付を募り、集められた資金はダンサーたちの所属カンパニーのダンサー救済基金や、芸術を支援する基金に寄付されます。

参加者が非常に豪華です。ミスティ・コープランド、フランチェスカ・ヘイワード、マリア・ホーレワ、オニール八菜、近藤亜香、倉永美沙、加治屋百合子、サラ・マーンズ、タイラー・ペック、イザベラ・ボイルストンなど綺羅星のようなスター・バレリーナや、日本人バレリーナも参加しており、それぞれが非常に表現力豊かで美しい映像となっています。

 

•Stella Abrera American Ballet Theatre, USA ステラ・アブレラ (アメリカン・バレエ・シアター)

•Precious Adams English National Ballet, England プレシャス・アダムズ (イングリッシュ・ナショナル・バレエ)

•Nathalia Arja Miami City Ballet, USA ナタリア・アルハ (マイアミ・シティ・バレエ)

•Isabella Boylston American Ballet Theatre, USA イザベラ・ボイルストン (アメリカン・バレエ・シアター)

•Skylar Brandt American Ballet Theatre, USA スカイラー・ブラント (アメリカン・バレエ・シアター)

•Misty Copeland American Ballet Theatre, USA ミスティ・コープランド  (アメリカン・バレエ・シアター)

•Monike Cristina Joburg Ballet, South Africa モニク・クリスティーナ (ジョバーグ・バレエ、南アフリカ)

•Ashley Ellis Boston Ballet, USA アシュレイ・エリス (ボストン・バレエ)

•Greta Elizondo Nacional de Danza Mexico, Mexico グレタ・エリゾンド (メキシコ国立バレエ)

•Nikisha Fogo Vienna State Ballet, Austria ニキーシャ・フォゴ (ウィーン国立バレエ)

•Angelica Generosa Pacific Northwest Ballet, USA アンジェリカ・ジェネローサ (パシフィック・ノースウェスト・バレエ)

•Sarah Hay Freelance Ballerina, USA サラ・ヘイ (フリー)

•Francesca Hayward The Royal Ballet, England フランチェスカ・ヘイワード (ロイヤル・バレエ)

•Robyn Hendricks The Australian Ballet, Australia ロビン・ヘンドリックス (オーストラリア・バレエ)

•Whitney Jensen The Norwegian National Ballet, Norway ホイットニー・ジェンセン (ノルウェー国立バレエ)

•Yuriko Kajiya Houston Ballet, USA 加治屋百合子 (ヒューストン・バレエ)

•Maria Khoreva Mariinsky Theatre, Russia マリア・ホーレワ (マリインスキー・バレエ)

•Ako Kondo The Australian Ballet, Australia 近藤亜香 (オーストラリア・バレエ)

•Misa Kuranaga San Francisco Ballet, USA 倉永美沙 (サンフランシスコ・バレエ)

•Stephanie Kurlow Freelance Hijabi Ballerina, Australia ステファニー・クーロー(フリー、オーストラリア)

•Sara Mearns New York City Ballet, USA サラ・マーンズ (ニューヨーク・シティ・バレエ)

•Ginett Moncho Ballet Nacional de Cuba, Cuba ジネット・モンチョ (キューバ国立バレエ)

•Katherine Ochoa Ballet Nacional de Cuba, Cuba キャサリン・オチョア (キューバ国立バレエ)

•Hannah O'Neill Paris Opera Ballet, France オニール八菜 (パリ・オペラ座バレエ)

•Denise Parungao Ballet Philippines, Philippines デニース・パルンガオ (バレエ・フィリピン)

•Tiler Peck New York City Ballet, USA タイラー・ペック (ニューヨーク・シティ・バレエ)

•Tina Pereira The National Ballet of Canada, Canada ティナ・ペレイラ (ナショナル・バレエ・オブ・カナダ)

•Ida Praetorius The Royal Danish Ballet, Denmark イダ・プレトリウス (デンマーク・ロイヤル・バレエ)

•Jemima Reyes Ballet Philippines, Philippines ジェマイマ・レイエス (バレエ・フィリピン)

•Ingrid Silva Dance Theater of Harlem, USA イングリッド・シルヴァ (ダンス・シアター・オブ・ハーレム)

•Bianca Teixeira San Francisco Ballet, USA ビアンカ・テイシェイラ (サンフランシスコ・バレエ)

•Xu Yan The National Ballet of China, China シュー・ヤン (中国国立バレエ)

 

日本でも、多くのダンサーが経済的な苦境に陥っています。多くの国内バレエ団では、給料性ではなく公演ごとにギャラが払われる形式となっており、公演のない今は収入の道を断たれた人もいます。バレエ教室やスタジオも閉鎖されており、副業で稼ぐのも難しい状況です。

国内バレエ団で寄付を募っているところは多いので、そこに寄付するというのも一つ。

新国立劇場

NBS/東京バレエ団 コロナ緊急寄付

スターダンサーズ・バレエ団

牧阿佐美バレヱ団

NBAバレエ団

チケットを払い戻さず「寄付」することによって税優遇が受けられる制度が新たに設立されています。

チケットを払い戻さず寄附することをお考えの方へ

https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/sonota_oshirase/pdf/202005011800_03.pdf

演劇界、ライブハウス、映画館などへの支援活動は行われていますが、ダンス界へのまとまった支援活動は今現在は立ち上がっていないようです。

日本政府は非常に芸術文化に対する支援に冷淡な現状ですが、なんとか日本のバレエ界も生き残れるように、できる支援はしていきたいと思います。

パリ・オペラ座の元エトワールたちによる動画、アフリカ系男性ダンサーたちによる動画などのコラボレーション

$
0
0

バレエ公演を行うことができない今、ダンサーたちは、私たちの生活を支えてくれる医療スタッフやインフラなどのエッセンシャルワーカーへと捧げる映像を製作したり、仕事をすることができないアーティストへの募金を呼びかける映像を製作したり、また様々な目的をもって、ダンスを観客に届ける方法を模索しています。

 

イザベル・ゲラン、マニュエル・ルグリ、ジャン=ギョーム・バール、アニエス・ルテステュ、ジョゼ・マルティネス、バンジャマン・ペッシュ、モニク・ルディエール、エリザベット・モーラン、レティシア・プジョル、イザベル・シアラヴォラ、デルフィーヌ・ムッサン、ニコラ・ル=リッシュ&クレールマリ・オスタ、カール・パケット、カロル・アルボ、ファニー・ガイダ、ジャン・ギゼリウス、ウィルフリード・ロモリ…綺羅星のようなパリ・オペラ座エトワールメンバーが、エッセンシャルワーカーへと捧げる美しい動画を創り上げました。元パリ・オペラ座のスジェ、マリー・ソレーヌ・ブレが監督しています。引退してもなお美しく、常人には出せない存在感と気品、味わいを見せる芸術家たちの姿は心を打ちます。



Un confinement, vécu par tous, aux quatre coins du monde… et ce film, dévoilant nos étoiles qui nous ont tant fait...

Marie-Solenne Bouletさんの投稿 2020年5月11日月曜日

 

一方でこちらはとてもかっこよく、ご機嫌な映像。世界中のアフリカ系男性ダンサーたちが、バレエシューズを投げて(一部カツラもありますが)ダンスのバトンをつないでいきます。アメリカン・バレエ・シアター、ベジャール・バレエ、アルヴィン・エイリー・アメリカン・ダンス・シアター、キッド・ピヴォット、ロイヤル・バレエ(ジョセフ・シセンズ)、南アフリカのジョボーグ・バレエ、ナショナル・バレエ・オブ・カナダ、とロコデロ・デ・モンテカルロなどに所属しているダンサーたちのトリを務めるのは、ABTやコンプレクションズ・ダンス・カンパニーなどで幅広く活躍した大御所、デズモンド・リチャードソン。男性ダンサーたちの美しい肉体美と茶目っ気がテンポよくて何回でも観てしまいます。






この投稿をInstagramで見る

Created and casted by: @yaaaaasbrandon and @itsmaxfield Produced by: @itsmaxfield Edited by: @itsmaxfield in collaboration with the artists Donations: Venmo @blackmenofconcertdance Cast: @yaaaaasbrandon @itsmaxfield @calvinroyaliii @j_gilmer @jonathanbatistaofficial @ruangaldino @theharperwatters @dani_durrett @stanleygloverjr @jaredallan @chlvrmntro @charliewa93 @legs_4_lyfe @terklewis @shuaibdeeelhassan @christophercharlesmcdaniel @leroy_mx @deshgrey @joseph.sissens @gwins_ @a__clayton @bionicboysie @jamsvy @j_bouey @desmondrich7 Companies: @complexions_ballet @abtofficial @alvinailey @okcballet @joburgballet @houstonballet @bostonballet @balletx.official @evidencedance @tanzcompany.innsbruck @linesballet @dancetheatreofharlem @bejartballet @nationalballet @royaloperahouse @lesballetstrockadero @balletmemphis @paultaylordance @billtjonesarniezaneco

Stanley Glover(@stanleygloverjr)がシェアした投稿 -

 

ポーランド国立バレエは、初日を目前にして初演する予定だったマニュエル・ルグリ版『海賊』の公演が中止になってしまいました。そこで、「海賊」の花園のシーンを遠隔で踊った動画を配信しました。ギュリナーラに影山茉以さん、メドーラに海老原由佳さん。このほか丁子蒼さん、北野友里夏さんも出演しています。

 



ポーランド国立バレエのダンサーたちがルグリ版「海賊」の花園のシーンを遠隔で踊る。ギュリナーラに影山茉以さん、メドーラに海老原由佳さん。

La dolce vitaさんの投稿 2020年5月1日金曜日

 

春休みに帰宅したままのロイヤル・バレエ・スクールのYear7の生徒たちは、寮母さんたちに元気なところを見せるために、トイレットペーパーを投げてリレーする楽しい動画を製作しました。トイレットペーパーは英国からオーストラリアへと旅し、英国に戻ってきたとのことです。

リンカーンセンター・アット・ホーム他ストリーミング情報追加

$
0
0

世界中の劇場による無料ストリーミングが次々と配信されており、追いつくのに必死な毎日です。

とても便利なリストを作ってくださった方がいますので、ご紹介しますね。こちらでほぼ網羅されているので、ぜひご参照ください。

http://hawkv.web.fc2.com/Viewing/viewing.html

 

ニューヨークのリンカーンセンターでは、貴重な歴史的な名演を配信します。

http://lincolncenter.org/lincoln-center-at-home/series/dance-week

 

 

5月17日NHK-BSプレミアムシアターはミハイロフスキー・バレエの「ラ・バヤデール」、24日はロイヤル・バレエ「ロミオとジュリエット」

$
0
0

5月17日(日)NHK-BSプレミアムのプレミアムシアターはミハイロフスキー・バレエの「ラ・バヤデール」、数々の古典バレエを生み出したマリウス・プティパのドキュメンタリー、そして再放送ですがイリ・キリアンの傑作選「時の架け橋」が放映されます。

また翌週5月24日(日)の同番組では、ロイヤル・バレエ高田茜さんと平野亮一さんが共演した「ロミオとジュリエット」バレエ・プレルジョカージュの「プレイリスト#1」が放映されます。

https://www4.nhk.or.jp/premium/

6月21日(日)はバットシェバ舞踊団の来日公演で大きな衝撃を与えた「Sadeh21」イングリッシュ・ナショナル・バレエの傑作アクラム・カーン振付『ジゼル』、バットシェバ舞踊団 『ラスト・ワーク』が放映されます。

非常に作品選びのセンスが良いと言えるでしょう。このような素晴らしい演目がテレビで観られるのは嬉しいですよね。



5月17日(日)午後11時20分~午前3時30分

◇ドキュメンタリー
『マリウス・プティパ ロシア・バレエを変えたフランス人』(2019年)
◇ミハイロフスキー・バレエ『ラ・バヤデール』
【5.1サラウンド】
◇チェコ国立バレエ『イリ・キリアン 時の架け橋』【再放送】




ドキュメンタリー「マリウス・プティパ ロシア・バレエを変えたフランス人」(2019年)

◇ドキュメンタリー
「マリウス・プティパ ロシア・バレエを変えたフランス人」(2019年)(23:24:00~0:16:30)



ミハイロフスキー・パレエ「ラ・バヤデール」


◇ミハイロフスキー・バレエ「ラ・バヤデール」(0:16:30~1:54:30)
<演 目>
バレエ「ラ・バヤデール」(全3幕)
原振付:マリウス・プティパ
改訂振付:ナチョ・ドゥアト
音楽:ルドヴィク・ミンクス

<出 演>
ニキヤ(寺院の舞姫):アンジェリーナ・ヴォロンツォーワ
ソロル(戦士):ヴィクトル・レベデフ
ガムザッティ(王女):アンドレア・ラザコワ
王(ガムザッティの父):アンドレイ・カシャネンコ
大僧正:セルゲイ・ストレルコフ   ほか
ミハイロフスキー劇場バレエ団

<管弦楽>ミハイロフスキー劇場管弦楽団
<指 揮>パヴェル・ソロキン

収録:2019年11月14・16日 ミハイロフスキー劇場(サンクトペテルブルク)



チェコ国立バレエ「イリ・キリアン 時の架け橋」


◇チェコ国立バレエ「イリ・キリアン 時の架け橋」(1:57:00~3:30:00)
<演 目>
詩編交響曲(1978)
振付:イリ・キリアン
音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー

ベラ・フィギュラ(1995)
振付:イリ・キリアン
音楽:ルーカス・フォス
        ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ
        アレッサンドロ・マルチェルロ
        アントニオ・ヴィヴァルディ
        ジュゼッペ・トレルリ

小さな死(1991)
振付:イリ・キリアン
音楽:ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト

間奏曲
音楽:ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト

6つの踊り(1986)
振付:イリ・キリアン
音楽:ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト
<合 唱>ロンドン交響楽団合唱団、児童合唱団
<管弦楽>国民劇場管弦楽団
<指 揮>ヤロスラフ・キズリンク

収録:2018年10月11日 国民劇場(プラハ)





5月24日(日)午後11時20分~

◇英国ロイヤル・バレエ『ロメオとジュリエット』【再放送】
【5.1サラウンド】
◇バレエ・プレルジョカージュ『プレイリスト #1』

英国ロイヤル・バレエ「ロメオとジュリエット」




◇英国ロイヤル・バレエ「ロメオとジュリエット」
<演 目>
「ロメオとジュリエット」(全3幕)
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
振付:ケネス・マクミラン

<出 演>
ジュリエット:高田茜
ロメオ:平野亮一   ほか
英国ロイヤル・バレエ団

<管弦楽>英国ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団
<指 揮>ポール・マーフィ(4/13)
               コーエン・ケッセルス(4/27)

収録:2019年4月13・27日 ロイヤル・オペラ・ハウス(ロンドン)



バレエ・プレルジョカージュ「プレイリスト #1」


◇バレエ・プレルジョカージュ「プレイリスト #1」
<演 目>
「ベラータムへの帰還」
「千夜一夜物語」
「千年の平穏が続くだろう」
「スペクトラル・エヴィデンス」
「ル・パルク」
「戦闘の後の風景」
「ラ・ストラヴァガンツァ」
「白雪姫」
「ロメオとジュリエット」

振付:アンジュラン・プレルジョカージュ

<出 演>
バレエ・プレルジョカージュ

収録:2017年12月16日 王立オペラ劇場(パリ)

 

6月21日(日)午後11時20分~





◇本日の番組紹介
◇バットシェバ・ヤング・アンサンブル
『Sadeh21 (サデ21)』
【5.1サラウンド】
◇イングリッシュ・ナショナル・バレエ 『ジゼル』【再放送】
【5.1サラウンド】
◇バットシェバ舞踊団 『ラスト・ワーク』【再放送】
【5.1サラウンド】



バットシェバ・ヤング・アンサンブル 「Sadeh 21 (サデ21)」


◇バットシェバ・ヤング・アンサンブル
「Sadeh 21 (サデ21)」

<演 目>
「Sadeh 21 (サデ21)」
振付:オハッド・ナハリン
音楽:マキシム・ワラット

<出 演>
バットシェバ舞踊団ヤング・アンサンブル

収録:2018年10月27日 国立シャイヨー劇場 (パリ)



イングリッシュ・ナショナル・バレエ 「ジゼル」


◇イングリッシュ・ナショナル・バレエ 「ジゼル」
<演 目>
バレエ「ジゼル」
振付:アクラム・カーン
音楽:アドルフ・アダン
編曲:ヴィンチェンツォ・ラマーニャ、ガヴィン・サザーランド

<出 演>
ジゼル:タマラ・ロホ
アルブレヒト:ジェームズ・ストリーター
ヒラリオン:ジェフリー・シリオ
ミルタ:スティナ・クァジバー   ほか
イングリッシュ・ナショナル・バレエ団
<管弦楽>イングリッシュ・ナショナル・バレエ管弦楽団
<指 揮>ガヴィン・サザーランド

収録:2017年10月25、28日 リバプール・エンパイア劇場(イギリス)



バットシェバ舞踊団 「ラスト・ワーク」


◇バットシェバ舞踊団 「ラスト・ワーク」
<演 目>
「ラスト・ワーク」
振付:オハッド・ナハリン

<出 演>
バットシェバ舞踊団

収録:2017年6月14・15日 国立シャイヨー劇場 (パリ)

Viewing all 1832 articles
Browse latest View live


<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>