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第49回ローザンヌ国際バレエコンクールが開催中

第49回ローザンヌ国際バレエコンクールが2月1日から始まっています。

https://www.prixdelausanne.org/

世界的なコロナ禍の影響で、今年は初のオンライン開催となりました。審査員のみがスイス・ローザンヌに集結し、映像審査を経て選ばれた79人の出場者は現地には行かず、応募時に提出したクラスレッスン、ヴァリエーションの映像が審査の対象となります。

まずは一人一人(79人分)のクラスレッスンの映像を観て、さらに金曜日のセミファイナルではクラシックおよびコンテンポラリーのヴァリエーションを観て審査員が審査して、土曜日のファイナリストを選ぶことになります。

出場者は現地に行かないため、通常のローザンヌ国際バレエコンクールの長所である、一流のバレエ教師のコーチングを受ける機会がなく、所属のスタジオやバレエ学校での指導のみで審査されるということになります。

審査の基準としては、ファイナリストを選考するにあたってはクラスレッスン、コンテンポラリーのヴァリエーション、クラシックのバリエーションが3分の1ずつ。ファイナルでは、コンテンポラリーのヴァリエーションとクラシックバレエのヴァリエーションで半々の評価とするとのことです。

日本からの出場者リストは、今年は親切なことにオフィシャルサイトでも日本語表記で作ってくれています。

https://www.prixdelausanne.org/wp-content/uploads/2021/01/Japanes-candidates_30012021.pdf

(英文リスト順・敬称略)
国籍 所属バレエ学校 国
Last Name First Name Nationality of Candidate 指導教師 Country of Candidate
1 136 AOKI Yuya BOYS A 日本 コンテンポラリーダンススタジオダンスナッツ 日本
青木 友哉 (岩本 奈月)

2 137 SATO Tomoka GIRLS A 日本 バレエスタジオKKインターナショナル 日本
佐藤 友香 (木村 規予香)

3 109 WATANABE Taira BOYS A 日本 美佳バレエスクール 日本
渡辺 平 (山口 美佳・山本康介)

4 236 FUCHIYAMA Shunhei BOYS B 日本 The Harid Conservatory(Meelis Pakri)米国
淵山 隼平 アクリ堀本バレエアカデミー(マシモ アクリ・堀本美和)

5 221 UEDA Satsuki GIRLS B 日本 Elmhurst Ballet School(Denise WHITEMAN)英国
上田 咲月  バレエスタジオCoeur d'Ange (和田 紗永子)

6 114 NAKAJIMA Rintaro BOYS A 日本 アクリ堀本バレエアカデミー 日本
中島 林太郎 (マシモ アクリ・堀本美和)

7 135 YAMAMOTO Koharu GIRLS A 日本 Conservatoire National Superieur de Musiqu et de Dance de Paris(イザベール シアラヴォア)フランス
山本 小春 久富淑子バレエ研究所

8 217 WAKAMATSU Karin GIRLS B 日本 Royal Ballet School of Antwerp ベルギー
若松 果林 (Aki Saito/ Kevin Durwael)

9 120 SAITO Hiraku BOYS A 日本 Osozawa Ballet Studio 日本
齋藤 啓 (遅沢 佑介・永井とも子)

10 ISHIKAWA Eiya BOYS A 日本 スコレーバレエアート Palucca Hochschule far Tanz Dresden
石川 瑛也(末松大輔・かよ)※けがのため辞退

11 107 KOBAYASHI Airi GIRLS A 日本 デパルク バレエスクール 日本
小林 愛里 (井上浩二 井上かおり)

出場者全体のリストはこちら

https://www.prixdelausanne.org/wp-content/uploads/2020/12/Selected-candidates-list_PDL2021_5.pdf

注目の出場者としては、まずは2021年YAGPの日本予選でシニア部門男性1位だった渡辺平さん。あの山本康介さんに師事しています。

また淵山 隼平 さんは2019年のローザンヌ国際バレエコンクールにも出場しており、ファイナリストに選ばれています。

齋藤啓さん、中島林太郎さんは2020年のジャパングランプリジュニアAの部で2-1位と3-2位。

小林愛里さん、佐藤友香さんはYAGP2020のファイナル進出者(日本予選TOP12)(2020はコロナ禍のためにニューヨークでのファイナルは実施されていません)。小林さんはYAGP2021日本予選ではシニアクラシック部門3位、シニアコンテンポラリー部門TOP12です。

出場者の詳細や、ライブ配信の細かいスケジュールについては、チャコットのDance Cubeで細かい記事があるので、そちらをぜひご覧ください。

https://www.chacott-jp.com/news/worldreport/others/detail020378.html

木曜日までは18時から24時ごろまでのライブ配信(アーカイブあり)、金曜日のセミファイナルは17時スタートで審査結果は深夜3時に発表されます。

そしてファイナルは、2月6日土曜日の22時から23時45分頃まで、結果発表は24時35分の予定です。

現地に集結して教師たちの指導などを受ける様子を見ることができないので出場者にとってはメリットが少ない反面、視聴者にとっては一人一人の出場者のクラスレッスンやヴァリエーションを解説付きでゆっくり見ることができるので、ある意味見やすいと思います。

また、昼の部と夕方の部の間には、協賛しているバレエ学校のプロモーション映像や過去のファイナルの映像などが配信されます。日本のK-Ballet Schoolの様子も配信される予定です。

<審査員>

審査員長

リチャード・ウェーロック(バーゼル・バレエ芸術監督、首席振付家)

副審査委員長

クレールマリ・オスタ(スウェーデン王立バレエ学校校長、パリ・オペラ座バレエエトワール)

審査員

アルマンド・ブラスウェル (振付家、2020年ローザンヌ国際バレエコンクールコンテンポラリー教師)

キンスン・チャン (サンクトガレン・ダンスカンパニー芸術監督、振付家)

ミルナ・カマラ (元マイアミ・シティ・バレエプリンシパル、元ニューヨーク・シティ・バレエ、balletXtremeディレクター、ダンサー

ニコラ・ル=リッシュ (スウェーデン王立バレエ芸術監督、パリ・オペラ座バレエエトワール)

イーサン・ルステム (NWダンスプロジェクト常任振付家、ミュンヘン・バレエシアター 元ダンサー)

サラワニー・タニタニット (元アメリカン・バレエ・シアター、ゲストアーティスト、HOSTBKKアーツセンター創設者、2001年ローザンヌ国際バレエコンクール入賞)

サミュエル・ウエルステン (オランダ・ダンスフェスティバル芸術監督、チューリッヒ芸術大学BAMAダンスプログラムディレクター)

 

一日目のアーカイブ


2月6日マシュー・ボーン出演『赤い靴』オンライントークイベント開催

英国バレエ界の鬼才マシュー・ボーンの話題作が映画『マシュー・ボーン IN CINEMA/赤い靴』として、2021211日(木・祝)よりBunkamuraル・シネマを皮切りに全国順次公開されます。

https://mb-redshoes.com/

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Photo by Johan Persson

クラシック映画の名作『赤い靴』(1948年)とアンデルセンの童話をもとに発表された本舞台は、2016年のワールドプレミアで開幕前にソールドアウトを記録、見事ローレンス・オリヴィエ賞2冠に輝き、「マシュー・ボーン史上、最高傑作」と評された話題作です。さらに20201月のロンドン公演を収録した本作では、世界的ダンサーのアダム・クーパーが20年振りにマシュー・ボーン作品に戻り、本作の象徴的なキャラクター、レルモントフを演じたことでも話題となりました。

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Photo by Johan Persson

『赤い靴』は、オリジナルの映画『赤い靴』の芸術への愛と現実世界の愛に引き裂かれるバレリーナの姿を描いているだけでなく、マシュー・ボーンならではのめくるめく魔術的な手法で、ダンスで雄弁に物語っていました。試写で拝見しましたが、ボーン作品の中でもダンスの比重が多く、胸に強く迫る作品でした。(後日作品評もアップします)アダム・クーパー演じるレルモントフはディアギレフをモデルとしているということもあり、登場する作品もバレエ・リュス的だったりして、バレエファンが観るとさらに面白いのではないかと思います。ボーン作品と言えば必ず美術を担当するレズ・ブラザーストンによる舞台装置も美しく効果的です。リアム・ムーア、アシュレー・ショー、ドミニク・ノース、グレン・グラハムらニューアドベンチャーズ作品に欠かせないキャストも、魅力を発揮していますし、なんといってもアダム・クーパーの渋く重厚な演技には圧倒されます。

この舞台版『赤い靴』は、2020年6月に日本公演が予定されていましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて中止となってしまいました。しかし、この舞台を収録した映画が、今年2月11日に日本のスクリーンに初上陸します。

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Photo by Johan Persson

オンラインイベントについて

日本での映画公開を記念し、本作の振付・演出を手掛けたマシュー・ボーン氏をスペシャルゲストに迎え、オンライントークイベントの開催が決定しました。配給のミモザフィルムズのYouTube公式チャンネルから無料でライブ配信の予定です。マシュー・ボーンは、代表作『白鳥の湖』を始め、古典作品を斬新な解釈で甦らせてきた英国バレエ界を代表する振付家・演出家であり、イギリスの革新的なダンスカンパニー、ニュー・アドベンチャーズを主宰しています。

さらに、モデレーターとしてダンサー、振付家の友谷真実さんの参加も決定。友谷さんは、日本人で初めてニュー・アドベンチャーズに入団し、主役を演じた『くるみ割り人形』他、多くのマシュー・ボーン作品に出演しています。マシュー・ボーン氏本人をよく知る友谷さんの視点から、本作『赤い靴』の魅力について掘り下げていく予定です。また、イベントではファンからの質問コーナーも実施、事前に質問を受け付ける予定です。

<マシュー・ボーン出演オンライントークイベント開催概要>

●日時:     26日(土)20:0021:00終了予定)

●配信方法:   ミモザフィルムズYouTube 公式チャンネルよりLive配信

         https://www.youtube.com/channel/UCQBeTDxe4Xx7uKUhpfjVT9g

●ゲスト:    マシュー・ボーン(振付家・演出家、ニュー・アドベンチャーズ主宰)

モデレーター: 友谷真実(ダンサー、振付家) *敬称略

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Photo by Johan Persson

【プロダクション】

演出・振付:マシュー・ボーン/舞台・衣装デザイン:レズ・ブラザーストン/照明:ポール・コンスタンブル

音響:ポール・グルーサス/音楽:バーナード・ハーマン

原作:映画『赤い靴』(監督:マイケル・パウエル&エメリック・プレスバーガー)および、ハンス・クリスチャン・アンデルセンによる同名童話

【キャスト】

アダム・クーパー、アシュリー・ショー、ドミニク・ノース、ミケラ・メアッツァ、リアム・ムーア、グレン・グラハム 

撮影場所:サドラーズ・ウェルズ劇場/撮影時期:20201月/上映時間:97

提供:MORE2SCREEN/配給:ミモザフィルムズ/配給・宣伝協力:dbi inc./後援:ブリティッシュ・カウンシル

公式サイト https://mb-redshoes.com/

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2021年211日(木・祝)よりBunkamuraル・シネマを皮切りに全国順次公開

KARAS APPARATUSで勅使川原三郎/佐東利穂子「鏡と鏡」公演中/愛知県芸術劇場で「ペレアスとメリザンド」上演

「鏡と鏡」
2/5(金)より後半4日間の公演が開催

KARAS APPARATUSにおける、勅使川原三郎の今年2つめの新作公演「鏡と鏡」が始まりました。
勅使川原三郎と佐東利穂子の今年最初のデュエットです。

https://www.st-karas.com/news_jp/

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Web

3日目の公演を観てきました。
鏡というテーマは勅使川原さんがずっと追求してきたものですが、想像を軽く裏切る世界観が展開していました。映画館のスクリーンを思わせる照明。ストーリーはないのだけど、様々な映画からの引用で無限にイマジネーションを喚起し、様々なキャラクターに二人は変身します。ダンスの切れ味も相変わらず鋭敏で、圧倒されます。
勅使川原さんと佐東利穂子さんが合わせ鏡のようになる瞬間や、二人とも老人になったりする瞬間、1時間の間にいくつもの物語を生きています。そして、小さなアパラタスの空間が、無限の宇宙と時空の中にあることを感じさせます。この先の見えない不安に対抗するための武器として二人がダンス、芸術を極めて行く姿に強く心打たれます。物語は続いて行くようでした。
緊急事態宣言が発令されていることもあり、ダンスの公演は皆無ではないのですが、かなり少なくなっています。そんな状況の中で、一流の生のダンスを間近で観られるKARAS APPARATUS、勅使川原三郎の公演は本当に貴重でぜいたくなものです。(もちろん感染対策は万全を期しています)

「鏡と鏡」
 
鏡と鏡が向き合う 鏡の目は何を見る
微かな触覚は光をおびた影 眼球を水平に切る
鏡の後ろに潜む光の一撃 月と水と冷気とが作る玩具
 
勅使川原三郎
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【残りの公演日程】2021年
2月 5日(金) 20:00
2月 6日(土) 16:00
2月 7日(日) 16:00
2月 8日(月) 20:00

【劇場】カラス・アパラタス/B2ホール
 
【予約】予約フォーム
【問合せ】TEL 03-6276-9136

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〈ご来場されるお客様へ〉
公演に際してはスタッフ一同、感染症予防に細心の注意を払い、最善の対策を取ってまいります。
カラス アパラタスは24時間換気装置を作動させています。入場時には検温、手指の消毒、
靴裏の消毒を実施しています。また、客席は可動式で、十分な距離をとって配置しています。

***********

「勅使川原三郎芸術監督就任記念シリーズ『ペレアスとメリザンドーデュエット版―』2021221(日)から23日(火・祝)まで愛知県芸術劇場小ホールで開催します。

芸術監督 勅使川原三郎のダンス公演第3弾。これまで愛知県芸術劇場で、『NOIJECT』(1993年)を始め、あいちトリエンナーレ2016プロデュースオペラ『魔笛』等を発表してきた同氏が、この劇場芸術監督として初の創作を行ない、世界初演の作品を披露します。

https://www-stage.aac.pref.aichi.jp/event/detail/000325.html

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音楽によって生を受けたメリザンドは音楽に消えてゆく
愛するペレアスは風となり
悲しみのメリザンドは
衰弱しゆるやかに水のように消え
風と水は溶けて一体となるが別れる定めにあった

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この公演は、7月の『白痴』と12月の『調べ』に続く、芸術監督就任記念シリーズの第三弾です。

今回は、フランスの作曲家で印象主義の音楽を開拓したとされるクロード・ドビュッシー作曲のオペラをもとにした新作ダンスです。

原作は、架空の国アルモンドを舞台に、謎の女性メリザンドと国王の孫のゴロー、その異父弟ペレアスが繰り広げる愛の物語です。
これまでに勅使川原は、佐東利穂子のソロで、2 度にわたりペレアスとメリザンドを創作してきました。その際、批評家からは「今この場に在るという存在の強さと、闇、といっても一様ではない玄妙な照明を始めとする緻密な構成が折り重なって未知なる体験へと誘われた」、
「ひとつの身体で四代元素を表し、宇宙のブラックマターも表現。この宇宙が終わっても女の愛は続く」などと評されました。

KARAS APPARATUSで上演された、佐東利穂子ソロバージョンの『ペレアスとメリザンド』は勅使川原作品の中でも、特に素晴らしい衝撃的な傑作で、私が勅使川原さんの作品に魅せられるきっかけとなった作品です。これがどのようにデュエット版となるのか、とても楽しみです。

公演日時

2021年2月21日(日) 16:00
2月22日(月) 19:00
2月23日(火・祝) 16:00

※開場は各回15分前

会 場 愛知県芸術劇場 小ホール
出演者・スタッフ

構成・振付・美術・照明・衣装:勅使川原三郎

出演:勅使川原三郎、佐東利穂子

チケット料金

全席自由・整理番号付き

一般 3,000円 U25 1,000円

※ U25は公演日に25歳以下対象(要証明書)。
※ 車椅子でご来場予定の場合は劇場事務局(TEL 052-971-5609)までご連絡ください

第49回ローザンヌ国際バレエコンクールのファイナリスト決定 小林愛里さん、山本小春さん、淵山隼平さん

ローザンヌ国際バレエコンクールのセミファイナルが行われ、78人の出場者の中から20人のファイナリストが選ばれました。

https://www.prixdelausanne.org/finalists-video-edition/

107 小林愛里 日本 デパルクバレエスクール、フローラの目覚め/BOW

112 COHEN Charlotte オーストラリア

118 MACIANO Andrey Jesus ブラジル

123 PARK Robin 韓国

133 FALCÃO Luiza ブラジル

135 山本小春 日本 パリ国立高等舞踊音楽学校/久富淑子バレエ研究所 フローラの目覚め/Traces

204 FAN Liya 中国

207 KWON Jooyoung 韓国

210 YUN Seojeong 韓国

216 DILIGENTE Giulio イタリア

218 CASALINHO António ポルトガル

219 GOMES Francisco ポルトガル

222 RAMO RUIZ Lorien スペイン

223 DE CARVALHO Kayke Nogueira ブラジル

226 ABDEL-NOUR Luca エジプト

228 RAMOS PONCE Saïd スペイン

231 COUPAL Ashley カナダ

232 GUTIÉRREZ RUBI Marti メキシコ

236 淵山隼平 日本 ハリッド・コンサーヴァトリー/アクリ・堀本アカデミー グラン・パ・クラシック ソロ・フォー・ディエゴ 

241 CRUZ Rui Cesar ブラジル

日本からは、小林愛里さん、山本小春さん、淵山隼平さんがファイナル進出です。
今年は全体的なレベルが高く、ファイナルに進出しなかった人も非常に才能のある人たちが見受けられました。ポルトガルのアントニオ・カサリーニョとフランチェスコ・ゴメスというとんでもない才能を持ったダンサーもファイナルに進出しているので、明日のファイナルが楽しみです。全体的には男性のクオリティが高いようで、ファイナル進出者も男性13人、女性7人です。
韓国からは出場者が16人、アメリカ11人、中国10人、日本は11人(うち一人は怪我で棄権のため実質は10人)でした。ですがファイナリストを見ると、今年はブラジル出身者が大活躍です。

審査用の映像は、基本的に通っているスタジオで撮影されたものなので、学んでいる環境の違いがわかります。日本からの出場者のうち留学している生徒も、多くはコロナ禍で帰国していて出身スタジオで撮影をしており、決して他国に比べて恵まれた環境で学んでいるとは言えないのですが、その中で健闘したといえるでしょう。特に2回目の出場となった淵山隼平さんは、驚くべき高い跳躍、柔らかさと軽やかさで目を奪われ、今回こそは入賞の期待がかかります。

ファイナルは2月6日日本時間22時から、表彰式は24時35分からです。

 

第49回ローザンヌ国際バレエコンクールの結果(速報)


ローザンヌ国際バレエコンクールの結果が発表され、淵山隼平さん5位に入賞しました。おめでとうございます!
今年は男子が特にレベルが高い年で、その中での入賞は快挙と言えます。

一位のアントニオ・カサリーニョ、2位と観客賞、ベストスイス賞のルカ・アブデル=ヌールはずば抜けて素晴らしく、すぐにプロで活躍できる逸材でしたが、淵山さんも負けず劣らず、高くて美しく柔らかい跳躍、エレガンスと表現力で見事な演技でした。
1位
218 – António CASALINHO – Portugal
2位
226 – Luca ABDEL-NOUR – Egypt
3位
118 – Andrey Jesus MACIANO – Brazil
4位
210 – Seojeong YUN – South Korea
5位
236 – FUCHIYAMA Shunhei – Japan
6位
231 – Ashley COUPAL – Canada

NUREYEV FOUNDATION 若い才能賞
Best Young Talent Award: 118 – Andrey Jesus MACIANO – Brazil

Contemporary Dance Award: コンテンポラリー賞
218 – António CASALINHO – Portugal &
241 – CRUZ Rui Cesar –Brazil

Best Swiss Candidate Award: ベストスイス賞
226 – Luca ABDEL-NOUR – Egypt

Audience Favourite Award: 観客賞
226 – Luca ABDEL-NOUR – Egypt
詳しくはまた情報を追加します。
ローザンヌ国際バレエ、淵山隼平さんが5位入賞 決勝進出者20人を映像審査

 

マシュー・ボーンin シネマ「赤い靴」2月11日劇場公開

2月11日より、マシュー・ボーンin シネマ「赤い靴」(映画版)がBunkamuraル・シネマで劇場公開されます。(順次全国公開)

https://mb-redshoes.com/

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Photo by Johan Persson

アンデルセンの名作童話をもとに映画化されたクラシック映画の不朽の名作『赤い靴』。目くるめく幻想的な劇中劇シーンの美しさは、あらゆる映画のダンスシーンの中でも最も夢幻的で輝かしいものでした。この作品を舞台化したのがマシュー・ボーン。2016年に初演され、2017年にはローレンス・オリヴィエ賞で2部門受賞。米国ツアーではNYCBのサラ・マーンズ、当時ABTのマルセロ・ゴメスもゲスト出演しました。昨年夏に来日公演を行う予定が、コロナウィルス禍で残念ながら中止になってしまいましたが、2020年1月に収録された公演が映画館に上陸します。

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Photo by Johan Persson

名作映画をベースにしながら、ボーンならではの魔法のようなストーリーテリング手法が取られていて、とても見ごたえがあります。ボーン作品では欠かせないレズ・ブラザーストンの舞台美術が秀逸で、プロセニアム・アーチを活用して劇中劇の場面への転換が巧みに行われ、1940年代の当時のバレエ界の雰囲気を醸し出します。

オリジナルの映画「赤い靴」では、バレエ・リュスをモデルにしたバレエ団や登場人物が現れ、靴屋の役で登場するのはバレエ・リュスを代表するダンサー、振付家であるレオニード・マシーン。ヒロインのヴィクトリアは英国ロイヤル・バレエで活躍したモイラ・シアラーが演じました。そしてバレエ団の団長であるレルモントフは、バレエ・リュスを率いた興行師セルゲイ・ディアギレフがモデル。このレルモントフ役を、今回は20年ぶりにニュー・アドベンチャーズ作品に出演したアダム・クーパーが陰影たっぷりに演じます。

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Photo by Johan Persson

バレエ界が舞台なので、ボーン作品の中でもバレエ色が強く、題名通り赤いポワントシューズがモチーフなので、振付もバレエ寄りだけどボーンならではのユニークさは群舞に現れます。これはリファール作品か!とかバレエ・リュスらしさが衣装や装置に現れているので、この辺の知識がある人はニヤリとすることでしょう。最初のほうに出てくるのは、バレエ・リュス初期の作品「レ・シルフィード」。シャネルの衣装で知られるニジンスカの「青列車」そっくりの作品まで登場します。

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ヒロインのバレリーナ、ヴィクトリアは踊ることを愛していると同時に、作曲家のジュリアンと恋に落ちて、バレエ、芸術への愛と個人としての愛に引き裂かれます。真の芸術家は芸術に身をささげるべきだというレルモントフの逆鱗に触れてバレエ団を去りますが、赤い靴に象徴される、バレエへの思いは断ち切りがたく…。一度赤い靴に魅せられたら、死ぬまでこの靴を脱ぐことはできず死ぬまで踊り続けなければならない、という芸術家の魂を描いています。アダム・クーパー演じるレルモントフは、ポワントを履いた足の彫像を愛でる偏執狂的な男で、ヴィクトリアに対する愛憎相容れた感情が見事に演じられていました。団員ロモラと結婚した愛人ニジンスキーを追放したディアギレフを思わせますが、ヴィクトリアに対する思いは、男女の愛ではなく、芸術を伝えるミューズ、手塩にかけて育てた芸術品に対する崇拝のようなものでした。

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Photo by Johan Persson

オリジナルの映画「赤い靴」は劇中劇の幻想的な美しさに圧倒されますが、ボーンはまた違った魔術的なアプローチで魅せてくれます。ヴィクトリアの劇中パートナーを演じるリアム・ムーアの踊りが魅惑的で、また靴屋/振付家のグレン・グラハムの濃いキャラクターによるダンスや群舞は強烈です。ヴィクトリア役のアシュリー・ショー、ジュリアンのドミニク・ノース、プリマ・バレリーナのミケーラ・メアッツァとニュー・アドベンチャーズのおなじみのダンサーたちが出演しているのもうれしいところです。

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ボリス・レルモントフ(バレエ団プロデューサー)
アダム・クーパー
ヴィクトリア・ペイジ(新星バレリーナ)
アシュリー・ショー
ジュリアン・クラスター(苦悩の若き作曲家)
ドミニク・ノース
イリナ・ボロンスカヤ(プリマドンナ)
ミケラ・メアッツァ
イヴァン・ボレスラウスキー(プリンシパル)
リアム・ムーア
グリシャ・リュボフ(バレエマスター)
グレン・グラハム
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演出・振付:マシュー・ボーン
舞台・衣装デザイン:レズ・ブラザーストン
照明:ポール・コンスタンブル
音響:ポール・グルーサス
音楽:バーナード・ハーマン
原作:映画『赤い靴』(監督:マイケル・パウエル&エメリック・プレスバーガー)および、ハンス・クリスチャン・アンデルセンによる同名童話
先日、マシュー・ボーンのオンラインイベントが開催されました。そのアーカイブが今視聴できますので、ライブでご覧になれなかった方はぜひご覧ください。モデレーターはニュー・アドベンチャーズで活躍した友谷真実さんです。

このオンラインイベントの内容を一部紹介します。

マシュー・ボーンが初めてバレエに触れたのが、映画「赤い靴」だったとのことです。あまりバレエの舞台に接するような家庭に育っていなかったのでバレエとの出会いは映画でした。今まではバレエ作品を振り付けてきたけれども、今回はバレエ作品を離れて、映画をもとにバレエを作ろうと思ったとのこと。ドラマティックな物語であり、情熱と犠牲というテーマに惹かれてこの作品をバレエ化しようと思ったそうです。

アダム・クーパーは舞台版「赤い靴」のプレミアにやってきて、レルモントフ役を機会があれば演じたいとその時話しかけたそうです。「白鳥の湖」のリハーサルに手伝いしてきて、とても身体もよく動いて調子がよさそうだったので、出演をオファーしたとのこと。

映画をダンス化するにあたって、3人の人間関係をダンスを通して表現することに苦労されたとのこと。レズ・ブラザーストンとは感覚が似ており、美、芸術に対する感覚が似通っていて、調査のために一緒にモンテカルロにも出かけていきました。ボーンはヴィクトリアの衣装は作品の前半ではもっとつつましいものにしたいと思っていたのですが、彼はグラマラスなものにしたそうです。

昨年の来日公演は残念ながら中止になってしまいましたが、いずれこの作品は、来日公演に持って行きたいと願っているとのこと。映画からのインスピレーションに加えて、新しい要素も加えています。

音楽のバーナード・ハーマンはヒッチコックの「サイコ」や「めまい」などの映画音楽を手掛けており、別の作品で彼の音楽を使おうとしていたところ、「赤い靴」にぴったりだとボーンは気が付いたとのこと。彼の音楽は舞台作品では使われたことがないのだけど、とてもドラマティックでロマンティックでエキサイティングな音楽であり、これらの映画を見たことがない人、そして日本の皆さんにもこの音楽を楽しんでほしいと思っているそうです。

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■配給:ミモザフィルムズ

■2021211日(木・祝)よりBunkamuraル・シネマほか全国順次公開

撮影場所:サドラーズ・ウェルズ劇場/撮影時期:20201月/上映時間:97

提供:MORE2SCREEN/配給:ミモザフィルムズ/配給・宣伝協力:dbi inc.

後援:ブリティッシュ・カウンシル

© Illuminations and New Adventures Limited MMXX

【公式サイト】mb-redshoes.com

オリジナルの映画「赤い靴」劇中ダンスシーン(さすがにここだけは越えられなかった…)

さいたまダンス・ラボラトリVol.3公演『明日を探る身体』

明日を担う若手ダンサーの育成や作品創作を目的として、2018年度からスタートした「さいたまダンス・ラボラトリ」。世界を舞台に活躍する小㞍健太と湯浅永麻を講師/ナビゲーターに迎え、毎年の公開リハーサルでは多くの専門家や観客の皆様から高い評価を得て、その成果が認められてきました。今年度も小㞍健太湯浅永麻のナビゲートにより、受講生がクリエーション2作品に挑戦します。

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湯浅永麻 演出:構成「solos」(c)matron

https://www.saf.or.jp/stages/detail/90082/


そして第三弾となる今回は、当劇場には初登場となる劇作家・演出家の岡田利規が参加し、湯浅永麻と初タッグを組みます。身体というフィールドで表現を磨いてきた湯浅と、言葉を巧みに操る岡田が出会ったとき、どんな世界が立ち上がるのか? ご期待ください。

また、近年目覚ましい活躍を見せる新進気鋭のダンサー・振付家の柿崎麻莉子が若手ダンサーと取り組む新作を発表。2020年夏の番外編でも好評を得た作品の完成形を披露します。

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柿崎麻莉子演出・振付 『Wild flowers』ワークインプログレス  (c)matron

今までの公演は、大スタジオを使っていたのですが、今年は小ホールと会場が広くなり、また公演の内容も受講生とのクリエーション作品だけでなく、柿崎麻莉子作品(昨年夏の試演を観ましたが充実したダンサー陣による力強くも美しい作品)、そして湯浅永麻と岡田利規との異色のタッグによる新作と、公演として内容が充実し、2日間の開催となりました。受講生とのクリエーションも例年非常に見ごたえがある、ここでしか見られない若手ダンサーたちの情熱があふれる上演なので、強くお勧めできます。

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ワークショップ(2019)(c)matron


さいたまダンス・ラボラトリVol.3公演
『明日を探る身体』
3月20日(土・祝)・21日(日)15:00開演
彩の国さいたま芸術劇場 小ホール

さいたまダンス・ラボラトリ Vol.3 さいたまダンス・ラボラトリ Vol.3 公演 『明日を探る身体』 ※上演順未定
〇小㞍健太 演出振付作品
音楽:森永泰弘
出演:さいたまダンス・ラボラトリ Vol.3 受講生 10 名(予定)
〇湯浅永麻 演出振付作品
出演:さいたまダンス・ラボラトリ Vol.3 受講生 10 名(予定)
〇柿崎麻莉子 『Wild flowers』
演出・振付:柿崎麻莉子
出演:飯森沙百合、栗 朱音、小暮香帆、鈴木春香 音楽:豊田奈千甫
〇岡田利規×湯浅永麻 『わたしは幾つものナラティヴのバトルフィールド 』
ワーク・イン・プログレス
テキスト・演出:岡田利規
出演:湯浅永麻
小㞍健太 演出・振付「Inscription」(c)matron
●公演情報
⽇時:2021 年 3 月 20 ⽇(土・祝)・21 ⽇(⽇)15:00 開演 (全 2 公演)
会場:彩の国さいたま芸術劇場 小ホール ★終演後、アフタートークを予定しています。
※演出の都合により開演時間に遅れますとお席へのご案内ができない場合がございます。
チケット料金(全席自由・税込):
一般:2,500 円 U-25*:1,500 円 *公演時、25 歳以下対象。入場時要身分証明書 ※未就学児入場不可。

※間隔を空けた座席配置とするため、入場者数を制限して販売しております。今後の状況に応じて通常の座席数
で追加販売を行う可能性がありますので、予めご了承の上、ご購入ください。
湯浅永麻振付『Jardin Féerique』(c)matron

★新型コロナウイルス感染拡大防止について
当劇場では、皆さまに安心して公演をお楽しみいただけるよう対策を徹底し公演を開催いたします。
ご来場前に必ず劇場 HP の【財団主催公演|新型コロナウイルス感染症対策とご来場の皆様へのお願い】
で最新情報をご確認ください。皆様のご協力をお願いいたします。https://www.saf.or.jp

●チケット取扱い・お問合せ:
SAF チケットセンター SAF チケットセンター 0570-064-939(休館⽇を除く 10:00〜19:00) http://ticket.aserv.jp/saf/
[窓口] 彩の国さいたま芸術劇場(休館⽇を除く 10:00〜19:00)
埼玉会館(休館⽇を除く 10:00〜19:00)
※新型コロナウイルス感染症の影響により営業時間、公演内容等に変更の可能性がございます。

主催・企画・制作:彩の国さいたま芸術劇場(公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団)
イリ・キリアン作品公開リハーサル2018 (c)matron
さいたまダンス・ラボラトリ Vol.3 集中クリエーションワークショップ&公演

今回は劇場での公演をゴールに、1 ⽇ 7 時間のワークショップを実施。受講生はカウンターテクニックや
Gaga を新たに取り入れたクラス、NDT レパートリー、そして小㞍、湯浅による新作の創作に挑みます。
公演では岡田利規、柿崎麻莉子も加わり、新たな身体表現の探求、そして創造発信の場として更なる発展
を目指します。

講師/ナビゲーター:小㞍健太、湯浅永麻 Gaga 講師:大手可奈 講師:大手可奈
ワークショップリハーサル2019 (c)matron

◆ワークショップ:2021 年 3 月 9 ⽇(火)〜19 ⽇(金)

◆ワークショップタイムスケジュール&プログラム
①クラス(バレエクラス/カウンターテクニック/Gaga*各⽇いずれか一つ)
②レパートリークラス(NDT レパートリー『27’52’’』より抜粋)
③小㞍健太/湯浅永麻によるクリエーション

彩の国さいたま芸術劇場の次期芸術監督を、近藤良平さんに決定

公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団ではこのたび、彩の国さいたま芸術劇場次期芸術監督を、舞踊家の近藤良平氏に決定しました。

https://www.saf.or.jp/information/detail/90264/


 近藤氏は、令和4年(2022年)4月の芸術監督就任に先立ち、令和3年(2021年)4月1日から次期芸術監督として、劇場の新たな創造発信の方向性やプログラムの策定にあたります。


 振付家・ダンサーとして舞台や映像の分野で幅広く活躍する近藤氏を、蜷川幸雄前芸術監督の後を引き継ぐ劇場の新たなリーダーに迎え、次代の芸術表現を果敢に切り拓く創造拠点として、また社会や地域に開かれた広場として、あらゆる人々が自由闊達に交わりアートを創造・発見する劇場を目指します。

彩の国さいたま芸術劇場 次期芸術監督

近藤良平 Ryohei Kondo
振付家・ダンサー・コンドルズ主宰

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【プロフィール】
1996年に自身のダンスカンパニー「コンドルズ」を旗揚げし、全作品の構成・映像・振付を手がける。これまでに世界約30ヶ国で公演を行い、NYタイムズ紙で高く評価される。渋谷公会堂公演が即日完売、また結成20周年を記念したNHKホール公演でも即日完売、追加公演を行うなど、日本のコンテンポラリーダンスでは異例の躍進を遂げる。
TBS系列『情熱大陸』、NHK総合『地球イチバン』、『AERA』表紙などで脚光。NHK教育『からだであそぼ』内「こんどうさんちのたいそう」、『あさだ!からだ!』内「こんどうさんとたいそう」、NHK総合『サラリーマンNEO』内「テレビサラリーマン体操」振付出演、NHK連続テレビ小説『てっぱん』、NHK大河ドラマ『いだてん』振付など、親しみやすい人柄とダンスで幅広い層の支持を集める。野田秀樹作・演出による演劇作品や前田哲監督、三池崇史監督の映画、テレビCMなど、多方面で表現者として活躍。
0歳児からの子ども向け観客参加型公演「コンドルズの遊育計画」や埼玉県との共働による障害者によるダンスチーム「ハンドルズ」公演など、多様なアプローチでダンスを通じた社会貢献にも取り組んでいる。
立教大学、桜美林大学、東京大学などで非常勤講師を務めるほか、全国各地で公演やワークショップを行っている。第4回朝日舞台芸術賞寺山修司賞受賞、第67回芸術選奨文部科学大臣賞受賞、第67回横浜文化賞受賞。愛犬家。

【彩の国さいたま芸術劇場・埼玉県における主な実績】
・コンドルズ埼玉新作公演 平成18年(2006年)~
・近藤良平と障害者ダンスチーム「ハンドルズ」公演 平成21年(2009年)~ ほか多数

 

【近藤良平氏から皆さまへ:次期芸術監督就任のごあいさつ】

2006年から毎年(昨年はコロナ禍で公演は中止になりましたが、気合の入ったオンラインバージョンが公開されました)彩の国さいたま芸術劇場で公演を行っていて、縁の深いコンドルズの近藤良平さんが芸術監督というのはとても喜ばしいことです。現役ダンサーとしての活躍だけでなく、俳優、ミュージシャンとしての活動もしており、ダンス部門だけでなく演劇、音楽公演を行っている劇場をますます発展させてくれることでしょう。ダンス畑からの芸術監督というのは、ダンス公演が充実している彩の国さいたま芸術劇場をさらにパワーアップさせてくれそうで、実に嬉しいことです。

速報!
彩の国さいたま芸術劇場 次期芸術監督決定を発表したばかりの
近藤良平が率いるコンドルズ

2006年から続く埼玉新作シリーズ、14回目の上演となる完全新作
開催決定!

2021年6月5日(土)・6日(日)
彩の国さいたま芸術劇場 大ホール

詳細は後日劇場HPやSNSにて発表!

 

 

 


第16回世界バレエフェスティバル 公演日、出演者、チケット料金決定

真夏のバレエの祭典、第16回世界バレエフェスティバルの公演日、出演者、チケット料金が決定したとのことです。

https://www.nbs.or.jp/publish/news/2021/02/16.html

第16回世界バレエフェスティバル

【公演日程・開演時間】

■Aプログラム      

8月13日(金) 14:00 

8月14日(土) 14:00 

8月15日(日) 14:00

8月16日(月) 14:00 

 

■Bプログラム

8月19日(木) 14:00 

8月20日(金) 14:00 

8月21日(土) 14:00 

8月22日(日) 14:00

 

【会場】東京文化会館

 

【予定される出演者】

アマンディーヌ・アルビッソン(パリ・オペラ座バレエ団)

マリーヤ・アレクサンドロワ(ボリショイ・バレエ)

エリサ・バデネス(シュツットガルト・バレエ団)

アレッサンドラ・フェリ(英国ロイヤル・バレエ団/アメリカン・バレエ・シアター)

ドロテ・ジルベール(パリ・オペラ座バレエ団)

サラ・ラム(英国ロイヤル・バレエ団)

マリアネラ・ヌニェス(英国ロイヤル・バレエ団)

オニール八菜(パリ・オペラ座バレエ団)

菅井円加(ハンブルク・バレエ団)

ディアナ・ヴィシニョーワ(マリインスキー・バレエ)

 

マチュー・ガニオ(パリ・オペラ座バレエ団)

マルセロ・ゴメス(ドレスデン・バレエ)

デヴィッド・ホールバーグ(オーストラリア・バレエ団)

マチアス・エイマン(パリ・オペラ座バレエ団)

キム・キミン(マリインスキー・バレエ)

ウラディスラフ・ラントラートフ(ボリショイ・バレエ)

ユーゴ・マルシャン(パリ・オペラ座バレエ団)

ワディム・ムンタギロフ(英国ロイヤル・バレエ団)

ジル・ロマン(モーリス・ベジャール・バレエ団)

ダニール・シムキン(アメリカン・バレエ・シアター/ベルリン国立バレエ団)

アレクサンドル・トルーシュ(ハンブルク・バレエ団)

フリーデマン・フォーゲル(シュツットガルト・バレエ団)

 

※上記の他にも出演者を調整中です。決まり次第当ホームページにてお知らせいたします。

※下線の3名のダンサーにつきましては、第31回〈バレエの祭典〉プレミアム・シーズン会員様へのご案内発送後に出演が確定しました。そのため、当ホームページでの発表をもって、正式な出演決定となりましたことをお知らせいたします。

 

【入場料(税込)

S=¥27,000  A=¥24,000  B=¥21,000  C=¥17,000  D=¥13,000  E=¥9,000

 

【ご注意事項】※必ずお読みください

※表記の出演者は2021年2月18日現在の予定です。今後やむを得ない事情により変更となる場合がありますので、予めご了承のうえチケットをご購入ください。尚、出演者変更に伴うチケットの払い戻し、公演日・券種のお振替はいたしません。正式な出演者・演目は、当日発表とさせていただきます。

 

※本公演は政府の方針をふまえ、東京都や劇場の定めた新型コロナウイルス感染予防のためのガイドラインを遵守し、細心の注意を払って開催いたします。なお、今後のコロナ禍の影響により、公演開催やお客様への注意事項に変更が生じる場合もございます。ご来場前には、必ず弊財団公式ホームページやご案内メール等でご来場時の注意事項をご確認くださいますようお願い申し上げます。

 

※※※※※※※※※※※※※※

新型コロナウィルスの感染拡大状況は予断を許さないものがありますが、ワクチンの接種も始まりました。この公演が予定通りに実現できるかどうかは今の時点では定かではないところもありますが、実現したら夢のような公演になることは間違いありません。どうか、夏までに感染状況が収束することを祈るばかりです。追加出演者もあるとのことで、楽しみですね。























 

新国立劇場バレエ団 2021-22シーズンラインナップ

2021年3月2日(火)、新国立劇場内にて、新国立劇場 バレエ&ダンスの2021/2022シーズン ラインアップ説明会が開催され、次シーズンの演目が発表になりました。

https://www.nntt.jac.go.jp/ballet-dance/news/detail/77_019563.html

2021/2022シーズン バレエ ラインアップ

2021/2022シーズン ダンス ラインアップ


新国立劇場バレエ団
Dance to the Future: 2021 Selection

 

小野寺修二 カンパニーデラシネラ
ふしぎの国のアリス

 

森山開次
新版・NINJA

 

こちらのラインナップ発表会に参加してきました。

新国立劇場バレエ団の芸術監督、吉田都さんが発表を行いました。「就任したのが9月、というわけで就任して6か月しか経っていませんが、6か月とは思えない濃い日々でした。オープニング作品や2月上演作品の変更を余儀なくされるなどの困難がありましたが、いろんな人が手を差し伸べてくださいました。「チコちゃんと課外授業」の「ドン・キホーテ」の配信、「ニューイヤー・バレエ」の配信、「くるみ割り人形」の配信があり、日本だけでなく世界とのつながりを感じました。多くの方が寄付もしてくださいました。さらに、木下グループがPCR検査をオファーしてくださいました。コロナ禍が収束するまで提供してくださるという大変ありがたい話です。私たちにとっては質の良い舞台を作ることが大切です。緊急事態宣言下でも公演ができていることはありがたいです。感染拡大防止を守るのに神経を使っています。そして多くの人に舞台を楽しんでいただけるように努めています」

「白鳥の湖」は今衣装を作っています。英国の演劇的な要素が強い、重厚な「白鳥の湖」です。バレエ団のダンサーたちと一年間一緒に仕事をして、表現の方法を感じてくれているので、より深い作品作りができるということで楽しみにしてください。指導はガリーナ・サムソワにしていただいています。

「くるみ割り人形」はウェイン・イーグリング版です。古典と言えどもバレエは進化しています。昨年の上演では、気になるところを修正しました。振付を変えることはできないので、ニュアンスを変えるようにしました。特に花のワルツはステップが多いため、スピーディーに踊ってしまっていますが、ワルツであるのでもう少しソフトに踊るように指導しました。1月3日まで12回公演と、今までで一番多い上演回数となります。皆さんがお休みしているときにエンターテインメントは開催されるべきだと考えています。家族連れに楽しんでほしいですし、コロナ禍が落ち着いていたら、催し物もできればいいと思います。

 

熊川哲也『カルミナ・ブラーナ』2021 特別収録版がオンライン限定で4月27日まで配信中

2019年にBunkamura30周年記念として初演したK-Ballet Company『カルミナ・ブラーナ』(メイキング+本編65分)が、オンライン限定配信の特別収録版として公開されています。

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https://www.k-ballet.co.jp/contents/411406

https://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/21_carmina_burana/

本作では芸術監督で振り付けを担当した熊川哲也が特別参加していて、カリスマ性たっぷりの存在感と、衰えを感じないシャープで惹きつけられる踊りを見せてくれています。

劇場体験を知る観客をも唸らせる映像プランを実現すべく、作品を活かすアングルの検討を行い、 ドローンやクレーン、舞台上に設置した4Kカメラ など、舞台撮影の常識を超えた環境を整えて制作した超大作です。コロナウィルス禍に苦しむ人類に向けて、希望を与えてくれる力強いメッセージ性のある作品に仕上がりました。

 

先日行われた完成披露特別試写会に参加しました。

2019年の初演版では、中村祥子演じる女神フォルトゥナが産み落とした子供が、悪魔の子アドルフであったという設定でした。この悪魔の子がもたらす災厄に人々が立ち向かうという物語です。今回は、「HUMANITY AGAINST COVID-19」というテーマが与えられました。フォルトゥナは舞台には登場せず、代わりに冒頭から熊川哲也が登場し、悪魔の子に翻弄されながらも、再生をもたらす希望となります。悪=コロナウィルスというわけです。

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冒頭のシーンはドローンを駆使したダイナミックな撮影で、熊川さんと、その背後にチラチラと見え隠れする関野海斗演じるアドルフを正面からとらえた迫力の映像で心をわしづかみにされます。熊川さんの唯一無二のカリスマ性は言うまでもありません。関野さんは小柄ですが、少年の面影を残しつつも、悪魔的で妖しい存在感が強烈で、ヴィルトゥオーゾ的な華麗な踊りも強い印象を残します。

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このほか、長身で男性的な高橋裕哉の「太陽」、魅惑的な小林美奈の「ヴィーナス」、セクシーな堀内將平の「ダビデ」、重厚な遅沢佑介の「サタン」、おなじみローストスワンのテーマ で踊る愛らしい成田紗弥の「白鳥」、神父の装束が似合う石橋奨也の「神父」など、K-Balletの個性的なソリストが魅力を発揮しています。群舞のフォーメーションもとても凝っており、その変化の様子がよく捉えられているのも、映像作品ならではの強みです。

ナチスを連想させるアドルフという役名は、なかなかデリケートなテーマになってしまいますが、この曲が作曲された時代の絶対悪を象徴したもの。「音楽を見抜いて可視化していくことを一番重視した」という熊川さんの作品の構成力とオリジナリティはさすがです。舞台の上に観客もいるように感じさせる至近距離や群舞の全景をとらえるような上空からの撮影などもあり、今までのバレエ映像では見られなかったような、ライブ感を体感できる大迫力です。今回は配信のみですが、映画館での上映も実現するといいなと思いました。

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音楽的にもとても充実しています。オーケストラ、合唱、ダンサーを含めると250人もの出演者がおり、合唱はコロスとして動きも担当します。ソリストもソプラノ今井実希、バリトン与那城敬、カウンターテノール藤木大地と一流の歌手を起用しており、独唱は聴きごたえがあります。特に与那城さんのつややかな声には聴き入りました。

この試写会では、熊川哲也さんの会見もありました。この中で、熊川さんは、「ライブは何物にも代えがたい。人間が生きていく上での栄養でもある。だけど、今回は生には勝てないけれども負けない映像が出来上がりました。リアルを追求するために妥協しなかった。トータルな映像作品としては完璧の領域に近いものです」と自信たっぷりに語りました。

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久しぶりに自ら舞台に立って踊った熊川さんは、「意外と踊れる」と感じたそうで、これからも機会があれば舞台に立ちたいと語っていました。

興行を行ったのほうが良いのでは、とも思ったとのことですが、このコロナ禍で密を避けた状態で、この時だからこそ発信できることをしたいと考えたそうです。

「作品力が強いので、観客を操り人形にしてくれる」し、どんな環境で観ても観客を飽きさせない映像になっていると自信を見せました。実際、上映時間があっという間に過ぎるのを感じさせるほどの力強い作品です。できれば大きめの画面で観られるとベストかと思います。

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【MY Bunkamuraからの購入】
■一般視聴券
料金:5,300円
販売期間:3月29日(月)10:00 ~ 4月27日(火)22:00まで
配信期間≪長期間配信≫:3月29日(月)19:00~4月27日(火)23:59

購入ページ:https://mybun.jp/carmina2021(外部サイトに移動します)

※配信期間の間は何度でも視聴可能

【イープラスからの購入】 
■一般視聴券(国内配信)料金:5,300円 
販売期間:3月29日(月)10:00~4月4日(日)22:00 
配信期間:3月29日(月)19:00~4月4日(日)23:59 
購入ページ:https://eplus.jp/carmina-burana/ 

■一般視聴券(海外配信/English ver.)
料金:5,300円*JPY
販売期間:4月21日(水)19:00 ~ 4月27日(火)22:00(日本時間)
配信期間:4月21日(水)19:00 ~ 4月27日(火)23:59(日本時間) *配信期間の間は何度でも視聴可能

購入ページ:https://ib.eplus.jp/carmina_brana

《作品概要》

熊川哲也『カルミナ・ブラーナ』2021 特別収録版(メイキング+本編65分)

【 出演 】
アドルフ:関野海斗
太陽:髙橋裕哉
ヴィーナス:小林美奈
ダビデ:堀内將平
サタン:遅沢佑介
白鳥:成田紗弥
神父:石橋奨也

特別参加:熊川哲也

ほか K BALLET COMPANY

【 指揮 】 井田勝大
【 ソリスト歌手 】 今井実希(ソプラノ)、藤木大地(カウンターテナー)、与那城敬(バリトン)
【 合唱 】 新国立劇場合唱団
【 児童合唱 】 NHK 東京児童合唱団
【 管弦楽 】 シアター オーケストラ トーキョー

収録/Bunkamura オーチャードホール 2021 年 2 月
映像制作/ TBS
収録時間/メイキング+本編65 分
主催:Bunkamura 特別協力: NTT 東日本

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豪華ダンサーを迎えての堀内元 BALLET FUTURE 2021 7月17日メルパルクホール大阪にて開催

ニューヨーク・シティ・バレエ創始者ジョージ・バランシンより直接薫陶を受けた最後のプリンシパル(最高位)、現米国セントルイス・バレエ芸術監督 堀内元 が、バレエそしてダンサーの未来への扉を開く新シリーズ “バレエ・フューチャー” を始動します。

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今年は、いま最も注目を集めるジャズ・ピアニスト 桑原あいトリオ を迎え、堀内元バレエ・フューチャー2021をお贈りします。

世界に誇る日本のプリマ 米沢唯(新国立劇場バレエ団プリンシパル)、シャネルのビューティ・アンバサダーを務めるなど世界が注目する 飯島望未(元ヒューストン・バレエ プリンシパル)等、国内外の第一線で活躍、次代を担うダンサー達が集結!

最高峰のバレエ、ジャズ、そしてその二つが融合したバレエ×ジャズ。

観る音楽!踊るジャズ!をお楽しみください。

2021年717日(土) 開場17:00 開演17:45 メルパルクホール大阪

https://www.chacott-jp.com/news/stage/information/detail021464.html

磨き抜かれた芸術を見せてくれる、日本を代表するプリマ・バレリーナの米沢唯さんと、新国立劇場の若手ホープ、輝かしいテクニックを誇る速水渉悟さんによる「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」が観られるのが本当に楽しみです。また、K-Ballet Companyに入団することが決まった、ファッションリーダーとしても高い影響力を誇る飯島望未さんや、YouTubeの「ちあこちゃんねる」で大人気の本田千晃さんなど、海外で活躍するダンサーたちを見られるのもうれしいです。もちろん、50台を迎えた今も輝かしい技術を保ち、音楽性に優れた美しい作品を生み出す堀内元さんの至芸、桑原あいさんのジャズピアノとの共演も楽しみですね。

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主催:BALLET FUTURE公演実行委員会 / オフィス・エイツー

協力:チャコット / セントルイス・バレエ / バレエスタジオミューズ / バランシントラスト

協賛:WAホールディングス

 

GEN HORIUCHI BALLET FUTURE 2021

芸術監督・出演:     

堀内元(セントルイス・バレエ芸術監督、元ニューヨーク・シティ・バレエ プリンシパル) 

出演(予定):    

米沢唯(新国立劇場バレエ団プリンシパル) / 飯島望未(元ヒューストン・バレエ プリンシパル) / 寺田亜沙子(新国立劇場バレエ団ファースト・ソリスト) / 木村綾乃(ワシントン・バレエ ソリスト) / 椿井愛実(前カナダ・ロイヤル・ウィニペグ・バレエ) / 本田千晃(スロバキア国立バレエ) / 西村奈恵(ノルウェー国立バレエ) / 岡田あんり(ハンガリー国立バレエ) / 桑田彩愛(バレエ・ケロウナ/カナダ) / 野田美月(シロンスカ歌劇場バレエ団/ポーランド) / 橋谷美香(バレエスタジオミューズ) / 藤原もえOpera Comică pentru Copii/ルーマニア) / 池田紗弥(バレエスタジオミューズ)

速水渉悟(新国立劇場バレエ団ソリスト) / 岡田兼宜(前米国ダズル・ダンスカンパニー) / 末原雅広(元ニューヨーク・シティ・バレエ ゲスト・アーティスト) / 上村崇人(セントルイス・バレエ ゲスト・アーティスト) / 高須佑治(前ロシアン・オリジナル・バレエシアター) / 栗野竜一(バレエスタジオミューズ) / 豊永太優(バレエスタジオミューズ) / 西田卓樹

桑原あいトリオ:

桑原あい(ピアノ) / 古木佳祐(ベース) / 山田玲(ドラム)   

演目(予定):

<第1部>

バレエ : 「Haydn Cello Concerto(振付:堀内元)/「Le Sentiment(振付:堀内元)/「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ(バランシントラスト上演許諾)(振付:ジョージ・バランシン)出演:米沢唯/速水渉悟

<第2部>

ジャズ : 「桑原あいトリオ演奏」

バレエ×ジャズ : Jazz à la française(振付:堀内元/音楽:クロード・ボリングより/演奏:桑原あいトリオ)出演:飯島望未/堀内元/ほか

※上演時間:約2時間(休憩含む)

 

スタッフ:

リハーサル・ディレクター:宗田静子

照明:三野学、松岡麻里(エムズ・グループ) / 音響:敷田秀樹、林亜紀子(ミクサージュ) /舞台監督:伊東昌彦、 渡邊志穂(M.S.U)

プロフィール:

堀内元 Gen Horiuchi

米国セントルイス・バレエ芸術監督、振付家。父堀内完のもと7歳からバレエを始める。1980年ローザンヌ国際バレエコンクールでスカラシップ賞受賞。スクール・オブ・アメリカン・バレエに留学。82年、巨匠バランシンに認められ、ニューヨーク・シティ・バレエにアジア人初、日本人として今に至るまで唯一の入団者となる。その後アジア人初のプリンシパルに昇格。バランシンの愛弟子として数々のレパートリーを踊る。ミュージカルにも進出し、「ソング&ダンス」ブロードウェイオリジナルキャスト、「キャッツ」では世界3都市に出演した唯一のダンサー。長野オリンピック開会式振付。2000年セントルイス・バレエ芸術監督に就任。自ら舞台に立ちながら演出振付を手掛ける。米国で芸術監督に就いた日本人は初。ローザンヌ国際バレエコンクールで過去5回審査員を務め、近年は若い世代の育成にも力を注いでいる。15年芸術選奨文部科学大臣賞受賞。

 

桑原あい Ai Kuwabara

ジャズ・ピアニスト、作曲家。1991年生まれ。洗足学園高等学校音楽科ジャズピアノ専攻を卒業。これまでに10枚のアルバムをリリースし、JAZZ JAPAN AWARD 2013アルバム・オブ・ザ・イヤー、第26回ミュージック・ペンクラブ音楽賞、JAPAN TIMES上半期ベスト・アルバム(ジャズ部門)など受賞多数。またモントルー・ジャズ・フェスティバルや東京JAZZ、アメリカ⻄海岸ツアーなど国内外を問わずライブ活動を精力的に行う。その他テレビ朝日系報道番組「サタデーステーション」「サンデーステーション」のオープニングテーマ、J-WAVESTEP ONE」のオープニングテーマなどその活動は多岐にわたる。20188月発売のユニバーサル移籍後初となるオリジナルアルバム『To The End Of This World』がCDショップ大賞を受賞、また世界的プレイヤーであるスティーヴ・ガッド、ウィル・リーとのトリオで2 枚のリーダーアルバムをリリースするなど、今もっとも注目を集めるジャズ・ピアニスト。20198月に全編ディズニー楽曲のカバー・アルバム『My First Disney Jazz』をWalt Disney Recordsよりリリースし、20214月にキャリア初となるソロピアノアルバム『Opera』をリリースした。

公式サイトhttp://aikuwabara.com/

 

チケット:S席7,500円、A6,000円、SS9,000円(税込)※未就学児入場不可

一般発売:2021年58日(土)(予定)

発売所:○チケットぴあ                 0570-02-9999Pコード:公演ページご参照]、https://t.pia.jp

                                      セブン-イレブン店頭マルチコピー機でも直接購入可

        ○ローソンチケット               https://l-tike.comLコード:公演ページご参照]

                    ローソン、ミニストップ店頭Loppiでも直接購入可

        ○イープラス                  https://eplus.jp、ファミリーマート店内Famiポートでも直接購入可

お問い合わせ:キョードーインフォメーション0570-200-888(平日・土曜11:0016:00)

新国立劇場バレエ団【無観客ライブ配信(無料)】『コッペリア』5月2,4,5,8日

緊急事態宣言を受けて、新国立劇場バレエ公演『コッペリア』全公演中止となりましたが、全4キャストの公演を無観客で上演し、無料でライブ配信することが決定しました。
 
【日 時】
2021年 
5月2日(日)14:00   出演:米沢 唯(スワニルダ)/井澤 駿(フランツ中島駿野(コッぺリウス
5月4日(火・祝)14:00 出演:木村優里スワニルダ福岡雄大フランツ山本隆之コッぺリウス
5月5日(水・祝)14:00 出演:池田理沙子スワニルダ奥村康祐フランツ中島駿コッぺリウス
5月8日(土)14:00   出演:小野絢子スワニルダ渡邊峻郁フランツ山本隆之コッぺリウス
 
各日とも16:00頃終了予定(休憩1回含む)
 
【配信ページ】
・新国立劇場YouTube
・新国立劇場バレエ団Facebook

この機会にぜひ多くの皆様にフランスのエスプリ薫る、ローラン・プティの傑作『コッペリア』を観ていただきたいです。(見逃し配信はなしなのでリアルタイムで観ましょう)特に今回は、二人のコッペリウス、かつてフランツ役を演じていた元プリンシパルで現在は小野らぶるダンサー山本隆之さんと、抜擢された若手、中島駿野さんに注目です。
※バレエチャンネルでのリハーサル動画とレポート、インタビュー記事
今回の無観客ライブ配信につきまして、多くのお客様より有料でとのお声を頂いたとのことです。今回は、配信の準備期間が短いため、無料配信となったそうです。
 
新国立劇場では、3,000円からお申し込みいただけるインターネット小口寄附中止公演のチケット払い戻し金額の寄附を承っています。(いずれも税制上の優遇措置があります。)
 
 
【芸術監督からのメッセージ】  
_______________________                        
この度の『コッペリア』公演中止に際しまして、多くの方より温かいお言葉を頂戴し、有難うございます。
 
『コッペリア』全キャストの無料ライブ配信が決定致しました。
 
無観客になってしまったことはとても残念ですが、このような形で全国の皆さまにお届け出来ることを嬉しく思います
そして、コロナ禍で苦しんでおられる方がたくさんいる中、ダンサーたちがこうして舞台に立てるだけでも有り難く思います。
 
今回デビューのダンサーたちもおりますし、同じ作品、振付でもキャストが変わるとこんなにも違うのだということを楽しんで頂けると思いますので、どうぞご期待ください。
 
新国立劇場舞踊芸術監督 吉田 都
_______________________

8/7-10、世界的なトップダンサーとファッション・広告業界のトップクリエイターによる「BALLET TheNewClassic」公演開催

 この夏、世界的なトップダンサーとファッション・広告業界のトップクリエイターによるクラシックバレエの新たなるステージ「BALLET The New Classic」公演が開催。

舞踊監修はK-Ballet Companyのプリンシパル、堀内將平さん、企画はAlexandre Magazineを主宰しているフォトグラファーの井上ユミコさん。中村祥子さん、飯島望未さんなどの世界で活躍するトップダンサーに加え、音楽監修はウィーン国立バレエ団の滝澤志野さん。演出もファッションショーの演出で知られる梅田亜希子さん、衣装は元バレエダンサーのデザイナー、幾左田千佳さんと異色のコラボレーションとなります。今まで見たことがないような、ファッショナブルで美しい公演になることでしょう。

チケットは土曜日よりローチケのプレリク抽選が始まったところです。

https://www.balletthenewclassic.com/

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2021年夏、開幕。
世界的一流ダンサーとファッション・広告業界のトップクリエイターによるクラシックバレエの新たなるステージ「BALLET The New Classic」

バレエの生まれは16世紀のイタリア宮廷。フランス、ロシアへと渡り富裕層や文化人のサポートのもと、数々の傑作が生み出されていった。
ハイカルチャーとして発展しながら美を追求していったバレエだが、その魅力は華やかな踊りだけではない。彫刻のように研ぎ澄まされた肉体、チャイコフスキーをはじめ有名作曲家達による音楽、歴史の中でそだってきた教養文化は、アート・ファッション・広告など、ジャンルを越え、多くの人を魅了するポテンシャルを秘めている。

BALLET TheNewClassicはそうしたバレエの可能性に注目し、『The New Classic=新しい定番』を見つけるために活動をはじめた。
プロジェクト第一弾として、4日間限りの舞台の開催が決定。出演者には世界のプリマバレリーナから、ファッション界でも活躍するダンサーまで、12名のスターダンサーがそろい、クラシックバレエの傑作を、音楽・衣装・ヘアメイク・照明・空間に至るまで、日本を代表するトップクリエイターのアレンジのもと色鮮やかに生まれ変わらせる。またCraig Davidsonをはじめとする新進の振付家たちの待望の新作や、BALLET TheNewClassicオリジナル作品も初披露。

この夏、舞台上では、過去と未来が交錯する。

 

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舞踊監修

堀内將平(K-BALLET COMPANY/プリンシパル)

音楽監修

滝澤志野(ウィーン国立バレエ団専属ピアニスト)

音楽

ピアノ演奏:滝澤志野(ウィーン国立バレエ団専属ピアニスト)
チェロ演奏:大島 奏

衣装デザイン

幾左田千佳(Chika Kisada)

メイクアップデザイン

鷲巣裕香

ヘア/香りデザイン

KENSHIN

総合演出

梅田亜希子(KuRoKo inc.)

アートディレクション

石井勇一(OTUA)

企画/主催

井上ユミコ(ALEXANDRE)

特別協力

DANSKIN , Chacott

後援

K-BALLET

プログラム/出演者

プログラム 出演者
『眠れる森の美女』より『ローズアダージョ』 女性ダンサー:後日発表
男性ダンサー4名
タイトル未定(新作) 佐々晴香(スウェーデン王立バレエ団プリンシパル)
モーメント イン タイム(新作) 菅野茉里奈(ベルリン国立バレエ団デミソリスト)
太田倫功(ボルドーオペラ団プルミエダンスール)
二山治雄
シェヘラザード 海老原由佳(ポーランド国立バレエ団プリンシパル)
堀内將平(Kバレエカンパニー プリンシパル)
Yours truly(新作) 飯島望未
吉山シャールルイ(ヒューストンバレエ団プリンシパル)
『ジゼル』2幕より抜粋 森田愛海(エストニア国立バレエ団プリンシパル)
男性ダンサー:後日発表
瀕死の白鳥 中村祥子
ライモンダ 12名総出演

公演日時

公演日 開演
2021/8/7(土) 18:30
2021/8/8(日) 13:30
18:30
2021/8/9(月・祝) 13:30
18:30
2021/8/10(火) 13:30
18:30

 

 

  • 上演時間2時間 休憩1回
  • 開場は開演の1時間前

会場

恵比寿ガーデンプレイス ザ・ガーデンホール

 


The Garden Hall (ザ・ガーデンホール)

〒153-0062 東京都目黒区三田1-13-2

〈チケット〉

全席指定(税込)

Front row ¥20,000

S ¥16,000

A ¥11,000

B ¥6,000

※A.B席は足元が見え辛い席となっております。ご了承の上ご購入ください。

※未就学児入場不可
※演出の都合により、開演時間に遅れますとお席のご案内ができない場合がございます。予めご了承ください。


〈チケット取り扱い〉

ローソンチケット 

最速先行
プレリクエスト1次抽選先行  : 2021年5月8日(土)12:00 - 5月17日(月)23:59

プレリクエスト2次抽選先行  : 2021年6月1日(火)12:00 - 6月7日(月)23:59

一般発売  : 2021年6月26日(土)

​チケットサイト

https://l-tike.com/play/balletthenewclassic/
(Lコード:31473)

英国ロイヤル・バレエは5月19日より公演再開

昨年4月の「白鳥の湖」公演が、コロナウィルスの感染拡大により中止になってしまい、11月に短縮版の「くるみ割り人形」を上演したものの数公演で中止されてしまい、以降観客を入れての公演を行っていなかった英国ロイヤル・バレエ

ワクチン接種が進み、感染状況が落ち着いてきたため、ようやく英国で公演が行えるようになり、5月17日よりロイヤル・オペラハウスで公演が再開します。

https://www.roh.org.uk/news/royal-opera-house-to-open-its-doors-to-audiences-for-first-time-since-november

 

再開後は、バレエは3つのプログラムが上演される予定になっています。

21st-Century Choreographers 21世紀のコレオグラファー

5月19日から30日

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The Statement (NDT)

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Within the Golden Hour

「ウィズイン・ザ・ゴールデン・アワー」(クリストファー・ウィールドン)

新作(カイル・アブラハム)

「ザ・ステイトメント」「Solo Echo」(クリスタル・パイト)

5月28日には、有料配信が行われます。配信は購入すれば一か月視聴することが可能です。

6月5日から13日

「アポロ」「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」(ジョージ・バランシン)

「ダンシズ・アット・ア・ギャザリング」(ジェローム・ロビンズ)

6月11日には、有料配信が行われます。

 

Beauty Mixed Programme

6月27日から7月11日

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「Anemoi」(ファースト・ソリストのヴァレンティノ・ズケッティによる新作)

ディヴェルティスマン

「眠れる森の美女」3幕 (プティパ)

7月9日には、有料配信が行われます。

3つのプログラムのキャストはこちら

配信の時の出演ではないのですが、一昨年のNDTの来日公演の時にも上演された「ザ・ステイトメント」に高田茜さんがキャスティングされているのが興味深いです。

********

また、5月25日から6月2日までは舞台上でのクラスレッスンの公開が3回行われます。

6月19日には、英国の主要なバレエ団の集まってのブリティッシュ・バレエ・チャリティ・ガラが有料配信されます。

これは、バレエ・ブラック、バーミンガム・ロイヤル・バレエ、イングリッシュ・ナショナル・バレエ、ニュー・アドベンチャーズ、ノーザン・バレエ、スコティッシュ・バレエ、ロイヤル・バレエが集結してロイヤル・アルバート・ホールで6月3日に開催されるものです。司会はダーシー・バッセルで、収益は参加カンパニーに分配されるほか、コミュニティのダンスカンパニー、そして様々なチャリティに寄付されます。

6月24日から27日はロイヤル・バレエ・アッパー・スクールの公演

(6公演、リンバリー・シアターにて)

7月2日、3日は「ドラフト・ワークス」(団員による新作公演、3公演)

7月10日は、ロイヤル・バレエ・スクール・サマー・パフォーマンス (こちらはロイヤル・オペラハウスのメーンステージ)

********

来シーズンのラインアップも一部発表されていますので、これはまた別途ご紹介しようと思います。

ワクチン接種がなかなか進まず、先行きもオリンピックの開催も不透明な日本とは違い、徐々に正常化に向かっている英国がうらやましいところがありますが、3つの春、夏のプログラムとチャリティー・ガラ公演は配信されますので、こちらを楽しみにしたいと思います。

また、これとは別に、過去の上演映像なども有料配信されています。

5月14日より6月13日までは、スプリング・ドラフト・ワークスがオンデマンドで配信されています。7月に上演されるもの同様、団員が振り付けた新作を披露するものです。約1252円で購入できます(為替変動あり)

5月7日から6月6日までは、研修生を中心にした若手ダンサーたちのクラスレッスン、パ・ド・ドゥレッスンやインタビューを無料(登録要)で視聴することもできます。昨年のローザンヌ国際バレエコンクールで1位となったマルコ・マッシャーリ(ローザンヌ国際コンクール研修生)や五十嵐大地さんなどを観ることができます。


ワールドクラスのバレエダンサー・アーティストを至近距離で見られる『SHIVER』今年も横浜で8月に開催/8月1日は横浜バレエフェスティバル

ワールドクラスのバレエダンサー・アーティストを至近距離で見られる全席SS席のパフォーマンス『SHIVER』が、昨年に続き今年も8月に横浜で開催されます。わずか105席、2列目までしかない座席で、ダンサーの息遣いや熱気、鼓動も伝わってくるプレミアムな公演です。

https://miitus.jp/t/shiver/info/32/

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(昨年のSHIVERより)

飯島望未
井関エレナ
オステアー紗良
菅井円加
津川友利江
二山治雄
高瀬譜希子
中野里美
松浦祐磨
(出演者は日程によって異なります)

こちらの公演の紹介文をバレエナビのサイトに寄稿しました。
8月2日(月)
19:00~
8月3日(火)
19:00~
8月4日(水)
19:00~
8月7日(土)
Aプログラム13:00~
8月7日(土)
Bプログラム18:30~
8月8日(日)
Aプログラム13:30~
8月8日(日)
Bプログラム18:30~
会場 The Hall Yokohama
神奈川県横浜市中区山下町112-11テックスクエア2F
チケット料金:12,000円
生の公演の感動に接する機会が少ない今ですが、とても興奮し心が震える、素晴らしい体験となるはずです。
***********
SHIVERを主宰しているソイプランニングは、毎年恒例となっている横浜バレエフェスティバルも主催しています。

【本公演】
2021年8月1日(日)
14時開演
(13時開場) 16時4
0分終演(予定)
会場:神奈川県民ホール 大ホール アクセスはこちら

◎出演ダンサー
秋元康臣、飯島望未、五十嵐大地、井関エレナ、エドワール・ユ、遠藤康行、オステア―紗良、加瀬栞、小池ミモザ、菅井円加、高瀬譜希子、津川友利江、二山治雄、前田紗江、松浦祐磨、柳本雅寛、ほか (50音順)

こちらも大変豪華な出演者です。さらにオーディションで選ばれた若手ダンサーたちの出演も予定されています。1回目の横浜バレエフェスティバルでは、今やマリインスキー・バレエで主演もしている永久メイさんが、オーディションで選ばれて出演しました。

S席:12,000円/A席:10,000円/B席:6,000円 (全席指定)
※先行販売、一般販売ともに同価格

バレエファンの方はもちろん、初めてバレエを観る方も楽しめる公演です。
また、ダンサーと同じ舞台上から観覧するという、レアな公演『前夜祭』も大変好評です。
2021年も『前夜祭』を開催します。

【前夜祭】
2021年7月31日(土) 18時00分開演  
(予定)

●悪魔のトリル
ジュンヌバレエYOKOHAMA 

●「エスメラルダ」よりアクティオンのヴァリエーション
松浦祐磨 (YAGP2018/第1位)

●「海賊」よりメドーラのヴァリエーション
井関エレナ (ベルリン国立バレエ団 正団員)

●「ライモンダ」よりジャン・ド・ブリエンヌのヴァリエーション
五十嵐大地  (英国ロイヤル・バレエ)

●「パリの炎」よりグラン・パ・ド・ドゥ
菅井円加 (ハンブルク・バレエ団 プリンシパル)
二山治雄 (パリ・オペラ座バレエ団 契約団員)

ロイヤル・バレエの昇進発表 金子扶生、セザール・コラレス、アナ・ローズ・オサリヴァン、マヤラ・マグリがプリンシパルに昇進

英国ロイヤル・バレエの昇進が発表されました。

https://www.roh.org.uk/news/the-royal-ballet-announces-company-promotions

即日で、金子扶生セザール・コラレスがプリンシパルに昇進。9月より、アナ・ローズ・オサリヴァンマヤラ・マグリがプリンシパルに昇進。

また、

ミーガン・グレース・ヒンキス、カルヴィン・リチャードソン、ニコル・エドモンズがファースト・ソリストに、ジーナ・ストーム・ジェンセンジョセフ・シセンズがソリストに、佐々木万璃子、レティシア・ディアス、ハリー・チャーチズがファースト・アーティストに昇進。

というわけで、金子扶生さんがついにプリンシパルに昇進しました。おめでとうございます。

金子扶生さんは、昨年「眠れる森の美女」の映画館中継の日に、当日の急な代役としてオーロラ役で出演して素晴らしい、美しく感動的な演技と踊りを見せてくれました。また、「ダンシズ・アット・ア・ギャザリング」でも好演しただけでなく、コロナ禍でロイヤル・オペラハウスが閉じてしまった後の無観客公演でも、キャシー・マーストンのドラマティックな作品に出演するなど活躍を見せています。

昨年夏に、自宅でステイホーム中の金子さんに、電話インタビューをさせていただきました。「眠れる森の美女」について語っていただいています。

http://tohotowa.co.jp/roh/news/2020/09/03/the_sleeping_beauty_re_comment/

プリンシパルに昇進したことで、今後、来日公演や、映画館中継で金子さんが主役を踊る姿をこれからたくさん見ることができるのではないかと思います。大変な時代ですが、ロイヤル・オペラハウスの公演再開と共に、明るいニュースですね。

また、プリンシパルに昇進に昇進したセザール・コラレス、アナ・ローズ・オサリヴァン、マヤラ・マグリもそれぞれ若手の素晴らしいダンサーで、これからの活躍が大いに期待されます。アナ・ローズ・オサリヴァンは新国立劇場バレエ団の「不思議の国のアリス」にゲスト出演の予定でしたが、残念ながら公演がキャンセルされてしまいました。来シーズン、また「不思議の国のアリス」が上演予定なので、その時にまた来てくれると嬉しいですよね。

佐々木万璃子さんの昇進もうれしいことです。この後行われるロイヤル・バレエの再開公演のうち、「眠れる森の美女」を含むプログラムでは、ヴァレンティノ・ズケッティの新作に出演する予定となっています。

ボリショイ・バレエ・イン・シネマ 6月1日に「パリの炎」映画館で公開

ボリショイ・バレエ・イン・シネマでは、6月1日(火)にアレクセイ・ラトマンスキー振付の傑作「パリの炎」を上映します。
緊急事態宣言中ではありますが、映画館の営業条件が緩和されたため、東京、大阪の映画館でもご覧になることができます。
(東京:TOHOシネマズ日本橋、T・ジョイPRINCE品川、TOHOシネマズ新宿、109シネマズ二子玉川、TOHOシネマズ府中、神奈川:横浜ブルク13、TOHOシネマズ川崎、千葉:シネマイクスピアリ、埼玉:ユナイテッド・シネマ浦和、大阪:大阪ステーションシティシネマ ほか)
(上映開始時間は5月31日発表予定)MOVIX京都では6月3日にも上映があります。

「パリの炎」はボリショイ・バレエの来日公演での上演も記憶に新しいところですが、フランス革命を舞台にした、ダイナミック、ドラマティックでダンスもふんだんに盛り込まれた、見ごたえたっぷりの大作です。頻繁にガラ公演で上演される超絶技巧のパ・ド・ドゥが有名ですが、それ以外にも見せ場はたくさんあります。革命の熱狂の中で多くの血が流され、悲恋もあるという物語で、引き込まれます。

 

今回の上映は、来日公演で素晴らしい演技と踊りを見せた、デニス・サーヴィン(革命に翻弄されるジャンヌの兄ジェローム役)、セミョーン・チュージン(ボールガール侯爵、悪役として、見事な演技力を発揮)、アナ・トゥラザシヴィリ(ジェロームの美しき恋人で、ボールガール侯爵の娘、悲劇的な運命をたどる)を再び観ることができるとともに、マルガリータ・シュライナー、イーゴリ・ツヴィルコと超絶テクニックを誇る主演ペアが踊りまくり、劇中劇ではクリスティーナ・クレトワとアルチョム・オフチャレンコが華麗なダンスを見せてくれます。

*****
若者たちの運命と、歴史がもつれあう――。
革命に燃え、恋に焦がれる、ラ・マルセイエーズ響くフランス革命の物語。
  
ワイノーネンと、後にラトマンスキーが手がけた力強い振付、
ソリストたちのパワフルな踊りに、際立つカンパニーの知性。
溢れるエネルギーと燃えあがる情熱、驚くほど美しいパ・ド・ドゥ。
ボリショイ劇場の広い舞台さえ狭く感じる、桁はずれのダイナミックさ。
衣装に群舞に、全てに目が離せなくなる作品です。

 

音楽:ボリス・アサフィエフ 
振付:アレクセイ・ラトマンスキー

出演:マルガリータ・シュライナー(ジャンヌ)、デニス・サーヴィン(ジェローム)、イーゴリ・ツヴィルコ(フィリップ)、セミョーン・チュージン(ボールガール侯爵)、アナ・トゥラザシヴィリ(アデリーヌ)、クリスティーナ・クレトワ(ミレイユ)、アルチョム・オフチャレンコ(アントワーヌ)、イリーナ・ズィヴロワ(老女ジャルカッス/乳母)
【あらすじ】1789年、南仏マルセイユ。ボールガール侯爵は、しつこく誘った村娘ジャンヌを、ジャンヌの兄のジェロームが守ったことに立腹。ジェロームは侯爵の捕虜となっていた。侯爵の娘アデリーヌは、父と共にルイ16世のいるパリに向かう前に、ジェロームを逃がす。ジェロームとジャンヌの兄妹は、二人で、マルセイユ義勇軍としてパリに向かう。ジャンヌは義勇軍のフィリップと恋に落ち、一方のジェロームはアデリーヌと――。(2018年3月収録)約2時間10分

 

「ボリショイ・バレエinシネマ」
6/22《コッペリア》、7/13《ラ・バヤデール》と続けて上映が予定されています。引き続きご期待ください。

新国立劇場バレエ団「ライモンダ」6月5日開幕 ※5月31日18時で一旦売り止め、50%販売されていない席は6月1日発売再開

6月5日(土)より、新国立劇場バレエ団『ライモンダ』が上演されます。

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Raymonda

https://www.nntt.jac.go.jp/ballet/raymonda/

『ライモンダ』はアレクサンドル・グラズノフの音楽が大変美しい中世十字軍の時代の物語で、プティパ最後の傑作といわれる古典バレエです。

新国立劇場では、この格調高い古典名作を、当時英国ロイヤル・バレエで活躍していた吉田都芸術監督などを主演ゲストに招き、2004 年に初演。牧阿佐美の格調の高い振付と演出、現代的でスピード感あふれるスペクタクルな舞台展開、そしてルイザ・スピナテッリの色彩が印象的な衣裳・舞台美術は大変評判をよび、朝日舞台芸術賞を受賞。また、08 年 2 月にはジョン・F・ケネディ・センター主催の日本フェスティバルで上演され、好評を博しました。

今回は2009年以来、12年ぶりの再演となります(一部のみの上演はありました)。したがって、今回の主演陣はすべて初役となります。

公演日程


2021年6月5日(土)14:00 米沢唯、福岡雄大、中家正博

2021年6月6日(日)14:00 小野絢子、奥村康祐、中家正博

2021年6月11日(金)14:00 柴山紗帆、渡邊峻郁、速水渉悟

2021年6月12日(土)14:00 木村優里、井澤駿、速水渉悟

2021年6月13日(日)14:00 米沢唯、福岡雄大、中家正博








  • 全公演予定通りの日時で開催します。(5月29日更新)

 

 

芸術監督 吉田 都
振付 マリウス・プティパ
改訂振付・演出 牧 阿佐美
音楽 アレクサンドル・グラズノフ
美術・衣裳 ルイザ・スピナテッリ
照明 沢田祐二
指揮 アレクセイ・バクラン
管弦楽 東京フィルハーモニー交響楽団
出演 新国立劇場バレエ団

新国立劇場バレエ団で、久しぶりに『ライモンダ』が上演されるのは本当にうれしいことです。『ライモンダ』という演目はそもそも日本での全幕の上演機会も少ないのですが、新国立劇場バレエ団の『ライモンダ』は、ルイザ・スピナッテリのブルーを基調にした舞台装置や衣装が非常に美しく、音楽も、きらめく真珠の粒のようなメロディに酔わせてくれます。マエストロ、アレクセイ・バクランが久々に来日して指揮をしてくれるのも楽しみです。ライモンダ役は、ヴァリエーションも5つほどあるなど、踊るボリュームが非常に多くなっています。アブデラクマン役のエキゾチックでワイルド、情熱的な魅力や貴公子ジャン・ド・ブリエンヌとの決闘シーンも大きな見せ場です。3幕のグラン・パ・クラシックはガラ公演などでの上演機会も多いですが、踊りの洪水のような華麗さに圧倒されます。

なお、緊急事態宣言の再延長に伴い、『ライモンダ』は全公演予定通りの日時で開催されますが、5月31日(月)18時に一旦すべての公演のチケット販売を停止します。6月1日(火)10時より、観客数が総席数の50%を超えていない公演のみチケット販売を再開し、総席数の50%に達したところで販売を終了するとのことなので、まだチケットをお買い求めになっていない方は、早めに購入されることをお勧めします!

https://www.nntt.jac.go.jp/release/detail/23_020310.html


また、「ライモンダ」特別企画として、吉田都芸術監督×歌舞伎俳優の松本幸四郎さん スペシャル対談が公演リーフレット掲載されます。さらに、公演期間中にレストランマエストロにて、主演ダンサーが監修したスペシャルコラボスイーツを販売することが決定されました。

https://www.nntt.jac.go.jp/ballet-dance/news/detail/77_020277.html

新国立劇場バレエ団の公演では、休憩時間にホワイエで、公演内容にちなんだスイーツや飲み物が販売されているのが恒例でした。コロナ禍でホワイエでは、感染予防のために飲食の販売が停止されていますが、休憩時間ではレストランマエストロのゆったりとして豪華な空間で、スイーツや飲み物を楽しむことができます。スペシャルコラボスイーツの復活は嬉しいことです。劇場内での飲食も、劇場を支えることにつながります。

小野絢子&米沢唯監修 ライモンダの夢~セミフレッドにフルーツ飴を添えて~

福岡雄大&井澤駿監修 Cadeau à Raymonda~愛のヴェール~ 

 

「さいたまダンス・ラボラトリ」今年の夏も夏季集中ワークショップ開催

2018年にスタートした彩の国さいたま芸術劇場の育成・創造事業「さいたまダンス・ラボラトリ」は、先日の劇場公演『明日を探る身体』を経て、第4弾としてこの夏にも夏期集中ワークショップを実施することとなりました。

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去年のさいたまダンス・ラボラトリより小㞍健太。写真:大洞博靖(以下すべての画像も)

https://www.saf.or.jp/information/detail/91079/

講師/ナビゲーターは引き続き、NDTで活躍後、幅広い活動を繰り広げている小㞍健太・湯浅永麻がつとめ、今回は二つのチームには分けず、参加者には小㞍、湯浅両方のアトリエに参加することになります。

参加者の応募締切は623日(水)です。

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(c)大洞博靖

さいたまダンス・ラボラトリ Vol.4(2021)
夏期集中ワークショップ

2021年8月2日(月)〜15日(日)
彩の国さいたま芸術劇場 大ホール舞台上

明日を担う若手ダンサーの育成や中堅アーティストによる作品創作を目的として、2018年度からスタートした育成・創造事業「さいたまダンス・ラボラトリ」。3月には小ホールでの公演『明日を探る身体』で更なる発展を見せた本プロジェクトの第4弾として夏期集中ワークショップの実施が決定しました!
講師/ナビゲーターには引き続き、ダンサー・振付家として世界を舞台に活躍する小㞍健太、湯浅永麻を迎え、新たなクリエーションに挑みます。最終日2日間の公開リハーサルも予定。
意欲あふれるダンサー/アーティストの皆さんの応募をお待ちしています!

【ワークショップ日程】
2021年8月2日(月)~15日(日)11:00~19:00 
※休講日8月8日(日・祝)
※8月14日(土)・15日(日)公開リハーサル予定

【会場】彩の国さいたま芸術劇場 大ホール舞台上

【タイムスケジュール&プログラム】
①11:00~12:15 クラス(バレエクラス/カウンターテクニック/Gaga ※講師:柿崎麻莉子)
②12:30~13:30 レパートリークラス(クリスタル・パイト作品より抜粋)
③14:15~16:30 小㞍健太によるアトリエクラス
④16:45~19:00 湯浅永麻によるアトリエクラス
※クラスおよびレパートリークラスの講師は小㞍健太、湯浅永麻が交代で務める予定です。

【講師/ナビゲーター】小㞍健太・湯浅永麻
【参加費】:35,000円(税込)
【定員】:20名
【対象】:15歳以上35歳未満のダンス経験者・中級以上
※原則、全日程参加出来る方。
※対象外の年齢の方は相談可、ダンスのジャンルは特に問いません。

※応募要項詳細はこちらのサイトをご覧ください。

https://www.saf.or.jp/information/detail/91079/

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(c)大洞博靖

【お問合せ】 彩の国さいたま芸術劇場(舞踊担当) 
Mail: workshop@saf.or.jp Tel: 048-858-5506 

今年3月に開催された「さいたまダンス・ラボラトリ」小ホールでの公演『明日を探る身体』は、受講生によるキリアン作品の公開リハーサルと湯浅による創作「シェヘラザーズ」や小㞍健太作品「あはい」の試演、柿崎麻莉子振付作品Wild Flowersを小暮香帆、飯森沙百合らが踊り、湯浅永麻も岡田利規と共同で創作したソロ作品「わたしは幾つものナラティヴのバトルフィールド」を披露するなど、見ごたえたっぷりの成果発表公演でした。回を重ねるごとに受講生のレベルも上がり、プロで活躍中の人から、学生まで様々。1回目から参加しているダンサーもいるとのことです。特に湯浅永麻の創作作品は、女性たちの連帯、フェミニズムをテーマにしていたり、テキストとの融合を試みた実験的なもので、大変刺激的でした。

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(c)大洞博靖

プロのダンサーを目指す受講生の皆さんにとっては、またとない貴重な機会です。ご興味あればぜひご応募を。

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