第16回マリインスキー国際フェスティバルの概要が発表されています。
http://www.mariinsky.ru/en/news1/news2/06_233jan/
プレイビル
http://www.mariinsky.ru/en/playbill/festivale/fest_2015_2016/ballet_fest_233/
3月31日のオープニングを飾るのは、新作「青銅の騎士」。1949年にロスティスラフ・ザハーロフが振付けた「青銅の騎士」を基にしながら(1980年のリバイバル上演に出演したダンサーたちのアドバイスを得て)、ユーリ・スメカロフが新しい振付を追加するものとなります。原作はアレクサンドル・プーシキン、音楽はレインゴリト・グリエールです。
ゲストカンパニーはペルミ劇場バレエで、マクミランの「三人姉妹」、アシュトンの「レ・パルティヌール」、そしてダグラス・リーがこのカンパニーのために振付けたSnow Was Falling を上演します。
4月1日には、「ディアナ・ヴィシニョーワの夕べ」プログラムがあり、カロリン・カールソンの「Woman in a Room」とハンス・ファン・マネンの「LIVE」が上演されます。
今回で四度目となりますが、若手振付家のためのクリエイティブ・ワークショップが開催され、カンパニー内外の若手振付家の作品が上演されます。このワークショップには、マリインスキー・バレエのダンサーだけでなく、ボリショイ、パリ・オペラ座のソリストも参加します。
「ジゼル」、「眠れる森の美女」、「白鳥の湖」、「ラ・バヤデール」が上演されますが、このうちのいくつかの作品にも、パリ・オペラ座のダンサーがゲスト出演するそうです。(まだ誰なのかは発表されていません)
マリインスキー国際フェスティバルの最後を締めくくるのは4月10日のガラ公演です。今年2月にパリ・オペラ座で初演される、バンジャマン・ミルピエ振付の「Appassionata」(マリインスキー・バレエとの共同制作)が上演され、アマンディーヌ・アルビッソンとエルヴェ・モローが、マリインスキー・バレエのダンサーたちともに出演する予定です。なお、この「Appassionata」は、ガルニエでも、5月にオペラ座ダンサーとマリインスキーのダンサーのミックスされたキャストで上演されます。
ちなみに、先日の来日公演では「ロミオとジュリエット」で、負傷したシクリャーロフの代わりにロミオ役を見事に務め、さらに「ロミオとジュリエット」の吟遊詩人役や、「白鳥の湖」のパ・ド・トロワなどで活躍したフィリップ・スチョーピンがこのたびファースト・ソリストに昇進しました。
http://www.mariinsky.ru/en/company/ballet/troupe/
身長は高くないものの容姿に恵まれ、正確な技術、端正な踊りを見せられるスチョーピンは、正統派マリインスキーの貴重な存在です。